http://www.mmjp.or.jp/shine/ 1998年11月1週号 通算第592号 shine@japan.email.ne.jp

言葉の森新聞

  11月3日(火)は休み・宿題です。

 11月3日(火)は、教室は休みで先生からの電話もありません。この日の11.1週の課題は自宅での宿題となります。先生の説明がないと書きにくいという人は、ほかの日にふりかえて教室にお電話くださるか、ほかの日にふりかえて教室においでください。

  11.1週は作文の中間テストです。(再掲)

 11.1週は作文の中間テストとします。今学期の●項目ができるように書いていきましょう。高校生以上の人は75分以内で書けるようにしておきましょう。作文用紙の上の時間の記録のところにかかった時間を書いておいてください。

  長文集の漢字、読めるかな

 11.1週の国語問題の下に、長文集の中の読みの難しい漢字を載せています。長文音読の自習をしている生徒や本をよく読んでいる生徒は読めると思いますが、そうでないと読めない漢字が多いと思います。

 君はいくつ読めるかな。

  11.1週のヒント(再掲)

  小3・4・5・6年生 11.1週 私の好きな(苦手な)食べ物

 5・6年生の人は、調べたデータを入れて書いていきましょう。データ実例は、数字を意識的に書く練習です。どうしてもデータ実例が見つからないときは、お父さんやお母さんに取材した話を書いていきましょう。

 食べ物のデータ実例は、そのまま、「11.外食で食べたいもの 1位 寿司 13.5%」などが使えそうです。

 ことわざは、「88、蓼食う虫も好き好き」「114、花よりだんご」「140、良薬は口に苦し」など、たくさんありますね。

  中学生・高校生・社会人 11.1週 持ってきてはいけないもの

 小学校ではクラスによって「学校に漫画を持って来てはいけない」「遠足にゲームボーイを持って来てはいけない」などの規則があったでしょう。中学や高校では、「ポケベルやPHSを持って来てはいけない」というところがあるでしょう。最近では「ナイフを持って来てはいけない(^_^;)」が加わったところもありそうです。米国では「学校に銃を持って来てはいけない」というところがあります(すごいね)。昔の学校では、「学校にカエルやヘビを持ってきてはいけない」などの規則があったかもしれません。

 高校生のオートバイ乗車に関して「3ない運動」というものがあります。「乗らない、買わない、免許をとらない」というものです。持つことによって使い方がコントロールできるようになるという考えもありますし、どうせコントロールできない人がいるのだから最初から持たないようにするべきだという考えもあります。

 中学生や高校生の中には「パソコンを買ってインターネットにつなげて」などとお母さんやお父さんに頼むと、「だめ。そんなの買ったらこれまで以上に遊んで、勉強する時間がなくなっちゃうから」などと言われた人もいるでしょう。

 「持つ」に似たもので「着る」「格好をする」などもあります。学校に「私服で来てはいけない」「下駄で来てはいけない」「茶髪で来てはいけない」などの規則があるところもあるかもしれません。個人の自由と集団の制約というところでも書けそうです。

 データ実例は、「16、収入増よりも時短」を選ぶ人が多いなどという例から、社会全体が自由を大事にする方向に向かっている、などとつなげることもできそうです。「12、企業の宣伝費」から現代が所有欲を喚起される時代だと書いてもいいでしょう。「25、年間ゴミ排出量」から不用なものが多いと書くこともできます。

  11.2週のヒント(予告)

  小3・4年生 11.2週 旅行に出かけたこと

 秋のさわやかな風が吹いてくると、旅行に出かけたくなりますね。夏休みと違って長い休みはとれませんが、それでも日曜日にはどこかへ出かける計画を立てる家庭も多いでしょう。旅行にでかけたという話が見つからない人は、お父さんやお母さんと遊んだことを書いてみましょう。それもないという人は、しょうがないから自由な題名でね。

  小5・6年生 11.2週 花の絵を描き始める時(長文4)

 (常用漢字音訓表では「描く」は「えがく」としか読まず「かく」とは読まないので、「絵をかく」と書きたいときはひらがなになります。しかし、この基準も将来は変わるので特に覚えておく必要はありません。「字を書く」「絵を描く」「絵を画く」のように使い分けます。)

 人間でも花でもいろいろな面を持っています。それは日によっても場面によっても違います。それなのに、「あの人はああいう人だ」と決め付けてものごとを見ていることが私たちには多い、という話です。先入観という言葉をキーワードにして書いていくと主題がはっきりすると思います。しかし、キーワードを入れると逆に話に広がりがなくなることもあります。似た話はいろいろ見つかりそうです。

 データ実例は、「10、四季を代表する旬の果物などで、春はタケノコ、夏はスイカ、秋はサンマ、冬は大根」などを引用して、人間は同じ考えを持ちがちだというようなところで書いてもいいでしょう。

 データやことわざを入れるときは、自分の書きたいことが先にあって、それに合うデータやことわざを探すというやり方は普通しません。意見が先にあってそれに合うものを探すとなると、探すのに時間がかかります。今すでに手元にあることわざやデータを、自分の意見に合わせて結び付けるというやり方をします。もちろん、探す場所や探したいものがわかっている場合は、意見に合わせて探して入れてみましょう。

 ことわざは、固い考えは柔軟性を欠くという意味で「85、大木は風に折られる」「134、柳に雪折れなし」。先入観で決めつけずにその場に合った対処をしようという意味で「49、郷に入っては郷に従え」あとは、「井の中の蛙」でも「例外のない規則は」でもなんでも使えそうですね。

  中学生 11.2週 新聞というものを(長文4)

 著者の意見が前面に書いてある文章ではないので、主題を何にするか決めにくい長文です。新聞が正面から論じようとしているところよりも、行間や余白の部分におもしろさがある、ということなので、著者流の新聞の読み方を、人間関係や社会や勉強などに当てはめて考えるとおもしろいと思います。授業中でも、先生の話していることを聞くよりも「この先生は、今日も同じネクタイだなあ」とか「隣の席のA君はノートをとるふりをして寝ているなあ」と行間や余白を見ていたほうが楽しいでしょう。教科書でも、書いてあることをまともに読むより、挿絵の人間の顔にひげをつけたりふきだしをつけたりして落書きをしている方がおもしろいものね。

 データ実例は、「女性のストレス解消法」の第3位長電話などを使って、意味のある話よりも意味のない話に味があるというようなところで。

 名言は、自分で探しましょう。

  高校生・大学生・社会人 11.2週 貧困な層の定義として(長文4)

 お金に換算した豊かさが必ずしも豊かさの実感と結びつくものではないという例を見つけてみましょう。江戸時代などはGNPなどから見れば現代よりもはるかに貧しいはずなのに、それにもかかわらず豊かな文化が花開いたところを見ると、今流のお金に換算できない部分で豊かな社会というものが存在していたのでしょう。

 データ実例は、「9、一ヶ月の小遣いの平均」「16、収入増と労働時間短縮」などが使えそうです。

 

  人生観三つ

 私自身のこれまでの短い人生経験の中で、本を読んで得た知識でなく、自分の実感として体得している人生観が三つあります。

 第一は、「自慢するようになったら、おしまいだ」ということです。

 スポーツ選手などで、コマーシャルに出るようになった人は、そのあとすぐに肝心のスポーツの成績が悪くなります。これは驚くほど正確です。みなさんも試しにコマーシャルに出るようになったスポーツ選手のその後を見てみるといいと思います。自分のいまいる地位に満足するとき、その人はすでに下り坂を下りかけています。ですから、自分の過去を自慢するような心境になったら、自分の成長が止まりかけているのだと自覚することが必要です。今、大学生のみなさんは、これからの人生でときどき自分のことを自慢したい誘惑にかられるときがあると思います。しかし、そういうときは自分が前進を止めようとしているときなのだと思い直してください。

 第二は、「自分が考えるようなことはだれもが考えている」ということです。

 これは、人間の能力というものがだれも似たり寄ったりであることを考えればすぐにわかることです。学校での成績で見ると大きな差があるように見えますが、実際の判断力に関して言えば同じ人間の考えることにそう大きな差はありません。私のところにもよく、「ここだけのうまい話ですが……」と商品取引などの勧誘の電話が来ることがあります。私のところに来るぐらいの情報なら、もうだれでも知っているはずだと思うので、そういう「うまい話」にはまったく乗りません(きっぱり)。自分で考えたことならまだ多少は新しさがあるかもしれませんが、人から聞いた話で新しいことなどはまずないと思います。

 ただし、これと逆のようですが、今がチャンスだと思ったときは、実はそのチャンスはまだずっと先なのだということもよくあります。私自身も、コンピュータとインターネットの波が明日にも世界をのみつくすと思って行動を開始しましたが、しばらくはまったく空回りでした。手応えが出始めたのは最近になってからです。

 第三は、「新しいことでなければ意味がない」ということです。

 人間は世の中に何か新しいことを付け加えるために生まれてきたのだと思います。ほかの人ができることを同じようにできるだけでは、その人の生きている意味はありません。よく宝くじを買う人がいますが、私自身はそういうものには興味がありません。もし宝くじに当たったとしても、それはほかのだれでも当たることのできるものがたまたま自分に当たっただけでしかないからです。今、学校の成績は相対評価でつけられています。だれかが5をひとつ余計にとれば、ほかのだれかが5をひとつ減らすという関係にあります。私は、そんなにみんながほしい成績なら、どんどんみんなに上げて、自分は残りのだれもがもらいたがらないオール1をもらっておけばいいとさえ思っています。実力さえあれば学校の成績がどうしたとか高校受験の内申点がどうしたとかいうことはどうでもいいことです。それよりも大事ことは、ほかのだれもがやらないことをやろうとすることだと思います。

 

  光る表現コーナー98年10月12日〜98年10月29日

堀田さん(ちこ/小3)の作文より(ミルクティ先生/月日1016)

 すすきは、私よりとってもたかいので、せいたかノッポです。すすきは、どうやってたかくなるのかな。私も、あれぐらいまで、のびたいな。と思います。(略)さいごは、はっぱです。秋には、茶色や黄色などにそまります。それが、ならんでいると、まるでちょっと色が、たりないけど、にじみたいです。<評>すすきとじぶんの高さをくらべて思ったことが、おもしろいね。秋のはっぱも、きれいなたとえで表現できたね。水色のはっぱなんてあったら、おもしろそう。(^o^)

ドラゴンさん(ちわ/小3)の作文より(スズラン先生/月日1010)

 まず、サメを見ました。そのサメは、目の所がひらべったいので、まるで、そうじきのようでした。評:サメの顔はなんでも吸い込む感じがしますね。ぴったりのたとえでした。

清水さん(てい/小3)の作文より(スズラン先生/月日1014)

 ぼくは、秋は赤、冬は白、春はピンク、夏は黄色が、イメージとしてうかんできます。どうしてかと考えると、葉っぱが真っ赤になるその色が目に焼き付いているからだろうと思います。評:季節を色でイメージしてみると、本当にこんな感じ。秋の色を楽しみましょう。

島邑さん(ねさ/小3)の作文より(ゆり先生/月日1003)

 し合がすきなのは、もしかしたら、「かったり、負けたり」するからだと思います。それに友だちが、いるからだと思います。評:し合がすきなわけをがんばって考えたんだね。「もしかしたら」をうまくつかってすなおな気持ちを書けたね。

柴垣さん(ねに/小3)の作文より(ミルクティ先生/月日1017)

 秋といったら、食よくの秋、秋の食べものといったら、かき。今日は、親子集会の日だった。なんと、おまちかねのおべんとうには、かきが八〜九こ入っていた!!(略)今日天気はへんな天きだった。やんだり、大あめになったり、こさめになったりいろいろな天気でおもしろかった。天気がよくかわるのも秋のとくちょう。今日はいろいろな秋がみつかった。<評>「秋の食べものといったら、かき。」とか「かわるのも秋のとくちょう。」というように、「〜だった」でおわらない文が、おもしろいね。文が、きびきびしていてリズムがあって、たのしい作文。

飯田さん(あいい/小4)の作文より(かつみ先生/月日1015)

 (どうして不思議の国のアリスを題材にしたかというと)先生が「今日は、ゆめの国です。」といったとき『ピーン』と、頭の中に、ふしぎの国のアリスが思い浮かんだからです。 評;ちかちゃんのひらめいてまんぞくしている顔がうかんできますよ。

ミュウさん(あおゆ/小4)の作文より(とも先生/月日1016)

 私は本当に秋はきれいだと思います。もし、地球に秋がこなかったら、きれいな美しい自然がだいなしになってしまうと思います。・・・評;秋のうつくしさについて、大きなスケールで表現したね。

円谷さん(あおる/小4)の作文より(とも先生/月日1016)

 (色とりどりのコスモスの上をハチやアブが飛びまわっている様子を見て)たとえば、いろいろなこせいの子が、なにかおいしいかじつをとったり、楽しそうにか汁(果汁)を飲んだりしているみたいです。そんな楽しい所があれば、私はぜったいあきないと思いました。・・・評:先生もそんな楽しいところに行ってみたいな

岡根さん(あその/小4)の作文より(かつみ先生/月日1007)

 おわるとけつあつがすこしあがって、つかれておなかがすくけどいいきぶんになります。 評;ほどよいつかれが、気分をよくするんだよね。個性的で大変いいですよ。

岡根さん(あその/小4)の作文より(かつみ先生/月日1012)

 こおろぎには、あまりきょうみはなかったけれど、これをみて、かってみたいなあと思いました。 評:興味をもつことは、作文の勉強の中で一番大切なことです。様々な事柄に興味を持つことで、書く内容がふくらみ、深くなっていきます。ぜひかってみてね。

九反さん(あたも/小4)の作文より(あかね先生/月日1008)

 (野球から)帰ると中なにか「バキッ」と言う音がしました。それはどんぐりでした。ぼくは、「すっかり秋だなあ」と思いました。(評)どんぐりを「バキッ」とふんで、初めて秋を感じるなんて、新鮮(しんせん)ですね。

たまごさん(せろ/小4)の作文より(もとばと先生/月日1016)

 私が、学校に行く道に、金木せいがあります。金木せいの花は、小さい花がたくさんくっついていて、まるでオレンジのあじさいみたいです。春や夏の時は、金木せいのことなんかすっかりわすれているけれど、秋になり金木せいのにおいをかぐと、ふと、思い出します。評:先生も先日、玄関のドアをあけるとなにか甘いなつかしい香りがしたので、なんだろうとおもっていたら、後日かなり自宅からはなれたところにある風上のキンモクセイの香りだとわかりました。キンモクセイはほんとうに広範囲に香りがとどくのですね。

 

SAYAさん(そよ/小4)の作文より(まや先生/月日1016)

 『秋と言えば…』『スポーツはやっぱり飛び箱』『合宿でがんばったゾウ』『おみこし・わっしょい』 [評]題名にくふうがあるで賞

ホームズさん(なか/小4)の作文より(スズラン先生/月日1010)

 「あっ、モミジの色がそまっている。」と、だれもいないのに、一人でさけびました。・・中略・・さくらの花が咲いていた春と、秋の様子をくらべていました。すると、夏に若々しかったあの緑色の葉は、もうすっかり、赤かオレンジになり、落ちているのが少々あります。評:秋になったなぁと思う景色がわかりますね。

宮淳さん(あたつ/小5)の作文より(かつみ先生/月日1010)

 日本人は微笑しているのであるというところで、もし宿題を忘れて先生に「どうして忘れたんですか。」と聞かれてもエヘへへへと笑っているようなものだと思った。 評;こういうことって、結構あるよね。具体的な例がでていて◎

カイリューさん(らさ/小5)の作文より(とも先生/月日1007)

 (初めてのホームランを打ったときのこと。作文のまとめ)どんなに体が小さくてもど力すればホームランがうてるんだな、と思った。まさかのホームランだった。でも現実だ。打ったんだ。またホームランがでるかもしれない。たくさん練習しなければいけない。けい続は力なりだ。・・・評:自分の経験からわかったことをしっかりまとめてある。「…思った。…だった。」のあとで「現実だ。」というふうに結びをかえて工夫されている。作文も「継続は力なり。」だね。

後藤さん(わゆ/小5)の作文より(かつみ先生/月日1016)

 2番目におすすめする本はミニミニ辞典です。ポケットにすっぽりはいって、いつでもどこでも読めます。 評;コピーライトみたいだね。(広告の文章)短い文章の中に、言いたいことをまとめています。なかなか難しいんだよね。よくできました。

Folderさん(あすの/中2)の作文より(ミルクティ先生/月日1012)

 「運動会は参加することに意義がある」それは、ぼくの学校の伝統なのである。評:学校の運動会について書いた後に、締めくくりとして書かれた自作名言。初めは、こういうシンプルな名言から考えていくといいです

ぷゆゆさん(あたひ/小1)の作文より(かつみ先生/月日1023)

 ポケモンカードは、105まいになってしまいました。わたしは、かなしいです。でも、おにいさまは「よっしゃっ」ってよろこんでいるから、わたしはあきれました。 評:ゆうきをふりしぼって、たいせつにしていたポケモンカードをあげたんだよね。きっと、おにいさまには、ゆいこちゃんのやさしいきもちがつたわっていますよ。

秋間さん(つて/小2)の作文より(ひかり先生/月日1018)

 「やまのなかでどんぐりを拾っているとき、風が「ひゅるるる———」と吹くとどんぐりがおちてきます。時々頭の上におちてきます。頭に穴が空くぐらいいたいです。「評」栞ちゃんが山の中でどんぐりを拾っているときの様子が手にとるようにわかりますよ。特に風が「ひゅるるる———」と吹くとどんぐりが落ちてきますという表現はとってもリアルでいいですね。

まほうつかいさん(とみ/小2)の作文より(洋子先生/月日1020)

 「アヒルは、(わたしたちが)背を低くしなきゃ(しなければ)こわがります。どうしてかというとわたしたちは、アヒルがみたら巨大人間なのです。」(生活科の勉強で動物ハウスにいったときのことです。アヒルにたいするやさしさと、わたしがもしもアヒルさんだったらきっと———というおもいの巨大人間の表現が光っていますね。

西原さん(ふま/小2)の作文より(はるな先生/月日1020)

 木が大きくて、ひろびろとしていたことです。どうやって、のぼったかというとすきまに手をかけて,体を前に押して,足をかけながら、のぼっていきます。「123、123。・・・・・・」と、かけごえをかけながら、のぼっていきました。上からみおろすと、自分の背がおおきくなった、と思いました。 (講評):お友達と,元気なかけごえをかけながら、気合を入れてのぼったようすが、とても、じょうずにかきあらわせました。よく、がんばったね! しんちょうに、くふうしながら、一歩,一歩と、2人が、木の上によじのぼっていく光景(こうけい)が、いきいきと描け(えがけ)ています。木に登って、上からみおろしたときの、すがすがしい気分を、「じぶんのせがおおきくなった」と、大変うまくたとえられましたね。

斉藤さん(やあ/小2)の作文より(もとばと先生/月日1023)

 (オリエンテーリングで)ほかのはんはやまねやりすやへびを見たと言っていました。ぼくのはんはすごく長い、みみずを見ました。ぼくは「ほかのはんは、いいな」と思いました。評:みんなはとてもめずらしいどうぶつをみているんだなあうらやましなあという気持ちが良く出ていますよ。

こあらこっこさん(あうみ/小3)の作文より(ミルクティ先生/月日1026)

 「えっ、かまきりのたまご、どこ、どこ、どこなの?」「ほら、あそこにありますよ!」と桃ちゃんが言って、「え、どこ、あっ本当だ!! あんなところに、うんでいる。どうして、もっとすごく人が、見えるところに、うんでもいいのに。でも、あそこの方が、うみやすいんだ。しょうがないね。」<評>長い会話がとてもじょうずに書けたね。

 

 

パフィーさん(あおけ/小3)の作文より(ゆり先生/月日1010)

 (かれ葉をふんで歩いて)「シャキ、ジャキ、バリ、パリ。」いろんな音がしました。まるで、おかしのポテトチップスをたべたときみたいな音でした。評:いろんな音の表現がことばでうまく書けたね。音がほんとに聞こえてきそうなくらいです。

吉田さん(あこて/小3)の作文より(みち先生/月日1020)

 三つ葉をおるときむずかしそうでしたけどけっこうかんたんでした。つぎにうさぎをおりました。うさぎは、すごくむずかしかったです。なんどもなんどもくりかえしてつくりました。やっとできたとき「できた」といいました。すごくうれしかったです。評:あきらめないでがんばってつくったさおりちゃん、えらいね。できあがったときのきもちがよく書けたね。

吉岡さん(あすえ/小3)の作文より(ひかり先生/月日1018)

 「小さい秋み−つけた。」わたしは、そういっていちょうの葉をみつけました。「わ−、きいろくそまりはじめてる!」わたしは、そのとき良い光景を目にしたとおもいました。「評」会話をとおして、その情景がよく分かる表現ですね。

けんちゃんさん(あちえ/小3)の作文より(かつみ先生/月日1012)

 きらきらかがやく太陽にてらされているどんぎるは、まるで、茶色い小さなマックスのようでした。 評;まるで、…がじょうずにつかえたね。

ケッピーさん(そゆ/小3)の作文より(ひかり先生/月日1014)

 わたしは公園で、11センチぐらいのビンにどんぐりがパンパンになるまで拾っていれました。学校に行く途中、まるで香水のようないいにおいがしてきました。匂いのもとは、きんもくせいの花でした。「評」「どんぐりをたくさんひろいました。」とせず「11センチぐらいのビンがパンパンになるまでひろっていれました。」とビンの大きさを書き、いかにいっぱい集めたかがよく分かる表現を工夫しましたね。

清水さん(てい/小3)の作文より(はるな先生/月日1021)

すぐ近くにサイクリングロードがあります。川沿いにずーっと続いている道を走ると、とっても気持ちがよいです。まるで、風をぐーっとおして、風とおすもうをしているみたいです。・・・・・グローブは生きているみたいにボールをつかんだりします。(講評):あなたにとって、宝物のようにたいせつにしているのは、自転車と、グローブ、というわけですね。その理由が、この作文を読んで、よーくわかりました。(-_-) たとえのひょうげんが、2つとも、実にすばらしい!

惇平さん(あうさ/小4)の作文より(かつみ先生/月日1012)

 (ダンスがおわって)うまくいったので、ほっとしました。 評:うまくいってよかったね。先生も小学生のときダンスが苦手だったので、このきもちがとてもよくわかります。

ミッキーさん(けく/小4)の作文より(かつみ先生/月日1019)

 時間はまるで,早送りをしているようにどんどん立っていきました。 評;早送りというのが,とても上手い表現ですね。

こずっちさん(さへ/小4)の作文より(ゆり先生/月日1010)

 (どんぐりをくぼみにかくし、ススキ、モミジを枝に結んだ木を)まるでその木は、秋のおうちのようです。評:とてもすてきな表現ですね。たくさんの秋を見付けたことも良かったし、木に秋を集めて「おうち」にするこずっちさんもステキだなあ。

古尾谷さん(なみ/小4)の作文より(ひかり先生/月日1014)

 私の学校の花壇にはサルビアをはじめ、青や白、黄色の色んな花がぎっしりと、生き生きとさいている。そのようすが、おひさまに反射して光ってみえた。「評」ただ「色んな花がいっぱいさいている。」としないで、どんな花がどんな風に咲いているのか、詳しく表現できましたね。

清原さん(ねる/小4)の作文より(洋子先生/月日1020)

 道路の真ん中にコオロギがいました。つかまえようとするとすぐに逃げられてしまいました。しかも、すごいジャンプで一回目で、一メ−トルくらい跳んでいったのです。それは、まるで、走り幅跳びをしているようなジャンプ力でした。(コオロギのジャンプ力のたとえ、——です。の使い方がとてもよかったね。)

星野惇さん(のと/小4)の作文より(かつみ先生/月日1012)

 まるで、気を失いそうでした。 評:惇くんががんばったのにね。読んでいて先生も気を失いそうでした。(笑)

SAPPHIREさん(ああす/小5)の作文より(ミルクティ先生/月日1023)

 (セミについて)まるで急に現れて合唱してそして風のようにすぎさる「合唱だん」みたいだ。そう考えると、いくら虫ぎらいな私でもかわいそうに思える。急にボトッとセミが落ちてきたら、つい手を合わせそうになる。とてもせつない気持ちになる。<評>成虫として過ごす日々が短いセミについて、やさしい気持ちを、思ったとおりに書けたね。(;_;)

 

 

 

岩田さん(にの/小5)の作文より(洋子先生/月日1016)

 ぼくは、フリ−マ−ケットを思い出した。売り手と買い手の会話で、「そこをなんとか安くしてよ」などということは、義理と人情の世界だ。このかけひきが楽しくて参加する人も多いときく。これは、日本人的発想をうまく利用した場合かもしれない。また母から聞いたが「日米貿易交渉の際、アメリカ人は、この日本的発想を利用して「日本たたき」をしているのかしら?」と言っていた。これは、悪い方向にいった場合かもしれない。ぼくは、外国人と交渉するときは、相手のものの考え方を知った上で臨まなければならないと思った。「経験は、学問よりまさる」というが、ぼくたちは、どんどん外に出て、自分の日本人的発想に気づき対処していく方法を養っていかなければならないと思った。((「そこをなんとかを読んで」の感想文でにたはなしと主題のわかったことを書いた文です。よいところに着眼していますね。これからの日本を背負っていく若者にとくにがんばっていってほしいですね。)

サキエルさん(えの/中1)の作文より(ひかり先生/月日1018)

 「最近日が落ちるのが早くなったと思う。ついこの間まで、五時は充分明るかったのに、今では、もう真っ暗。朝夕寒くなり、この間まで、掛け布団もいらないぐらいだったのに---。これも季節が変わった証拠だ。」「評」夏から秋にかけての季節の移り変わりの変化を自分の言葉で表現できましたね。

小林さん(ねき/中1)の作文より(ひかり先生/月日1014)

 清潔ずきも悪いとはいわないが、過ぎたるは、及ばざるがごとしともいうし、多少は汚くても良いと思う。いや、良い悪い以前に「大切なのは、健康な外見ではなく、健康自身である。」という名言がいうとおり、清潔にしようとしても、自分の心を清潔にしない限り、真の清潔はみえてこない。」「評」ことわざ、名言をうまくつかっていますね。

ドリカムさん(うせ/中2)の作文より(ひかり先生/月日1014)

 私が飼っているハムスタ−は週一回の掃除を嫌がる。新聞紙を変えたり容器をきれいにあらったり部屋の模様替えをすると次の日にはもうぐちゃぐちゃにして私の心を踏みにじる。———「中略」ハムスタ−はきれいに整頓されているより、きたないほうがすきなのである。———「中略」私の机もきれいでもなく、きたなくもない。しかしそれがとても使いやすいのである。「評」これからの建築はこのような、生き物の生活部分に焦点をおいた、人間臭さの部分を重視する方向で発展していかなければならない良い例ですね。

 

  最近の言葉の森のホームページです1998年10月28日現在

教室のパソコンの画面をWinCatchというフリーソフトでGIF画像にしました。