1996年7〜9月  第10週号 通算第493号              言葉の森

言葉の森新聞

住所 〒234横浜市港南区港南台4−7−29−A201 言葉の森    定価130円

電話 0120−223987 留守番電話・ファクシミリ 0120−723987

電子メール ニフティサーブ GBC02511@NIFTYSERVE.OR.JP

言葉の森のホームページを開設しました

 9月から、インターネットに、言葉の森のホームページを開設しました。

 URLは、http://www.mmjp.or.jp/shine/index.htmlです。

 NTTの検索サービスで、「言葉の森」と入力しても出てきます。

 このホームページには、その週の広場に掲載された生徒のみなさんの作文がすべて載っています。(名前のところは掲載せずに、生徒コードと、ペンネーム(ペンネームを特に決めていない人の場合は、下の名前(たとえば、「りえこ」というように)で載せています)。

 手書きで書いた作文については、作文用紙に本名が書いてあることが多いので、ホームページには既に入れていますが、まだホームページの画面からは見えないようにしています。今後、作文がホームページに掲載されることが生徒のみなさんに周知徹底された段階で、手書きの作文もホームページで見られるようにしていきます。

 また、ホームページには、作文や国語の点数の一覧表も、毎週更新して載せています(名前のところは掲載せずに、評価用のコード(桂、欅、楓などの木の名前)になっています)。

 また、このホームページからは、画面に文字を入れるだけで教室あての電子メールも出せるようになっています。

 今後、このほかに、広場へのひとことを載せたり、教材に対する質問回答コーナーを載せたり、教室のみなさんと先生の似顔絵や写真を載せたりしていく予定です。お楽しみに。

 これまで、生徒のみなさんは、郵送で送られてくる自分の所属する広場の作文しか見られませんでしたが、これからは、他の広場や他の学年の人たちの作文も見られるようになるでしょう。

作文はペンネームで書いても結構です

ただし、生徒コードは忘れずに

 9月から、みなさんの作文を毎週、インターネットのホームページに載せるようにしましたので、オーバーに言うと、世界中の人がみなさんの作文を見ることができるようになりました。

 作文は、本当は、どんどんほかの人の目にさらされたほうが上達するのですが、「名前を出すのはまだちょっと恥ずかしい」とか「この作品は、ちょっと名前を出したくない」とか、またはただ単に「ペンネームのほうが気分が変わっておもしろいから」というような理由で、ペンネームを使う人は、作文用紙の名前の欄をペンネームにしておいてください

 ペンネームは、ときどき変えても結構ですが、事務局のデータも変更しますので、あまり頻繁に変更しないようにしてください。また、ペンネームを変更したり新規に決めたりした人は、「事務局へのひとこと」の欄に、そのことを書いておいてください。ペンネームの字数の長さの制限は特にありませんが、事務局のデータに登録できるのは最初の4文字だけになります

熱い心と丈夫な骨とやわらかい皮膚

 作文の指導を進める上で、いちばん大切なのは、その心の部分だと、私たちは考えています。書きたいという心を育て、感動や個性や共感のある作文を書けるようにすることが作文指導の最も大きな目標です。

 しかし、その心の進歩を支えているのは、丈夫な筋肉や骨格という、よりハードな部分です。ハードの部分がしっかり機能していなければ、ソフトの部分もなかなか進歩しません。これを、別の言い方で、アナログの進歩を支えているのは、そのデジタル的な部分だと言うこともできるでしょう。

 作文の場合で言えば、書きたいという心を育てるためには、書くための材料や表現力や正しい表記の仕方などをしっかり身につけていなければなりません。したがって今は、この勉強的な分野が、作文指導の大部分を占めるようになっています。言葉の森では、この勉強的な部分を能率よく進めるために、表現の項目を決めたり、作文の点数を出したりしています。

作文の勉強を進める上で、熱い心と同じように大切なもうひとつの要素が、言わば、やわらかい皮膚とでも言うべき外見上の明るさや楽しさです。ユーモアの感じられる作文で、多くの友達との交流を楽しみながら作文を書いていけるようにすることが、この教室の運営上の大きな目標です。

 しかし、このやわらかいアナログ的な部分の進歩も、かたいデジタルの部分の進歩によって支えられています。言葉の森では、パソコンやインターネットを利用してできるだけ能率よく、やわらかい運営ができるようにしていきたいと思っています。

 これまでは、ハードの部分の改良に時間をとられ、ソフトの部分にまでなかなか手が回りませんでしたが、ハードの部分はようやく一段落しましたので、これからは、ソフトの部分の改良にも力を入れ、より面白くてためになる教室を作っていきたいと思います。

教室のパソコンの使用とゲームの時間

 言葉の森の港南台教室では、ローマ字入力のできる人は、できるだけパソコンで作文を書くようにしています。

 ローマ字入力のまだできない小学生については、当初は、かな入力でもいいからできるだけパソコンで書くようにとすすめていました。これは、パソコンで書いた作文の方がデータを加工したり編集したりしやすいので、広場などで友達との交流に活用しやすいと考えていたためです。

 しかし、その後、スキャナーと画像処理ソフトの能力が飛躍的に向上しましたので、手書きで書いた作文も、そのまま画像情報としてパソコン内で編集できるようになりました。したがって、今後は、ローマ字入力のまだできない人はできるだけ手書きで書くというようにしていきます。(かな入力でパソコンで書くのは自由ですが、時間が長くかかる生徒の場合は、手書きにします)

 また、せっかくパソコンがあるので、空き時間にゲームもできるようにしていますが、このゲームの時間は、次のように決めておきます。

パソコンのゲームができるのは、「授業の始まる前の15分以内」か、「その日の国語の問題と作文の勉強がすべて終了したことを条件にして、次の授業が始まる前までの15分以内」とします