http://www.mori7.com/ 1999年12月1週号 通算第642号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

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  来週12.2週のヒント(小学生)

 小学1・2年生 12.2週 自由な題名

 小学1・2年生は、じゆうなだいめいです。書くことを見つけてきましょう。3年生のかだいの「おどろいたこと」というだいめいで書くことを見つけてきてもいいでしょう。

 小学3年生 12.2週 おどろいたこと

 ふだんのなにげない生活の中にも、新しい発見があります。先生(森川林)がむかし、のらねこをかっていたころ(かっていたというのか?)、ある夜、そののらねこが子ねこを一ぴきくわえてきました。どこかで生んだ子ねこをつれてきたのでしょう。「おお、かわいい」などと言っているうちに、ねこのお母さんはまた外へ。しばらくすると、2ひきめの子ねこをくわえてきました。「おいおい、2ひきもいたのかい」と言っていると、ねこのお母さんは、またまた外へ。それから、3びき、4ひき、5ひきと、生んだ子ねこをぜんぶはこんできて、育てはじめたのです。これには、おどろいたなあ。

 おどろいたこと、もうひとつ。先生がむかし、カタツムリをかっていたころ、カタツムリはニンジンを食べるとオレンジ色のふんをします。キュウリを食べると緑色のふんをします。いろいろなものを食べさせて何ヶ月か遊んでいましたが、それにもあきてきたので、庭ににがしてやりました。カタツムリの入っていた入れ物の土をすてようとすると、中から真っ白なカタツムリのたまごが10つぶほどころころと出てきました。これにもおどろきました。

 みなさんも、ふだんの生活でおどろいたことを思い出して書いてみましょう。

 小学4年生 12.2週 いま農村には(感)

 内容:いま農村には、新しい風景がつくりだされつつあります。たとえば、あいがもの泳ぐ風景です。田んぼの草とりは、人手もかかるし、費用もかかります。こうしてあみだされたのが、あいがもをつかっての米づくりでした。あいがもは、雑草の芽だけでなく害虫も食べてくれます。農家の人たちはたがいに情報を交換しながら、どうしたら、おいしくて、安全なお米がつくれるだろうかと研究をつづけています。

 解説:あいがもを使った農業というのは、ニュースでも見たことがあるかもしれませんね。昔は、農薬をふんだんに使う農業が主流でしたが、いまは農薬をあまり使わない農業へと転換が進んでいます。みなさんの家でも、お母さんが「この食べ物は添加物がない」とか「農薬が使われていない」とか言うことがあるでしょう。農作物を病害虫から守るためには、ある程度の農薬はまだ使わざるをえませんが、この長文にあるように、自然の天敵を利用した農薬の開発も進んでいるようです。

 昔の家では、ねずみを退治するために猫を飼っていました。また、泥棒が入らないように犬を飼っているという家もありました。このように、自然の生き物を利用したやり方は副作用があまりないのが特徴です。

 人工的な農薬などを使わずに自然を利用するという例を、お母さんやお父さんと相談して見つけてみましょう。

 小学5年生 12.2週 ある日、五つになる(感)

 解説:きれいに印刷された体裁がよいだけものよりも、心のこもった手紙の方に価値がある、という話です。よく出てくる例で、年賀状。会社などから来る年賀状はカラーできれいに印刷されていますが、もらっても別にうれしくもなんともありません。義理で出していることがわかるからです。しかし、友達から来た年賀状は、鉛筆書きでときどき字をまちがえていたりしても、もらったときにうれしい気持ちがわいてくるでしょう。そういう例を思い出して書いてみましょう。感想は、「手紙とは……」というかたちで考えてみましょう。

 ことわざは、「136、山高きが故に貴からず」「69、人生意気に感ず」など。外見よりも中身という意味のことわざはほかにもありそうですね。

 小学6年生 12.2週 人は生まれながらに(感)

 解説:自分の好きなことだと夢中になれる、という例。絵をかくことや音楽を聴くこと水泳ピアノなど、これだけは夢中になれるという自分の体験実例を書いていくとよいでしょう。また、勉強だけが人生ではないということで、クラスの友達などを通して幅広い趣味を持っている人の魅力などを書いてもいいかもしれません。

 ことわざや名言:「青春とは何もかも実験である(スチーブンスン)」「自分自身の道を歩いて迷っている青年の方が他人の道をまちがいなく歩いている人々の方が好ましい(ゲーテ)」「内から成長してこないものは基礎が弱い(ウーラント)」「まず自分をこの世に必要な人間とせよ。そうしたらパンは自然に得られる(エマーソン)」。以上、ミルクティ先生からの名言のアドバイスです。

 「43、鶏口となるも牛後となるなかれ」「128、みずから省みて直くんば千万人といえどわれ行かん」「123、太ったブタになるよりもやせたソクラテスになれ」なども使えそう。

  来週12.2週のヒント(中学生)

 中学1年生 12.2週 今日の都市生活に(感)

 解説:説明文なので、そのまま意見化することができない長文です。自分なりに身近な似た例にあてはめて意見を考えていきましょう。いろいろな考え方ができると思いますが、行列には身分や地位に関係なくみんなが平等に参加できるというプラスの面があるとともに、個人の創意や主体性を無視する不自由さもあるというところで意見が書けそうです。信号機なども同じ面があり、身分や地位に関係なくだれでも赤信号では止まらなければなりません(救急車などは例外)。しかし、車が一台も通っていないときに、わずか数メートルの幅の道路を、赤信号で止まっているというのも何か居心地の悪い感じがするでしょう。秩序を守ることの大切さというところで意見が書けるかな。

 名言は、行列がいちばん民主的に見えるが行列に並ぶ人はだれひとり決して満足していないという意味で、「36、すべてに効くという薬は、何にも、大して効かない」。場合によっては行列の秩序よりもその場に合ったやり方を臨機応変に使おうということで「48、できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことがしんに規則を生かす道である」。行列に並ぶと個々人の個性は失われるという意味で「62、人はその制服のとおりの人間になる」など。

 中学2年生 12.2週 外国人に日本語を(感)

 内容:欧米人は「いいえ」をはっきり言うが、日本人は「いいえ」をはっきり言うことをためらう。欧米人の「いいえ」は事実に対して向けられているが、日本人の「いいえ」は話し手の意向に対して向けられている。日本人の表現の仕方は外国人には理解しがたい。

 解説:意見は、「文化の違いを理解することの大切さ」。又は、「これからの国際化時代では、日本人も事実に基づいて『いいえ』をはっきり言うことが必要だ」という意見でもよいでしょう。あるいは、「相手の気持ちを配慮して『いいえ』を控えめに言う日本人の感覚をこれからも大切にしていきたい」でもよいと思います。中学2年生の総合化は「欧米人の考えもわかる」「日本人の考えもわかる」「だから大事なことは……だ」というかたちで考えてみましょう。中学3年生は、上に述べた意見のいずれかをそのまま自分の生き方に関連させて考えてみましょう。

 名言は、「45、短所をなくすいちばんよい方法は……」「57、人間は強くなるほど……」「77、やさしさが性格の弱さで……」「89、悪いことそのものが……」など。

 中学3年生 12.2週 最近わが国では、あらゆる所で(感)

 内容:最近わが国では、あらゆる所で「国際化」の必要が唱えられている。おいて「国際化」がスローガンさながらに叫ばれているのは日本だけである。欧米世界は現実においてすでに「国際化」されているから、今さらそういう言葉を必要とはしていない、という事情があるためだ。日本の、国際化」が求められる所以は、貿易、軍事、文化交流、等々において世界を支配しているのは、今のところはまだもっぱら欧米の論理であって、日本はそれに自分をある程度合わせない限り、国としての生存を維持できないからにほかなるまい。しかし、日本が特殊だというなら、欧米もまたキリスト教の神の観念に呪縛された一個の特殊である。

 解説:日本では、他人にどう思われているかということや、他人と比較してどうかということがよく話題にされるようです。「ヨーロッパではこうなのに」「アメリカではああなのに」「それなのに、日本は……」という話を、みなさんもよく聞くでしょう。こういう、日本人の他と比較する考え方が、欧米への短期間のキャッチアップを可能にしたのも事実ですが、最近では自分の考え方がないことが逆に批判されているようです。

 生き方の主題は、相手の立場や意見は尊重するが、自分は自分らしく、ということで考えていくといいいでしょう。

  来週12.2週のヒント(高大社)

 高校1年生 12.2週 人間以外の動物は(感)

 解説:人間は、文化=記号=言葉によって混沌とした世界に秩序を与えるという話です。だから逆に文化の中に組み入れられていない周辺部については、禁忌感情が働くと述べられています。これを現代の社会の問題として考えてみましょう。ある一つの文化に属することで世界の見方に枠組みを与えられ、異なる文化の見方を許容できなくなるというようなところが問題点として考えられそうです。いつも同じ黒髪、肌色の日本人を見ていると、肌の色が違ったり髪の色が違ったりする人を見るとき、一種の忌避感情が働きます。「おまえ、茶髪なんてやめろよなあ」という具合に。身近な例を通して考えてみましょう。

 高校2年生 12.2週 九二年度末の時点で(感)

 内容:規制は、政官業癒着の構造を磐石のものとする主因である。規制の中には、安全、環境保全、弱者保護、経済的不正の防止、景観保全、自然保護などをねらいとする「必要」な規制が数多くある。しかし、あってもなくてもいいような規制、健全な自由競争を阻害する規制、不必要にきびしすぎる規制、利権の温床となる規制など、緩和ないし撤廃することが望ましい規制が、少なくとも過半を占めているとみてよい。

 解説:日本の社会は、問題が起こるとすぐに規制で対応しようとします。規制は初めは善意から出発するのですが、やがてその規制を既得権とする業界を生み出し、規制が自己目的化していきます。これには、いったん制度や法律ができると、なかなか変えたがらないという日本人の性格もからんでいるかもしれません。

 今日の社会というと話が大きくなりすぎてわかりにくいという場合は、学校などの身近な例を通して、規制のもたらす問題点を考えてみましょう。

 高校3年生 12.2週 現代は高度情報化社会で(感)

 内容:現代は高度情報化社会であるといわれる。情報量の増大は、意思決定を単純化するであろうか。まず、情報システムの複雑化、ネットワークの錯綜化の進行によって、情報スラックが増大する。結果として真の情報がよりあいまいになる。さらに情報操作というやっかいなものが存在する。情報操作は、国家による情報統制のみならず、株の仕手戦、商品広告、あるいは個人レベルでの学歴詐称など、ありとあらゆるレベルで行なわれている。

 解説:情報の増加ということは、日常生活で頻繁に感じると思います。高校生のみなさんは、いろいろな参考書や問題集があるので、どれにしたらいいか迷うことも多いでしょう。中には「参考書の選び方」のような本もあります。こういう多すぎる情報の中で、人間のとる行動は逆に退化していくことがあります。一つは、情報をシャットアウトして判断を放棄しまうこと、もうひとつはクチコミのような情報だけに頼るようになることです。「こんなにたくさんあるとどれが本当にいいかわからないから、色のいちばんきれいなのにしておこう」「友達のYさんと同じのにしよう」というような選び方です。

 情報の増大に対する対策は、自分なりの視点を確立しておくこと、信頼できるクチコミを提供してくれる友達を作ること、情報機器を活用することなどになるでしょう。

 大学生社会人 12.2週 私たちのスタッフに(感)

 内容:欧米諸国では、日本と比べて、集団生活をリードする役割を学ぶ機会が学校教育の中にあまりない。組織運営していく能力や人格を身につけるためには、勉強ばかりをするのではなく、中学時代、高校時代に生徒会の委員を務めるか、運動クラブをやるか、クラブでもお世話係を率先してやったほうがずっと役に立つ。

 解説:欧米では、軍隊での訓練などが組織運営の能力を育てる場になっているようですが、日本では、学校でのクラブ活動がその役割を果たしています。近代の学校教育が軌道に乗るまでは、地域の青年団活動などが組織運営の能力を育てる役割を担っていたようです。

 学生時代までは、英語や数学の点数が人より何点多いかということがすごく大きなことに見えますが、実際の社会では、成績の多少の上下はほとんど問題になりません。他人と協力したりリーダーシップをとったりする力を含めた総合的な人間力が大きな比重を占めてきます。勉強と人づきあいの両方のバランスをとっていくことが大事なのでしょう。

  光る表現(小1・2年) 1999年12月1週号

恵美子さん(あみく/小1)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 『えびのこと』きょうは、おとうさんが いせえびを すでで もったので すごかったです。そして、おかあさんに「もってごらん。」とおとうさんがいいました。でもおかあさんは、「キャやめてよー」といいました。<評>お父さんと お母さんの会話(かいわ)が とても じょうずだね。ふたりの はなしている ようすが よく わかったよ。v(^o^)『ともだちとパンをつくったこと』パンをつくってると、こうゆうふうにおもいました。かなえちゃんがかえるまでに、パンができあがるかなとおもいました。手がべとべとして、けっこうきもちわるかったです。<評>おもったことを、たくさん 書けたね。べとべとしていた かたまりが ふわふわの パンに なるなんて ふしぎだよね。手づくりのパンは、おいしかったかな?

アトラさん(あたそ/小2)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

  「イルカのジャンプは、イルカの入っているプールから近くの川にとびこめるかもしれないな。と、思いました。」うわぁ、イルカのジャンプはまるでそれくらいすごいものだったんだね!! ようすけ君の想像したとおりに、もしかしたらそのイルカさんならほんとうに川まで飛んでいけちゃうかもしれないね。ようすけ君のものすごくじょうずな想像でした!

瞳子さん(あとふ/小2)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)

 『わなげたい会はたいへんだぁ…!』もし、わたしがわなげのわだったら、みんなになげられて、けがして、めがまわって、人間になりたいと思うかもしれません。でも、人のやくにたつから、いいと思います。<評>もし「わ」だったら…と、思いつくところが個性的(こせいてき)で光っているよ。たしかに、みごとに入って、子どもたちがよろこんでくれたら、うれしいよね。

愛捺さん(あなあ/小2)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)

 『のりものにのって』もしわたしがすわれたら、としよりにせきをゆずろうと思ったけれど、わたしは立っていたので、せきをゆずることができなかったのでショックでした。<評>「お年よりにゆずってあげよう」という気もちが、すてきだね。きっと、このつぎはせきをゆずることができるでしょう。

ひかるさん(あなか/小2)の作文より(とこのん先生/11.3週)

 つぎにカレーを食べました。とってもおいしかったです。もっと食べたかったけど食べられませんでした。 評:「もっと食べたかった」というところから、カレーがとても美味しかった事が伝わってきますね。

アミさん(あなほ/小2)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

  「私は、うれるといいな、と笑いながらいいました。」 アミちゃんのニコッと笑ったかわいい顔が浮かんできそうだよ。とてもじょうずな表現でした!

敦さん(あにい/小2)の作文より(めもま先生/11.1週)

 「・・・ぼくはキリンのように首を長くして、『早く電車こないかな・・・。』と言いながら止まっては出ていく電車を見送っていました。」(電車が来るのが待ち遠しい様子がとてもよく伝わってくるよね!)

しおきちさん(あにせ/小2)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)

 『ドキドキのじゅぎょうさんかん』一ばんきんちょうしたのは、音楽の時に、合そうで、わたしがしきをしたことです。その時、お母さんは用でいなかったので話したら、「なーんだ、そうだったんだ。」とがっかりそうに言いました。(略)今どは、お母さんに、音楽を見てもらいたいです。<評>名しきしゃのすがたを、このつぎは、ぜひ、お母さんにも見てもらいましょう。(^o^)/

あいさん(あねて/小2)の作文より(かつみ先生/11.2週)

 へをぶっこいた音はふうせんだったのです。 評:きっと大笑いだったろうね。先生もその紙芝居みたかったなあ。お父さんはさいごにでたので、きっといつも食べるのはやいからかなと思いました。 評:なるほどね。早い人はおそく出るんだね。

くくりさん(あひた/小2)の作文より(スピカ先生/11.2週)

 (「家ぞくりょ行したこと」の結び)さいごに、わたしが言いました。「おみやげこそりょこうにつきものだよねっ。」ってね。 評:りょ行で、おみやげをかう時間は、たしかにとくべつのたのしみがあるよね。表現もおもしろくてかわいい。

新さん(あひわ/小2)の作文より(みち先生/10.3週)

 おたまじゃくしを家にもって帰りました。おたまじゃくしはぜんぶで四ひき、水の中で黒いおんふがおどってるみたいで、まるでかえるの歌のメロディが聞こえてきそうでした。

 

ししさん(あふか/小2)の作文より(スズラン先生/11.2週)

 おくくんはスターウォーズのファンです。スターウォーズのグッズがいえのあちらこちらにいっぱいあって、足のふみばもありません。評:たくさんあることがとても良くわかる表現ですね。

すずらんさん(あふよ/小2)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 『ドキドキしたな☆どきどきディキャンプ』その中でも一番楽しかったのは、まきわりです。わたしは、すっごく力がいると思いました。でも力がないほうが上手にできました。(略)そして、おのをコンコンとたたきます。おのが木に入ったらきもいっしょにたたきます。そうするとカコ〜ンとわれます。<評>「まきわり」なんて、めずらしい体験(たいけん)ができたね。音をつかって、まきをわるようすを書いたのが、いい感じ。

皓基さん(あもほ/小2)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 ぼくの手のひらにのせてみると、モソモソッとうごいていました。「おい、おまえどこに目があるんだ?」と言いました。 評:モソモソッと、と言う表現がいいね。それから、会話文もいきいきとかけています。むずかしいのが八のだんです。八のだんの八×七がとてもこたえられませんでした。ぼくは九のだんにいくのがまちきれませんでした。 評:むずかしいだんだよね。九のだんにいくのがまちきれませんでした。というところが、気持ちをよくあらわしていていいね。レモンソーダーのあじがのどのおくにいって、きえていきました。 評:のどのおくにいって、きえていく・・・うーーん。すてきなひょうげん。おみごとだね。それをれんぞくでたべるとジュースよりもすっぱくてレモンのあじがわかります。 評:れんぞくでたべると、ジュースよりすっぱいんだね。たべてみたいなあ。きっとこの作文をよんだひとは、サティーにいっているとおもうよ。(笑)オレンジのつぶ、ピンクのつぶ、みずいろや、みどりのいろがありました。けれどふしぎなことにみんなレモンソーダーあじでした。 評:ちょっといがいだね。ふしぎなことに、というひょうげんがあることで、こうきくんもびっくりしていることがよくわかるね。

佳織さん(あやか/小2)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 「はずかしいな。」と思いました。どうしてかというと、みんなが、わたしを見ているような気がしたからです。みんなも、きんちょうしているようなかんじでした。評:どうしてかな?と、りゆうがじょうずに考えられましたね。みんなのようすもよく書けました。

一休さんさん(わら/小2)の作文より(けいこ先生/11.2週)

 (ピカチュウのプラバンを作っていて、一番楽しいのは)やくとふにぁーと小さくなるからです。まるで、小さくなるくすりをのんで、小さくなるみたいです。 評:「ふにぁー」というのが、かんじをよく表しているよ。「まるで……」というたとえもうまくできたね。人間がのんでも平気な「小さくなるくすり」があるとおもしろいだろうね。

  光る表現(小3年) 1999年12月1週号

さるきちさん(あある/小3)の作文より(ゆり先生/11.2週)

 コスモタワーからは、大阪のまちがみわたせました。すぐ前には、大阪港、下には、ニュートラムのそうさ場、そして、数えきれない車。とてもいいながめでした。上を見ると、ひこうきがとんでいきました。評:高いビルからワクワクしながらまわりのけしきを見ているんですね。

友葵さん(あしも/小3)の作文より(ゆり先生/11.2週)

 (ハーブが)なぜこんなにいい香りがするかというと、たぶん、人間には人それぞれの性格があります。ですから、花にも花それぞれの香りがあるのだと思います。評:いろんな香りのハーブを見て、人間といっしょだな、と感じたんだね。本当にそのとおりだよね。(トマトの)どこがきらいなのかというと、まず、すっぱくて、青くさい味、ブニュッとした歯ざわり。それから、中のニョロニョロした種のような物体です。評:この文を読むと、「とーってもまずそう!」と思っちゃうね。どんなにきらいかよく表現できているよ。 

しょうたさん(あたの/小3)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

  「ヒラメはちょうど手のひらぐらいでした。」 わぁ、かわいいヒラメを発見! だね。ヒラメの大きさをとってもじょうずに表現することができたね!

ひろみさん(あちや/小3)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 「パクパクッ。ゴクン。ふぅ。」これは、ごはんを食べているときの音です。好きだからパクパク食べるんじゃなくって、きらいだからささっと食べているんです。評:作文の書き出しの文章です。ひろみちゃんが、ほうれん草に立ち向かう姿が目に浮かんできますね。特に「ふぅ。」の声が「はあ...やっと、食べおわったあ〜!」という気持ちをよく表していますね。

すみすみさん(あない/小3)の作文より(はるな先生/11.3週)

 ・・・・作文でも、文章は長くていいけれど、かいてある中身がしようのないことばかり書いてあったら、あんまり良くないと思います。中華街の肉まんで、肉まんの皮の方はおいしいのに、中の具があまりはいっていなかったので、「これじゃあ、お店ははんじょうしなくなっちゃうんじゃないかな?」と思いました. で、けっきょく.アインシュタイン博士はがいいたいのは、人生はかぎられているんだから、オシャレなんかしている時間があれば、1分でも、研究の方にまわしたいとおもってもいるし、人間は外見ではないんんだとも、いっているんじゃないかなーと思います。 (講評);アインシュタイン博士の、外見にこだわらず、中身や人柄のよさに重点をおき、堂々と胸を張って、生きていくことは、本当に大切なことですよね。そのことを、経木につつまれて、おいしそうなのに、たべてみたら、全然おいしくなかったお肉の話や、作文。また、中華街の、皮はおいしいけれど、具があまり入っていなかった、肉まんのことなど、あなたが、じっさい体験したことを例にとって、意見をのべたのが、大変よかったです。わかりやすくて、読み手の共感をよぶ、なかなかいい感想文ですね。本当によくがんばりました。

えりさん(あなふ/小3)の作文より(ももんが先生/11.2週)

 トトは、冬毛がはえて、ふかふかになりました。まんじゅうが、へんしんして、ふかふかまんじゅうになりました。評:えりちゃんの家のうさぎのトトのようす、たとえの表現を使って、とても楽しく書けましたね。「ふかふかまんじゅう」という作文の題名もバッチリ!「いただきますっ」きょうのきゅうしょくは、なすカレーです。わたしは、心の中で(うっ)と思いました。なぜかというと、わたしは、なすが、大っきらいなのですから。でも、カレーの中にはいっているのだから、ちょっとは、あじがカレーになっているかな。評:えりちゃんの心の中の声、先生にも聞こえてきそうだよ。「あじがカレーになっているかな」と考えてくれたのもよかったね。ふふふ...どうだった?

みさきさん(あにた/小3)の作文より(けいこ先生/11.2週)

 (第一工場のロボットはすばやくにもつをはこんでいたのに、第二工場の)ロボットは、にもつをはこんでいませんでした。それに、気楽そうに、曲を流しならしながら、のんびりと、走っていました。 評:第一工場と第二工場のロボットのようすは、ずいぶんちがうんだね。第二工場のロボットのようすを「気楽そう」「のんびりと」と人間のようにあらわしたのは、おもしろい書き方だね。

むっちゃんさん(あひほ/小3)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 ライオンのような...というところですが、そんな人がいると、おっかしーいですよね! ライオンというと、下のあごのほうにも毛がはえてるし...うっそお! そんなー...。評:ははは(^o^)。ひえ〜!って感じですね。

 

 

ゆうさん(あまさ/小3)の作文より(ふじのみや先生/11.2週)

 どうして、けんかになったかと言うと にいちゃんがぼくの物をかってにつかったり、いろたりしていたからです。「ぶた」とぼくがいいます。にいちゃんは「ちびのあほ」と言います。ぼくは、「あほ」と言います。にいちゃんは「おまえだまっとれ」と言います。ぼくはなきます。「うえ〜〜」となきます。でも、さいごにはにいちゃんがお母さんに「こら」とおこられます。 ☆けんかが、だんだん大きくなるようすを、言ったそのまんまの会話で書けたね。これを、お兄さんに見られても、けんかしないでね^^;。

健人さん(あみや/小3)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)

 『さんぱつぎらいのアインシュタイン』「もさもさ」と聞えてくるようなアインシュタインのかみの毛、まるでジャングルのようです。(略)お母さんに聞いてみました。「お母さん、さんぱつ好き。」「うん大好きだよ。マッサージとかしてくれて、さっぱりするし気もちがいいよ。アインシュタインは、どうしてそんなにさんぱつがきらいなんだろうねぇ。」と言っていました。「やっぱりアインシュタインにとって一番大事なのは、研究なのかなぁ。かっこいいな〜。」とぼくはつぶやきました。<評>書き出しから、おもしろくて個性的だね。お母さんの会話も四行も書けて、すごいなぁ。最後に健人くんが思ったことを「つぶやきました」と書いたのも、くふうしているね。

真亮さん(あむこ/小3)の作文より(みち先生/11.2週)

 キャンプにいきました。とってもたのしかったです。まるでハワイにいったような気がしました。(中略)タープをはる時こんらんしましたがちゃんとできました。まるでかみのけがからまったようでした。(中略)ぼくがかっちゃまんで火をつけると、すごくきれいな花火が見れました。まるで映画を見ているようでした。(中略)お母さんが「あっ、このいわしおいしい。真亮このいわしでよかったよ。」とほめてくれました。ぼくはその時とってもうれしかったです。まるでぼくは心にホッカイロがかかったようなきがしました。評:さらによくわかる工夫のたとえが上手に書けましたね。楽しいキャンプがたくさんの思い出となってよかったですね。

穂香さん(すよ/小3)の作文より(ゆり先生/11.2週)

 また先に歩くと長ーーーい丸太の階だんがあります。みんなハァハァヒィヒィいいながら上がりました。評:とってもしんどい階だんだったんだね。つらかった様子がよくわかるよ。

勇人さん(せや/小3)の作文より(みち先生/11.1週)

 ラーメンのなるとがぐるぐるになっておもしろいです。まるでなるとはたいふうみたいです。(中略)らーめんてなんでメンはわかるけどラーってなんだろう。もとのことかな?それがどーしてもしりたいです。評:大好きなラーメンのことならなんでも知りたいと思うことが、自分で問題をつくって内容に広がりがあります。いっぱいのラーメンから、いろいろ想像力を働かせているのがいいですね。

芽恵照さん(そて/小3)の作文より(スズラン先生/11.2週)

 私は、ゆらり(河口湖の温泉)から帰ってきたら、はだがツルピカで気持ちよかったです。評:温泉に入ったあとは本当にこんな感じになりますね。おはだツルピカなんてうらやましいです。

瑞季さん(てく/小3)の作文より(ゆり先生/11.2週)

 そのあと、キャンドルファイヤー。さいごに、ろうそく一本の火にてらされて、歌を歌ったよ。評:とってもきれいだったでしょうね。その時のことを、おもいうかべながら書いているんだね。

キティさん(とあ/小3)の作文より(みち先生/11.3週)

 いま、アイシュタインがこのよをさんぽしていたときは、きっと、「きゃっきたない」「やめて、こっちこないで」といわれるかもしれません。評:本の世界に入って読んでいるのが分かる一文です。

聡一朗さん(ふま/小3)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 前に小学校でなすびがきゅう食にでたとき、はなをつまんで牛にゅうといっしょに「くっくっく」とのんで、なすびのあじがなんとかけせて、食べれました。 ☆たいへんだったね。ひっしで、牛にゅうを飲んだんだ。ところで、牛にゅうと、なすびがまざったら、どんな味でしょう(@_@)。

加恵さん(られ/小3)の作文より(あかね先生/11.2週)

 タクシーのおじさんが、「ここにはいると若がえるのだよ」と教えてくれました。まるで、サウナのようなところでした。その話をきいてたとえ私なら、ようち園に、いくくらいになってしまったのか、ふしぎに思いました。(評)小学生が若返ると、たしかに幼稚園ぐらいかもね。自分の身におきかえてそうぞうしたところが、おもしろいね!

  光る表現(小4年) 1999年12月1週号

こあらこっこさん(あうみ/小4)の作文より(ミルクティ先生/10.4週)

 わたしが自転車に乗れるようになったのは、四才ぐらいです。お母さんは、小学一年生で乗れたようです。小学一年生と四才では、私の方が三才お母さんより早く乗れているということです。初めてのころは、曲がる時は、八十度ぐらいに曲がっていました。そのころを思い出してみると、よくころばなかったなーと思います。<評>お母さんに聞いた話や昔の話を入れて書いたので作文に内容的な広がりや時間的な広がりが出たね。自分の思ったこともしっかり入れて書いているのは、さすがだよ。

チョコボさん(あさつ/小4)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)

 私も、ほしいいを食べたことがあります。食べたとき、固くて、少しまずかったけれど保存食には、ちょうどいいんじゃないかなぁと思いました。(略)まるで、しけったおせんべいみたいな味がしました。<評>ほしいいいを食べたことがない人も、この文を読むと、ほしいいのかたさや味がよくわかるね。

イルカさん(あそむ/小4)の作文より(あかね先生/11.1週)

 お母さんに桃をむいてもらってまわりの実をきって、真ん中の種のところ、ギリギリまで食べます。(評)ももの本当のおいしさを知っているんだね。読んでいる方も、思わず食べたくなる表現です。

けろっぴさん(あちえ/小4)の作文より(ゆり先生/11.3週)

 ぼくはお米はおいしいけどおかずがないのはいやです。昔の人は健康だったからお米と梅干しだけでよかったかもしれませんがお魚や野菜も入れた方がぼくはいいと思います。評;ケロッピ君らしい意見をしっかりと書けたね。お魚やお野菜もあった方が”栄養のバランス”がいいものね。それに、おいしいし^^;)。

洸さん(あてす/小4)の作文より(洋子先生/11.2週)

 帰りの車の中は、りんごばたけのようにぷうん−とあまいかおりがただよっていました。おいしいりんごをおじいちゃんに分けてあげようと思って帰りにお墓によりました。あかいりんごを一つおそなえして、お参りをして帰りました。 今ごろからすが食べてしまっただろうけれど、ぼくは、おじいちゃんが真っ先にたべてくれたと思います。たのしかった一日を思いうかべながらねました。評:おいしいりんごをおじいちゃんにも分けてあげようとおもってわざわざお墓参りもしたなんてなんてやさしいのだろうと感心して読みました。君があかいりんごをお供えして拝んでいる様子が目に浮かんできます。おじいちゃんもどんなにか喜ばれたことでしょう。きっと君は、おじいちゃんに可愛がっていただいたのでしょうね。何よりの供養になりましたね。この気持ちいつまでも大切にしてね!

淳一さん(あとは/小4)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 こんなもの(きらいなもの)を食べるときは、いそいでガブガブ食べて、おいしいものはゆっくり食べながら、まずいもののあじをけします。評:好きなものを食べるときと、きらいなものを食べるときでは、食べる早さも方法もこんな風に違うんだね。上手に表現できました。

寛史さん(あなに/小4)の作文より(洋子先生/11.2週)

 そういえばマラソンの選手も試合の前には、パン食をやめてご飯食にするそうです。パン食より、ご飯のほうがねばりが出てがんばりがきくそうです。ご飯には、栄養のほかになにか不思議な力でもあるのかな? お母さんは、ちいさいころご飯を食べ残すと厳しくおこられていたそうです。「おかずは残してもいいけれど、ご飯は、一粒残らず食べなさい。そうしないと神様からばちがあたるよ」といわれていたそうです。お米って神様からもらったものみたいな気がしました。評:先生たちもちいさいころ同じことをいわれたものです。お米の字を分解すると八十八となるでしょう。「農家のひとたちが(八十八回も)大事に手をかけて作ってくれたのだから感謝して大切にたべましょう。」ということですね。もしもお米がなかったら...と考えると本当に、君がいうようにわれわれ人類への大切な神様からの贈り物かもしれませんね。にたはなし、きいたはなしが作文に広がりをもたせてくれましたね。

ゆうちゃんさん(あにみ/小4)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 「パクリ。」「げ、まずい。」味は、苦く、からく、すっぱかったです。(中略)ふと、「また給食にココナッツサラダが出たらどうしよう。」と心配になりました。ぼくは急いでこんだて表を見に行き、『ココナッツサラダ』という八文字をさがしました。ありませんでした。ぼくは、「よかったなあ。」とつくづく思いました。「給食のおばさんへ。もう二度と給食にココナッツサラダを出さないで下さい。お願いします。」評:給食で出たややこしいココナッツサラダの味を、ゆうちゃんなりに考えてうまく表現できました。また、「献立表」から「給食のおばさんへの手紙」につながる、作文の終わり方がすごくいいね。ナイスアイデア!

 

 

ゼニガメさん(あひろ/小4)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 ティラノザウルスが、かみついてきそうでした。評:わあ、こわそうですね〜。博物館のきょうりゅうを見たときに感じたことです。「まるで〜のようだった」と生き生きと表現できました。

マーボーさん(あみそ/小4)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

  「まるでお米は食べ物の中の王様だなと思いました。」 うわぁ、お米も大喜びのすてきな表現だね! 王様であるお米にはもっともっとたくさんの長所がかくされているかもしれないよ。 これからもたっくさん食べて発見してみよう! 「いっぱい食べた時は、まるで持久走で完走した時のような満足感をあじわえて幸せ気分だ。」 うわぁ、すごく幸せそうだなぁ。持久走を完走した時の気分にたとえてしまうなんてすごいなぁ!! 仁敬くん、独特のすてきな表現でした! 「ぼくが一番感心したのは、お米が世界のあらゆる食糧の中で、もっとも理想的な物というところです。なぜかというと、世界の中にはいろいろな食糧があるのに、あんなに小さな米つぶが代表になっているからです。」 ほんとうにびっくり! だね。今まで気付かなかったなぁ。お米って小さいけどすごいパワーを持った食べ物なんだね。「ぼくが今朝食べてきたご飯のうまさのひみつは、この水田の「水」にあると思ってみると、またちがう味がしてくるかもしれません。」 わぁ、すてきな感想だなぁ。あらためて食べてみたお米の味はどんな感じだったかな? ぜひ聞きたいなぁ。

雅貴さん(あめす/小4)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 納豆がご飯に出た時は、「いただきます」の声が大きくなってしまいます。なぜかわからないけど、たぶん納豆が大好きだからと思います。評:そうだね。大好きなおかずだと、「いただきます」の声がとても元気になるよね。雅貴くん、いいこと発見したね!

若奈さん(あもせ/小4)の作文より(かつみ先生/11.2週)

 どの旅行にもあるうれしさは、やはる何よりも海です。 評:そうか、海を見ることが楽しみなんだね。すてきだね。

正朗さん(あもふ/小4)の作文より(かつみ先生/11.2週)

 ぼくの、すきなステーキは「すたみな太郎」のステーキです。 評:「すたみな太郎」というめいしょうがでてくるところ、いいね。くわしくかけていていいですよ。

ベフラッタさん(すゆ/小4)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 きらいなものでも、がんばってたべたら、おとうさんが「えらいなー」と、いってくれます。でも、あとから、「もうちょっとたべー」といいます。わたしは、こまります。 ☆ほめてもらえたと思って、喜んでいたら、もっと食べなくてはならなくなったのね。悠ちゃんの、困った顔がうかんできます。

大典さん(せと/小4)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

  「お米はホントに良い食べ物で、又、大切な食べ物だと思いました。」 ほんとうだね! ただ良いだけではなくて、私たちにとってはとっても大切な食べ物なんだよね。大典くんの作文を読んであらためて確認できたよ! いつもなにげなく食べているご飯がとっても大切なものに思えてくるよね。(富士の田んぼにはってあった)その水は、豊かな土のどろ水です。 評:農地も「やせている・こえている」と表現するね。田んぼのどろ水には「豊かな土」が含まれているからこそ、おいしいお米が育つのだね。

ピカチュさん(とや/小4)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 きゅうりはときどき生でかぶりついています。だから原始人というあだながついています。 ☆現代人の言葉で、お味の感想をあらわすと「ぼりぼり。んー、うまいっ」。 

直茂さん(ねさ/小4)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 「やったー。ぼくの好きな焼肉だー。」ぼくは、焼肉が大好きです。ぼくは、焼肉を食べると、いつも元気が出てくるような気がします。焼肉を食べながらごはんを食べると、ぼくは、ものすごく最高です。評:大好きな焼肉を食べているときの気持ちが、とてもすなおに表現できましたね。

友二さん(ふき/小4)の作文より(とこのん先生/11.1週)

 二日目のキノコソースのマカロニは、とても、うまかったです。だから、おかわりを二回しました。 評:二回もおかわりしちゃうなんて、よっぽどおいしかったんだね。

  光る表現(小5年) 1999年12月1週号

ミッキーさん(けく/小5)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 私の目の前には、お人形が二つおかれていた。日本の人形だ。「そろそろ作るよ。」そんな声が聞こえたような気がする。私はひな人形にほほ笑みかけて台所へ向かった。 評:すてきな書き出しだね。こういった、情景の書き方は、小説などからいい表現をどんどん盗んで、作文に生かしていこうね。

たまごさん(せろ/小5)の作文より(スズラン先生/11.1週)

 (旅館の食事に出た大好きなカニを前にして)私はすぐカニに手をつけた。・・中略・・私は、このカニがズワイガニであろうとなんだろうと、おかまいなしにもくもくと食べ続けていた。(もたいない)と思いつつ、もくもくと食べ続けていた。評:カニを食べているときは、本当に「もくもくと食べる」ということになりますね。大好物ではなおさらだと思いましたよ。

みかんさん(つろ/小5)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 茄子のしょうゆ焼き…とりたてのトマト…あ〜思っただけで涎がタラーリ…おっといけない。これは失礼。とこんなぐあいだ。評:おいしかったあ。ごちそうさま。

ホームズさん(なか/小5)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 (書き出し)港南台高島屋の地下食品売り場には、おいしそうなサンマの香りが漂っている。四匹五百円というのが僕の目に入った。(結び)四匹五百円で売られた安売りサンマは、その晩、僕たち羽田野家により、大切に食べられたのであった…。<評>ユーモアたっぷりで楽しい「動作情景の結び」が書けたね。そこはかとなく、文学的香りもいたします。(^o^)

星野惇さん(のと/小5)の作文より(ゆり先生/11.1週)

 こんなにかぼちゃが嫌いなら、たいていの人は、かぼちゃスープも嫌いだろうと思うが、僕はかぼちゃスープが大大大好きなのだ。僕は、ぶどうは嫌いだが、レーズンは好きだ。評:不思議だけど、実は結構そんな人は多いよね。

コナンさん(あえた/小5)の作文より(洋子先生/11.2週)

 ロビンソン・クル−ソ−の漂流記を読んでも自分が離れ小島に行くわけがないのだからこんなの読んでも意味ないやと最初そうおもっていた。しかし、本お読み始めてからは、へ−、そんなふうににして暮らしていたんだ。———略———すごく本をおもしろく読めたことがあった。評:ロビンソン・クル−ソ−の漂流記を読んでも自分が離れ小島に行くわけがないのだからとこんなの読んでも意味がないやと最初は思って読み進んでいった後、終わりでは、作者に共感するまでになった自分の気持ちをよく表現できたので説得力がありましたね

信長さん(あえほ/小5)の作文より(けいこ先生/11.2週)

 千里の道も棚からぼた餅の一歩から。 評:読書を千里の道、たまたま棚から落ちてきて読むことになった『三国志』を棚からぼた餅の一歩と、格言・ことわざをうまく加工できたね。本文の内容にピッタリのまとめ方になっているよ。

美和さん(あきき/小5)の作文より(スズラン先生/11.2週)

 「ちりも積もれば山となる」ということわざがあるように、最初は小さな本の知識だけれど、積み重ねて読むうちにきっと大きな知識になるだろう。評:本を読むということはこういうことなのですね。本は、本当に沢山のことを教えてくれますね。

ひろりんさん(あしゆ/小5)の作文より(とこのん先生/11.1週)

 私の好きな食べ物、といったら答えは決まっている。「マックのフライドポテト」である。あのサクサク感。ビミョーにきいた塩味。時々あるヘニャヘニャのポテト。この食感がたまらなく好きだ。 評:味・食感ともにお気に入りなのね。お薦めポイントがうまく説明されていて、なんだかCMにも使えそうです。「ヘニャヘニャのポテト」、ありますね〜(笑)。

友世さん(あちか/小5)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

  「本は、その話を読むと、頭に絵が出てくるからおもしろい。」 うわぁ、すてきな表現だなぁ!! 友世ちゃんの頭の中でいろんな登場人物たちがかつやくしていそうだね! 今はどんな主人公たちがいるのかな? 「いかは毎日10個ぐらい食べられるほど大好きだ。」 すごいなぁ、10個も食べられちゃうなんて、よーーーっぽどいかが好きなんだね。友世ちゃんのいかへの思いがものすっごくよく伝わってくるじょうずな表現でした!

 

わたるさん(あにと/小5)の作文より(きょうこ先生/11.1週)

  「人にはいろいろな好き嫌いがある。すべての人間が好き嫌いが同じだったら、それこそ気持ち悪いと思う。神様がさずけてくれたんだろう。」 人間の好き嫌いって本当にふしぎなものの一つだよね。うん、とても説得力ある航くんの発見だぁ。でも、その好き嫌いをどんなふうに乗り越えていくかなぁと神さまもどこかで私たちのことをご覧になっていらっしゃるかもしれないね。 「とてもゲゲゲの鬼太郎がでてくるような雰囲気でおもしろかった。」 うわ〜、その本の内容は知らないけど、どんな本かが伝わってくるぞ〜。とてもじょうずな表現だね!

しょうさん(あふみ/小5)の作文より(ふじのみや先生/11.2週)

 「オゥリャー、バシ!!」「ウェ〜ンウェ〜ン」「しまった、祐をなかせてしまった。」「やば。」「お母さんにおこられる。」…けんかをするといつも祐が最後に泣くからけんかをうてこないほうがいいんじゃないかな。自分がいたい思いをするだけなのに。 ☆あ、しまった、やりすぎだぁ、とあせる気持ちが表現できていますね。次の説明はちょっとお兄さんらしい意見で、弟の意見とはまた違うね^^;。

ティディーカさん(あみせ/小5)の作文より(洋子先生/11.2週)

 長文のなかにも書いてあるが、優れた文学に接した時は、深い感動を受ける。たまに、わたしも本に没頭してしまい、周囲の声が耳に入らなくなりおこられたりする時もある。それに主人公の身の上などをきくと泣いてしまったり大笑いしてしまう。————略———それに文にかいてある通りワシントンになりきったり、ナポレオンになりきるのもいいと思う。評:年間百冊以上も読書をするあみせちゃんちゃんだからこそ書けた感想ですね。秋の夜長大いに読書を楽しんでくださいね。

竜介さん(あもか/小5)の作文より(みち先生/11.1週)

 ベーター(犬)のさん歩にいった。すこしつなをはずしてあるかせたらいつものさん歩ル−トにあるいていった。これをことわざにたとえるなら「三つ子の魂百まで」だった。評:ベーターと散歩して分かったことをことわざを使ってうまくまとめましたね。

ミッキーさん(けく/小5)の作文より(かつみ先生/11.2週)

 一度読むとまるで耳がなくなったかのように物音が聞こえなくなるのだ。 評:耳なし芳一にみたいだね。それは、すばらしい「技」だよ。そうしているうちに前の人は、早送りをしているかのようにどんどんいなくなっていき、とうとう私の番になってしまったのだ。 評:早送りをしているかのように、という表現がいいね。

ゆかちゃんさん(さあ/小5)の作文より(ゆり先生/11.1週)

 (なすがきらいな話の結びの文)なすのむらさき色がにらんでいるようです。評:なすは大きらいなんだけど、ゆかちゃんさんも心の中では食べられないことを気にしているんだね。とってもおもしろい”結び”ですよ

たまごさん(せろ/小5)の作文より(スズラン先生/11.2週)

 私は最初、本の初めがつまらないと、全部つまらないと思ってやめてしまっていたが、四年生の時、そこをがまんして読むと、あとからだんだん楽しくなってくることが分かった。評:読み始めて、難しかったり、思っていたことと違っていたりすると、「や〜めた」と思ってしまうことがありますが、最後まで読み通すことが大切なことですね。良いことに気がついたと思います。

しっぽさん(ほし/小5)の作文より(森川林先生/10.4週)

 「なに、これ。」夕方頃、外から帰ってきた私がたずねた。ボールの中に、ピンク色の物体が入っていた。お母さんは、「ふふふ。」と笑っただけで何も言わなかった。 その日の夕食…。評:書き出しのくふうで、何が始まるのかと思うね。

  光る表現(小6年) 1999年12月1週号

宮淳さん(あたつ/小6)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 牛丼のことを、「しょせんは文明開化のときにできた古い食べ物」と思っていて、真けんに考えたこともなく、毎日をすごしていた。 評:文明開化という言葉がいいね。この言葉があることで、表現に奥深さがでてきているよ。

純さん(あめひ/小6)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 好きな食べ物は人間にとってもろはのような物である。好きな食べ物を食べている時は幸せを感じるが、調子にのりすぎて食べてしまうとかえって自分がつらくなる。そうならないためにも一人一人が気をつけて、好きな物をおいしく楽しく食べよう。<評>好きな物の良い面と悪い面を「もろは(諸刃の剣)」にたとえたところがうまいね。最後の文も読み手に呼びかける感じで新鮮。

SAPPHIREさん(ああす/小6)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 テーブルの上に梨が一個、ぽつんとのっている。そこから、甘い香りとみずみずしさが伝わってくる。しゃきっとした歯ごたえ、ビロードを身につけ、日に当たると金色に輝くもの。そう、梨。それが私の大好きな食べものなのだ。<評>情景描写の書き出しがきれいですね。読んでいるだけで梨を食べたくなってきます。

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/11.2週)

 それぞれの土地にあった木材を生かして使うことが大切だと思った。 評:身近にいいものはたくさんあるよね。自然も人もそう。欲張らずに生きていくこと、人間の生き方にも通用することだね。

しおりさん(あそと/小6)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 (ねぎを)一回でもかむと、顔までグニョグニョになってしまう。評:(>_<)かな、(@_@)かな、それとも(~o~)? 

宮淳さん(あたつ/小6)の作文より(かつみ先生/10.4週)

 このようなあ、こんきのない木を、聖徳太子が法隆寺の柱につかっていたらいまごろ、法隆寺は法隆寺跡になっていただろう。 評:あはははは。世の中のことを良く知っているね。これもユーモアのひとつ。おもしろいよ。ようするに、ヒノキがヒノキぶたいに立つようなものである。 評:さすがだね。頭が下がります。こういう高度なユーモアが使えたらこわいものなしだね。

聡さん(あてか/小6)の作文より(みち先生/11.1週)

 給食で魚料理がでたときのこす人もいる。ぼくはあんなおいしいものをのこすのかなと思う。(中略)弟がキュウリをたべているところを見て、よくあんなまずいものがたべられるなと思った。評:好きな食べ物が人によって違う驚きを感じ取っていますね。

ユータンさん(あとへ/小6)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 しょうがなくはしで大根をつかみ、口へ。すると、なんか、やわらかい、はごたえで、有るような、無いような、苦みがあって、ことわざで言うとまさに「良薬は口に苦し」のようだ。そしてやっと「ゴクン」「はーまずかった」 評:いやいや食べる時は、よけいに味を感じてしまうものですね。顔をゆがめている様子(>_<)が目に浮ぶよ。

達也さん(あむか/小6)の作文より(みきこ先生/11.1週)

 だが実際に食べてみると悲劇が始まった。すごく苦くて一口で嫌になり、同時に予想が外れたショックでもっと苦くなった。(評)その時の状況が目に浮かぶようです。私の口の中まで苦くなってしまいそうです。

剛さん(あもも/小6)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 ぼくは、二年ほど前に、万博が開かれる海上の森に初めて行った。うっそうと木がはえていて、真夏だけども森の中は、ひんやりしていた。名古屋から近い所にある、この豊かな自然が、万博によってこわされてしまうのではないかと、ぼくは心配である。そこに流れている川で、今年の夏の夜にホタルを見た。ホタルの光は、人間では作れないような、神秘的なかがやきだった。昔は、ぼくの家の近くの川でもホタルが見えたのかなと思う。評:身体いっぱいで自然からのおくりものを受け取っている、剛くんの姿が伝わってきますね。文章のテンポもとてもいいよ(^o^)/ぼくが使うものには、主に木で作られたものが多い。えんぴつも、つくえも、しょうじのわくも、たんすも、木でできている。えんぴつは全部けずってしまうとおしまいだが、つくえやたんすは、後まだ何十年も使えるだろう。評:私たちの身近なところに、木でできたものは、こんなにたくさんあるんですね。しっかり観察して書けました。また、けずったらすぐなくなっちゃうえんぴつと、何年も長持ちする家具の対比がとてもいい(^o^) !

ヘノチャさん(けら/小6)の作文より(みち先生/11.3週)

 バイオリンのレッスンは先生のご自宅で行われており、三十分練習をします。まずは先生が調律をしてくださいます。評:尊敬語を使って先生との関係、言葉の豊かさを表せた印象的な文です。

駿介さん(らる/小6)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 良薬は口に苦しということわざの様に、栄養のある物は、苦くてまずいけれども人間にとって栄養を取らないとバランスをくずしてしまって、体にも悪いから、ぼくは玉ネギやナスを少しずつ少しずつ食べていって、好ききらいをなくしていきたいと思った。<評>「ことわざ」と「一般化の主題」をうまくつなげて書けたね。

  光る表現(中学生) 1999年12月1週号

太公望さん(うの/中3)の作文より(スズラン先生/11.1週)

 「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである」という言葉もあるように、デジタル、アナログを上手く使っていかなければ意味がないと思う。私は、これからのデジタル化社会に上手く付き合っていきたい。評:名言が生きていましたね。時と場合での判断力が要求されそうですね。

太一さん(あうけ/中1)の作文より(はるな先生/11.2週)

 僕は、詩を好きというわけでもないし、詩を読んで感動したこともない。だが、この「かっぱ」の詩は、ちょっと目を通してみて、なんかおもしろいなーとおもった見ただけでは、ただ同じ言葉を並べているように思える。しかし、よく見てみるとちゃんと意味をなしている。これはどちらかというと、詩より言葉遊びのような感じだ。だが、ここで気づいたが、詩も言葉遊びの一種なのだ。言葉遊びで一番身近なものの中にダジャレがある。僕の通う中学の理科の先生は、授業中どこで考えたのか、急に授業に関連した言葉でシャレを言ってくる。それがふつうの時は笑ってくれるが、あまりにもつまらないと、僕たちは笑いもしないでしらけてしまう。だけどそれはそれで、ある意味授業に楽しさというものを与えてくれる。 言葉というものは、本来自分の意志の媒体になっているが、言葉遊びなどでは、それが媒体のまま、頭に飛び込んでくる。それでおもしろさや感動を生み出すと思う。 (講評);詩については、これまで、創ることも、鑑賞することにも、あまり、興味がなかったんだと、自分の考えをとても、正直に吐露したところが、良かったと思います。でも、この、谷川俊太郎さんの「かっぱ」の詩は、けっこう、あなたのとっておもしろかったようですね。また、その詩の、内容や、作者の意図をよく汲み取って、しっかり理解できたので、感心しました。あうけ君のの学校で授業中の先生がとばす、だじゃれのお話は、実例として、なかなか気が利いていて、とても、よかったですよ。わかりやすく、楽しい授業をを・・・・・!と、心がけていらっしゃる先生の、努力とお人柄が、よくしのばれます。

アリーさん(あえゆ/中1)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 ある名言に、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている」というのがある。まさにそのとおりだと思う。子供は大人を小さくしたものだ、と思ってしまう人がいると、子供のふしぎに対して、なんでも科学的に説明してしまう。しかし、このように子供独自の価値を持っている、と考えれば、月が追いかけてくる、という子供の少し変わった考えも、そうだね、といえるのではないか。正しい事はいずれ学校で習うのだから。<評>名言を引用して、自分の体験実例(妹が月が追いかけてくると言ったこと)をうまく説明できたね。

魔法使いさん(あちほ/中1)の作文より(スズラン先生/11.2週)

 実用的な言葉だけでやっていけるという考えをもっている人もいるかもしれない。でも、わたしは少しずつでも詩的な表現を入れた方がいいと思う。それを入れると、言葉に豊かさが出てくる気がする。評:反対意見に触れながら、豊かな表現を考えておきたい気持ちがでていました。

TERUさん(ふり/中1)の作文より(かつみ先生/11.2週)

 「詩」というものは、人間の考えを深めたり、感動させてくれる。これがもし、とても常識的なものを「詩」にしていたらとてもつまらない。 評:人間の考えを深める、リズムのいい歌の中に、きっと心を開くかぎがかくされているんだね。そして、吸収できるものがあるのかもしれないね。

GLAYさん(あおむ/中2)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 その人の心がきれいなら自然に言葉に表れるだろうし、汚いならどんないい言葉を並べたって心は読み取れると思う。評:そうですね。大切なのは「言葉」ではなく「気持ち」なんだね。

たこ星人さん(こむ/中2)の作文より(きょうこ先生/11.3週)

  「古い流行は教科書に載るほどの超ヒットになる。」 なるほどぉ、とても分かりやすい表現だね! 教科書にはすてきな作品がぎゅ〜っとつめられているのかもしれないね。テスト勉強でもやる気がでてきそうだよ! がんばれ!! 「それでは病気に対する抵抗力が落ちる一方だ。」なるほどぉ、現在の子供の遊び方や過保護が生み出す問題の一つを考えてあげたんだね! うんうん、こんな問題も確かにあるかもしれないね。 説得力ある大角地くんの意見でした。

アッポさん(うえ/中3)の作文より(ふじのみや先生/11.1週)

 「長所は短所」ということわざがあるように、アナログとデジタル、共に長所と短所が正反対なので、使い分けることによって、すべてを長所に変えることができる。評:その、使い分けを、人間の脳は瞬時に行っているように思います。機械としては実現途上にあるのかな。

ペー吉さん(うき/中3)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)

 『独創的な模倣』私が薦めたい、胸を張ってほしいと思うのは、進歩のある真似だ。何も考えずにパンを焼くのでなく、バターを塗りハムを挟んで焼いてみるというそのアレンジだ。<評>物真似に終わるのではなく、そこに自分らしい何かを付け加えていくことが大切だ、という意見。パンのたとえが、わかりやすく印象的でした。

太公望さん(うの/中3)の作文より(スズラン先生/11.2週)

 「習うより慣れよ」という言葉もあるように、物真似をして基礎を固めてこそ新しいものへ挑戦ができる。理屈だけで理想を語るのは良くない。評:確かな技術を持っていないと、机上の空論ということになってしまいますものね。技術の習得は一朝一夕にはできないようです。

  光る表現(高大社) 1999年12月1週号

アテルイさん(あめつ/高2)の作文より(ももんが先生/11.1週)

 一日一日をもっと幸せに送るためには、自分自身を大切にし、一人一人がゆとりのある生活を送るべきだろう。それによって社会全体に活力が生まれ、これが社会のゆとりを生み出す一つの原動力となるだろう。評:結びの文章です。「ゆとり」というキーワードを上手に使いこなしていますね。

武照さん(あよ/高2)の作文より(森川林先生/10.3週)

 「なに、これ。」夕方頃、外から帰ってきた私がたずねた。ボールの中に、ピンク色の物体が入っていた。お母さんは、「ふふふ。」と笑っただけで何も言わなかった。 その日の夕食…。評:書き出しのくふうで、何が始まるのかと思うね。餌を求めて飛び回りはする。しかし生活に優雅さを失わないチョウのような社会が求められている。評:書き出しを「アリとキリギリス」の話で始めて、結びをその書き出しにからませてまとめたところがうまい!

香奈子さん(いし/高2)の作文より(ミルクティ先生/11.1週)

 メルヘン童話の“アリとキリギリス”。あれに例えるなら日本人はアリだ。というより、むしろ終りのないアリ。いつまでもいつまでも働きつづけるアリだ。(略)サンタクロースは時間などプレゼントしてはくれない。童話のアリだって冬にはゆっくり休暇をくつろいでいるのだ。<評>全体を通して、働きすぎる日本人をアリになぞらえて書き、最後は痛烈な皮肉を利かせたね。v(^o^)

ユウアイさん(ねも/高2)の作文より(かつみ先生/11.1週)

 要するに、持ってきてはいけない物を決めつけるより、自分自身に判断させるようなことも必要である。 評:自分で判断できない人間が増えているのは、きっと、管理社会が作り出しているんだね。いいまとめ。

翼さん(あひつ/高1)の作文より(スピカ先生/11.2週)

 人はおそらく自己の存亡の危機に直面しなければ必死になれないものだろうと思う。人生は常に油断は禁物と思って「初心」に返らなければいけないのだ。そしてそれを向上させ再び満足感を手に入れたなら、新しい夢と課題を自分にたたきつけて「初心」に返る。そのくり返しこそが人間としての成長につながると私は思う。 評:「たたきつけて」に意志が感じられ、力強い主題になっているね。

愛さん(たの/高1)の作文より(きょうこ先生/11.2週)

  「環境が変わりやすい学生時代は自分を成長させる大切な時期だと思う。」 うん、本当だね。固定された環境ではない時期っていうのは貴重なものかもしれないね。愛ちゃん自身の生活と結び付けて実感を述べることができたよね。環境が固定されてくるに従って自分を成長させることって難しくなっていくかもしれないけれど、ぜひ、忘れずにいきたいものだよね。

アテルイさん(あめつ/高2)の作文より(ももんが先生/11.2週)

 (前略)マニュアル通りに事をはこぶことは、多くの人々にとっては苦痛でしかない。働く中にも精神的な充実感、喜びがあるからこそ人間的成長に結びつく。人間が幸福になる基本的な要素は、喜びをもって働き、これによって自己を発展させることだろう。評:精神的充足が何を生み出すのか、大きな視点でとらえられました。

武照さん(あよ/高2)の作文より(森川林先生/10.4週)

 餌を求めて飛び回りはする。しかし生活に優雅さを失わないチョウのような社会が求められている。評:書き出しを「アリとキリギリス」の話で始めて、結びをその書き出しにからませてまとめたところがうまい!「我々は環境帝国主義の犠牲者だ。」こう言って、パンナタングの村長は顔を曇らせた。パンナタングは十ほどのイヌイットの集落を合わせて作ったグリーンランド最大の村である。パンナタングの悲劇はアザラシの狩猟禁止から始まった。現実とは異なる「アザラシは絶滅の危機に瀕している」「生きながらにしてアザラシの毛皮を剥ぐのは動物虐待」という名目の元、グリーンピースや米国政府が経済封鎖に踏み込もうとしたためにアザラシをとることができなくなってしまったのである。パンナタングの村長は続ける。評:書き出しのくふう。なかなか読ませる。「広告論」という長文の主題とはかなり遠いところから始めているところが構成力のあるところだね。

jfkさん(ひの/高2)の作文より(ミルクティ先生/10.4週)

 『無理ということについて』最後には自分の力というものを知って、安らかに日々を過ごしたいというのが本音のはずで、「無理」との戦いへの努力もその為に払われているうちはとても建設的なものになる。自分の「家」を大きく大きく「建設」しようとするうちは若者で、それを止めて安住するのがおとなだ、とも言えるかもしれない。<評>若者と大人における「無理」の意味合いの違いを、絶妙の自作名言で表現できましたね。

T.Oさん(いう/高3)の作文より(森川林先生/11.2週)

 歴史家が専門的な見方にまで到達するには、自己中心的な観点から客観的視点へ転向するよう努めなければならない。しかし、今日では歴史だけでなく学問全体が現代の教育によってものの見方を養うためのものであることを見えにくくさせられている。ただ進学や就職だけを意識したものより、もっと人格の形成に影響を与えるような学問の在り方が求められているのではないだろうか。評:長文の内容をよく把握してまとめたね。