http://www.mmjp.or.jp/shine/ 1999年2月4週号 通算第607号 shine@japan.email.ne.jp

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  2月4週は清書です 

 2月4週は清書です。担当の先生の説明を参考にして、返却された作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、清書用紙に清書してください。清書はファクスで送られたものよりも郵便で送られたものの方が文字がきれいに印刷されることが多いので、できるだけ郵送でお願いします。

 新しく教室に入ったばかりの人は、返却されている作文がない場合もあります。また、返却されている作文の中に清書するようなものがない場合もあります。そのときは、清書用紙に直接自由な題名で作文を書いて送ってください。

 清書の仕方は、課題集の中の「学習の手引」に書いてあります。名前を載せてほしくない人は、表には名前を書かずに裏に書いてください。また、清書用紙の空いているところには、絵などを書いて楽しい清書にしてください。

 感想文を清書する場合は、最初の「三文抜き書き」や「要約」はカットするか、簡単な説明に変えておく方が作品としてまとまりがよくなります。

 この清書は、全員の分を3月ごろから順に掲載し、インターネットに掲載し、そのあと新聞社に送ります。(新聞社に送ることを希望しない人はその旨を清書用紙の裏に書いておいてください)

 新聞への応募を希望する小学生のみなさんは、清書用紙の裏に必ず学校名を書いておいてください

 中学生以上の方は、新聞社に送る際の字数の目安は、400〜500字です。長すぎる場合は、新聞社の方で適当にカットされて掲載されることがあります。字数を縮めるときは、いろいろなところを少しずつ縮めるのではなく、段落単位でまとめて削るようにしていくのがコツです。第一段落の要約と第三段落の社会実例は削除し、名言や書き出しの結びなどの表現の工夫も削除し、第二段落の体験実例と第四段落の意見だけでまとめるようにするといいと思います。

  来週3.1週のヒント

  小1・2年生 3.1週 ●自由な題名

 小学1・2年生の人は、書くことを見つけておきましょう。

  小3・4・5・6年生 3.1週 ●風邪を引いたこと

 小学5・6年生の人は、お父さんやお母さんに似た話を取材しておきましょう。

 2月にインフルエンザがはやったので、学校を休んだ人も多かったことでしょう。

 小5・6年生は、「健康とは……」という大きい感想でまとめてみましょう。出来事は具体的に、感想は一般化してまとめていくというのが高学年の練習です。

 ことわざは、「44、怪我の功名」「53、災害は忘れたころにやってくる」などが使えるかな。

  中・高・大・社 3.1週 ●鳩(はと)や烏(からす)の害

 平和の象徴であるハトも、駅や神社に大量に住み着くと糞害を引き起こすことがあります。カラスも、「カーラース、なぜ鳴くのー♪」などと歌に歌われているうちはいいのですが、ごみ箱をあさったり電車のレールに石を置いたりすると問題になります。ハトやカラスは、ゴキブリなどとは違い、人間と利害が対立しなければかわいい生き物なのですが(もちろん、ゴキブリもかわいいけど^^;)、それだけに利害が対立したときの共存の仕方が難しいようです。

 イノシシやシカやサルやウサギも、増えすぎたり、人間の生活圏に入ってきたりすると、人間の利害と対立します。夏になるとスズメバチの害が問題になりますが、これも人間が山を切り開いて宅地を作るために、それまでのスズメバチの生活圏と人間の生活圏が重なってしまったために起こる問題のようです。

 昔話は、直接似た話を考えるのではなく、まず意見を考えてから、その意見に合った昔話を考えるようにしましょう。対立するものを滅ぼすという北風的な対応ではなく、対立するものを愛するという太陽的な対応を、などと考えると「北風と太陽」の話が出てくるでしょう。

 「舌切りスズメ」は、糊(のり)を食べたために、いじわるなおばあさんに舌を切られてしまったスズメの話です。お話のくわしい内容は、<http://mhtml.ulis.ac.jp/~myriam/deuxjp.html>などに載っています。

  勉強は食事前に

 「朝飯前」という言葉がありますが、勉強は、朝食前にするのがいいようです。夜型の人の場合は、夕食前の空腹のときに勉強をする方が能率が上がります。

 作文の勉強は特に頭のエネルギーを使います。食後すぐに文章を書くと、食事もよく消化しませんし、文章もうまく書けません。ですから、夕方教室に来る生徒には、できるだけ食事はとらずに、あるいは軽い食事だけとって教室に来るように言っています。

 通信指導を受け家庭で作文を書いている人は、この作文の勉強の時間と食事の時間をうまく組み合わせてください。

 いちばんいいのは、食事前に作文を書くことですが、それが無理な場合は、食後しばらくしてから書くようにしてください。最もよくないのは、食事の前に途中まで書いて、食事をしてから、その続きを書くというようなケースです。子どもは自分で時間配分のコントロールをすることができません。お母さんやお父さんが時間をうまく配分してくださるようお願いします。

  「この一年をふりかえって」を書くと

  意欲がなくなる?

 言葉の森の3.3週のテーマの中に「この一年をふりかえって」が選択課題のひとつとして載っていますが、これまでの経験で言うと、「この一年をふりかえって」という作文を書くと、ほとんどの子は、この一年間の反省点を挙げ、「これからもっとがんばりたいと思います」というような前向きの決意でしめくくります。

 ところが、そういう前向きの決意をしっかり書いたあとにかぎって、一時的に意欲が減退してしまうようです。それはなぜかというと、言葉として書き表した時点でその「こと」が既に完成されてしまったような心境になるからだと思います。

 同じようなことは、書きたい作文のテーマを先に喋ってしまったときにもあります。「今日は、こういうことがあって、それはこういう話で……」と書きたいことをたくさん喋ってしまうと、そのあとその作文はなかなか書けなくなります。ですから、先生が「今日は、どんなことを書くの?」と質問したあとに子どもがたくさん喋ろうとしたら途中でそれを制して「それじゃあ、その話の続きは作文で書いてね」という配慮が必要になります。

 「芸術は爆発だ」というのは岡本太郎さんの言葉ですが、文章を書くときにも一種の爆発のようなエネルギーが必要になります。ある程度の抑制のある中でこそ、いい文章は生まれるようです。

  愚痴と自慢

 先日、船井幸雄さんの講演会に行ってきました。(2月17日 新都市ホール)

 そこで聞いた話ですが、運がつく人とつかない人との差は、人前で愚痴や自慢を言うかどうかというところにあるようです。愚痴や自慢を言うと運は去っていき、愚痴や自慢を言わず、むしろほかの人の愚痴や自慢を聞いてあげると運はついてくるという話です。この話にはとても納得できるものがありました。

 愚痴や自慢を言わず、人の愚痴や自慢を聞いてあげるという広い気持ちになるためには、家庭内の環境が大切です。お父さんが会社での愚痴や自慢を言ったら、それをお母さんが優しく聞いてあげる、逆に、お母さんが近所での愚痴や自慢を言ったら、それをお父さんが優しく聞いてあげる、というような家庭環境があれば、外で愚痴や自慢を言う必要はなくなります。反対に、お父さんやお母さんが愚痴や自慢を家庭内で言い合えない雰囲気があれば、そのはけ口は外に向かったり、子どもに向かったりします。

 父親の単身赴任から生じるいちばんの問題は、お母さんの愚痴を聞いてあげる人が家庭の中にいなくなることだと思います。そのときに、愚痴や自慢を話せるいい友人がいればいいのですが、そういう友人もいないとなると、そのはけ口はやはり子どもに向かってしまうようです。

 ところが、子どもも、学校での愚痴や自慢をだれかに聞いてもらいたくてしかたがありません。家庭内で子どもの愚痴や自慢を聞いてあげる人がいなければ、子どもはそのストレスを発散させる場所を見つけることができません。

 子どもをいい子に育てたいと思ったら、まず家庭の中でお互いにほめ合うような環境を作ることが大切だと思います。

  読書と国語の成績

 塾によっては、「読書をしても国語の成績は上がらない」というところがあります。それは、一面では事実です。

 子供たちが普通に趣味の読書として読むような本の内容と、入試に出る国語問題の内容はかなり隔たっています。漫画を読んで国語の成績が上がらないように、軽い読書をいくら続けても国語の成績は上がりません。

 しかし、だからと言って難しい読書をすればいいかというと、そうではありません。難しい読書だけでは子どもは息が詰まってしまうからです。難しい本ばかりを薬のように少しずつ読んでいるだけでは、読書力のもう一方の大事な側面である速読力がつかなくなってきます。

 いちばんいいのは、一方で軽い読書を多読して速読力をつけ、他方で長文のような難しい文章を繰り返し読む練習をしていくことです。

 入試に出る国語問題の中には、読ませる量が膨大なものがあります。その傾向は今後さらに強まってくると思います。それはなぜかというと、短い文章をこと細かに読解する力よりも速読で大要をつかむ力のほうに、その子の本当の国語力が出ることがわかってきたためです。細かい読解力は、ある程度訓練すればできてきます。しかし、速読で大要をつかむ力というものは、多読の背景がなければできません。

 「読書をしても国語の成績は上がらない」と言われたときに、簡単に納得するのでなく、また「成績を上げるために読書をしているのではない」と簡単に居直るのでもなく、国語の成績も上げ、なおかつ自分の人生を豊かにするための読書もあるのだと考えていくことが大切だと思います。

 

 

  光る表現コーナー

田家さん(あなあ/小1)の作文より(ミルクティ先生/2.1週)

 おもちゃのラッパを人ぎょうの口にいれたつもりで、「プルル」とふいたまねをしたら、さきのちゃんが、お人ぎょうのこえで、じょうずといってくれました。<評>音を書いたところが、とてもいいね。○○のつもりをしてあそぶ、たのしさが、つたわってきたよ。

山田さん(ふれ/小1)の作文より(ゆり先生/2.2週)

 (とびばこをとぶとき)だんだんどきどきしてきました。でもまたはしってジャンプしました。わたしもかるがるとべました。さっきのきんちょうがすうっとぬけていったような気がしました。評:「どきどき」したあとの「ホッ」とした気もちがよくつたわってくるよ。

石川さん(あかさ/小2)の作文より(とこのん先生/2.1週)

 わたしは、おおきな声で「はい。」とげんきよく言いました。 評:はりきってがんばっているようすがよく伝わってきます。

ニルスさん(あそな/小2)の作文より(スズラン先生/2.1週)

 「こおりわり」たたいたところが、どんどん白くなっていきました。そして、こおりがとびちりました。なんだか、ひょうがおっこちてくるようでした。評:氷のつめたさがわかりますね。

しょうたさん(あたの/小2)の作文より(もとばと先生/2.2週)

 みんなでゲームの順番待ちをしていて)弟はならばなかったです。ぼくならやりたくてたまらなくなってならぶのになあ。評:そのくらいおもしろいゲームというのが読んでいる人によく分かりますね。

ペンギンさん(しろ/小2)の作文より(かつみ先生/2.2週)

 四十五びょうぐらいのところでむねの中がいたくなってきた。 評:むねの中がいたくなってきた…これはほんとうによくわかる。ここでいつもあきらめてしまうんだよね。でも諒君はがんばったんだね。

まほうつかいさん(とみ/小2)の作文より(洋子先生/2.1週)

 また、ずっとここの班でいたいです。(評:せきがえのことを書いた作文です。みじかいことばのなかに嬉しい気持ちが嬉しいということばを使わずにすなおにあらわれていますね。)

まささん(あうこ/小3)の作文より(みち先生/2.1週)

 (作るのは、おもしろい)ぼくは、いろんな物からなにかが生まれてくるのっておもしろいなと思いました。評:ものまねでなく、そうぞうすることがたのしいとおもえるどくそうせいは、がんばりやの矢野君らしいところですね。

こあらこっこさん(あうみ/小3)の作文より(ミルクティ先生/1.3週)

 このお話を読んで、きにくわないのは、うそを言ったことです。よく「うそつきは、どろぼうのはじまり」と言います。この男の子は、こういう人なのかなと思います。どうしてこんなうそをつくのかな? と思いました。<評>ことわざをつかって、自分の思ったことを書いたところが、くふうしているね。

プリンさん(あえは/小3)の作文より(スズラン先生/2.1週)

 わたしは、今、こまかい部分だから、切り出しというちょうこくとうを使っています。カッターのようです。評:版画作りで、彫刻刀を選びながら彫っていることがわかりますね。

パフィーさん(あおけ/小3)の作文より(ゆり先生/2.1週)

 でも、やっぱり、サンタは、いたほうがいいと思います。その方が、わくわくします。「世界じゅうの、子どもたちに、プレゼントをあげるのは、たいへんだけど、私には、かならずとどけてよね!!」評:来てくれるってしんじていたら、きっと来年も来てくれるよ。

ドラゴンさん(あたや/小3)の作文より(あかね先生/2.2週)

 「いつかオスをつれてくるぞ。」と言うとインコも「ピピピーピピピピピピ。」と言ってはげましてくれます。だからいつかぜったいにオスを見つけてつれてきてやると思っています。(評)インコとの仲のよさが、本当によくつたわってくるね。

けろっぴさん(あちえ/小3)の作文より(ゆり先生/2.1週)

 ホットケーキのこなと牛にゅうなどが入っているボールにまた牛にゅうを入れた。その色はまるで北キツネの毛の色のようだった。評:ふわっとしていてやわらかそうな様子がよくわかるたとえだね。

ゆみちゃんさん(あとき/小3)の作文より(とこのん先生/2.2週)

 一週間ぐらいたって、(金魚が)一ぴき死んでしまいました。そのとき、ぼくは、くやしかったです。 評:胸を打つ一言です。この言葉に、本当にいろいろなきもちがつまっているんだね。

平山さん(あなゆ/小3)の作文より(ミルクティ先生/2.2週)

 次の週、理科の時間に先生が正体を教えてくれました。「これは、カイコのたまごです。」みんなは、「ブキャー。」と、びっくりしていました。小さいたまごはだんだん色が黒っぽくなって中からよう虫がでできました。それをみたみんなは、「ウォーッ」と、またまたおどろきました。<評>「●いろいろな言った」をいろいろ書けたね。みんなのおどろいているようすも、よくつたわってきたよ。

荘司さん(すふ/小3)の作文より(あかね先生/2.2週)

 (自分がかんがえたおもちゃの魚つりの店が人気で)一人もこないひは、ないとおもいます。たとえば、(魚が)みんなつれたらこないな〜とおもうときもあります。(評)その人気ぶりがよくつたわってくるよ。

清水さん(てい/小3)の作文より(スズラン先生/2.2週)

 説明書に「水を入れて冷暗所におく」と書いてあり、そのことに一番おどろきました。・・中略・・本当かなぁと思いながら、冷蔵庫に入れました。一週間して水をかえようと思ったら、三センチぐらいの白いひげのように根っこがでていました。評:そんなことをしていいのかなぁという不安な気持ちもとんでしまうようなうれしい結果でしたね。

アルルさん(てよ/小3)の作文より(もとばと先生/2.1週)

 (学校のの図工の時間お面作りをしていて)みんなのをみたら、赤ちゃんパンダみたいなかわいらしいお面やはんにゃみたいなこわいお面、おさむらいさんのちょんまげをたてたおもしろいお面などさまざまでした。私がお友達の中で気に入ったのは、目がくりくりしていて、耳はストローの先にまるい段ボールをつけた、くまのようなお顔のお面です。評:くわしくみて、表現できましたね。

石川さん(ふた/小3)の作文より(とこのん先生/2.1週)

 ぼくは、もうこんなふぶきはふってほしくありません。 評:とてもすなおな感想ですね。ふぶきの中の下校が本当に大変だったのだということが分かります。

山本さん(あきき/小4)の作文より(スズラン先生/2.2週)

 「ここを、8の字にして、ここをすくってひっぱる、これが目の作りかた、これをずーっと続けるんだよ。」と、おばあちゃんがやりながら説明してくれました。評:こういう会話は、編み物の最初の大切なところを覚えたことが分かって楽しいですね。

龍さん(あきの/小4)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 うちは大切な日になるとなくなって、その大切なことが終わると見つかるのです。 評:あわてんぼ家族なのかな。でもほのぼのとしていていいね。

遊戯王さん(あたも/小4)の作文より(あかね先生/2.2週)

 その小さくてとう明な、コオロギの赤ちゃんは、目がぽっちゃりしていてまるで、本当の赤ちゃんのようでした。(評)自分が育てたコオロギのたまごから赤ちゃんがかえったうれしさ、よくつたわってきます。

バカボンさん(あつう/小4)の作文より(洋子先生/2.2週)

 寝顔は、とてもかわいくしっとりしていました。ハムスタ−は、ねながらもひげをピクピクさせながら動かしていました。(評:ハムスタ−のねすがたをよく観察していたからこそ書けましたね。)

邱さん(あてゆ/小4)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 「へえーいろいろあるなあ」と、すこし感心して言いました。 評:すこし感心して、というのがいいね。

仲本さん(あなは/小4)の作文より(とこのん先生/2.1週)

 こんなでこぼこのコースターにコップのせられるかなあ。 評:すなおなきもちがよく伝わってきます。

ミッキーさん(けく/小4)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 「あっ、そういえば、こなゼラチンがない。クリスマスケーキをつくったときに、全部つかっちゃったじゃない。」とお母さんが、まるでおさいふをぬすまれたかのように、あわてた声で言いました。そして、「チン。」とレンジもそれはたいへんだといっているみたいに鳴りました。 評:思わずくすっとしてしまいました。おもしろいおもしろい。

大河原さん(こた/小4)の作文より(とこのん先生/2.1週)

 でも、(やきりんごを)やいているときに、おいし〜いにおいがぷんぷんしているときがいちばんよかったです。 評:そのにおい、こちらにも伝わってきそうです。幸せになれるにおいだよね、りんごのやけるにおいって。

古尾谷さん(なみ/小4)の作文より(とこのん先生/2.2週)

 お花は、とても小さくて、まるで、赤ちゃんのほっぺのように、かわいくて軽く 評:お花をとても大事にかわいがっているんだね。花のもろさと、なみちゃんの優しさがよく表れています。

たかどんさん(ふさ/小4)の作文より(洋子先生/1.1週)

 「孫よ、この十円玉は、わしの宝物じゃ、この十円玉を、先祖代々つたえておくれ」といいたいとおもいます。でも、もしもそんなぼくの気持ちが伝わらなかったら、もしかすると、孫は、十円のアメにぎざじゅう(まわりがぎざぎざになっている十円玉のことで、めずらしい)を使っているかもしれません。(評:会話文、「もしも...だったら」が、うまくはいったユ−モアあふれる楽しい文になりました。)

南里さん(ふと/小4)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 お父さんがすきな、くまを作りました。 評:お父さんがすきなというところが、綾乃ちゃんのやさしさがでていて、たいへんいいよ。

しっぽさん(ほし/小4)の作文より(スズラン先生/2.2週)

 始めっ!と言われた時、心臓がドキンッと鳴ったのが分かりました。計算問題もていねいに解きました。絶対に手間を省くようなことはしませんでした。評:算数のテストをがんばろうという気持ちがでていますね。

はみちゃんさん(あすよ/小5)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 ミシンの前に座ると、何だかドキドキします。 評:先生は今でもドキドキします。

たけおさん(あたむ/小6)の作文より(とも先生/2.1週)

 ちりもつもれば山となるということから、(中略)時間・苦労がつもり自分がうまくできたというじょうできなものになるということを、ぼくは自分で物を作ることによって学ぶことができることを知った。人にとって手作りは、自分がどれだけがんばれるかを知る一つだと思う。・・・評:ことわざを上手に使っているね。分かったことと最後のまとめがしっかり考えられているね。

サイコロさん(あつと/小6)の作文より(まや先生/2.2週)

 ところで、これはお母さんから聞いた話だが、駿河湾はいきなり水深がふかくなっているところが多いらしい。だから、まだ発見されてない深みにみたこともない深海生物がいるかもしれないのだ。(—評:へぇ〜っ!!知らなかった。そうなんですか。お母さん、本当にいいことを教えて下さいますね。—)だが、一部の人たちだけが見れてもあまり意味はないのだ。つまり日本全国民、いや世界中の人々が見なければ、(…略…)課題はまだまだあるが、深海と同じ環境を作りだせれば、それはとてつもない発明にちがいない。きっと、いつの日か、どこの水族館にも、深海生物の姿が見れるにちがいない。(—評:そうなると、本当に楽しいでしょうね。誰か発明してくれないかなあ。)

仲本さん(あなと/小6)の作文より(とこのん先生/2.1週)

 今までは、さいほうはそんなに好きではありませんでした。でも、このプレゼント作りをやってさいほうが少しだけ好きになりました。この作品は胸を張って家族にプレゼントできるなと僕は思いました。 評:誇らしげな匡君の気持ち、良く伝わってきます。完成おめでとう!

パリパリさん(にみ/小6)の作文より(スズラン先生/2.1週)

 私は不器用なので、縫い目がとてもあらくなってしまったが、そのひとはり、ひとはりには、私のたくさんの思いがこめられている。評:苦労しながら作るところに、手作りの良さが出てくるということですね。

川村さん(あなし/中1)の作文より(とこのん先生/2.1週)

 芸術に点数がつけられないわけではない。しかし、その点数はとてもあいまいである。だから、塾の模試の結果のように評価として受けとめるのではなく、一つの意見として頭の片隅に置いておくのが良いと思う。芸術は自分が楽しむために、人に喜んでもらうためにやるものだ。 評:単なる点数の是非に走らす、芸術の本質を十分捉えた上で、自分の意見が主張されています。

和泉さん(えり/中1)の作文より(スズラン先生/2.1週)

 芸術とは、点数から個性を開放できる、たった一つのものだと言えるだろう。・・中略・・個性をむきだしにし、自分の長所を伸ばせば、点数は自然についてくるはずだ。評:点数に捕らわれることなく、個性を発揮したい思いがでていますね。

平岡さん(えぬ/中2)の作文より(洋子先生/1.1週)

 前、横浜市では、ポイ捨て禁止条例が出た。しかし依然として、捨てられているごみが目立つ。ここら辺りでは、ちらほら落ちているくらいだが、繁華街などにいくと交差点や、公園など至る所を埋め尽くすようにたばこの吸い殻がおちていたりする。(評:ポイ捨てについての作文のでだしです。書き出しのくふがなされていて、情景が目に浮かんできますね。)

GT-Rさん(えや/中2)の作文より(スズラン先生/2.2週)

 物が豊かになるに連れて心は貧しくなってきているような気がする。逆に、あまり物が豊かでなかった時代の人々は、今とは違いもっと助け合って生きていたような気もする。評:なぜこういう気がするのか、絶えず考えておきたいことですね。

かずとしさん(しへ/中2)の作文より(かつみ先生/2.1週)

 だけどそういう経験もいいかもしれないと思い、いつかアルバイトしてみようと思っている。でも私は学校の朝礼で立っているだけで疲れてしまうぐらいなので、先が思いやられる。 評:学校の朝礼の例があることで、身近に感じられ、イメージしやすい表現です。先生は貧血でよく倒れましたが、立ちっぱなしの仕事もこなせるようになります。人間明日にはどうなるかわかりません。自信を持つことが一番かな。

 

  インターネットから

  作文と絵が送れるようになりました

 インターネットから作文を送る人は、これまで文章だけしか送れませんでしたが、今週から自分でかいた絵や撮った写真なども送れるようになりました。

 また、作文の中に項目表のキーワードが入っていると、そのキーワードのところだけカラーで表示され(下の図では色がうすくなっているところ)、その場で簡単に◎印などの評価がつきます。もちろんこれは機械がやっている単純な評価ですから、最終的な評価と講評は担当の先生がします。

 また、目標の字数以上の作文を送ると、画面から音楽が流れるようにしました。しかし、目標の字数は、小5以上の場合は900字となっていますから、音楽を聴くのはかなり大変だと思います。(^^ゞ

 送った作文は、自分のページにも同時に掲載されますので、あとで自分の作文だけをまとめて見ることもできます。また、先生のページにもつながっているので、生徒が作文を書いたあとすぐに先生が画面上でコメントを書くなどということもできると思います。そうすると、海外にいる生徒などもリアルタイムで作文を送ったり返事をもらったりすることができるようになるでしょう。

 いろいろ楽しいことができそうですね。

 パソコンで作文が書ける人は、機会があったらぜひインターネットから送ってみてください。

 

 絵もパソコンで描きました(横約70ミリ、縦約55ミリのGIF画像でファイルの大きさは3〜4KBです)