1996年7〜9月  第12週号 通算第495号              言葉の森

言葉の森新聞

住所 〒234横浜市港南区港南台4−7−29−A201 言葉の森    定価130円

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第12週に電話面談があります

 第12週(9月24日〜9月30日)に、電話面談を予定しています。これは、生徒のみなさんの学習状況について、講師から保護者へ電話で説明を行なうものです。

 電話の時間は10分程度で、通信生の場合は、できるだけ、その週の授業で生徒のみなさんに清書の説明をしたあとに続けて行なっていきたいと思いますが、時間の都合で、別の日になったり、別の時間になったりする場合もあります。ですから、保護者の皆様は、特に電話面談のために時間を空けて待っていてくださる必要はありません。

 時間的にあまり長くは話ができませんので、お子様の学習状況についてのご質問やご意見は毎週、提出していただく「封筒用紙」の「父母から先生へ」の欄なども利用していってくだい。

また、急ぎの質問は、教室にお電話いただければ、その場でお答えします。ただし、現在、夕方の時間は電話が大変混み合っていますので、すぐには出られない場合もあります。その場合は、留守番電話やファクスなどを利用してご連絡くださるようお願いします。

第12週は清書です

第12週の9月24日(火)〜9月30日(月)は、清書になります。7月初めからこれまでの「広場」を見て、自分の書いた作文でこれまで清書していないものの中からいちばんよかったと思うものを選んで清書しましょう

7月から、みなさんの作品は学期末にまとめて返却するようにし、そのかわり、作品はすべて「広場」に掲載するようにしています。第12週の「広場」には9月15日ごろまでに言葉の森に届いた作文が掲載されています。清書するのに適当なものがない場合は、自由な題名で直接新しい作文を清書として書いても結構です。

清書する用紙は、ふだんの作文用紙ではなく、水色の罫線(けいせん)の原稿用紙です(さくぶんようしフォルダの中に入っています)。このほかに、自分で適当な原稿用紙を用意して書いても結構です

教室に送るものは、①ふうとうようし、②清書、の2種類です(「広場」へのひとことを書く場合は、このほかに③さくぶんようしの「広場へのひとこと欄」にひとことを書いて一緒におくってください)。国語の問題は、ふだんの日と同じように、清書の日にも行ないます。第12週の国語の問題を解いて、正解数をふうとうようしの自己採点欄に書いておきましょう。

9月の清書のときの作文の課題コードは、「せ09」と書くか、または何もかかなくても結構です

この清書は、言葉の森で一括して新聞社などに投稿します。投稿は、小学生の場合は、朝日小学生新聞、毎日小学生新聞などから、中学生以上の場合は、神奈川新聞などから、適当に選んで行ないますが、生徒のみなさんの方で特に投稿の希望先がある場合は、清書の裏面に希望する投稿先を書いておいてください。また、投稿を希望しない場合は、清書の裏面に「投稿を希望せず」と書いておいてください。新聞に掲載された場合は、教室から生徒のみなさんにご連絡します。

自宅で直接清書を新聞社などに投稿する場合は、清書は教室に送らなくて結構です。ただし、清書を自分で送ったということが担当の先生にわかるように、ふうとうようしの「生徒から先生へ」の欄に「清書は自分で送りました」と書いておいてください

清書の書き方(オモテ面)

(以下の書く内容がもりこまれていれば、書き方は、このとおりでなくてもかまいません)
本文… ○○小学校 四年 森野一郎(本名)

まるまる もりのいちろう 題名

2行目に、3マスあけて題名を書きます。

4行目に、学校名、学年、名前を書きます。学校名や本名にはふりがなをつけておきましょう。

6行目に、1マスあけて本文を書き出します。

あいているところに絵をかいておきましょう。

清書の書き方(ウラ面)
投稿先 ○○新聞 電話 045(123)4567 住所 〒123 ○○市○○町1の2の3

1枚目のウラ面に、住所、電話番号、希望の投稿先(特になければ書かなくてよい)を書いておきましょう。

社会人の方は、このほかに、職業・年齢も書いておきましょう。

毎週、何人かが入選しています

 みなさんの作品を言葉の森で一括して送るようにしてから、毎週、何人かが新聞の作品欄に入選したり、掲載されたりしています。入選は、勉強の目的ではありませんが、自分の書いた文章が、ほかの人に評価されて活字になるのはうれしいもので、自信もつきます。

 掲載された作品は、言葉の森新聞に掲載しきれないので、インターネットで全部掲載していきます。ごらんください。

次の学期から作品の返却を学期の途中に

数回行なうようにします

 今学期は、全員の作品を「広場」に載せることを前提に、作品の返却を学期末にまとめて行なうようにしましたが、実際の添削作品を早く見たいという声もありましたので、次の学期からは、学期の途中でまとめて数回返却するようにしたいと思います。

 また、手書きの作文は、GIF形式の画像として読みとって、インターネットに毎週、新しいものを掲載ていきます。(今学期もすでにホームページに登録していますが、実名で作品を掲載されたくないという人もいると思いますので、まだ画面からは見えないようにしています)

生徒コード、課題コードは

必ず書きましょう

 生徒の作文や、国語のテストは、すべてコードで整理しています。コードは、覚えやすいように、ひらがなの2〜4文字であらわしています。このコードが違っていると、作文や国語のテストが違うところに保管されてしまいます。コードは、課題フォルダなどで確かめて必ず書くようにしてください。

3・4年生でも、書けそうな人には、

感想文の指導も取り入れていきます

 今学期、小学5年生以上の人は、受験用の難しい課題に取り組みました。毎年、この課題に取り組むようになってから、国語の力が急速についてきます。5年生の保護者の方は、「こんなに難しいの、うちの子に本当に書けるのかしら」と疑問に思われたと思いますが、初めはできなくても、がんばって読んでいるうちに必ず書けるようになります。この課題は、10月からも、もう3ヶ月引き続き行なっていきます。

 小学校4年生までの生徒は、楽しく書けるようになることを目標にしているので、これまでは題名課題の作文を中心に書いていましたが、何名かの保護者の方から、「もう少し難しいのをやってほしい」という声がありました。3、4年生には、まだ個人差があるので、一律にというわけにはいきませんが、生徒のようすを見ながら、10月からは感想文の課題も取り入れて指導していきたいと思います。(現在の課題Dの課題です)

 ただし、難しいものばかりをやっていると、嫌になることもあると思いますので、生徒の反応を見ながら進めていきたいと思います。

「山のたより」がグラフから表になります

 今学期は、自分の成績がわかりやすいように、成績をグラフであらわしていましたが、グラフの性格上、小さい差なのに大きく見える場合や、大きい差なのに小さくしか見えない場合がありました。

 次の学期からは、グラフのかわりに数字を表形式であらわしていきたいと思います。

 この数字は、同学年の生徒全員の点数の分布状態をもとに、その人の点数が、全体の中でどのくらいの位置にあるかを確率的にあらわしたもので、それを、毎週の個々の課題ごとに行なっています。

 自分の解いた問題が○で、ほかの人もほとんど○だった場合は、その点数は5.0点よりちょっと上になります。同じように、自分の解いた問題が×で、ほかの人もほとんど×だった場合は、その点数は5.0点よりちょっと下になります。5.0点が平均点ということです。逆に、自分の解いた問題が○で、ほかの人がほとんど×だった場合は、その点数は10.0点に近づきます。この点数の意味を言葉で表すと、次のようになります。「得点が7.8点であった場合は、同学年全員の中で、下から数えて78%ぐらいの位置にある(つまり上から数えて32%ぐらいの位置にある)」

 したがって、自分の解いた問題がただできたかできなかったかではなく、どの問題が、特にできなかったかがわかります。また、教える先生の方も、「全体によくできている」とか「全体にもっとがんばれ」という指導ではなく、「特にここがよくできた」とか「これからは特にここに力を入れよう」という指導ができます。

 得意分野を伸ばし、個性を発揮するためには、その基盤として苦手分野をできるだけなくしておくことが必要です。得意を伸ばすことと苦手を補うことは車の両輪で、どちらか一方で他方をカバーすることはできません。特に、小中学校の義務教育にあたる時期は、得意を伸ばすことよりも、苦手をひととおり作らないようにしておくことを勉強の重点にしておくことが大切です。

 また、人間は、たとえ苦手なことであっても、目標がしぼられ、その目標に到達するための方法が示されれば、積極的に取り組むことができます。

 次の学期からは、この見やすい表をもとに、より充実した指導をしていきたいと思います。