http://www.mori7.com/ 1999年11月3週号 通算第640号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  11.4週は清書です

 11.4週は、清書です。教室に通っている人は、これまでの作文を持ってきましょう。

 清書は、担当の先生の説明を参考にして、返却された作文の中から自分でいちばんよいと思うものを選び、作文用紙ではなく清書用紙に清書してください。

 新しく教室に入ったばかりの人は、返却されている作文がない場合もあります。また、返却されている作文の中に清書するようなものがない場合もあります。そのときは、清書用紙に直接自由な題名で作文を書いて送ってください。

 名前は、清書用紙の下の部分に書くようになりました。この部分は、インターネットに掲載したり印刷したりする際は表示されないようにしています。学校名は、小学生の場合だけ書いてください。学校名以外は、すべての生徒が書いてください

  11月23日(火)は休み・宿題

 11月23日(火)は休みで宿題です。先生の説明を聞いたほうが書きやすいという人は、別の日に教室にお電話をしてください。通学の人で教室に来て書きたいという人は、別の日に教室においでください。

  11月29日(月)30日(火)は休み

 11月29日(月)30日(火)は休みです。宿題もありませんから、うちでのんびり読書をしておいてください。

  12月に父母向けアンケート葉書を送ります

 12月に父母向けのアンケート葉書をお送りします。これは、今後、毎学期お送りする予定です。お子様の勉強に関するご質問や教室に対するご提案を自由にお書きください。

 なお、このアンケート葉書以外にも、お聞きになりたいことがありましたら、随時、自習用紙の「父母から先生へ」の欄に書いていただくか、直接教室までお電話ください。

  ご質問に答えて

 自習用紙の「父母から先生へ」の欄に書いていただいたご質問に対するお返事ですが、多くの方に共通する内容でしたので、抜粋して転載します。タイトルはこちらでつけました。

   言葉の森新聞の内容を学年別に(小3・小5のAさん)

 言葉の森新聞の内容を学年別にというご指摘ですが、今後検討していきたいと思います。

 現在の編集は、父母向けも生徒向けも一緒になっており、生徒向けの場合も小学1年生から大学生社会人までが一緒になっているので、読みにくいところがかなりあります。

 ただし、言葉の森新聞の性格としては、学年だよりや学級だよりのような同年齢の集団を対象としたものではなく、学校だよりのように異年齢の生徒を対象にしたものと考えています。ですから、低中学年の生徒の場合は、子供が自分で読むよりも、お母さんが大事なところを読んであげるようなかたちにしてくださるといいと思います。実際、感想文などの勉強では、子供が自力で似た話を考えつくのはかなり難しいようです。

 今の子供は、お父さんやお母さんと話をする機会が少なくなっているように思います。感想文の勉強の準備で、お父さんやお母さんと科学の話や社会の話や人生の話などをすることができると、学校で授業を聴いたり本を読んだりするよりもはるかに強い印象を伴って考える力がついてきます。理屈の好きなお父さんでしたら、子供が読んでいる長文を聞いていると、つい何かひとこと持論を言いたくなると思います(笑)。こういうお父さんの持論を小学校低中学年のころに聞くことができる子は幸せです。お父さんの帰りが遅くて話す機会がとれないようでしたら、お母さんがお母さんの持論を話してくださるといいと思います。

 作文の勉強は、英語や数学のように独立した勉強として考えるのではなく、毎日の自習や家庭での対話に支えられた生活の一部として位置づけていくことが大切なようです。子供が長文を読んでいたら、「あ、お母さんも、昔こんなことがあったよ」と話してあげたり、どこかに旅行に出かけたら、「このことを作文に書いたらいいんじゃない」とアドバイスをしてあげたり、変わった光景を見たら、「これはまるで……のような感じだね」とたとえを使うコツを教えてあげたり、「秋の虫」などという題名があったら、「作文を書くために、秋の虫が探しに行こうか」と実際の体験ができるようにしてあげたり、と日常生活の中で、トータルに考える力をつけるひとつのきっかけとして作文の勉強を考えていくと、ほかでは得られない貴重な勉強にすることができます。

 言葉の森新聞は、現在編集の都合で(手が足りないので)、大人向けと子供向けが一緒になった味気ないモノクロ印刷になっていますが、今後は子供向けはもう少しやわらかくおもしろく、また全体にカラフルにしていきたいと思っています。

   漢字のテスト以外に短文のテストも

 さて、もうひとつのご指摘の長文や短文についてですが、長文・短文の自習が軌道に乗ってくると、読む力も書く力も伸びてきます。ただし、タイムラグがありますので、長文や短文を読んですぐにその成果が作文などに出てくるというのではなく、何ヶ月か何年かたってその長文や短文を忘れたころに、自分の言葉として長文や短文の内容や表現が作文の中に出てくるというかたちをとることが多いようです。この長文・短文の勉強は、小学校低学年のうちだけでなくずっと続けられるものですから、ぜひこれからも継続していってください。

 しかし、生徒の現状を見ると、小学校高学年から次第に長文や短文の自習や読書をせずに、漢字の勉強や普通の問題集を解くような勉強を中心にしてしまう子が増えてくるようです。高学年や中学生になっても長文音読や短文暗唱をしている子は力がつきますが、このころは国語の問題集を解くような勉強のほうが勉強らしい気がするためか、長文や短文のような単純に見える勉強は次第にしなくなってきます。

 これが、教室運営上の今のいちばんの問題のように思いますので、今後、長文や短文も毎週のテストの中に入れて、自習の成果が正しく評価されるような仕組みを作っていきたいと思っています。

   先生が代わってから長く書けなくなった(小3のBさん)

 二回目の題名課題で、5行しか書けず苦しんでいたのでお母さんが横から口をはさんでしまったということですが、これは先生が代わったことが原因ではありません。

 体験学習の1回目は、自由な課題で勉強しましたので、書きやすかったのだと思います。しかし、2回目は、課題フォルダにある題名課題「ぼくの好きな食べ物」で作文を書きましたので、これが書きにくくなったいちばんの原因です。

 3年生という学年は、力のある子でも、与えられた題名で書く課題になると急に字数が少なくなります。というのは、与えられた題名に合わせて、説明をそのまま書いてしまうからです。題名に合わせて、説明だけでなく出来事を書けるようになるのは、やはり何回か練習したあとです。

 書かれた作文を見ますと、5行目までは文もしっかりしており、電話で説明しましたように「たとえ」もしっかり入っていました。ですから、このまま出していただいても一向に差し支えなかったのです。実際に教室で指導する場合でしたら、この5行で完成ということにし、次回の勉強の始めに「今度は、説明のあとに、そのときの会話を思い出して出来事をつけくわえてみよう」と説明するようにしています。しかし、これを最初の指導で一度でやろうとすると、子供の理解度を超えてしまいます。

 また、子供が作文を書いた直後に、直すところを指摘したりアドバイスを追加したりすると、子供は自分の書いたことが否定されたように感じ、作文を書くことに次第に負担を感じるようになってきます。ですから、作文を書いたあとは、お母さんは、にっこり笑ってその作文のいいところを認めてあげるようにしてください。

 作文は長い勉強ですので、一回一回の作品の中には出来が悪かったり字数が少なかったりするものももちろんあります。しかし、その作品はそのまま良いところをたっぷりほめて、次回の指導で新しいアドバイスをするというやり方が、子供にとってはいちばん気持ちよく勉強できるやり方です。

 また、もし書いている途中にどうしても先が進まなくなってしまった場合は、教室のほうにお電話をして追加の説明を聞くようにしてください。

 このあと、感想文の指導が入ると、また難しく感じることがあると思いますので、早めにお電話をしてくださるといいと思います。

   言葉の森新聞で学校の批判はしないで(小3のCさん)

 言葉の森新聞10.4週号で学校の批判が多いとのご指摘ですが、確かにそのとおりでした。

 ちょうど、「分数ができない大学生」のような本を読んでいる時期に書いた話でしたので、今の学校の勉強内容が20年ほど前に比べると質的にも量的にも低下しているという問題意識が背景にありました。

 しかし、個々の先生の中には、授業内容を日々工夫し努力している方ももちろんたくさんいます。そういう点で、学校全体の教育力が低下している意見はややオーバーだったかもしれません。

 ご指摘をいただき、これからはもう少しよい面にも配慮して書こうと反省した次第です。これからもお気づきの点がありましたらお知らせください。

   ご意見ご質問をぜひどうぞ

 自習用紙の「父母から先生へ」の欄は、先生あての連絡、教室あての要望など、なんでも自由に書いていただいて結構です。ご意見ご質問がありましたら、ぜひお寄せください。

  光る表現(小1−小4) 1999年11月3週号

セシルさん(あたと/小2)の作文より(とこのん先生/10.2週)

 みんなでするきょうぎは、だれが早いとか、だれがおそいとか言ってはいけないんじゃないかなとおもいます。みんなで力を合わせてかてればうれしいけれどまけた時はしかたないと思います。なぜかというとだれもまけようと思っていないからです。 評:クラスの一員としてせいいっぱいがんばった運動会。運動会を行う本当の意義をきちんと見つけられましたね。

アミさん(あなほ/小2)の作文より(きょうこ先生/11.1週)

  「やっとかえたな〜と思いました。」 すごくすごくほしかったマウンテンバイク、や〜っと買えたんだね! そんなアミちゃんの気持ちがよ〜くつたわってきたよ。

あいさん(あねて/小2)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 おとうさんもかおが「やったぁー」というかおみたいでした。 評:「やったぁー」というかおみたい、というのがいいね。きっと、にこにこしていたんだね。

ニルスさん(あそな/小3)の作文より(スズラン先生/11.1週)

 ぼくの苦手な食べ物の二つ目はレバーです。かんぞうだと考えると、食べたくなくなってしまいます。評:この食べ物は、、、、と深く考えると食べられなくなることがありますね。栄養があると分かっていても気がすすまないことがありますものね。

しょうたさん(あたの/小3)の作文より(きょうこ先生/11.1週)

  「たぶん、今日は晴れていてすごく天気がよいからだと思いました。」 なぜ昨日はレモンのようにすっぱかったみかんが、今日はびっくりしちゃうくらいあまくておいしかったのかという理由を考えてあげられたね。なるほどぉ、お天気のせいだったのかもしれないね。捷太くんの発見かもしれないよ!

むっちゃんさん(あひほ/小3)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 (大好きなビーフシチューを食べているときのようす)「いっただっきまあーす!」と言いながら、スプーンをもちました。ごはんも出てきたので、ビーフシチューと、ごはんをいっしょにたべてみると、「おいしいー!」ということばがひとりでに出てきてしまいます。なぜだかわかりません。多分、わたしの舌が、はんだんしたらしいです。...(中略)にがてな食べ物は、かすじると、さといもと、長いもです。みただけで、なみだが出てきそうです。オエーとはきそうになります。評:身体いっぱいで大すきな食べ物を「おいしい!」と味わっているようすや、大きらいな食べ物と戦う(?!)ようすが、とてもよく書けました。オエーってなっちゃうとは、こりゃ大変!

まささん(あうこ/小4)の作文より(ゆり先生/11.1週)

 お母さんが、「今日のばんごはんは、カレーだよ。」と、いったら、ぼくは、まるで、はりのようにほそかった目をまるくして、とびあがりながら、「やったー」と、よろこんでいると、お母さんが、「はっはっはっは、そんなにうれしいかい。」といってわらっています。評:夕食がカレーライスだと聞いて、正浩君がよろこぶようすがつたわってきますね。「はりのようにほそかった目」のたとえもおもしろいよ。

ポプリさん(あおえ/小4)の作文より(ゆり先生/11.1週)

 グラタンを食べる時、「う〜〜〜やだよ〜〜。」と言いました。みんなはいっぱい食べているけど私はちょぼちょぼと食べていきました。評;「ちょぼちょぼ」という表現がおもしろいね。ポプリさんが、タマネギ入りグラタンをいやいや食べている様子がつたわってきますよ。

パフィーさん(あおけ/小4)の作文より(ゆり先生/10.3週)

 私はいろんな色をまぜて、とっておきのはだ色を作ってぬり始めました。評:「とっておきのはだ色」っていいね。パフィーさんだけのだれにもまねのできないオリジナルの色ができたんだね。

奈々子さん(あちね/小4)の作文より(スピカ先生/11.1週)

 そばを食べたら、わさびがピリリときました。まるで、わさび畑の中にいるみたいでした。 評:わさびの「ピリリ」が口の中いっぱいにひろがったようすが伝わってくるよ。

ゼニガメさん(あひろ/小4)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 「チン!!」たこやきができました。私の好きな食べ物は、たこやきとラーメンです。評:電子レンジの音で楽しく作文を書き出せました。

慶彦さん(あふこ/小4)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 どうしてカレーが好きかというと、カレーだと、きらいな野菜もいっしょに食べられるからです。あと、お母さんがつくるカレーがおいしいからです。<評>お母さんの作ってくれるカレーは世界一おいしそうだね。「どうして」という言葉を使って、作文のとちゅうに自分の思ったことをしっかり書けたね。

カヤケムさん(あまく/小4)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 「ぎえーっ」ぼくのきらいな食べ物は、だい一位がしいたけです。とくに「にもの」なんかにすると、食べるとはきそうな気がします。しいたけは、とってもにがいようなあじがするからきらいです。評:作文の書き出しの文章です。びっくりするような元気な声がいいですね。味の表現も上手にできています。それにしても、食べているとはきそうになっちゃうとは、こりゃ大変(;^_^A。

若奈さん(あもせ/小4)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 けれど、大嫌いな和風のお菓子はいつ食べたって大嫌いです。 評:本当に嫌いなのね。ということがよく分かります。よっぽど、衝撃的な味だったんだね。フルーツ寒天は・・・。

  小4のパソコン作文より 

 小学4年生は、2学期からローマ字を習い始めた人が多いようです。教室に通学している生徒でローマ字を覚えた人は、早速パソコンで書く練習をしてみました。どの子も最初は2、3行がやっとです。しかも、必ず10本の指を指定の位置に置いて打つようにしているので、1文字打っては「ふう」、2文字打っては「はあ」などという感じで書いています。「先生、小さい『つ』ってどう書くの」「先生、書いたのが全部消えちゃった」「先生、この人、作文書かないでゲームしてる」など、にぎやかなこと。

 それでも、2、3週目には、もうどんどん打てる人が出てきます。このあたりの子供の適応力は驚くほどです。今回は、その中から、もうこんなに長く書けたという作文を紹介します。でも、これを見て、子供さんに「あなたも、このぐらい書きなさい」と言わないようにお願いします。^^;

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   イルカと泳げたヨ!   ひかる(あそむ)さん (約500字)

 「明日はお楽しみの、イルカと泳げるね。」

お父さんが、寝るときに言いました。私は、その事をめあてに和歌山県にきたのでした。でも、ラジオによると、明日はけっこう雨が降る。という予定でした。ちょっと不安だったけれど、明日のためにシュラフに入って、お父さんとお母さんに、

「おやすみなさい。」

と言って寝てしまいました。

 そして、いよいよ楽しみだったイルカと泳げる日がやってきました。私は朝から、うきうきしていました。でも、外を見ると、残念ながら雨でした。

 そして、イルカと泳ぐ場所に来て、お姉さんのしどうで、ウエットスーツを着て、海までいきました。イルカは野生ではなくて、なれさせたイルカで、海の囲ってあるはんいの中で、遊んだりします。

 さいしょにげいをやってさかなをあげたりしました。芸は、歌や、あくしゅなどいろいろ教えてもらいました。

 次には何と、イルカに捕まってのってみな、と言ったからやってみたら、イルカはものすごいスピードで、泳いだので、私は落ちそうになって、ビックリしました。その他にも、いろいろなことをしました。

 この日は、今年で一番楽しく、うれしい日でした。

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   川はきれいにしよう   千陽(あすえ)さん (約600字)

 私の学校では、毎年サケのほうりゅうをします。

 これは去年のことでした。毎年利根川で、行います。

 学校で育てたサケを、穴をあけたビンに入れ、利根川の水に放流します。

 これは、全学年で、行います。

 私は、そのとき思ったのだけれども、その利根川の水は、汚かったです。

 水は、緑色のような色でした。

 これを見た私は、「みんなが地球の環境を汚しているのだなあ」とおもいました。

 一人一人が気をつければ利根川の水もきれいになると思います。

 でも、他の所でもごみを捨てる人がいます。

 他の国などはごみ一つも落とさない国もあります。私たち日本人も、この外国の人たちを見ならってすみよい地球にしてほしいです。

 でもサケのほうりゅうのあと、ゴミ拾いをする時に、たくさんのゴミが落ちていました。これでは一人一人ががんばっても、きりがありません。みんなでもっとよびかけたりしないと、大人の人たちはどんどんゴミを捨てると思います。

 いつからこんなことになったのかなあと思うと、一番初めに捨てた人がむかつきました。

 ゴミをぜったいに捨てるなと、げんじゅうなきそくを作り、きれいな日本にしたいと思っています。そうしないとできないような日本になりつつあるので、そう思ったのです。

 やっぱり、みんなで住む地球は、みんなできれいにしたいとおもいました。

 

  光る表現(小5以上) 1999年11月3週号

稔生さん(あきわ/小5)の作文より(ももんが先生/10.2週)

 「...(前略)反省してるから許してあげて。」本当は許したくなかったんだけど、言ってしまったんだよね。「うん。」 だめって言えなかったんだよね。「むなしぃー。」評:言いたくないのに、言ってしまった...。そんな、微妙な気持ちのゆれがとてもよく表れている文章です。最後の心の中の声も生きていますね。

友世さん(あちか/小5)の作文より(きょうこ先生/10.3週)

 「いろいろな人の作品を見るのもいいと思った。一人一人ちがう作品だからだ。」すごくすてきな発見だね!! 手作りの作品は、作るだけじゃなくって見ても楽しいんだね!! それは、一つ一つが世界で一つしかない作品だからなんだね!! とてもすてきな友世ちゃんの感想でした!

ミュウさん(あおゆ/小5)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 (ほうれん草の大きらいなミュウちゃんからの提案)私と同感のひとに、そのおひたしのほーれん草のおいしい?・・・・まあまあ、おいしい食べ方をおしえましょー! 第1の食べ方から。まず鼻をつまんでたべること。このやり方は、ほとんどききません。第2の食べ方は、「水」又は「お茶」といっしょにごくり! これはまあまあイケますぞ。やってみてね。その食べ方でがんばっていこう。評:ゆかいな「ほうれん草克服法(?)」ですね。ほうれん草がきらいな人は試してみましょう。でも、のどを詰まらせないように気をつけて

美和さん(あきき/小5)の作文より(スズラン先生/11.1週)

 母の好きな食べ物の中で、とくに好きなものは「アボガド」である。母は、アボガドを食べるとき「あ〜疲れがだんだんとれる気がするよ、あーおいしい」といって食べている。評:大好きなものを食べているお母さんのようすが見えるような会話ですね。

穂奈美さん(あつえ/小5)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 ぼくの手のひらにのせてみると、モソモソッとうごいていました。「おい、おまえどこに目があるんだ?」と言いました。 評:モソモソッと、と言う表現がいいね。それから、会話文もいきいきとかけています。

ドカベンさん(あふあ/小5)の作文より(スピカ先生/11.1週)

 いくらが目の前におかれた時、ぼくはおもわずつばをゴクリとのんだ。そしてしょう油をつけずにゆっくりと味わって食べた。なぜしょうゆをつけなかったかというと、ぼくはいくらそのもののしょっぱさで食べたかったからである。 評:お寿司、特にいくらが大好きという話を、そのおいしさがよく伝わるように書けたね。しょうゆをつけずに、いくらそのものの味を楽しむなんて、”通”だね!

ミッキーさん(けく/小5)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 私の目の前には、お人形が二つおかれていた。日本の人形だ。「そろそろ作るよ。」そんな声が聞こえたような気がする。私はひな人形にほほ笑みかけて台所へ向かった。 評:すてきな書き出しだね。こういった、情景の書き方は、小説などからいい表現をどんどん盗んで、作文に生かしていこうね。

たまごさん(せろ/小5)の作文より(スズラン先生/11.1週)

 (旅館の食事に出た大好きなカニを前にして)私はすぐカニに手をつけた。・・中略・・私は、このカニがズワイガニであろうとなんだろうと、おかまいなしにもくもくと食べ続けていた。(もたいない)と思いつつ、もくもくと食べ続けていた。評:カニを食べているときは、本当に「もくもくと食べる」ということになりますね。大好物ではなおさらだと思いましたよ。

みかんさん(つろ/小5)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 茄子のしょうゆ焼き…とりたてのトマト…あ〜思っただけで涎がタラーリ…おっといけない。これは失礼。とこんなぐあいだ。評:おいしかったあ。ごちそうさま。

ホームズさん(なか/小5)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 (書き出し)港南台高島屋の地下食品売り場には、おいしそうなサンマの香りが漂っている。四匹五百円というのが僕の目に入った。(結び)四匹五百円で売られた安売りサンマは、その晩、僕たち羽田野家により、大切に食べられたのであった…。<評>ユーモアたっぷりで楽しい「動作情景の結び」が書けたね。そこはかとなく、文学的香りもいたします。(^o^)

星野惇さん(のと/小5)の作文より(ゆり先生/11.1週)

 こんなにかぼちゃが嫌いなら、たいていの人は、かぼちゃスープも嫌いだろうと思うが、僕はかぼちゃスープが大大大好きなのだ。僕は、ぶどうは嫌いだが、レーズンは好きだ。評:不思議だけど、実は結構そんな人は多いよね。

 

 

 

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/10.3週)

 「運」は、努力の表れで、また、人生の鏡なのかもしれない。 評:努力したもののみに与えられる、ごほうびなのかもしれないね。「幸運」気づくことって、実力なのかもしれないね。

tweetyさん(あすき/小6)の作文より(スズラン先生/10.3週)

 幸運の作り方は、一言で言えば簡単だけど、実際は難しい。・・中略・・「日々の努力の積み重ね」が大事だ。評:「苦あれば楽あり」ということでしょうね。

宮淳さん(あたつ/小6)の作文より(かつみ先生/10.3週)

 まかぬ種ははえぬというように、不幸を、おそれていてはなにもできないと思う。 評:チャレンジあるのみ。失敗をおそれていてはいけないね。

剛さん(あもも/小6)の作文より(ももんが先生/10.4週)

 (大好きなドッジボールの試合で)ぼくは、自分ではボールをよけるのもうまいと思っている。まるで忍者のようにね。評:たとえの表現バッチリ! 忍者のようにボールをひょいひょいよける姿が、目に浮かびました。

宮淳さん(あたつ/小6)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 牛丼のことを、「しょせんは文明開化のときにできた古い食べ物」と思っていて、真けんに考えたこともなく、毎日をすごしていた。 評:文明開化という言葉がいいね。この言葉があることで、表現に奥深さがでてきているよ。

純さん(あめひ/小6)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 好きな食べ物は人間にとってもろはのような物である。好きな食べ物を食べている時は幸せを感じるが、調子にのりすぎて食べてしまうとかえって自分がつらくなる。そうならないためにも一人一人が気をつけて、好きな物をおいしく楽しく食べよう。<評>好きな物の良い面と悪い面を「もろは(諸刃の剣)」にたとえたところがうまいね。最後の文も読み手に呼びかける感じで新鮮。

TERUさん(ふり/中1)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 私は誰がなんと言おうと「遺伝子組換食品」にずっと反対しつづける。もしこのまま「遺伝子組換食品」が進んで行けば、人類滅亡の危機はだんだんと近づいてくるだろう。 評:力のこもったまとめです。自分のゆるぎない意見を書くということは、とても大切だね。

GLAYさん(あおむ/中2)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 でも時々、小さかった頃に戻りたいなと思うことがある。小さい頃は見るもの、聞くもの、ふれるものすべてが初めてで、小さなチョウや花が咲いているのを見るだけで楽しくなった。評:「見る、聞く、ふれる...」そんな五感を使って、子どもの頃の自分の姿を上手に思い出すことができました。

太公望さん(うの/中3)の作文より(スズラン先生/11.1週)

 「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである」という言葉もあるように、デジタル、アナログを上手く使っていかなければ意味がないと思う。私は、これからのデジタル化社会に上手く付き合っていきたい。評:名言が生きていましたね。時と場合での判断力が要求されそうですね。

アテルイさん(あめつ/高2)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 一日一日をもっと幸せに送るためには、自分自身を大切にし、一人一人がゆとりのある生活を送るべきだろう。それによって社会全体に活力が生まれ、これが社会のゆとりを生み出す一つの原動力となるだろう。評:結びの文章です。「ゆとり」というキーワードを上手に使いこなしていますね。

香奈子さん(いし/高2)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 メルヘン童話の“アリとキリギリス”。あれに例えるなら日本人はアリだ。というより、むしろ終りのないアリ。いつまでもいつまでも働きつづけるアリだ。(略)サンタクロースは時間などプレゼントしてはくれない。童話のアリだって冬にはゆっくり休暇をくつろいでいるのだ。<評>全体を通して、働きすぎる日本人をアリになぞらえて書き、最後は痛烈な皮肉を利かせたね。v(^o^)

ユウアイさん(ねも/高2)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 要するに、持ってきてはいけない物を決めつけるより、自分自身に判断させるようなことも必要である。 評:自分で判断できない人間が増えているのは、きっと、管理社会が作り出しているんだね。いいまとめ。