http://www.mori7.com/ 1999年6月1週号 通算第619号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  図書の返却は6月10日までに

 返信用封筒に入れてそのままポストに投函(開封のところはふさがないでください)

 今学期の貸出図書の返却期限は6月10日です。返信用封筒に入れて、そのままお近くのポストに投函してください。封筒は開封となっていますので、ふさがないようにしてください。

 学期の途中で通学から通信になった人には、返信用封筒が渡されていない場合があります。返信用封筒をお持ちでない場合はご連絡ください。5月25日以降に入会された方には、今学期の貸出図書は送っていません。

  6.1週のヒント

 小学3、4、5、6年生 私の父(母)

 お父さんやお母さんの話を書くときに大事なことは、説明だけでなく実際の具体的なエピソードを書くことです。そのためには、お父さんやお母さんに子供のころの話を聞いてみるといいでしょう。たぶん、お父さんやお母さんが小学生のときは、みなさんと同じようなことに喜んだり悲しんだりしていたと思います。

 5、6年生の人は、大きく「親というものは」とか「父親とは(母親とは)」などと考えて感想を書いていくといいと思います。

 ことわざは、「35、かわいい子には旅をさせよ」。近くにいるとなかなかありがたみがわからないという意味で「101、燈台(とうだい)下(もと)暗し」。「鳶(とび)が鷹(たか)を生む」「蛙(かえる)の子は蛙」などということわざもあるけど、こんなのを使うとおこられるかも。^^;

 中、高、大、社 私の描く未来の社会

 漠然と未来の夢を書くのではなく、現状に対する批判としての未来を書いていくことが大事です。例えば、いま学校でいろいろな知識を詰め込まれるような勉強をしていることに対する批判があるとすれば、「未来の社会では、人間がもっと自由に自分の学びたいことを学べるような仕組みができているべきだ」のように書いていきます。すると、そのあと、その理由やその方法や、またなぜ今の社会ではそうではないのかという原因などが展開しやすくなります。

 また、現状に対する批判を考えるときは、個別的なことがらではなく一般化されたことがらで考えていくことが大切です。例えば、「携帯電話を買ってほしい」「土曜日を休みにしてほしい」「朝はもっとゆっくり寝ていたい」などというのは、個人の事情を出ない願望や批判です。個人的なところから出発することは必要ですが、それを更に一般化して「個人の自由選択の幅が広い社会を」などと多くの人に共通する話題として考えていきましょう。ただし、話を大きくするとテーマの焦点がぼやけてきます。自分自身の願いを出発点にしつつ大きな話題として考えるというバランスが大切です。

  6.2週のヒント

 小学3、4年生 雨の日

 そろそろ梅雨入りです。この梅雨が明けると夏休み。そう思うと、雨の日でも元気が出てきそうですね。

 雨の日というのは、学校にいくのもおっくうです。持ち物は濡れるし、服の中はべとべとするし、暑いし。でも、学校に行く途中の道路のわきに雨水がザーザー流れているようすなどを見ていると、ふだんとは違った新しい発見もありそうです。心の中で思ったことをところどころに入れながら書いていきましょう。

 小学5,6年生 インドではほうぼうの(感想文)

要約 (1)インドでは自転車は何度も修理して大切に使われている。(2)日本では、自転車はあまり大切に使われていない。(3)日本のような浪費の習慣は、人間の心によい影響を与えない。(4)快適な生活の追求は、人間にとって大切なものを忘れさせることがある。

似た例 身の回りを見ると、無駄に使っているものがたくさんあります。自分だけでは気がつかないことも多いので、お母さんやお父さんと相談してみるといいでしょう。

 しかし最近は、日本でも、リサイクルに力を入れるようになりました。モノを有効に利用している例などもありそうですね。

感想とことわざ 「物を浪費することは…」「快適な生活の追求は…」などと、大きな言葉を主語にして感想を書いてみましょう。反対意見への理解を書く人は、「消費を増やすことは経済を活発にする」というところで。みんなが節約しすぎてモノを買わなくなると不景気になってくるという意味です。ことわざは、「28、おごれる者ひさしからず」「123、太ったブタになるよりは、やせたソクラテスになれ」「118、人の振り見てわが振り直せ」などが使えそうです。

 中学生 見テ 知リソ(感想文)

要約 (1)知識が頭の中にあると、素直に見ることが困難になってくる(2)知識を得る必要はあるが、知識のために柔軟な感覚を失ってはならない(3)作品と接するのは、たったひとりの自分である(4)自分の感性を信じつつ、知識や他人の意見にも耳を傾けねばならない

似た例 先入観があると、色眼鏡でつい見てしまうという経験はだれにでもあるでしょう。

 しかし逆に、知識があると、表面的なことばかりでなくそのものごとの背景や本質がよくわかるという例もあります。「低気圧は左回りで、風が南東から北西に変わったから、これから晴れてくるだろう」とかね。

意見 「知識にしばられないことの大切さ」で書いていきましょう。

名言・ことわざ ことわざは「119、百聞は一見にしかず」など。名言は「17、経験は最良の教師である」「18、行動するためには多くのことに無知でなければならない」「51、読書とは自分の頭で考えることではなく、他人の頭で考えることである」など。

 高、大、社 科学技術は地域や(感想文)

 この文章で述べられていることは、日本文化と欧米文化の比較という話題でよく出てきます。何度も読んで自分のものとして消化しておきましょう。

 「ヨーロッパに生まれた科学技術は、ヨーロッパの文化と同心円をなしていた。しかし、その科学技術を輸入した日本の文化は、ヨーロッパの文化とは異質なものだった」というのが内容です。

 織田信長が長篠の戦いで武田勝頼軍を破ったころの日本の鉄砲の生産は質量ともに世界一だったと言われています。しかし、その後、天下統一とともに鉄砲の発達は停止し、武士は刀をさして暮らす生活に戻りました。鉄砲という武器が日本の文化と合わなかったからなのでしょう。

 自動車の使い方などでも、日本人とアメリカ人では違いがあります。アメリカの人はどちらかと言えば、乗るための道具とわりきって乗っているとことがありますが、日本では自分の部屋の延長ということで車に乗っているようです。ときどき、靴を脱いで室内履きに履きかえて乗っている人などがいるでしょう。

 科学技術を導入するときは、ついその現象面のハードな部分だけに目を奪われがちですが、その背後にある文化というソフトな面にも目をむける必要があるのでしょう。ことわざで言うと「仏作って魂入れず」というところかな。

  インターネットから絵を送るには

 ホームページの「森のガイド」に掲載中。印刷物は次回に。

 インターネットから作文を送るときに、その作文に絵をつけて送ることもできます。

 絵の描き方と送り方は、言葉の森のホームページの「森のガイド」にくわしく載っています。今週号の言葉の森新聞(印刷物)にも掲載する予定でしたがスペースの関係で、次回に回すことにしました。今週中に絵を描いて送ってみたいという方は、ホームページの「森のガイド」をごらんください。

  図を見たり実際の作文を見たりするとよくわかる

 

 感想文の練習のときは字数がなかなか増えないで苦労している生徒が多いようです。

 作文という勉強は、全体像がつかめると書きやすくなります。中学生や高校生に最初に作文の書き方を教えるとき、「全体を四つの段落に分けて、最初の段落で……を書いて、第二の段落で……と書いて……」と全体を簡単に説明するとわかりやすくなるようです。個々の段落の内容はあとで深めていけばいいのですから、初めに全体をどういう構成で書くのかを考えることが大切です。

 

 

 

 全体の構成から説明するやり方以外に全体像をつかむ方法として、「図を見る」「ほかの人の作文を見る」などががあります。印刷物の言葉の森新聞にはスペースの関係で、図や参考作品はなかなか載せられませんが、インターネットではスペースの制限なくいくらでも載せられます。インターネットに接続できる人は、「作文の林」に行って、ほかの人の作文を読んだり、図解説明(ときどき載る)を見てみましょう。

 

 

  光る表現コーナー 1999年6月1週号

洋介さん(あたそ/小2)の作文より(ミルクティ先生/5.2週)

 『やきゅうのしあい』そしてさい後、右バッターがうってくるとおもってじゅんびしたけど、ショートがとってしまいました。(略)今どから、いっぱいだしてもらいたいです。でも六たい九で、かててうれしかったです。<評>まもっているときも、いろいろかんがえているんだね。思ったことをたくさん書いたところが、とてもいいね。v(^o^)

セシルさん(あたと/小2)の作文より(とこのん先生/5.3週)

 ぼくのために十回くらいいっしょに公園に行ってくれたお父さん、ありがとう。 評:自転車に乗れるようになるまで付き合ってくれたお父様への感謝の言葉。とても心がこもっていますね。

スコールさん(あつて/小2)の作文より(あかね先生/5.3週)

 (天才的な図工の作品ができたので)ぼくは、まるでホームズとワトソンだと思いました。(評)よっぽど天才的なすごい作品だったんだね!

瞳子さん(あとふ/小2)の作文より(ミルクティ先生/5.2週)

 『学校たんけん』みんなでうごくとき、まるでおとぎのくにに、まよいこんだ気ぶんでした。<評>一年生に学校の中をあんないしてあげたんだね。おもしろいへやが、たくさんあったことを「おとぎのくに」という、ゆめのある言葉で表現できたね。

愛捺さん(あなあ/小2)の作文より(ミルクティ先生/5.2週)

 いちばんたのしかったのは、やはりちちしぼりで、わたしよりなんばいも、なんばいも、大きくって、ふんのにおいがして、くさかったけれど、白いぎゅうにゅうがでてきて、うれしかったです。<評>牛のちちしぼりをしたときのことを、大きさ、におい、色で、じょうずに表現できたね。牛のにおいが、してくるようだったよ。(^^;

ひかるさん(あなか/小2)の作文より(あかね先生/5.3週)

 (おかあさんに)おもちゃをみせたら「おとうさんはあまいなあ。」といいました。(評)おかあさんの会話から、おとうさんがこどもたちをかわいがっているようす、すごくよくつたわってくるよ。

愛さん(あねて/小2)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 木の下の土の方をほったらだんご虫のめすがいました。大きかったです。たまごが、おしりについていました。評:小さいだんご虫のちいさいたまご。よく見つけたね。

絢子さん(ふれ/小2)の作文より(ゆり先生/5.3週)

 (アメリカザリガニの)はさみはとても大きくてつよそうだったのでつかまえたときはまるでひょうのすぐそばにいるようにこわかったです。評:「ひょう」のそばにいるくらいだから、とってもこわかったんだね。〜ます田さんがまるでおうむみたいにわらいました。評:おもしろいたとえだね。ます田さんはちょっとへんな声でわらったんだね。

信彦さん(わら/小2)の作文より(あかね先生/5.3週)

 「さいごに、おばあちゃんとわかれるじかんになりました。ぼくは、なきました。むかし(ランドマークの)七十かいで食事をしたものだなあとおもいました。」(評)むかしの思い出を書くことで、おばあちゃんとわかれるさびしさがいっそうよくわかるよ。でもこれもきっといい思いでになるね!

睦子さん(あかさ/小3)の作文より(とこのん先生/5.2週)

 (母の日にあげたお花の)名前をおぼえとけばよかったなーと思いました。 評:心をこめて贈ったお花。せっかくのお花の名前をわすれてしまって、とてもざんねんに思う気持ちが良く伝わってきます。

友葵さん(あしも/小3)の作文より(スズラン先生/5.3週)

 もしも、学校へいくとき、牛が、のぅそ、のぅそと歩いていたら、ちこくしてでも、ぜったいボーッとつったって、牛をながめていると思います。評:目が点になりそうなできごとですよね。

すみすみさん(あない/小3)の作文より(はるな先生/5.3週)

 …・・「5,6,7,8!」「はい。とめて。」きのうと今日はダンスの練習ぶっつづけで、2時間しました。 講評;先生のダンスの号令(ごうれい)のきびきびしたかきだしが、とても印象的ですね。運動会に向けて、一生懸命、みんなで、2時間もかけて、練習に、はげんでいるようすが、よくつたわってきました。

紘矢さん(やま/小3)の作文より(スズラン先生/5.3週)

 へやでたいきしてたら、放送で、「雨のため、運動会は中止です。」みんないっせいにガーンとしずかになっていました。評:途中で雨になってしまって、みんなもがっかりした気持ちがでていますね。

ペンギンさん(しろ/小3)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 まるで虫をたべるカマキリと食べられる方のちょうなどの虫ほど考え方がちがうとおもう。 評:生き物をたべる、命あるものは食べない。それぞれに工夫があり、意味があるということだね。虫好きの諒君らしい、まるで〜の表現だね。アリの大ぐんのようなじゅうたいにまきこまれて… 評:ため息がでてきそうだね。でも、たまにはこういうのもいいね。

穂香さん(すよ/小3)の作文より(まや先生/5.3週)

 牛がかみさまなんてきいたことがありません。それに、こんな町で牛がねっころんでとまってなんかいたら会社におくれる人、きゅうきゅう車にのっているかんじゃさんとかがたいへんです。(評:想像をふくらませて、じっさいどんな風になりそうなのかを自分で考えているところが、楽しいな。)

栞さん(つて/小3)の作文より(とも先生/5.1週)

 (バレエの発表会で)むねをさわってみたら、すごくどきどきしていました。わたしはひとりでおどるとき、(まちがえたらどうしよう)と思いました。・・・評:きんちょうしている様子が、とてもよく伝わってくるよ。思ったことがとても長く書けていていいね。

加恵さん(られ/小3)の作文より(あかね先生/5.3週)

 (インドでは「牛のお通りで車がとまる」を読んで)もしも、インドと日本が同じ国だったら、国の一番えらい人が、どっちかにきめてしまうと思います。(評)うーん、するどいいけんだね。「えらい人がきめる。」というところが、おもしろいね。

まささん(あうこ/小4)の作文より(みち先生/5.2週)

 しばらくいくとしょうせつや童話に出てくる、きょ人のつみきみたいな岩もあれば、「となりのトトロ」にでてくるような太い木もありました。「ああつかれた」といって、あくびをしてから、ライオンににている岩にすわってやすみました。また、すすんでいくと、口のかたちをしたトンネルがありました。そこをくぐるとかにややごがいっぱいいました。(中略)まるで、おとぎの国にまよいこんだみたいでした。評:たとえをつかってよくわかるせつめいができましたね。

パフィーさん(あおけ/小4)の作文より(ゆり先生/5.1週)

 (鉄工場の)中に入ってみると、きかいの動く音がとても大きくてびっくりしました。まるでかい物のあし音のような音でした。評:びっくりするほどの大きな音を「かい物の足音」にたとえたんだね。ぴったりのたとえだよ。

もんきちさん(あさな/小4)の作文より(みち先生/5.2週)

 ぼくは、お母さんがせっかく作ってくれたのに、つかれすぎておにぎりを二つのこしました。評:せっかくのおにぎりを二このこしてしまったほどのつかれがよくわかるひょうげんです。

イルカさん(あそむ/小4)の作文より(あかね先生/5.3週)

 (「牛のお通りで電車がとまる」を読んで)外国旅行にいくならインドのカルカッタ以外がいいです。もし、ぜったいにいく!とお母さんがそういうなら、おばあちゃんの家へ行ってとまらせてもらいます。(評)よっぽど牛がいやなんだね。(^^;

けろっぴさん(あちえ/小4)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 ぼくは、そこらのわた毛を、「フー。フーッ。」と、飛ばしながら歩いていた。わた毛はいい気持ちかな、コンクリートに落ちるなよ、と思いながら・・・。評:健太郎君にこんなふうに思ってもらいながらとんだわた毛は、きっといいところへ落ちて目を出すだろうね。

洸さん(あてす/小4)の作文より(洋子先生/5.2週)

 初めにグリーンウオッチングに行きました。キウイの木やいちょうの木などがあって、キウイの木には、まだちいさいけれど実がなっていて、野球ボールを細長くしたぐらいの大きさです。評:(春の遠足でいいだ公園へいったときのことです。)キウイの実の大きさがとてもよく表現できていてよくわかりましたよ。浜松のほうは、気候が温暖なのでしょうね。もうキウイが実をつけているのですね。早いのでびっくりしました。先生の家の庭にもキウイの棚がありますが。つぼみがだいぶふくらんできましたがまだ花も咲いていません。キウイの花は、白いきれいな花で咲き出すと蜜を求めてハチが飛んできたりしますよ。

ゆうちゃんさん(あにみ/小4)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 近くには森があり、虫の鳴き声と鳥の鳴き声がまじった、合そうみたいでした。評:とてもきれいな表現ができたね。みんなで遊んでいて、みんなで坂を登って、うらに行ったら、おはかがあって、おくに行くと、切かぶがあって、上をこえて行くと、秘密基地に行けました。評:とてもおくの方まで入っていったんだね。いかにも”秘密基地”っていうかんじの場所だね!

淳一さん(あとは/小4)の作文より(洋子先生/5.2週)

 がけやすべる岩をのぼりました。しかし三才の妹は、そのがけや岩を一人で登りました。評:家族で山登りをしたときのことです。つるつるすべってあぶない岩やがけを小さい妹がたった一人でのぼっているのを見て、お兄さんの君は、びっくりしたのですね。

華絵さん(あのお/小4)の作文より(せっぱ先生/5.1週)

 「今にも、心が躍っているようでした」評:はじめてミシンを使う、どきどきとした様子がよく出ていると思います。「私の金魚と二匹の金魚も最初はびっくりしていましたが、だんだん友達のようになっていきました。」評:金魚達が、仲良くなっていく様子が良く書けていると思います。

匠さん(あのも/小4)の作文より(せっぱ先生/5.1週)

 僕は畑の土の所にしようかと思いましたがもしも崩れたらネギやキャベツが降ってくると思ったので辞めました。評:発想がユニークだね。頭の上にねギヤキャベツが降ってくるって考えると嫌だね。

丈史さん(すふ/小4)の作文より(あかね先生/5.3週)

 (「牛のお通りで車が止まる」を読んで)日本は牛とかをころしてたべていますけど、(インドでは神様だと思われているので)牛は心で「ここはころす人がいないからここにいてよかったなー。」と思っていると思います。(評)動物の立場にたって、牛の気持ちがよく書けているね。

惇平さん(あうさ/小5)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 人間のいい所は、温かい心だ。機械は、人間と同じように行動することはできるが、人間と同じ心をもつことはできない。評:「心」をもつかどうかというところに注目したのは、いい視点だよ。

ちっピーさん(ちこ/小4)の作文より(ミルクティ先生/5.2週)

 『やまのたんけん』弟の真吾が「お姉ちゃん、もうつかれたけど楽しいからまたこよ。」と言ったので私は「いいよ。またこんどね。」と言って帰りました。<評>姉弟の会話が、自然な感じですね。たんけんにつかれた弟を気づかうお姉さんのやさしさが感じられますよ。

ピカチュさん(とや/小4)の作文より(ふじのみや先生/5.2週)

 おたまじゃくしかな、と思ってつかむとそれは、水草でした。評:うわぁ、ヌルヌルですね。先生は苦手・・

博基さん(ふた/小4)の作文より(とこのん先生/5.2週)

 ぼくは、お母さんに聞きました。「どれがいい。」お母さんは「外にあるマリーゴールド五こほしい。」と言いました。ぼくは、サービスして、一本多くしました。 評:お母様への感謝の気持ちが、サービスした「もう一本」のマリーゴールドから伝わってきます。

信長さん(あえほ/小5)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 百億年後の今ごろ、この文を見てあざける謎の生命体の姿が目の前にちらつく… 評:人間は他の動物より進化しているけれども、これからもどんどん想像つかないような人類の変化があるんだよね。本当にどんなふうに変わっていくのか、知りたいよね。

ミュウさん(あおゆ/小5)の作文より(スピカ先生/5.1週)

 遊んでいた途中でふと、作文の課題が秘密基地だったことを思い出して、友達に「秘密基地作ろう。」と言った。友達は、「ええよ。」と大きな声で答えてくれた。それから工事現場のおじさんのような仕事が始まった。 評:作文の題材のために秘密基地作りをしたっていうところ(^_^)と、「工事現場のおじさんのような」という表現が楽しくてとてもいいね。

ルンルンさん(あかり/小5)の作文より(とこのん先生/5.2週)

 な、なんとそこにはきれいな、見たこともないような、みどりの広がった所だったんです。 評:突然広がったすばらしい景色に感動するようすが伝わってきます。

尭弘さん(あその/小5)の作文より(もとばと先生/5.2週)

 (コンピューターは)赤い花は赤いとは、いえるけどうつくしいとはいえません。そして人が死んでいるのをみても、死んでいるとはいっても悲しいとは感じません。そこが脳とコンピューターのちがいです。評:わかりやすくかけましたね。

史弥さん(あてろ/小5)の作文より(スズラン先生/5.1週)

 ぼくの秘密基地は七個所ある。・・中略・・その中でも、小さな横長い公園は、ぼくだけの秘密基地でだれにも知られていない。ここに一人だけの秘密基地本部を作った理由は、・・中略・・川にボラがいて、ぼくも泳ぎたい気持ちになり、次の日、ぜったいにいいことがおこる。ハトがきたら森の中のように感じる。評:一人でのんびりしたり、なにかいいことが起きそうな気分転換もできそうな場所ですね。

航さん(あにと/小5)の作文より(ふじのみや先生/5.2週)

 レオナという宇宙人が世界中にいたら、世界の人たちがとてつもなく正直で、みんなががまんするような人になると思います。そうなれば、戦争や、殺人や、けんかなどが、なくなると思います。評:こう考えたから、航くんもレオナのようになりたいのですね。そう思う子どもが増えたらいいですね。

真以さん(あにも/小5)の作文より(せっぱ先生/5.1週)

 「そこは、道路沿いにあって足をすべらせたりして道路に落ちたら…早くも、お空のお星様になっています。」評:ブラックユーモアのきいたおもしろい文章になっていますね。

ミッキーさん(けく/小5)の作文より(かつみ先生/5.1週)

 題名が「秘密基地」でも、秘密基地なんてあったかな。私にそんな所あったかな。 評:課題から、自分の過去を回想しているんだね。なかなかいい書き出しだね。次回もどんな書き出しが楽しみ。

 題名 機械は、かわいそうな生き物 評:素敵な題名をつけたね。機械は、この読点「、」がセンスのよさをあらわしているよ。題名でこの作文を読んでみようか、どうしようか、読む人の気持ちが固まります。読んでもらおう、目に留めてもらおう、そういう願いをこめて、心のこもった題名をつけていこうね。

TIMさん(すた/小5)の作文より(ひまわり先生/5.3週)

 ぼくは、三年の時砂場で友達といっしょに砂を掘っている時、スコップを使ったら速く掘れた。(評)スコップという道具の名前を書いているところが、いいね。

亜耶さん(ちて/小5)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 わたしは、子供科学館に行って人間のようにしゃべっている機械を見たけれど、同じ言葉ばかりしゃべっていたので、やっぱり人間と機械はちがうんだなぁーと思った。評:実際に見たことをよく思い出して書けました

奈未さん(なみ/小5)の作文より(とこのん先生/5.1週)

 筆で、魔法をかけたようなきれいに、色づいていました。 評:目の前に広がる美しい眺め、きっと感動的だったでしょうね。

はるるさん(くあ/小6)の作文より(みち先生/5.1週)

 「ありがとうございます」は、人が、心をその言葉にふきこんでから、はじめていうものだと感じる(中略)私は、機械のことを、前面から否定していない。意志をもったロボットが登場してくれれば、それはありがたいと思う。評:意志は心の表われだということですね。そんなロボットが出来ると人間社会も変わるでしょ

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 それは、似た意味で「天は二物を与えず」だ。 評:ことわざを使うって、そんなに難しくないでしょ?でも、使っているうちに自分の知っているのは確実になくなっていくので、調べて行かないとね。その作業が大事なんだね。間違っていてもかまわないので、これだ!と思うことわざをどんどん書いてきてね。

しおりさん(あそと/小6)の作文より(ふじのみや先生/5.3週)

 人間は、一歩、一歩と、動物のよいところを、つくりだしているのだ。評:一歩一歩、と考えたところ、近代技術の進歩のイメージが伝わってきます。

はみちゃんさん(あすよ/小6)の作文より(かつみ先生/5.2週)

 それを見て、私はなんだか変な気持ちになりました。どんな気持ちかというと…・ 評:まず、感想を言ってその後にその理由を書く。こういう書き方は、読む人の心を引き寄せます。強調したいときなどに利用するといいね。

沙季子さん(てあ/小6)の作文より(スズラン先生/5.3週)

 道具は人間にとって大事なものだし、それを考えた人達の努力のたまものだと思う。評:昔の人達の素晴らしい知恵を生かし、それらを引き継いでいきたいものですね。

千秋さん(やお/小6)の作文より(ふじのみや先生/5.2週)

 コンピュータが速く計算をするのは、人間が、計算の仕方を知っているからだ。それに、コンピュータにどういうことを組みこめば速く計算してくれるのかを知っているからだ。評:本来はその通りなのです。でも、人間がコンピュータにあやつられてしまうことの方が多いよね(^_^;)。

有美さん(わゆ/小6)の作文より(かつみ先生/5.3週)

 学級へいさの一日間 評:物語の題名みたいでいいよね。他にも、いい表現はたくさんありましたよ。

たこ星人さん(こむ/中2)の作文より(まや先生/5.3週)

 ある程度「間」をとった状態が良いことは、小学生低学年向けの本を読めば分かる。「かいけつゾロリ」などの本は字と字の間に隙間があるが、10歳以上向け(代表作が出てこない…)には字がぎっしりと詰め込んである。なぜ「かいけつゾロリ」などの本には隙間があるのか…。それは「間」があった方が優しそうに見えるからだ。ほとんどの人が小学生低学年のころ、字の詰まった本など読もうと思わなかったはずだ。ドラゴンボールのベジータが悟空にかなわなかったわけは、悟空は戦いの途中に少しづつ緩い表情で「間」をとっているからだ。それに対してベジータはいつでも怖い表情だ。松坂選手が強いわけは、いつも厳しい表情でなく、怒られてもいつも笑顔だからだという。(評;大リーグの選手がバッターボックスに立つ時にガムをクチャクチャやっているのも、リラックスすることで力が出し切れるかららしいよ。これを応用しようとして失敗し、真剣味がないなんて言われてバッシングされちゃったのが、ワールドカップの時の城だジョー、なんちゃって…どれもユニークで面白い例ばかりだったので、「間」を無視してぎっしりとご紹介しました。)

Folderさん(あすの/中3)の作文より(ミルクティ先生/5.2週)

 『人間と動物』「人間は求めている限り迷うものだ」という名言のように、人間は常に迷っている気がする。そして、この僕も、将来の進路についてたびたび迷うことがある。けれども、その迷う道があるから人間は自分にあった人生を切り開くチャンスを手にすることができるのだと思う。<評>名言を引用して、そこから自分の意見へと展開したところが見事です。

○○○○さん(うい/中3)の作文より(ひまわり先生/5.3週)

 今の社会ではその社会全体が、間をとれる場面が少なくなっている。それは休息場所がなくなってきていたりして、社会全体がせわしなく活動しているからだ。(評)社会の中での間について考えたところがいいですね

太公望さん(うの/中3)の作文より(スズラン先生/5.3週)

 人生でも「間」というものが必要である。ある年齢で集中し、ある年齢で「間」をとるといった感じだ。評:「間」と「集中」のバランスを上手にコントロールできればいいですね。

UZI.SMGさん(そお/中3)の作文より(ミルクティ先生/5.2週)

 『ヒトの優れた学習能力を生かせ』愚かな人間は、先人たちがさんざん苦しみ、数知れぬ不幸を生み出した戦争をやめない。この血の争いだけは動物から脱皮できていない。文章にも、映像にも残され、生き証人もいるのに止めない。(略)人類特有の学習能力と方法を、もっと生かすべき所で生かせるか、ということが今後の人類の真価として問われる対象となるのは確かだ。<評>いくら知識が増えていっても、なくならない戦争。そこに気がついた視点の高さと、それを書き込める筆力がすばらしいね。

馬のしっぽさん(はり/中3)の作文より(ゆり先生/5.2週)

 ヒトとサルは似ている。(略)バナナを食べる時は二本の手を使う。一本でバナナを支えもう一本の手で皮をむいて食べる。評:ヒトとサルの共通点、おもしろいところに注目したね。何だかほほえましい行動だよね。

綾子さん(ふあ/高3)の作文より(とも先生/5.2週)

 現代の社会で問題となっている「いじめ」も、集団が緊張しあう安定したものになるために起こっているのではないか・・・中略・・・人をいじめる事で緊張感(スリル)を味わい、集団で同じ様な行動をすることで安定感(安心感)を得ているのではないかと思うからである。・・・評:社会問題の実例について、長文の内容をふまえてしっかり説明しているね。