1997年1〜3月 第4週号 通算第509号 言葉の森 定価130円

言葉の森新聞

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第四週は清書です

  第四週は、これまでに書いた作文の中で上手に書けたものを清書して、新聞などに応募する練習をします。十二月に書いた作文をいくつか返却していますので、その中から、先生と相談しながら清書作文を選んでください。

  選ぶような作文がない場合、または、新しく書きたい題材がある場合は、直接、清書用紙(水色の罫線(けいせん)の用紙です)に作文を書いて、それを清書にしても結構です。

昨年の新聞の入選者は72名

  昨年一九九六年の一年間の新聞の入選者は、のべ72名でした。その内訳は、神奈川新聞掲載21名、朝日小学生新聞入選または佳作20名、毎日小学生新聞特選または入選31名です。

  教室から清書作品を応募するようにしましたので、新聞に掲載される人が多くなりました。新聞に掲載されることは勉強の目的ではありませんが、自分の書いたものが掲載というかたちで評価されることは、生徒の自信につながります。これからも、できるだけ多くの人が新聞に掲載されるようにしていきたいと思います。

現在5・6年生の人は意見文でがんばろう

  現在5・6年生の人は、長文の感想文を中心に勉強しているので、新聞に掲載されるような作文をなかなか書く機会がありません。また、現在5・6年生の人が4年生のころは、教室から新聞社に作品を送るかたちではなく、生徒が直接送るかたちにしていましたので、いい作文をたくさん書きながら、新聞などに入選する機会があまりありませんでした。

  したがって、小5以上の生徒は、今後、いい意見文を書いて、一般紙に応募するような方向でがんばっていってください。

簡単そうで、いちばん難しいもの——自習の習慣をつける、字をていねいに書く、姿勢をよくする、左ききを右ききにする、早寝早起き、遅刻をしない、あいさつをする、靴をそろえる、言葉遣い など

  保護者のみなさんが、「すぐできそうなのに……」と思っているもので、実は意外に難しいものが、自習の習慣をつけること、字をていねいに書くこと、姿勢をよくして勉強すること、左ききを右ききに変えること、早寝早起きの習慣をつけること、遅刻をしないこと、あいさつをすること、靴をそろえること、言葉遣いをよくすること、などです。

  これらは、いずれも知識で理解すればすむものではなく、自分のこれまで生活習慣を変えるものですから、子供本人にしてみれば、自分の今までの過去の姿を一度否定しなければ新しく身につけることはできないのです。

  ですから、お母さんや先生が口でいくら注意をしても、言葉だけで、その子供の習慣を変えることはできません。これらを変えようと思ったら、少なくとも三ヶ月は、本気になって、一度の例外もないくらいの強い姿勢で臨まなければなりません。

  これらの習慣の中でいちばん大切なのは、「自習の習慣をつける」ということです。低学年のうちでしたら、自習の習慣は比較的早くつきます。しかし、低学年のうちに自宅で決まった勉強をする習慣がついていないと、高学年になってから新たにその習慣をつけるのは至難の技です。

  まだ、学校の勉強が難しくなく、家でわざわざ勉強する必要のない低学年のうちに、内容はなんでもいいですから、毎日決まった時間に自宅で勉強をするようにしていきましょう