1996年1ー3月 第8週号 通算第470号              言葉の森

言葉の森新聞

〒234横浜市港南区港南台4−7−29−A201          定価130円

電話 0120−223987 留守番電話・FAX 0120−723987

 清書した作品は、新聞に応募しましょう。


                

                                          

   

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                              差出人         

                       234横浜市港南区港南台4-7-29-A201

                           言葉の森       

                                          

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第8週は清書です

 第8週(2月22日から2月28日まで)は、清書になります。1月からこれまでに書いた作文のなかで、いちばんよく書けたと思うものを清書しましょう。清書する作文は、担当の先生から指示しますが、その指示をもとに、最終的には自分で何を清書するか判断して決めましょう。

 清書は、黒ペンか、濃い芯の鉛筆で書きましょう。また、原稿用紙のあいているところに、絵をかいておきましょう。清書は、絵も含めて2枚(800字)をこえないようにしてください。この清書は、それぞれの広場に掲載します。生徒コードと広場名は必ず書いておいてください。




投票をしましょう

 1月からの広場に載った作文のうち、あなたがいちばんよかったと思う人の生徒コードを投票しましょう。投票欄は、「〒ふうとう」の右上にあります。次のように書いてください。例は、アジサイの山のアオさんが、キアさんに投票をした場合の書き方です。










落ちた人、受かった人に

 受験もようやく終わりに近づいてきました。みなさんの中には志望校に落ちた人も、受かった人もいると思います。

 将来、ネットワーク社会が発展すれば、受験で落ちたとか受かったとかいうこと自体がなくなり、だれでもが自分の望むところで望む勉強ができるようになると思います。現に、米国ではすでに、ネットワークの中で授業を行う大学も発足しています。

 競争は、社会を活性化するために必要なものですが、いまの受験における競争を見ていると、プラスの面よりも弊害の方が多いような気がします。多くの人が同じような考えを持っていると思いますので、現在のような受験体制は、意外に早くなくなるかもしれませんが、当面は、この受験体制に対応して生きていかなければなりません。

 落ちた人に対して言いたいことは、「そんなところには受からなくてよかったと思うような人生を、これから築いていけばいい」ということです。不合格になったのは、落ちた人の実力が不足していたからではありません。その人の本来持っている実力と、その学校の点数の配分との相性が合わなかっただけなのです。こういう考えを持っていれば、自信をなくすこともありませんし、がっかりすることもありません。



 受かった人に言いたいことは、「いままでの勉強の習慣を崩すな」ということです。

 「受験が終わったら、たっぷり遊ぼう」というのは、だれでも考えることですが、それを実行に移しすぎると、新しい勉強の態勢ができないまま新学期が始まってしまいます。たっぷり遊ぶのは、2、3日にとどめ、あとは読書をするなどして、頭をさびつかせないようにしておきましょう。

 みなさんの勉強の目的は、志望校に合格することではありません。自分自身を向上させることが、勉強の真の目的です。この目的に終わりはありません。たえず自分を向上させていくという大きな目的を見失わずにこれからも勉強を続けていってください。

講師全員がパソコンで評価

 現在、パソコンによる評価を一部の生徒を対象に試験的におこなっていましたが、今後、講師全員がパソコンを持ち、全生徒を対象にパソコンによる評価をおこなっていく予定です。

 このパソコンによる評価によって、それぞれの生徒の得意な部分と苦手な部分がよりわかりやすくなり、より的確な学習指導ができるようになると思います。

プロペラ機で時代の先端を

 いま、教室で使っているパソコンの中心機種は、マックのクラッシックです。これは、もう販売されていない古い機種で、1989年ごろの製品です。しかし、「ウインドウズ95=マック89」と言われるように、操作性は、現在のウインドウズにひけをとらないほどわかりやすく、だれでもすぐに使えるパソコンです。

 このマックの上で動いているワープロソフトは、ティーチ・テキストという文字だけを入力するエディタソフトで、高度な編集機能は一切ついていない、きわめて軽いソフトです。

 このハードとソフトをやりとりする通信環境は、パソコン通信の2400bpsという、文字情報をやりとりするだけのきわめてゆっくりとしたものです。

 いわば、教室で使われているパソコンのほとんどは、ジェット機時代のプロペラ機ともいえるものですが、ここで、大事なことは、勉強の成果を上げるものは飛行機の性能ではなく、操縦士の技能と、編隊のチームワークだということです。

 プロペラ機の性能をフルに生かして、一緒に時代の先端を飛んでいきましょう。ブルブルブルブルブルルルルルルルーーーーーーーーーン

小論文受験のコツ

 小論文は、なかなか準備のできない科目です。英語や数学の教科であれば、勉強をしっかりしていれば、自分がどのくらいの点数をとれるか、ある程度見通しがつきます。

 小論文の場合は、どういうテーマが出るかによって、出来不出来が大きく左右されます。これが、小論文の受験を困難にしている大きな原因です。

 しかし、そのような小論文にも受験のコツはあります。

 それは、ひとことで言うと、光る表現をたっぷりたくわえて試験に臨もうということです。

みなさんが、何年かかけて書いた作文の中には、「われながら、いいことを書いたなあ」という表現が、いくつかあるはずです。それは、詩が生まれるときの感覚のように、言葉の神様が(いるとしたら)みなさんにインスピレーションをあたえて、その言葉を書かせたというようなものです。

 それらの表現は、すべて自分の財産です。自分の表現で自分だけの名言集を作り試験に臨めば、どのような題名が出ても、自分の実力の120%を発揮することができます。

 これから小論文試験に臨む人は、このコツをよく覚えて実行してください。

全教科指導の概要かたまる

 言葉の森では、作文以外の教科も指導する体制作りを現在進めていますが、その概要が

かたまってきました。

 教材は、みなさんがいま使っている教科書をもとにした教科書ガイドや教科書テストです。これは、新しい教材を特別に用意するよりも、いま実際に学校で使っている教材を活用したほうが勉強の能率が上がるからです。(勉強の鉄則は、「教材は少なめに、反復は多めに」です)

 また、希望者がいれば、志望校の過去問を中心にした教材も用意できると思います。

 これらの教材を毎日の自習と毎週のテストで活用していきます。みなさんが教室に提出するのは、毎週1回の教科書テストです。自分で採点したテスト結果を教室に送ると、担当の先生がパソコンで採点します。パソコンで採点されたデータを集計し、個々の問題ごとの得意度や苦手度をグラフで表し、生徒のみなさんに送り返します。

 得意度というのは、自分はできたのにほかの人はあまりできていなかったという度合いです。

 苦手度というのは、自分ができなかったのにほかの人はよくできていたという度合いです。

 この問題ごとのグラフを見れば、どの問題にこれからいちばん力を入れて勉強していくべきかということが一目でわかります。

 「できるところはやらない。できなくてもいいところもやらない。今はできていないがいずれできるはずになるところを中心に勉強する」という勉強のスタイルができれば、勉強の時間はいまよりもずっと少なくてすむようになると思います。

 全教科指導のシステムは、パソコンのプログラムをいま組み立てているところですので、完成がいつになるかはわかりませんが、できるだけ早い時期に(できれば新学期に間に合うように)発表していきたいと思います。

 全教科の指導ができるようになった場合も、中心になるのは、作文の学習で、他の教科の学習はオプション(有料)で自由に選べる(選ばなくてもよい)というかたちにしていく予定です。