http://www.mori7.com/ 1999年5月3週号 通算第617号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  5.3週のヒント(5.3週は作文のテストです)

 小学1、2年生 自由な題名

 小学3、4年生 牛のお通りで電車がとまる(感想文)

 国によってルールがちがうという例をお父さんやお母さんから聞いてみると書きやすいと思います。あいさつの仕方や食事の仕方など、ある国では行儀のいいことがほかの国では行儀が悪いというような例は数多くあるようです。

 小学5,6年生 モグラは食虫類に属し(感想文)

要約 (1)モグラは大量にミミズを食べる。(1)その生活に合わせて前足がシャベルのように進化した。(2)人間の手は、道具を作り出すことによって、高い文化を創造した。(4)意図的に作られた道具を持つことが人間と動物との大きな違いである。

似た例 人間の作った道具と動物の本来持っている体の特徴を比較してみましょう。たとえば、鳥は空を飛びますが、飛べない人間は飛行機を作りました。魚は海に潜りますが、潜れない人間はアクアラングを作りました。いろいろありそうですね。

感想とことわざ 「人間とは、……」と大きく考えてみましょう。または、「道具とは……」と考えてもいいでしょう。ことわざは、逆の意味で「86、多芸は無芸」。モグラの手は役に立つがそれ以外には使えないという意味で「92、長所は短所」など。「132、もちはもち屋」なども使えそうです。

 中学生 話し上手の人が(感想文)

要約(1)話し上手の人は、間(ま)をとるのがうまい(2)すきまもなく力を入れた状態は、かえって効果的でない(3)パリの風景画で一点だけ朱の入った絵が印象に残っている。

意見 緩急のリズムの大切さというところかな。スポーツをしている人は、フェイントとかフェイクとかいう動作を知っているでしょう。猪突猛進ばかりでないところが大事なのですね。

名言 「83、ライオンは一匹の……」と言うが、年中全力を尽くしているわけではない。「26、時間を作る第一の方法は……」など。

 高大社 知人に「釣り」を(感想文)

 「流れる時間」と「積み重ねる時間」がキーワード。「流れる時間」というのは、過去から原因をひきずり未来に向かって目的や結果をひきずる時間のことですが、そういう時間と一緒に流れているだけでは、自分を回復する時間というものがなくなってしまいます。時間だけでなく社会との関連でも同じようなことが言えます。いつも社会とのつながりを意識して生きていると、たまには孤独に休息したいと思うようになります。過去とも未来とも社会とも切り離されている時間というものが、人間らしく生きるためには必要なようです。名言は「61、人が旅行するのは、到着するためでなく旅行するためである」などが使えそうです。

  5.4週は清書です

 5.4週は、清書です。教室に通っている人は、これまでの作文を持ってきましょう。

  インターネットからの作文の送り方

 言葉の森のホームページは、図のようにビジュアルになりました。

 図で、指のマークのあるとことが「森のガイド」です。よりくわしい内容は、ここでごらんください。

 インターネットエクスプローラで見ると、マウスを置いた位置に応じて、その場所の説明が表示されます。(ネットスケープでは表示されません)

 画面の中には、いろいろな隠しキャラがあります。マウスであちこちなぞって探してみてください。(これは遊びです。すぐ飽きると思いますが(^^ゞ)


1、みんなの作文の見方

(1)「作文の林」で、ほかの人の作文を読む。

 5年生以上の人は、「作文の林」で、ほかの人の作文を読んでみましょう。

 「作文の林」には、パソコンで書かれたみんなの作文が載っています。(ただし、週の始めなどは、まだだれも書いていないことがあります。また、小4以下の生徒では、まだパソコンで書いている人はいません。)

 自分と同じ学年や少し上の学年の人の作文を見ると、先生の説明を聞くのとはまたちがったわかりやすさがあると思います。

 ほかの人の作文に感想を書くこともできます。



(2)「作文の林」の中で、見たい学年のページを次々に開く。

 言葉の森のホームページでは、●のマークの方をクリックすると新しいウィンドウが開き、文字の方をクリックすると今見ているページがそのままその新しいページにかわる、という仕組みにしています。

 新しいページを見て、また元にもどって、また別の新しいページを見て、というジャンプの仕方は意外にわずらわしいものです。上の図にあるように、●印の方をクリックして、見たいページをどんどん開いておくといいと思います。(ただし、ネットスケープではたくさんのページを同時に開きすぎるとブラウザが止まってしまうことがあります。^^;)


(3)あとでゆっくり読みたいページは、保存しておく。

 「作文の林」の中に入ると、みんなの作文が一覧できます。ここで、「ファイル」→「名前をつけて保存」を選び、パソコンの中に保存すれば、このあと電話の接続を切っても、またパソコンの電源を切っても、あとでゆっくり読むことができます。

 保存する場所は、自分にとってわかりやすいところであればどこでもいいのですが、私(森川林)は、すぐに見られるということと、不要になったらすぐに捨てられるということで、大体いつもデスクトップに保存するようにしています。(デスクトップとは、「マイコンピュータ」や「ごみ箱」のアイコンがある、パソコンの画面のことです)。

 デスクトップがごちゃごちゃになって見にくいから嫌だという人は、デスクトップにフォルダを作りその中に保存してもいいと思います。(デスクトップにフォルダを作るには、デスクトップ上のどこでもいいですから右クリックをして、「新規作成」→「フォルダ」を選びます)。

 保存するファイルの名前が、「○○.html」や「○○.cgi.html」のように、末尾にhtmlという拡張子のついたファイル名であれば、デスクトップ上でダブルクリックするだけで開けますが、「○○.cgi」のように、cgiという拡張子のついたファイルになっている場合は、ダブルクリックをすると、「ファイルを開くアプリケーションの選択」という画面が出てくることがあります。その際は、インターネットエクスプローラ(ネットスケープを使っている場合はネットスケープ)を選んでおくと、あとはずっと自動的にダブルクリックするだけで開けるようになります。


 日本では、まだ電話料が高いので、すばやく必要なページを開き、保存して、電話を切断してからゆっくり読むというやり方をしていくといいと思います。

  光る表現コーナー 1999年5月3週号

奈歩さん(あさわ/小2)の作文より(みち先生/4.2週)

 こくばんがかりは、わたしは、一かいもやったことがないです。だから、えらんだんです。評:りゆうがわかると、じぶんらしいさくぶんになるね。

絢香さん(あつつ/小2)の作文より(とも先生/4.2週)

 いつもまいしゅう水ようびは、4から5じまで、プールでのたのしいじかんを、がんばっています。これからもことばの森とプールをつづけていきたいとおもっています。…中略…「がんばるぞ。」…評:プールと作文、どっちもがんばっていこうという気持ちが伝わってくるね。先生もがんばらなくちゃ!

ピッチーさん(あねあ/小2)の作文より(ひまわり先生/5.1週)

 まっくらな中でおばけがつめたいてで、おくびをピチャピチャヌルヌル、さわったよ。(評)おばけにさわられたときのきもちわるい感じがよく出ていますね。

絢子さん(ふれ/小2)の作文より(ゆり先生/5.1週)

 バタフライのときまるでクジラがでてきたようにすごい水しぶきがあがりました。水しぶきは一ばんはじから一ばんはじまでとんだのでわたしはびっくりしてしまいました。評:とってもいきおいよくバタフライができたんだね。プールのはじまでとぶなんて、ほんとうに「クジラ」みたいだね。

ニルスさん(あそな/小3)の作文より(スズラン先生/4.3週)

 (タンポポのわたげを見つけて)それは、わたげのときでした。それをつまんで、ひっぱったら、風がふいてたねは引っこしするようにどこかへとんでいきました。行列みたいに、とんでいきました。評:綿毛が風にのってとんで行ったようすがよくわかりますね。

裕生さん(あてい/小3)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 もしぼくがかきだったらいいところにおとしてくれないともんくをいったかもしれません。 評:「もっと、けしきのいいところにしてくれ」と、鳥にたのむのかな?

えりさん(あなふ/小3)の作文より(とこのん先生/4.3週)

 ぎゅっと力を入れて、ぐっとすります。力を入れて、ぐっ、ぐっ、ぐっとすったら、黒いすみができます。 評:すずりで墨を力強くするようすがじょうずに表現されています。

由楽さん(あのか/小3)の作文より(せっぱ先生/4.3週)

 「ふうせんも手をはなすと、ずうっと上にとんでいくからわたげも同じように、風がふくと、一本のわたげもずうっとおちてこないと思います。」評:風船がふわふわと飛んで行くように、わたげもとんでいく様子が目に浮かぶようですね。

優里さん(あのき/小3)の作文より(みち先生/4.3週)

 みるとたねの上に白いものがついています。ありは、たねをくわえてすの中に入りました。しばらくして出てきました。みると白いものがついていません。白いものはありのごちそうだったのです。そして、たねをくわえて、コンクリートのわれめのところとか、かべのすきまなどに、たねをおいて帰っていきました。まるで、ありがたうえをしているみたいでした。みているとたねがかわいくてかわいくてたまらなくなりました。評:すみれのたねのたびのかんさつができましたね。よくみるというのが、こんなにくわしくわかりはっけんがあるということですね。

まほうつかいさん(とみ/小3)の作文より(洋子先生/4.3週)

 たんぽぽの花は、黄色いはなびらできれいです。もっときれいなのは、たんぽぽの綿毛で、白くて、「ぷ−」と吹くとふわふわとまるで雲がわたしの近くを流れていくように、風があったらみえます。評:先生も目をつむって情景を想像してみましたよ。とてもよく綿毛を観察していたからこそこのようなよい表現ができたのね。綿毛は、どこまで飛んでいくのでしょうね? いっしょに飛んでいきたい気持ちがしますね。

紗由美さん(ああも/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 わた毛は、シャボン玉ににてるとわたしは思いました。評:風にふかれてまいあがるようすを軽やかにたとえましたね。

洸さん(あてす/小4)の作文より(洋子先生/4.3週)

 ぼくは、この長文を読んで、初めは、たんぽぽなどの空中りょこうがたのしそうだあとおもっていたけれど引越しなのだなあと思いました。でもやっぱり(やはり)一回でいいからたんぽぽみたいに空を飛んでみたいなと思いました。評:どんなにか春のすがすがしい風にただよいながら空をとんだら気持ちがいいでしょうね! でも植物にとっては、芽を出すための場所を探して歩く大切な引越しなのですね。

まささん(あうこ/小4)の作文より(みち先生/4.3週)

 ひこうきでいくように、しょくぶつも鳥にのってとんでたびをするのだなとわかりました。これは、人がハングライダーで目てきちにつくと同じように、タンポポのたねも目てきちにつくことがわかりました。草の中にねっっころがっているとはりのようなものがふくにいっぱいついていました。ナイフのようなはりがささっていました。評:よくわかるたとえをつぎつぎかんがえたね。いっしょうけんめいかんがえた努力が文にあらわれています。

 青木先生はぼくが入学してくるとき、すごいえがおでむかえてくれました。ぼくはそのえがおをみて、思いました。あれは、きっととてもやさしい先生なのだと思いました。評:すごいえがおというひょうげんで、青木先生のかおがうかんでくるようです。

野本さん(あさつ/小4)の作文より(ひまわり先生/5.1週)

 そして、木がひらけているところで、「ひじょう口」をきめました。(評)非常口と名前をつけているのは、基地らしい感じがよく出ているね。

華絵さん(あのお/小4)の作文より(せっぱ先生/4.3週)

 「鳥たちに食べられるたねは、まるでひこうきにのってみるみたいだなぁと思いました。」評:種が遠くまで運ばれて行く様子が良くかけていますね。

匠さん(あのも/小4)の作文より(せっぱ先生/4.3週)

 教室は、冷たい空気がへやじゅうがとってもしずかになってぼくは「クス。」と、わらいました。本当は心の中で大わらいです。評:その場の様子が目に浮かぶようですね。それに、その場にいた時の気持ちが上手く伝わって来ますね。

ケッピーさん(そゆ/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 「今日は、たびの日だって。みんなとのおわかれの日だな。どこへ、いくんだろう。りょ行だー。楽しそう。」 評:たんぽぽたちの会話が聞こえてきて、楽しくなります。

ピカチュさん(とや/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 「ふーっ」。とたんに全部がパラシュートのようにまい上がったり下がったりしながらいちばん遠くて百メートルぐらいで、とろうとして手でたたくと風にのってとんでいってしまいました。 評:風にふかれていっせいにたびに出発するわた毛のようすが、まるで目に見えるようにあらわされています。

直茂さん(ねさ/小4)の作文より(ゆり先生/5.1週)

 秘密基地はあんまり人のいない所に作るから「秘密基地」と言うのだとぼくは思うけど、秘密基地には、いろいろなかくれ場所や、わながしかけてあったりするから秘密基地というのかもしれない。評:そうだねえ。どっちも秘密基地らしいよね。

 (たんぽぽのわた毛が)風にゆられて、「ゆらりゆらり。楽しいなあ。」とささやいているように、ぼくは思います。評:わた毛の”空中りょ行”の様子をそうぞうしてみたんだね。「ささやいている」という言葉がぴったりですね。

博基さん(ふた/小4)の作文より(とこのん先生/4.2週)

 いっしょうけんめいあきらめずにやったらできることが分かりました。 評:あきらめずにがんばったなわとび。そのきもちをわすれずに、いろんなことにチャレンジしてね。

知尋さん(あえな/小5)の作文より(みち先生/5.1週)

 いくらアメリカでできたマクドナルドでも、アメ横にあれば、さかなくさくなるんだなーということがわかりました。評:アメ横のアメリカの味マクドナルドと今のアメ横のようすの対比がおかしいわらいですね。

友紀さん(あおる/小5)の作文より(ゆり先生/5.1週)

 このカナヘビは、ちょろちょろすばしっこくてなかなかつかまらない。あみでつかまえようとすると、どこか下のすきまからにげてしまう。だからつかまえる時はす手だ。評:カナヘビうぃつかまえる時の様子が、生き生きと書けているよ。でもどうせくふうしたとしても、別に楽しいわけじゃあないし、子どもがファミコンをやっている時のようにゴミ箱にむがむちゅうになるわけではないと思う。評:たしかに! ゴミ箱のことに”むがむちゅうになっている”子どもがいたら、ちょっとぶきみだよね。

ゆかちゃんさん(さあ/小5)の作文より(はるな先生/5.1週)

 上を見ると、ささの葉がゆれています。そこは私のひみつきちです。そのひみつきちは、竹やぶの中にあります。・・・・・・・かまどみたいなあなもあり、かまどにぴったりでした。また、ささの葉がかさなっているので、ちょうどいい日陰になります。それに、雨もふせいでくれます。(講評)情景描写のかきだしが、とても、すてきですね。竹林の中の秘密基地の快適さ(かいてきさ)がよくあらわせました。

 

稔生さん(あきわ/小5)の作文より(みち先生/4.2週)

 上原先生とわかれるとき、先生は目になみだをためていた。ぼくは、上原先生のハンカチがチラッと見えた。ちょっとだったけど、はっきりわかった。ハンカチは、ぐっしょりぬれていた。評:よく気がつきましたね。先生の悲しさがよくあらわれています。

友世さん(あちか/小5)の作文より(まや先生/5.1週)

 ひみつきちというと、二年生で作ったひみつきちのことを思いだす。ふと二年生の思い出を作ったことを思い出して、本をとって、ページをめくってみた。(中略)ひみつきちは、だれにも知られないきち。仲間たちが、集まる場所だと思う。遊びとは、友達と仲よくなれるきっかけ。友達のよいところをみつけることだと思った。(評:夢中で遊んだ思い出が、いいことを教えてくれたよね。)

航さん(あにと/小5)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 おもちゃを買う時に、さっとえらんで買う人は、あまり思い出にのこらないでしょう。しかし、じっくり選んで買った人は、きっと思い出に残ると思います。評:物を買う時は、こういう選び方をしたいものですね。

真以さん(あにも/小5)の作文より(せっぱ先生/4.3週)

 なぜポイ捨てをするのだろう? なぜくずかごがあるのに、道にゴミをすてるのだろう? もし私が、県知事になったら必ず"ポイすてはNO!"という目標を、第一に考えるだろう。評:「なぜ」と言う疑問に対して、自分の意見が上手く表現できていますね。

亜耶さん(ちて/小5)の作文より(ゆり先生/5.1週)

 うまの背中は、不安定で、ぐらぐらしていていまにも落っこちそうでこわかった。評:馬に乗るなんて、いい体験ができたんだね。こわかった様子がつたわってくる書き方ができたね。

綾乃さん(ふと/小5)の作文より(かつみ先生/5.1週)

 題名が「秘密基地」でも、秘密基地なんてあったかな。私にそんな所あったかな。 評:課題から、自分の過去を回想しているんだね。なかなかいい書き出しだね。次回もどんな書き出しが楽しみ。

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/5.1週)

 その日のいやなことを忘れられるからです。 評:今日のうちにいやなことを忘れてしまって、明日にはまた元気に楽しい一日をむかえるんだよね。共感がもてます。

しおりさん(あそと/小6)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 反対に、「自分が大切に大切にしているもの」は、「なんでもないもの」になっていることもあるかもしれない。評:逆の方向から見た意見を書くと、考えの深さをアピールできますね。

祐輔さん(あとへ/小6)の作文より(とも先生/4.3週)

 「ハイパーヨーヨー」も、…中略…まったくしていない。二千五百円もしたのにすごくもったいなくて、もったいなくて、またまたそん(損)な気持ちになる。…評:こんなふうにもったいないと思う気持ちを持てれば、「不必要なもの」をきちんと発見することができそうだね。

でこはげさん(かな/小6)の作文より(ひまわり先生/5.1週)

 木を削ると変なにおいがした。葉っぱをつぶしてにおいをかいだらいいにおいがした。(評)木のにおい、葉っぱのにおいがしてきそうだね。

はるるさん(くあ/小6)の作文より(みち先生/4.3週)

 人間というものは、そのものと向き合った時に、そのものの価値、大切さがわかるのだ。評:すばらしいことばですね。

ヘノチャさん(けら/小6)の作文より(みち先生/4.1週)

 まだ小さくて、無じゃきな一年生が、まるで、自分の妹や弟のように思えた。(略)教室に入ったしゅんかん、かわいらしい一年生の顔が目に入った。評:かわいーと思う気持ちがよく書けました。

聖里菜さん(こい/小6)の作文より(とこのん先生/4.3週)

 「うわーっ。すごーい。」 評:作文の冒頭に書かれていた感嘆の言葉。目の前にひろがる自然のすばらしさに感激した様子が良く伝わってきました。

良貴さん(との/小6)の作文より(ひまわり先生/4.3週)

 今の人々は昔の人々から見れば、おどろくような発明品を当たり前のものだと思って『なぜそうなるのか』とぎもんを出さない。(評)考えのある感想文になっていますね。

圭亮さん(あにて/中1)の作文より(ふじのみや先生/5.1週)

 井の中の蛙大会を知らずのように・・ 評:大海を大会とシャレでいいかえ。意味もぴったりですね。

ほり内さん(ぬり/小6)の作文より(ひまわり先生/5.1週)

 まさに秘密基地は子供の先生といっても良いだろう。(評)秘密基地を作ることを通して、いろいろなことを学びましたね。

和弘さん(あぬう/中1)の作文より(とこのん先生/4.1週)

 自分の視点を変えてみたり、発想の転換を行えば、通常で見られるその物の一面性を通りこし、新しい自分だけの展望や発見がなされるのではないだろうか。 評:主題を正しく読み取り、自分自身の言葉(考え)をもって主題が論じられています。

REIさん(くや/中1)の作文より(スピカ先生/5.1週)

 久しぶりに聞く博多弁は、笑わせる。笑っていると、「博多弁を笑うな」と言われた。方言は、どこか暖かくしてくれるものがある。前は標準語のほうがいいと思ったけれど、今は、方言もいいと思った。 評:お友達のことばを聞いて、方言の良さに気づいたことが、とてもよく表現できているね。

エフビートさん(てる/中1)の作文より(スピカ先生/4.3週)

 (美術展で少し飽きてきたころ)すると、僕の目の前にドーンと一つの絵がとびこんできたのだ。牛と人間がくっついていて、テーブルと本がいっしょで、上には三角や丸や線がたくさんあって色のぬりかたもグチャグチャで、本当に子供がかいたような絵だった。(中略)まるで常識の域を超えていたので僕はこの絵を理解することはできなかった。けれど妙に興味がわく作品だったことは間違いない。 評:ピカソの絵を初めて観たときの衝撃と感動がよく伝わってくるよ。

幸子さん(あさも/中2)の作文より(スピカ先生/5.1週)

 例えば、関西弁などは、ボケられたときに、ツッコミがしやすいという利点がある。「××だよー」「なんでー」ではつまらない。ツッコミは、「なんでやねん」でこそ、価値があるというものだ。 評:最後の言い切ったところが面白い。そのとおり! と思わせる妙な説得力があるよ。

のな子さん(あしひ/中2)の作文より(スピカ先生/4.4週)

 人間が、ロボットやパソコンのように、長所も短所も持たないようなものであったらどうだろう? みんな同じで、とてもたいくつだろう。人間は、長所や短所がみんな少しずつちがうので、世界ができてるんだと思う。 評:人間は一人一人違うから面白い、ということをとても上手に表現したね。

GTOさん(えま/中3)の作文より(ひまわり先生/5.1週)

 アメリカでは65歳以上の人への関係が整っている、アメリカでは車椅子の人への援助などをしてくれる。(評)日本が他国に学ぶべきものがあるということはグローバルな視点が大切ということになるのだろうね。

かずとしさん(しへ/中3)の作文より(かつみ先生/4.3週)

 矛盾と言う言葉はいつ習ったかなんて、もう忘れてしまったが内容なら覚えている。評:さりげなくキーワードを書き出しにもってきているよね。なかなかおしゃれな書き出しで、先生はとても気に入っています。

馬のしっぽさん(はり/中3)の作文より(ゆり先生/5.1週)

 自分のことは自分で守るという考えの世界からみると、日本は過保護なのかもしれない。評;「治安」についてのグローバリズムっとローカリズムというのは、おもしろい発想だね。

藤巻寿子さん(かえ/高1)の作文より(とも先生/4.3週)

 ライオンは、1匹のウサギを倒すためにも全力を尽くす。どんな小さなことでも全力で取り組み、やり通すことが必要である。…省略化短縮化が進んでいる世の中への提言。電話番号すら覚えずに短縮ボタンにしている身には、とても痛い忠告です。

かおりさん(あら/高2)の作文より(とも先生/4.3週)

 (脳死と移植について)「正しいものには悩みも多い。」という言葉があるが、これが正しいということはきっとだれにもできない問題だろう。…評:脳死と移植について自分が正しいと思う考えがあっても、深く考えれば考えるほど、「正しい」とはっきり言えない複雑な心境があらわれているね。

ユウアイさん(ねも/高2)の作文より(まや先生/4.3週)

 だんご3兄弟みたいに単純な曲が大ヒットしてしまうことがあるが、単純な曲は、簡単に作れそうだが作れない。(評:なるほど!)

智之さん(すら/大1)の作文より(せっぱ先生/4.2週)

 人はもう科学に頼らなければ生きては行けない。しかしその影で人間らしさが失われつつある事を忘れてはならない。評:科学文明に支えられた現代における正当性と問題が簡潔にまとめられていて、良く出来ています