http://www.mori7.com/ 1999年8月3週号 通算第628号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

  来週、8.4週は清書です

  清書用紙には必ず生徒コードを入れておいてください。

 8.4週は、清書です。教室に通っている人は、これまでの作文を持ってきましょう。

 清書は、担当の先生の説明を参考にして、返却されている作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、清書用紙に清書してください

 新しく教室に入ったばかりの人は、返却されている作文がない場合もあります。また、返却されている作文の中に清書するようなものがない場合もあります。そのときは、清書用紙に直接自由な題名で作文を書いて送ってください。

 この清書は、全員の分を10月ごろから順に掲載し、インターネットに掲載し、そのあと新聞社に送ります。新聞社に送るために、清書用紙の裏に「学校、学年、名前、住所、電話」を書いておいてください。新聞社に送ることを希望しない人はその旨を清書用紙の裏に書いておいてください。インターネットに掲載する際に名前を載せてほしくない人は、清書用紙の表(おもて)には名前を書かずに裏に書いてください。

  8月30(月)31(火)日はお休み

 8月30日(月)31日(火)はお休みです。夏休みの終わりの日々をたっぷり遊んで楽しく過ごしてください。でも、夏休みの宿題の仕上げで、遊ぶどころではない人もいそう……。^_^;

  「ヒントの池」ができました

  http://www.mori7.com/mine/ike/iike.html。

 課題のヒントは、毎週の言葉の森新聞に載せていますが、言葉の森新聞や先生の説明だけでは途中で書き方がわからなくなることも出てくると思います。

 ホームページの「ヒントの池」には、言葉の森新聞に掲載したあとの情報も載せています。掲示板方式のページで、質問をすることもできますので、どうぞご利用ください

  読書の習慣について

 子供は、ほうっておけば楽な方に走る、というのが、小学生の普通の姿です。小学生のうちから、苦しい方を選ぶという子がいたら、むしろ問題があると言ったほうがいいかもしれません。もちろん、得意分野については、苦しいことも進んでやるということはありますが、自分自身を向上させるというような抽象的な目標で、あえて苦しいことに選ぶという小学生は、いません。

 自分自身という抽象的なものにめざめるのは中学3年生ぐらいからで、それ以前は、もっと具体的な目標がないとがんばることはできません。

 小学生のころの具体的な目標は、親や先生にほめられること、または友達に自慢できることといった身近な人間関係を媒介にしています。

 ですから、小学生に対する教育の方針は、がんばったところをほめながら、がんばっていないところを注意する、ということになります。

 読書について言えば、いい本を読んでいたらほめる、マンガばかりを読んでいたら注意する、ということをこまめにやっていけば、しっかりした読書をするようになります。ところが大抵の家庭では、読書については勉強について言うときに比べて、あいまいな言い方しかしていないようです。「マンガばかり読んでいないで、たまには本を読んだら?」「はあい」という言葉のうえのやりとりだけでは、子供を読書に向かわせることはできません。

 「マンガは読んでもいいけど、読み終わったら見えないところにかたづけようね」「今日は、勉強のあとに、ここにある本の中からひとつを選んで50ページ以上読もうね」ということを、ごく普通にさらりと、しかし妥協なく親が言えるようになれば、子供は本を読むようになります。そして、本を読んで読書力がついてくれば、親が「本を読みなさい」とわざわざ言う回数も少なくなります。

 読書の習慣は、家庭の躾のようなものです。いわば、顔を洗ったり歯を磨いたりすることと同じ次元の話です。習慣がつくまでは何度も何度も飽きずに注意してあげることが必要です。

 そして、小学生のころの読書と同じように大事なのが、中学生以降の読書です。中学生や高校生になると、読書は本人まかせになり、それに応じて、読書も次第に軽い内容のものに傾斜していくという傾向があります。読書に対するアドバイスは、中学生以降も継続していく必要があります。

  アンケート葉書より

   6月のアンケート葉書です。全文はホームページにも掲載しています。

   http://www.mori7.com/sato/00hubo.cgi

ご意見: 長文音読に取り上げられている文章がバラエティに富み、興味深く読めます。普段の生活で見逃している事柄に目を向けさせてくれるもので、物の見方のヒントを与えてくれてありがたいです。

お返事: 長文は、内容的に面白いものが多くなるようにしています。

 高校生の長文は、大学入試に出る文章などからも選んでいるので、中には難解すぎて悪文の見本になりそうなものもありますが、多くは、ものの見方の刺激になるような文章です。

 今後、評判のよかった長文は残し、評判のあまりよくなかった長文は削るなどして、よりよい長文集を作っていきたいと思います。

ご意見: 現状のままでとても満足しております。また先生への一口メモの欄で何かとアドバイスをいただきありがたく存じます。

 子供のよい点を見つけてほめてくださり、子供も次の作文への意欲がわくようです。

ご意見: 本人がやる気にめざめることを待っています。

 おちついた教育方針に賛成です。

 (指導について)希望を持たせていただきうれしく思っています。

 (教材について)読書をすすめていますが、マンガ本ばかり読んでいます。

 やさしくご指導いただきありがとうございます。

ご意見: 常に新しいことを開拓しているのに、教室でうるさい生徒を相手に大変だと思います。

お返事: 確かに、教室は、ときどき妙ににぎやかになることがあります。

 特に難しい感想文の練習のとき、長文をわかりやすくするために、ホワイトボードを使っておもしろおかしく説明すると、おもしろくなりすぎて、説明のあと子供がいつまでも「こんなこともある」「あんなこともある」と騒いでしまうことがあります

 しかし、静かに暗く勉強するよりも、多少、能率は低下しても、楽しく明るく勉強した方がいいと思うので、これからもこういうにぎやかな教室でやっていきたいと思います。

 しかし、小学校高学年以上の勉強は、作文を書いている途中にお喋りがひとことでも入ると、書くスピードが著しく遅くなってしまうので、書いている途中の私語は禁止ということでやっていきたいと思います。

ご意見: 本人にもう一度自習の方法を教えてください。

お返事: 自習の仕方は、自習用紙や学習の手引に書いてあるのですが、長文音読や短文筆写という自習のスタイルは、ふだんの勉強と比べるとなじみがないので、どうしても実際に「ここはこうやる」とやらせてみないとできない生徒が多いようです。

 また、教室で自習の仕方を説明しても、家庭で自習の時間を確保できていないためにやってこないという生徒もかなりいます。中学3年生になるまでは、本人の自覚で勉強をするということはないと思いますから、毎日決まった時間に自習をするということを習慣づけるようにしていくといいと思います。

ご意見: 6月から受講している小5の男子ですが、論説文がとても難しく、内容を理解する

のもおぼつかなく、更にその感想となると、まったく手が出なくなる状態です。7月2週の文も少しは音読しましたが読むのもつらそうです。

お返事: 5年生の課題は、かなり難しいので、どの子も苦労しているようです。しかし、難しくて初めはどうなるかと思っていたような生徒でも、長文の音読をしていると、5年生の終わりごろには、その難しさに慣れてくるようです。

 しばらくは、比較的易しい題名課題で書く練習をしながら、長文の音読は毎日続けて実力を蓄えていくというやり方をしてみてもいいと思います。

ご意見: 先日は学校の授業で詩を書いたそうですが、悪い例としてあげられてしまい、本人はショックを受けていました。

 言葉の森では、本の少しのことでもほめていただけるので、本人も作文を描くことが嫌ではないようです。何とかもう少しスッキリした文が書けるようにと焦らず待っているつもりです。

お返事: 小学4年生までは、いいところをほめてはげますことで力がついてきます。そのほめ方も、ただ書かせてあとから思い付きでほめるというほめ方でなく、書く前に「たとえを入れて書いてみよう」などの指示を具体的に出して、それができた結果「よくできたね」というほめ方であることが大切です。

 ところが作文や詩の指導というのは、往々にして、事前の指導なくただ自由に書かせてみて、そのあと、先生が気がついた間違いを指摘するといったやり方になりやすいのです。

 特に、先生が教えることにまだ慣れていないうちは、つい欠点を指摘することが指導だと勘違いしてしまうのです。

 作文の勉強のコツは、長文の音読で実力をつけながら、書かれたものについてはいいところをたくさんほめてあげるということに尽きます。

 「気長に待つ」というお母さんの姿勢は、これからも続けていってくださるといいと思います。

 

ご意見: 言葉の森の生徒の入賞は、山のたよりでお知らせしてほしいと思います。よい作品は、読んでみたいと思います。特に同学年の文章を読みたいと思います。

 書くためのヒントは、電話でたくさんいただきます。

 書かれたものをよりよくするためのアドバイスがほしいと思います。「こうすればもっとよくなる」無理ですか?

 項目をクリアするために記入式のプリントがあったらいいと思います。どのようなと言っても困りますが、「ぶんぶん」のどっきり講座はけっこう好きです。

 「森」も生活のペースの一部になりつつありますが、項目の達成度が不安材料です。学習過程なのでカリカリせずにのんびり取り組むつもりですが、進歩や成果を期待してしまう親としての気持ちも否定できません。

お返事: 新聞などに入選した作文は、本人に直接郵送でお知らせするようにしています。

 言葉の森新聞にスペースの余裕があるときは、入選者の一覧などを載せることもありますが、入選の名前と題名の一覧がずらっと並んでいるだけなのも味気ないので、入選者と作品の一覧は、ホームページに掲載するようにしています。↓

http://www.mori7.com/taki/kotaki/itaki.html

 ホームページには、1996年からの入選作品が載っていますが、そのうち、15年ぐらい前からの入選作品も載せるようにする予定です。(かなり古い^_^;)

 入選した作文を新聞などに掲載するのもいいのですが、入選作品を掲載されてうれしいのは本人だけで、逆に、ほかの生徒は「見てごらんなさい。これで同じ学年よ。あなたも、こういう上手な作文をよく読んで、上手に書いてごらんなさい」と言われるだけの逆効果のケースが予想されるので、今のところ作品の掲載は、ホームページだけにとどめています。

 作文は書く前の指導が中心になるので、書いたあとに「ここをこうすればよくなる」ということはあまり言わないしています。例えば、題名のくふうなどでも、「先週の題名は、こういうふうにすればよかったね」というよりも、「今日書く題名は、こんなふうにしたらいいよ」と先に言って、実際にそれができたらほめるという指導です。作文の指導は、欠点を直す指導になりやすく、そのために熱心に指導されるほど作文嫌いの子が増えるという面を持っています。子供の立場に立って考えてみると、前の週の作文でどう直したらよかったかと言われるよりも、今週の作文でどう書いたらよくなるかと言われた方がやる気が出てくると思います。

 項目クリアのプリントなどは、今後検討していきたいと思いますが、作文の実力を本当につけるのは、やはり長文音読と短文暗唱です。例えば、「声顔動作のようす」という項目でも、語彙力がない生徒はいつも同じように「大きな声で」「小さな声で」などと書いてすませてしまいます。語彙力のある生徒は、状況に合わせて微妙な言い回しをすることができます。

 自習の成果は、数ヵ月たってから出てくるものなので、飽きずに毎日取り組むのは大変です。毎週の国語問題で、自習をしたことがすぐに生かせるような問題を作っていくことを今後考えています。

ご意見: とても細かく指導していただき「返送される作文の添削が待ち遠しい」と本人はとても楽しく勉強しているようです。先生が大好きだそうです。

 (教材の内容について)本人は、とても気に入っているようです。変更のたび、「今度はこうなったよ」と報告してくれます。

お返事: 作文は、今年から毎週返却するようにしましたが、その利点としては、先生が書いたコメントやシールがすぐに見えるというところにあります。これからも、楽しい作文返却ができるようにしていきたいと思います。

 教材は、昔は毎学期のように大幅に変更していました。最近数年はあまり変更がありませんが、それでも毎学期どこかしら改善するようにしています。

 長文音読の自習や項目を考えて書く作文などの指導の骨格は変えずに、しかし、課題フォルダのレイアウトや色彩などの外見は頻繁に変えていくような運営をしていきたいと思っています。

ご意見: はじめたばかりで、ちょっとわかりにくいです。

 その日にやらなければいけないことを全部まとめて組みにしたことが子供にはわかりやすいです。題目、作文用紙、漢字……。

お返事: 低学年の子にもわかりやすいように、今後、組み方を変えていきたいと思います。

 ただし、長文集や漢字集などは自習で繰り返し使うものですので、あまりはっきりと週ごとにわけてしまうと、繰り返しの勉強がかえってしにくくなる可能性も出てきます。

 うまく両立できるようにしていきたいと思います。

ご意見: 始めて一ヶ月と少しですが、いつも楽しく勉強しています。先生のアドバイスも大変役に立っています。

 先生のプロフィールをインターネットで紹介しているとのことでしたが、我が家にはありません。担当の先生のプロフィールが知りたいのですが。

 貸出図書も長文も短文も厳選されたものであり、気に入っています。2年生のことわざも楽しみです。

お返事: 担当の先生のプロフィールは、いつか言葉の森新聞で紹介したいと思います。

 低中学年のことわざは、できるだけ早く作りたいと思います。また、今後は、子ども向けの詩集なども作っていく予定です。お待ちください。

ご意見: とても楽しく勉強させていただいているようです。ほとんど本人まかせですが、とてもためになると申しています。

 たまに文章を読むと、まだまだ未熟だと思いますが、新聞、本などいろいろな文章を読んで、少しずつ上達してほしいと思います。レポートなどがあるようですので、ご相談にのっていただくこともあると思います。よろしくお願いいたします。

お返事: 文章を書くのは苦労の多いことですが、その分、自分の考えが正確になり、ほかの人の意見などにも関心が出てくるようです。

 生徒どうしが話し合うという機会がまだ少ないので、これからは生徒や先生との交流を進める方向で運営をくふうしていきたいと思っています。

ご意見: 昨年の9月より受講しておりますが、作文を書いたりいろいろな文章を読む機会がふえたことをとても楽しんでいるようです。私はただ見守っているだけですが、とてもたのもしくなってきたと感じています。

お返事: 新しいことを始めるときは、だれも新鮮な気持ちになるようです。このときに、自習の習慣などをつけておくといいと思います。今度、インターネットで書いておくってください。

ご意見: HPの運営にはいつも感心していますが、子供たちの作品・プロフィール・意見交換を一般に交換することは、あまりに無防備な気がします。アクセス制限をつけて運営されることを切に望みます。

お返事: ホームページ上には、本名が載らないように、ペンネームや生徒コードで掲載するようにしていますが、清書やプロフィールに実名を書いてしまう生徒もいます。

 今後は、生徒のページにも、山のたよりのページと同じようにアクセス制限をつけていきたいと思います。

ご意見: いつもご指導ありがとうございます。作文の未提出が気になります。一度教室にうかがわせていただいて先生と面談というのはいかがでしょうか。今、特に反抗期ということでもなく比較的安定しているように思えますので、一度教室に来るように行っていただけないでしょうか。お会いして話しをしていただければありがたいのですが。

お返事: 中学生は、テストや部活で作品の提出が何回か滞ると、そのあとの作文も出しにくくなってくるというケースが多いようです。一日のうちにまとめて二つの作文を書くというのはかなり困難ですから、テストや部活で出せなかった作文はそのままにして、その週のいちばん新しい課題にまず着手するというふうにしていくといいと思います。

 今度、教室に来るように話してみます。中学生のころは友達と交流しながら勉強するほうが楽しいと思います。

ご意見: いつもていねいにご指導いただいています。ただ本人は作文の中心(言いたいこと)がまとまっているときと、そうでないときの差がわかっていないように思います。

お返事: 構成を意識して書くというのは、実は子どもにとってはかなり難しいことのようです。

 中心を決めるというのは、例えば、動物園の話などで、「ゾウを見て、ペンギンを見て、そのつぎにライオンを見ました」と書くのではなく、「いちばんおもしろかったのはペンギンです」と書いて、ペンギンの話を中心に書くという書き方です。中心を決めるということを具体例を挙げて子どもたちに説明すると、そのときはよくわかります。しかし、ほかの作文を書くときは、また、次から次へと書いてしまいます。特に、男の子は女の子に比べてこういう傾向が強いようです。たぶん、女の子が描写的なことに関心が向くのに対して、男の子は記録的なことに関心が向きがちだからなのだと思います。

 言葉の森では、小5から説明文の感想文が中心になり、四段落構成の練習をするので、自然に構成はまとまってきますが、出来事中心の作文が多い四年生ごろまでは、中心を決めて書くというのは、むずかしいことが多いようです。

 勉強の仕方としては、むずかしいことは、できるにこしたことはないが、できなくてもかまわない、という姿勢で臨み、そのかわり得意なところはどんどん伸ばしていくということでやっていくとよいと思います。4年生は、構成ができることも大事ですが、それ以上に、表現の力をたっぷりのばせる時期ですので、書き出しや結びの工夫をどんどんしていき、それをほめていくことを重点にしていくといいと思います。

ご意見: とてもよくアドバイスなどをしていただきましてうれしく思っております。子どもがまず楽しみながらできているということが何よりです。

 (教材について)まだ上手に活用できていないものもあると思いますが、少しずつ頑張っていけたらと思っております。

ご意見: 郵便物が週に何回か来ますが、通信費がかかると思いますので、週1回にまとめていただいて結構です。

お返事: 生徒あての郵便物は2種類あり、ひとつは担当の先生から直接生徒あてに送られます。もうひとつは事務局からのもので、先生からの講評や言葉の森新聞が印刷されています。

 図で表わすと、次のような二つの流れになります。

(1)生徒→(作文)→先生→(講評の電子メール)→事務局→(言葉の森新聞などの印刷物)→生徒

(2)生徒→(作文)→先生→(添削された作文)→生徒

 翌週に返却するようにしているので、今のところ上のように2種類の郵便が届くかたちになります。

 将来は、インターネットでやりとりできるようになると思いますので、そうすると郵便の重複などの無駄はかなり少なくなると思いますが、まだかなり先の話になりそうです。

ご意見: いつも大変お世話になっております。画像の件では丁寧にご指導くださりありがとうございました。またいつもコメントを書き込んでくださってとても励みになっております。

 ことわざ集、名言集の使い方を教えてください。

お返事: 表現の練習で、小4までは「たとえ」を中心に、中学生は「名言」を中心に勉強をしていきます。高校生は「ことわざの加工」や「自作名言」の練習をします。

 小学56年生は、ちょうど中途半端な時期で、「たとえ」だけでは幼稚になってしまうが、名言を自分で考えて使うのはまだ無理という年齢です。

 そこで、高校生になって、自分で名言を作る練習をする前の段階の練習として、ことわざや名言を引用する勉強をしています。

 意見のところで、その意見にあてはまりそうなことわざや名言を探して入れていってください。言葉の森新聞にヒントが書いてあることが多いと思いますので、それを参考にしていただけるといいと思います。

ご意見: 深刻に悩んでいるほどではないのですが、小6の男子です。忘れ物に対する観念がないのです。忘れ物をしても困らないのです。他の子から借りて済ますというのでなく、その授業で皆と同じことができなくても提出できなくても平気です。担任の先生が注意すると先生のことを大嫌いと言います。どのように接していったらいいでしょうか。

お返事: 忘れ物をしても平気というのは、一種の習慣のようなもので、その習慣が長く続くと性格のようなものになってしまうようです。

 勉強の成績を上げることよりも、この習慣を直すことの方が難しいので、お母さんが一大決心をして、毎日持ち物のチェックをしてあげるといいと思います。中学生になると、だんだん親の干渉をうるさく思うようになるでしょうから、6年生までの間にいい習慣をつけてあげるといいと思います。

ご意見: 5月から始めたので、最初はシステムがよくわからず、自習用紙の提出などができなかった。変更点がよくあるので、学期ごと(3か月ごと)に出るテキストには、その変更点がまとめて記載されていると助かる。

 (指導について)口数の少ない子どもに対してやさしく辛抱強く指導してくださっているので感謝しています。今後、どのように文章をふくらませていったらよいか教えていただきたい(すぐ一文で終わってしまうので……)

お返事: 自習用紙は、よりわかりやすくなるように今後くふうしていきたいと思います。

 学期ごとの変更点はできるだけ少なくしていきたいと思います。変更した箇所は言葉の森新聞などでお知らせしていきたいと思います。

 字数の長さは、子供ごとに固定化する傾向があります。500字ぐらいの字数を書く子は、いつでも500字ぐらいということになりがちです。長く書くことが必ずしもいいことではありませんが、学年の100倍から200倍は書けるようにしておくといいと思います。(小2ならば200字〜400字)

 字数を長く書くためには、低学年でしたら、会話を思い出すようにすると自然に描写的に書くようになり長くなります。中学年でしたら、「とちゅうの思ったこと」「もし……だったら」「声顔動作のようす」などの表現項目を入れるようにすると長く書けます。高学年でしたら、関連する昔の話や取材した話を入れて構成を立体的にすると長く書けるようになります。

 しかし、字数を長く書くコツを身につけるためには、その前提として、頭に浮かんだことがすぐに手に伝わるという「書き慣れ」と、考えがスムーズに文章になるための「長文音読」と、書く材料を豊かにするための「体験と読書」とが必要になります。

ご意見: 教材をすべてこなせたら力もついてよいと思っていますが、学校の宿題、習い事、遊びの時間で一日が終わってしまい、親としてはもったいないことだと思っています。今日も何もできなかったと思うと、親だけストレスがたまります。

お返事: 同じような家庭は多いと思います。

 勉強は、あれもこれもと少しずつやるよりも、ひとつのことを決めて、そのことを長期間続けていくほうが効果があります。

 小学生時代は、学校の宿題よりも、家庭学習をしっかりしていった方がいいようです。また、家庭学習の内容も、理科や社会まで手を広げずに、国語力をつけることを目標にしていくといいと思います。

 言葉の森の自習は、毎日の勉強の最初に行なうようにし、まず長文を読んで短文を暗唱して漢字を書いて、そのあとから、ほかの教科の勉強をしたり学校の宿題をしたりしていくようにしてください。そして、勉強のしめくくりは、いつも読書ということを決めておくと読書の習慣がつきます。

 自習は、日曜日も休みの日も、毎日同じ時間に同じように行なうのが原則です。週に3回とか4回というような自習の仕方ですと習慣にならないので、お母さんが言わなければやらないということになりがちです。

 小学2年生のころは、こういう習慣がつくいちばんいい時期です。

 

 

 

 

 

 

ご意見: 始めたばかりだからかもしれませんが、子供の力できょう何をどの紙に書くのかわかりにくいです。

 例えば、漢字や名言集等をすべて週ごとにまとめるとわかりやすいと思います。作文用紙も週ごとの組に入れればいいと思います。自習といっても難しいので、組ごとに分けて強制してほしいです。

お返事: 国語の勉強のポイントは、精選された教材を繰り返し読むという自習の中にあるので、ふだんの自習がしやすいように長文集や漢字集を並べています。

 よく、課題が終わったらその週の長文をもう読まないとか、感想文の課題でない日は長文がないから読まないという生徒がいますが、こういう勉強の仕方ですと、やはり力はなかなかつきません。

 現在は市販の問題集などもほとんどが、一回やって終わりというかたちになっていますので、子供たちの勉強方法も自然に、ある課題を一度やったらそれはそれでおしまいで、次は新しい課題に取り組むというスタイルになりがちです。

 週ごとに課題をセットしてしまうと、ただでさえ繰り返しの自習をしたがらない今の子供たちの勉強の傾向を助長してしまうおそれがあるので、しばらくは今のかたちを続けていきたいと思います。

 しかし、始めたばかりの人にはわかりにくいという面は確かにあると思いますので、今後改善していきたいと思います。

ご意見: 姉(中2)の方はいつもパソコンのホームページと併せて楽しくさせていただいているようです。弟(小6)の方は塾のこともあり、引越しで親も落ち着いておらず全く手つかずの状態となってしまいました。

 継続することが大切だと思いますので、また気持ちが切り替わるときが来ると思いますので今しばらくご容赦くださいますようお願いいたします。

 姉は夏休み中に教室の方にうかがわせていただきたいと思います。教室のことを担当の先生より教えていただきたく思います。

お返事: 夏休み中もふだんと同じように授業をしています。平日は4時から9時ごろまで、土曜は1時半から5時ごろまで。中学2年生の人がいる曜日といない曜日があります。現在、水と木は比較的混んでいるので、それら以外の曜日の方がいいと思います。

ご意見: 指定の時間に都合の悪いとき、他の先生ではなくご指導いただいている先生の空いている時間にこちらからお電話する分には行きませんか?

 子供も先生にとても慣れていて、スムーズにコミュニケーションがなされているようです。作文のほかに自習についても少しご指導ご指示をしていただけたらと思います。

お返事: 欠席=振替の際に、担当の先生に直接電話をしたいというご希望はよくいただきますが、先生によってはそういうやり方に対応できない人もいます。教室全体を同じように運営していくために、今のところ、授業の曜日の振替は教室に電話をして聞いていただくようにしています。しかし、教室で応対する場合も、その生徒のこれまでの評価や講評(インターネット経由で作文を送っている場合はその生徒の作文も)を見ながら説明しますので、かなり具体的な指示ができると思います。

 自習については、今後、自習をしていることが国語の問題で評価できるような仕組みを考えていきたいと思っています。自宅では、長文の音読と読書だけでもできるだけ毎日やっていってくださるといいと思います。

ご意見: 書き始めるまでに1時間ぐらいかかってしまうのをどうしたらよいでしょうか。メモに書くことを書くというのは本人には無理なようですし……。

 いつもとてもていねいに読んでくださり、とても関心するほどほめてくださり、ポイントもしっかり書いてくださるのでとても清書がしやすいです。

 音読の文章にもう少し行間があると読みやすいと思いますが……。

お返事: なかなか書き出せない子というのは、書くことがないというよりも書くことに慣れていないことの方が多いようです。

 いちばんいいのは、長文の音読です。音読がすらすらできるようになり、一部を暗唱できるぐらいまで読み込んでいると、書きたいことがあったときにすぐに言葉が出てくるので、書くスピードが早くなります。気長に長文音読を続けていくといいと思います。

 また、長文音読が十分にできない場合でも、毎週書く練習をしているのですから、学年が上がるにつれて、書きなれてきます。教室でも中学生以上の生徒はかなり早く長く書きます。これからだんだん早く書けるようになると思います。

 長文集は、行間が詰まっていて読みにくいので、改善を考えています。しかし、データベースソフトから直接印刷しているので、いまはまだ技術的に難しいところです。

 

  光る表現コーナー 1999年8月3週号

わたるさん(あにと/小5)の作文より(ふじのみや先生/7.1週)

 目の前にお風呂があったらすぐに入りたいな〜。 評:作文を 書いたら 汗をかいちゃった。と、いうわけ。のんびりとした結びの表現も、おもしろいね。

みかんさん(つろ/小5)の作文より(ふじのみや先生/7.3週)

 それから一週間、雨が大ぶりの日でした。「お姉ちゃん! もん白ちょうが成虫になったよ。」と大声でだいきが言うもんだから、見に行くと、せまいかごの中でバタバタしていました。すぐにだすと、大雨の中とんでいくすがたがカッコヨカッタです。評:弟とみかんさんと蝶の様子がおどろきとうれしさの中で伝わってきます。

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/7.1週)

 急にお湯の中にもぐってしまったので、顔を出したら心臓がドキドキした。 評:よっぽどびっくりしたんだね。今だから大変だったねえ、なんて言えるけど…ご用心ご用心。

小西さん(あおに/小6)の作文より(ひまわり先生/7.3週)

 片づけとは、めんどくさいものでもあるが、とてもすっきりする。しかし僕の場合、怠け者の節句働きだ。(評)前の文とのつながりがあることわざのつかい方になっていますね。

宮淳さん(あたつ/小6)の作文より(かつみ先生/7.3週)

 さっき遊んでいて部屋をみると、ブロックの海。 評:たいへんだーーー。明日は家庭訪問だゾ。(笑)部屋中ブロックだらけの様子がよくわかります。楽あれば苦ありだね。

ユータンさん(あとへ/小6)の作文より(とも先生/7.2週)

 (炊飯器でケーキをつくるのは)例えば、ふろの中で金魚や、メダカをかっているようなもんで、「ぞくぞく」とする。・・・評:うまいたとえだね。そうぞうしたら、先生も「ぞくぞく」するよ。

松の木さん(あなす/小6)の作文より(スズラン先生/7.3週)

 部屋がきれいになってから三日たった午後、私の部屋はなんと、ああー、前の部屋にもどってしまったのだ。これこそまさに、骨折り損のくたびれもうけになってしまったのだ。しかし、それでも掃除を続ける根性のある私であった。評:お部屋が散らかってしまったら片付けるというのは、当たり前のことなのですが、でも、根性がいるというのはわかりますよ。根性に拍手です。

はるるさん(くあ/小6)の作文より(みち先生/7.1週)

 私は生まれてから何回お風呂にはいっただろう。評:問題点を考えた書き出しはよかったですね。

ラッキー7さん(せあ/小6)の作文より(とこのん先生/7.3週)

 (家庭訪問の日に先生が部屋を見るといったので、慌てて掃除をして)そして先生が来るのをまった。でも来なかった。私は「なんだよ〜。」と「来なくって良かった。」の二つの気持ちがあった。 評:なんだか拍子抜けしてしまった気持ちを、かぎかっこを上手く使って表現しています。

健太さん(つな/小6)の作文より(ひまわり先生/7.2週)

 ライスカルチャーの中で、ケーキミックスを電気釜でつくるのは、「異質なものを大切な物のなかに入れておく。」という事になる。(評)ケーキミックスを異質なものといったところに文化の違いを感じるね。

沙季子さん(てあ/小6)の作文より(スズラン先生/7.3週)

 母はよくお友達が来るので片付けをして失敗することがある。・・略・・のどもとすぎれば熱さ忘れると言うが、そのとき失敗し、きれいに片付けたが、今では納戸にまた投げ込まれている。評:まとめて納戸に、というのは良くあることですよね。そこを見られてしまうというのも良くありそうです。ことわざが上手に使えましたね。

エガさん(てせ/小6)の作文より(とこのん先生/7.3週)

 (家に帰ってきたにもかかわらず時)「おかえり−−っ。」となぜか言って家に飛び込み、(以下略) 評:よっぽど慌てていたんだね。楽しいエピソードから、その慌てぶりが伝わってきます。

チョロすけさん(ふか/小6)の作文より(とこのん先生/7.2週)

 日本の文化とイッたらやはり米だ。米は日本のシンボルだ。 評:力強いお言葉です。「米」はまさに日本の食文化の象徴だよね。

 汚い。実に汚い。まるでゴジラが町を徹底的に荒らした後みたいだった。 評:散らかった部屋のようすを、実にうまくユーモアたっぷりに表現しています。「足の踏み場もない」ってところでしょうか。

斐子さん(あちひ/中1)の作文より(ももんが先生/7.2週)

 たとえば「くも」と言ったとする。ある人は、空を見る。ある人は、下を見る。評:漢字の便利さをこの一言でよく表せていますね。

魔法使いさん(あちほ/中1)の作文より(スズラン先生/7.3週)

 人間関係なんてどうでもいいとか、自分が中心だと思っている人は、友達、家族がいることの喜びをあまりたいしたことではないと思っているのだと思う。そういう人もいるかもしれないが、私は、人間関係は、とても大切だと思う。評:反対意見をだして、自分の考えを示していたのが良かったですね。

 

 

 

GLAYさん(あおむ/中2)の作文より(ももんが先生/7.2週)

 赤ちゃん言葉は親から子供への最高の愛情表現だと思う。評:赤ちゃんの元気は、お父さんやお母さんの愛情が源だよね。親が子どもに向かって、ついつい話してしまう赤ちゃん言葉は、いとしいと思う気持ちの表れなんだね。

武志さん(あひは/中2)の作文より(みきこ先生/6.3週)

 (比喩を使うと)確かにたいていは言葉が増える。しかし、急がば回れのとおり相手に早く納得させることも多いのだ。(評):言葉の使い方的には「急がば回れといわれるとおり」とした方がよいと思いますが、比喩の役割や効果をよくつかんでいる一文だと思います。作文全体をひきしめるのに大きなポイントとなっています。

ひまわりさん(あなつ/中3)の作文より(とこのん先生/7.3週)

 レンタルというものを利用していることは大変すばらしいことであるが、だからといってすべての物と軽い関係というものをあまり良いとはいえない。自分にとってずっと必要であるのかないのかしっかり見極めなくてはならない。 評:さまざまな製品が絶えることなく供給される現代において、するどく警鐘を鳴らしています。

太公望さん(うの/中3)の作文より(スズラン先生/7.2週)

 逆境を糧にして頑張ることが大事である。「出口のないトンネルはない」という言葉もあるように、人間は、いつまでも壁にぶつかるような柔ではない。評:窮すれ通ずということもありますね。名言を上手に使っていました。

AE86さん(えや/中3)の作文より(かつみ先生/7.2週)

 これをうまく使って戦いに勝ったのが「織田信長」である。(略)「今までの戦い方ではダメだ。鉄砲を使わなければ」と、すばやく考え方を転換したのだ。ここが、一般人との決定的な違いで、逆境を新しい考え方のキッカケ作りとして、うまく次のことに繋げていくのだ。 評:いつもプラス思考でいると、自分に不利なことさえも新しいアイデアの種になるんだね。説得力のある、いい文章だよ。

がっちゃんさん(てな/中3)の作文より(ふじのみや先生/7.2週)

 本を読み続けるだけでは、本好きな女の子が年を取って本好きな女性になってまた年をとって本好きな老婆になって・・。 評:思わずヒヤリ(^_^;)。あつい夏には辛口の表現が効くね。

さやかさん(あおべ/高1)の作文より(ひまわり先生/7.3週)

 長文集7.2週には、「最近、一人っ子化で相手とコミュニケーションがとれなくなっている子共が多い」ということがかかれている。そんな現在だからこそテレビアニメで相手との接しかたを教える必要があると思う。(評)長文実例を入れることで説得力が出ていますね。

藤巻寿子さん(かえ/高1)の作文より(とも先生/7.2週)

 (競争がなくなると)それぞれの特徴がうすれ、お互いに尊敬すべき点が見失われた結果、いじめる人いじめられる人の役割を自然につくりだしてしまうのではないだろうか。・・・いじめの原因を自分なりにしっかり分析しているね。

愛さん(たの/高1)の作文より(とも先生/7.1週)

 一夜漬けでやることはすぐ忘れて身についていない=自分のためではなくテストのだけのためにやっているということになる・・・。・・・評:身についていない知識でも満点をとれば評価されることについて疑問を感じているのがよく分かるよ。

ユウアイさん(ねも/高2)の作文より(かつみ先生/7.3週)

 今はテレビゲームはすごくできても人付き合いがうまくできない人が増えているようだが、そのようなことをなくすためには、まず自分を変えなければならないと思う。問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。 評:全くその通りです。さすがだね。

かおりさん(あら/高2)の作文より(とも先生/7.1週)

 (一夜漬けのたとえ)キュウリやナスの漬け物も、一晩だけでは味がつかずおいしくない。やはり日にちをおくことが大切なのだ。・・・評:味がしみてないだけでなく、一夜漬けの漬け物は長持ちしないよね。

鎌足さん(のり/高3)の作文より(ひまわり先生/7.2週)

 今の社会を変えるためには頭の良い人だけではなく、イマジネーションに富んでいる人などが必要である。(評)これからの社会では、どんな面を評価することが望ましいのかを表すことができていますね。

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新さん(あひわ/小2)の作文より(みち先生/7.3週)

 ぼくはこの話を読んでいたずらはたのしいけどいけないなと思いました。そしていたずらをしたらすなおにあやまることがだいじとまなびました。

しょうたさん(あたの/小3)の作文より(洋子先生/7.4週)

 「でかけるよ」と、お父さんがはりきってぼくを呼びました。評:プロ野球の観戦に行く作文のでだしです。さあでかけるぞ!と張り切っている様子がつたわってきますね。

ひろみさん(あちや/小3)の作文より(とも先生/7.3週)

 お金を落としてもしかったり悪く言ったりしない家族のほうが、お金持ちで、ろくにしゃべらない家族よりいいと思いました。・・・評:思ったことを長く工夫して書けているね。本当にそのとおりだね。

 

良明さん(あのた/小3)の作文より(はるな先生/7.1週)

 女子は、あたりたくないので、いつも、先生に「○○さん。かべに、へばりつかないの。もう一回さしますよ。」とかいっています。・・・・・・そこで、チャイムがなったので、たいそうしたあと、また「じごくのシャワー」にかからないといけません。その時に「シャワーがお湯だったらいいやんなー。」といいました。シャワーをおわって、目をあらって、タオルに入ったときは「天国だな」と思いました。講評;楽しいプールの季節が、やっと訪れてきましたね。でも、冷たくて痛い、シャワーが、みんな、すごく苦手な様子。そのことが、大変ユーモラスに書き表わせました「じごくのシャワー」って、だれが名付け(なづけ)たのかしら? プールからでたとの、さわやかさが、とてもじょうずに、表現できました。

むっちゃんさん(あひほ/小3)の作文より(ももんが先生/7.3週)

 わたしもアルフレッドと同じけいけんをしたことがあります。(中略)「くやしい! 走りたい! 1cmでもいいから!」と思いました。評:病気で寝ているアルフレッドの気持ちと自分の経験を重ね合わせ、入院したときのようすを思い出して書いてくれました。

ハッピィーさん(せさ/小3)の作文より(はるな先生/7.4週)

 この家族は、物語の文にもすこしあるように、食べる量は少ないけれど、心の中はまんぷくだとおもう。 講評;「もし私が、ロベルトだったら・・・・」、「お母さんだったら・・・・」と想像して,考えながら,感想文をかいたのが、よくわかりました。貧しいけれど、精神的に満ち足りているレオナルドの一家を、たとえで説明したひとことが、特にきわだっていて印象的でした。

まほうつかいさん(とみ/小3)の作文より(洋子先生/7.2週)

 学校には、くすのきや桜の木があるけれど、もうせみのぬけがらがいっぱい落ちていたり木にくっついていたりします。評:季節の変わり目がよくとらえられています。なつの風物詩ですね。先生も今朝お洗濯を干していてせみのぬけがらを見つけました。せみには、精一杯がんばって鳴きつづけてほしいですね。地中に七年ももぐっていてから出てくるそうですものね。

洸さん(あてす/小4)の作文より(洋子先生/7.4週)

 ぼくの友達の野田君は、三百メ−トルも泳いでいたので、とてもびっくりしました。ぼくが野田君に、「くるしくなかった」と聞いたら「まだ泳げそうだったよ。」と答えたので、さらにびっくりしました。野田君は、ぼくからみたらまるでオリンピック選手です。評:プ−ルの授業で君もすばらしい記録を出したけれど、野田君は、それよりもっとすごかったのですね。「まだ…」の会話にもっと泳いでもへいきさと余裕が感じられますものね。「会話文」と「たとえ」をうまく使って、君のおどろきが上手に表現できました。

ゆうちゃんさん(あにみ/小4)の作文より(ももんが先生/7.3週)

 昔の物がなくなり、便利になるのはいいのですが、ぼくは人がめんどくさがりやになってしまうと思いました。評:新しいもの古いものの良し悪しだけではなく、使う人がどうあるべきかを考えることができました。

大典さん(せと/小4)の作文より(きょうこ先生/7.3週)

 「ぼくだったら、商売をやめて違うことをする。でも、やっぱり長くやってきたことをやめるには思い出があるからこういうふうにすることもあると思う。」もし自分なら商売はやめるけど、でも、長くやってきたことには思い出があるだろうから、このおじいさんの気持ちもよく分かるという部分は、主人公の気持ちになってよく考えられたよね。たとえ古くて役にたたないものでも大切な思い出というものがある場合もあるんだよね。新しいことをはじめるにはすごく勇気がいるだろうね。

コナンさん(あえた/小5)の作文より(洋子先生/7.4週)

 弟の髪の毛を洗うときは、美容師さんのまねをして「かゆいところはありませんか」などという。....略...私がおもしろいことを考えつくと弟にやってあげるのだが、その後「もう一回やって、もう一回やって」とうるさいのだ。結局なんかいもやってあげることになる。...略...最近は、私がトンネルを作り、弟がそれをバシャバシャくぐりながら、「しのび足の術!」などといってはしゃいでいる。評:六歳としのはなれた弟さんをお風呂に入れてあげているあなたは、まるで小さいママさんね!ほほえましい情景です。新しい遊びを工夫したり、大活躍の様子がとてもよく書けていました。楽しい思い出をたくさんつくってあげてください。

知尋さん(あえな/小5)の作文より(みち先生/7.3週)

 人間は他の生物とはちがって、葉っぱだけとか、肉だけでなく、たぬきのようになんでも食べられるところがとてもすぐれている。青虫のように、進化することは、できないが、自分で、よいかんきょうをさがせる。評:人間について再発見できましたね。

信長さん(あえほ/小5)の作文より(かつみ先生/7.3週)

 効果的な食べ物に、≪空気≫を提唱したいと思う。 評:こういう、私の意見をしっかり書くっていいよね。これからも、「龍之介の意見」期待しているよ。

なりあきさん(あそき/小5)の作文より(とも先生/7.3週)

 セルロースがもしもなかったら、ほかの生き物が葉っぱをたべてしまったら、アオムシは生きていけないのかな。・・・評:誰も食べない葉っぱを食べるのは、小さくて弱いアオムシが生きていくために身につけた知恵だね。

 

 

チェリーさん(あにわ/小5)の作文より(とこのん先生/7.3週)

 私はアオムシがチョウになるのは、あのきれいなもようをみんなに見せびらかすためなのかと思っていた。でも、チョウになったら、自分のために生きていくのではなく、子孫を残すために生きていくのである。 評:生き物の「変態」の本当の意味を正しく理解できています。よく読みこなしましたね。

ひとみさん(あみせ/小5)の作文より(洋子先生/7.4週)

 一番になれたのもあったけれど、私は、みんなと協力してはげましあってゴ−ルできたという気持ちの方が強かったです。評:ゴ−ルにいちばんで到着した嬉しさよりもはげましあってみんなと一緒にゴ−ルできたことのほうが嬉しかった。その気持ち、とてもわかりますね!

しおりさん(あそと/小6)の作文より(ふじのみや先生/7.3週)

 今日はヴァイオリンの先生が家に来て、レッスンをして下さる日。そして大そうじの日でもある。「あ、もう始まるな。」そう思ったしゅん間「さぁ、私は玄関と先生が来るところを片づけるから、しおりは自分の部屋を片づけて!」 やっぱり。すごすごと部屋へ行って片づけ始める。 評:短い文章をリズム良く打ち出し、気持ちをひきしめるお母さんと、あきらめ顔でしたがうしおりさんの様子をユーモアをこめて表現しました。

はるるさん(くあ/小6)の作文より(みち先生/7.3週)

 一日一回は掃除機をかけるし、拭き掃除もやってしまう。だから、いつもぴっかぴか!!!のはずなのだが、ついつい、汚くしてしまう。なんと、私は、たったの一日で「ブタ小屋」にできるのだ。!!!評:掃除をしていても汚くしてしまうのは、活動している証拠ですね。

大樹さん(たろ/中1)の作文より(洋子先生/7.4週)

 ぼくは、やればなんでもできるということを自分の体に知らされた。評:眠気に打ち勝って一夜漬けをやり遂げたときの感想です。なにごとも「為せば成る」ですね。

イフリートさん(てる/中1)の作文より(スピカ先生/7.3週)

 (機械オンチなお母さんだったが、お父さんが買ってきたパソコンに対して)これに見事に母がくいつき、なんとパソコン教室に行ってまで習うようになったのだ。すっかり母のものとなってしまったパソコンに、父は思わず哀愁の涙をただよわせるのであった。 評:お母さんの変化も感動的だし、お父さんの描写も椎名誠ふうでおかしい。「現代の親」の姿を、うまく切り取って見せたね。

GLAYさん(あおむ/中2)の作文より(ももんが先生/7.3週)

 学校でも「そういう人たち(障害者)を見たら、助けてあげましょう」などとよく言われる。友達に「一緒にお話をしてあげましょう」なんて言うだろうか。「してあげる...」。いかにも障害者の方が下にいるみたいである。そして私たちは、それをボランティアと呼ぶのである。でも、そのボランティアは間違っていると私は思う。評:非常に鋭い意見です。自分のことばで語る力強さも表れています。澄んだ心の目で、日常を見つめなおすことの必要性を、私たちに教えてくれています。

くみこさん(さく/高1)の作文より(ふじのみや先生/7.1週)

 (一夜漬けをするときには)「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない」ということをよく理解し、あくまでも自分の仕事は自分の手に掛かっていることをよく考えた上で、やると決めたことは最後まで自分の力でやり遂げるべきである。 評:名言を利用した心に響く一文です。肝に銘じておこう!

和之さん(あはき/高2)の作文より(ももんが先生/7.4週)

 このような世の中では、もう勉強したくないという人や、大人になりたくないというモラトリアム人間があふれ出すと思います。評:一夜漬けを生み出す社会が、どのような人間を作るのか、よく考えて書いています。

MAIさん(いお/高2)の作文より(きょうこ先生/7.2週)

  「古典と流行はどこか共通点があるのだと思う」古典(ゆかた)と流行(厚底サンダル)の上手い具合の交わりという現在の社会現象を取り上げて、それに対するとても説得力ある主題を述べることに成功しましたね。果たしてどんな共通点があるのでしょうね。せびぜひ解明してみてください!

綾子さん(ふあ/高3)の作文より(とも先生/7.3週)

 (近代化にひた走っているアジア諸国に対して)アジアの各国々も、…中略…将来今の日本のように『いじめや非行』というのが絶えず起こり、社会的問題になるのではないかと私は思う。・・・評:予測問題の主題としてとてもしっかりまとめられているね。