1997年4-6月 第9週号 通算第525号

言葉の森新聞

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  インターネットのアクセス増える

言葉の森では、昨年9月からインターネットにホームページを掲載しています。

当時は、どこのホームページも、アクセスしてくる人の大半が20代から30代の男性で、接続先も、大学生の場合は大学から、社会人の場合は会社から、というケースが多かったようです。

しかし、ここ数ヶ月で、アクセスしてくる人の層がだいぶ変化してきたような感じがします。お父さんがパソコンを使うようになり、お母さんが日中、インターネットに接続するというケースが増えてきたようです。

インターネットを利用した、出会いと触れ合いのある教室作りができるのも間近だという気がします。勉強の本当のおもしろさは、先生から生徒への一方通行の授業ではなく、生徒と先生とのやりとりです。さらにそこに、ほかの生徒とのやりとりや父母とのやりとりが加われば、勉強もお仕着せのものではなく、主体的なものになると思います。

  言葉の森のホームページはこんな感じ

言葉の森のホームページをごらんになった方はすでにご存知だと思いますが、表紙はこんな感じになっています。

これからいちばん力を入れていきたいところは、「全生徒作品」のコーナーで、ここで、生徒どうしがお互いの作文についての感想を自由に書き合えるようにしたいと思っています。これまでに、このチャットコーナーに書き込みをしてくれた人は、まだ数人しかいません。(とほほ)

担当している先生のプロフィールは、「スタッフのうち」に掲載されています。ここから、直接先生あてにメッセージを送ることができます。

言葉の森を卒業した生徒が遊びに来られるように「OBのうち」というチャットコーナーもあります。でも、まだだれも来ていません。

「クイズコーナー」では、主に漢字の問題を載せていますが、今後、国語の問題や、短文のおもしろ問題なども載せていきたいと思っています。

  貸出図書の返却は6月10日までに

今学期の貸出図書の返却期限は、6月10日です。

返却は、学期はじめに送られている返信用封筒に入れて、そのままお近くのポストに入れてくだされば結構です。

今、どんな本が貸出中かということは、「山のたより」に記載されています。「山のたより」に記載されている本が自宅にないときは、その旨を自習用紙の「先生への連絡」欄にお書きください。ご連絡くださればこちらのデータを訂正し、返却済み扱いにします。

6月10日までに返却が済んでいない場合、7月の図書の貸出はありませんので、返却や連絡はお早めにお願いします。

  第9週の題名課題のヒント

第9週 題名課題「たまごを使った料理」

お母さんと相談して、いろいろなたまご料理を作ってみましょう。小学校低中学年では、そのときの「色、音、形、匂い、手触り」などをできるだけ思い出して書きましょう。

小学校高学年では、結びの感想は大きく、「手作りのものは……」「自分でものを作るということは……」「料理というものは……」という大きな感想を、「自分にとって」という立場をこえて、「人間にとって」どういう意味があるかというところで考えて書いていきましょう。

ことわざは、「7、案ずるより産むが易し」「12、急がば回れ」「71、過ぎたるは及ばざるがごとし」「84、大は小を兼ねる」などいろいろありそうです。

第9週 題名課題「地域社会」

都会では、地域の住民どうしの交流が少なくなっています。困ったときに助け合うという地域社会の価値をもう一度見直してみましょう。反対理解は、「確かに、個人のプライバシーも大切だが」というところ。

H級の総合化の練習をしている人は、「どちらが大切かという前に、まず、人まかせにするのではなく、そういう地域社会を作っていくのは自分たちなのだという自覚が大切だ」のようにまとめていけるでしょう。

「地域社会」という言葉でピンと来ない人は、学校のクラスのまとまりの大切さのように身近なところで書いてもいいでしょう。

名言は、「6、家とは外から見るものではなく、中で住むためのものである」や「7、家の批評ができるのは、建築家ではなく、そこに住む人である」などが使えそうです。

  第9週の長文感想文のヒント

 第9週は題名課題の作文が共通の課題ですが、長文の感想文の方をやってみたいという人もいると思いますので、参考までにヒントを掲載します。

第9週 感想文課題「芙蓉の花の」

  1. 芙蓉の花は、おしべとめしべの咲く時期をずらしている。
  2. おしべとめしべが空間的に近づかないようにしている花もある。
  3. 生命は、異質な他者と結合することで、自己改造を継続してゆく。

 ことわざは、「三人よれば文殊の智恵」など。

第9週 感想文課題「視覚系」

  1. 形は「もの」の属性だという考えと、頭脳の見方だという考えの二つがある。
  2. 生物の眼は、大きさの絶対値がわからない仕組みになっている。
  3. 比例や相似を考えることができるのは、視覚系にもともとそういう性質が備わっているからである。