http://www.mori7.com/ 1999年12月3週号 通算第644号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  12月23日(木)は休み宿題

 12月23日(木)は休みです。12.4週の清書は宿題になります。先生の説明を聞いてから書きたいという人は、別の日に教室に来るか教室に電話をしてください。

  年末年始の予定

 言葉の森では、12月28日(火)まで、通常の時間どおりに授業を行います。

 新年は、1月4日(火)から始まります。休みは、12月29日(水)〜1月3日(月)です。

  受験のインプリンティング

   受験は、人生の大きな経験

 人生で、何かに賭けるという機会はめったにありません。受験は、就職や結婚と並んで、人生を賭ける数少ないチャンスです。

 多くの人にとって、高校受験や大学受験は自分の実力を試す初めての機会です。それだけに、この高校受験や大学受験での行動パターンが、その後の人生の重大事に対する処し方にも影響を与えていくように思われます。

 しかし、受験する生徒を見ているとそういうことを考えている人はあまりいません。そこで、以下、三点にわたって、気がついたことを。

 第一は、推薦入学です。推薦入学という受験スタイルは、受験生と学校の利益が一致しているためにこれから増加してくると思われますが、せっかくの一般受験というチャンスがありながら、推薦入学で安全確実に入学する道を選んでしまうのはもったいないように思います。

 人にはいろいろな条件や事情がありますから一概に言うことはできませんが、私(森川林)は特別な事情がないかぎり、推薦入学というような安全な道は選ばないほうがいいように思います。一生、賭けをしないで生きられるような人生はありません。だれでも、いつかはどこかで右の道を選ぶか左の道を選ぶかという岐路に立たされることがあります。若い時期にそういう厳しい選択をしなかった人が、年をとってから上手な選択ができるようになるとは思えません。いくらでもやり直しのできる若いときこそ、勝つか負けるかの賭けにチャレンジしておく必要があると思います。

 第二は、テクニックを重視する勉強方法です。塾によっては、「選択式の問題で時間がなかったら何しろ何かに○をつけておけ」などと教えるところも多いと思います。このような小さなテクニックは、いろいろな教科にそれぞれあると思います。しかし、人生で大事なのは小さなテクニックの巧拙ではなく、正々堂々とした実力です。時間がなかったら、そのままあきらめればいいのです。時間不足になるぐらいしかまだ実力がなかったのだと反省し、その反省をその後に人生に生かせればいいのです。

 第三は、塾や予備校に頼った勉強です。現代の受験は一種の情報戦になっていますから、模擬試験などで自分の実力を把握しておくことは欠かせません。しかし、塾の提供するメニューのとおりの勉強をしていると、自分の志望校や自分の得手不得手とは関係ない無駄な勉強をする時間もかなり取られます。塾や予備校を利用することは大切ですが、自分なりに試行錯誤して勉強の戦略を立てていく必要があります。この試行錯誤は、その後の人生にも役立ちます。大学を卒業したあとには、もう塾や予備校のように進路のメニューを作ってくれるところはありません。自分なりに工夫するということが最も大事になってきます。

 これから受験する人は、ただ合格すればいいというのではなく、受験を人生の一部として取り組んでいっていただきたいと思います。

(注)インプリンティング:[imprinting]⇒刷り込み。鳥類や哺乳類の生後ごく早い時期に起こる特殊な学習。その時期に身近に目にした動く物体を親として追従する現象で、鳴き声やにおいもこの学習の刺激となる。他の学習と異なり、一生持続する。刻印づけ。(大辞林 第二版より)

  子供部屋での勉強

   自分の部屋で勉強するのは高校生以降

 子供が高学年になると、自分だけの部屋をほしがるようになります。現在は子供の数が少ないので、子供部屋を作れる家が増えてきました。子供に自分だけのスペースを与えるのはいいことですが、その子供部屋で勉強までさせるようになると問題が生じてくるように思います。

 現在の父母の世代が子供のころは、子供部屋のある家庭はほとんどありませんでした。また、塾に通っている子もほとんどいませんでした。家庭で勉強をする場合、家族の話し声やテレビやラジオの雑音がある中で、兄弟が思い思いにちゃぶ台で勉強をしていたと思います。

 小中学生の場合、子供自身が勉強の目標を自覚して取り組むということは年齢的にまずありません。ですから、親の目の届くところで勉強することが必要です。子供部屋で勉強している子のほとんどは、勉強以外のことに時間を費やしていたり、勉強をする場合でも自分の好きな勉強だけをするような能率の悪い勉強の仕方をしています。

 子供が自分の部屋で勉強するのを認めるのは、高校生になってからのように思います。

  国語力の三つの面

   中心になるのは読解力

 言葉の森の指導の基本方針は、「作文を通して個性・知性・感性を育てる」です。国語の成績そのものは大きな目標ではありませんが、そう言っていると多くの生徒や父母の要求と一致しないので、また言葉の森でしっかり勉強していれば国語の成績も上がるので、「国語力がつく」ということもうたっています。

 しかし、国語力をつけるためには、長文音読や短文暗唱や読書という自習が欠かせません。もちろん、自習をしなくても週に1回長文をしっかり読んでいれば力はついてきますが、その歩みは速くはありません。また、長文音読を毎日していると言ってもその時間はせいぜい5分ですから、毎日5分で短期間に国語力がつくと考えるのは楽観的すぎます。これは、英語や数学の勉強で1時間も2時間もかけて成績を上げていることを考えれば当然わかると思います。

 国語力は大きく三つに分けて、漢字力、読解力、表現力に分かれます。漢字力と文法力と古文漢文力は知識的なものですから、国語力の本質とは関係なくただ勉強すれば成績がよくなります。読解力は、国語力の本質です。表現力は国語力のもうひとつの本質で、読解力に支えられています。ですから、表現力を見れば、読解力の水準が大体わかります(作文の上手な子は国語も得意)。しかし、読解力を見ても表現力の水準はよくわかりません(国語が得意でも作文が苦手な子はいる)。

 こう見てくると、作文指導が国語指導の中心のような気がしてきますが、実際はそうではありません。というのは、表現力は、表現力そのもので向上させることのできる分野がむしろ少なく(字数力、スピード力、構成力ぐらい)、読解力を向上させる中で向上させることができる分野が大きな部分を占めているからです(題材力、表現力、主題力はすべて読解力と共通しています)。だから、本を読まない子に「声や顔のようすを思い出して書こう」などという指導をすると、いつも同じように「大きい声で」「やさしい顔で」ぐらいしか出てきません。国語が苦手な子に、作文だけを上手にさせるという指導はありません。

 ところで、読解力というものは伸ばすのに時間がかかります。英語や数学の苦手な子に夏休みの集中学習で得意にさせるという指導は、教材の選び方が適切であればできます。しかし、国語の苦手な子を夏休み中に得意にさせるという指導はできません。だから、どの学習塾も国語の指導を前面に出していないのです。

 読む力をつけるための勉強は、低学年から優先して取り組んでいく必要があります。

  過去問の勉強は早めに

   高校生でも親がアドバイスをしてあげることが必要

 例年、高校や大学を受験する生徒に、過去問は早めにとアドバイスしていますが、実際に過去問を早めにやる子はほとんどいません。どの子も、12月に入ってから、これまでの勉強の総仕上げとして過去問に取り組みます。学習塾や予備校でも、過去問は12月ごろからというところがほとんどです。

 過去問は、勉強の作戦を立てるためにやるもので、勉強の仕上げのためにやるものではありません。

 高校3年生の場合は、3年生になってすぐに過去問に取り組む必要があります。そのころはまだ高校で終了していない単元のほうが多いので、解けない問題もかなりありますが、そういうことは気にしません。問題を解くというよりも、問題に答えを書き込んでそのまま読んでいくだけでいいのです。

 学習塾や予備校で、過去問を年末になってからやるのは、単に個別指導ができないという事情からです。一人一人の生徒が、自分の志望校の過去問をやって、「私はここが不十分だったから、これから1年間ここを重点的に勉強していきたい」などと言い出したら収拾がつかないからです。

 このようなことは、高校生も含めて本人ではなかなかできないことですから、親が横から口出しをしてあげる必要があると思います。

 

  光る表現(小1−3年) 1999年12月3週号

匠作さん(あもす/小1)の作文より(ゆり先生/11.3週)

 ほしがたのやハートがたの(ドーナツ)をつくりました。きじをのばしてかたをとったらまだきじにひっついたままでした。評:かわいいかたちのドーナツをつくったんだね。”かたぬき”がむつかしかったようすも、よくわかりますね。おすしの中でもまぐろがすきです。おすしをたべると、からだがひんやりします。評:おすしのツルッとひんやりしたおいしさを、うまくかけましたね。

陽己さん(あもろ/小1)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)

 『どんぐりをみつけたこと』どんぐりと、はっぱで、うさぎと、おはなをつくりました。「じぎょうさんかんで、おかあさんたちに みせるためにつくったんだなぁ。」とおもいました。<評>どんぐりと はっぱで つくったから、秋(あき)のうさぎさんだね。おはなと いっしょで うれしそう。おもったことも ながく書けたね。(^o^)v

奈歩さん(あさわ/小2)の作文より(みち先生/11.3週)

 夏は水をたくさんとる人間も、冬になるとあせをかいたら、もう、まっぴらですからね。だから、冬はあせをあんまりかかないんですね。(中略)ふしぎでふしぎ、とっても、とってもふしぎです。いろいろなことをしっているのは、だれなのか、まだ、しっているのは、だれなのか、まだまだ、ふしぎなことばかりですねえ。と思います。評:「とっても、ふしぎ」のくりかえしで、ふしぎなことがたくさんあるのに気づいていく奈保ちゃんは、よく見たりよく考えたりしているのですね。本をよんだりまわりの人にきいたりして、はっきりしていくよろこびを感じていますね。いろいろなことにかんしんをもってたのしんでくださいね。ちょうぶんしゅうは、いろいろなふしぎなことがわかるので、かんそう文いがいの週もよんでおくといいですね。

みゆさん(あはみ/小2)の作文より(ももんが先生/12.1週)

 (はいしゃさんに行ったときの話)はにピンクいろのゴムをはめました。まずかったです。つぎにけずりました。音は、しずかでした。評:「いろ」「あじ」「おと」がとてもじょうずに書けましたね。こんなことをのびのび書いていくと、作文が生き生きしてきますね。o(^-^)o(だれがはん人だか、ピタリと当てる「名たんていコナン」を見て...)わかるコナンは、すごいですね。ぼくだったらわからないよ。楽しかったよ。こんども見よう。どんなはん人が出てくるかな。評:「ぼくだったら...」と考えてくれたのがとてもよかったよ。こんな風に、自分で思ったことをどんどん書いてみることは大切ですね。

新さん(あひわ/小2)の作文より(みち先生/11.3週)

 題名—さくらのあせとぼくのあせ。ぼくは「しぜんの力はすごいしくみになっているんだな。」と思いました。ぼくもいっぱいあせをかいたことがあります。(中略)そのあとのんだジュースはとてもおいしかったです。ぼくもあせがどんどん出たあとは水分がひつようだと思いました。評:2年生の自分のたいけんを上手にむすびつけられましたね。

あやぽんさん(ふれ/小2)の作文より(ゆり先生/12.1週)

 わたしはさいしょ「きねはどのくらいおもいのかな。」と思いながら「よいしょ。」とかけ声をかけました。評:ワクワクしながらおもちつきをしている様子がよくわかりますね。

友葵さん(あしも/小3)の作文より(ゆり先生/12.1週)

 みんなは、「誕生日、誕生会。」と、とうぜんみたいに言っているけど、誕生日は、一年に一回しかない、貴重な日なんだと思います。評:本当にそうだよね。ゆきちゃんらしく、しっかりと自分の気持ちを書けているね。

ニルスさん(あそな/小3)の作文より(スズラン先生/11.3週)

 自分がとてもえらい名物教授なのに、十さいの女の子から教わることがあるなんて言ったところが、なんだかとてもすてきな気がします。それに、ちゃんと言葉ではずかしがらずに言えてすごいと思います。評:自分の気持ちを素直に言葉で伝えることが大切なんですよね。アインシュタイン博士に会ってみたいと思いますね。

ひろみさん(あちや/小3)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 でも、十さいの女の子が毎日のようにアインシュタインの家に行って、博士に算数の宿題を教えてもらっていたというのは、アインシュタインがいい人だというしょうこだと思います。評:さすが、ひろみちゃん。とてもいいことに気づいたね! 思ったことをしっかりと書けました(^o^)。

 

良明さん(あのた/小3)の作文より(ふじのみや先生/11.2週)

 「ピョンピョンニョロニョロピンピン」いまにも魚がはこからにげだしそうだ。さわるとはねる。なんだかおもしろい。この日は、うおのたなにたこをかいにきた。 ☆新鮮(しんせん)さ、ばつぐんの書き出しね。ピョンピョンは、えび。ニョロニョロは、あなご。そしてピンピンは…タイのしっぽがはねる音かも。

むっちゃんさん(あひほ/小3)の作文より(ももんが先生/12.1週)

 (前略。幼稚園の時の夢について)十二月になると、決まって、サンタさんの弟子になりたいなぁ〜と思いました。たとえば、サンタさんが南にプレゼントをくばりに行くんだったら、わたしは、北へ行きます。評:きっと、サンタさんも大よろこびですね。12月の今ごろは、むっちゃん大いそがしだよ〜(^o^) 。

えがすきさん(あひめ/小3)の作文より(スピカ先生/11.4週)

 (家族でバリへ旅行中、レストランでバリ舞踊を見ていたら舞台によばれて)わたしは、そこのぶたいでおどりました。すごくはずかしくていつもみたいに楽しくおどれなくて今では「もっと楽しくおどればよかったなぁ。」と思ってこうかいしています。 評:すなおな表現で、はずかしかったきもちもよくわかるし、あとでこうかいしたというきもちも、とてもよく伝わってきたよ。

倖太さん(あむわ/小3)の作文より(ふじのみや先生/12.1週)

 学校でもダジャレで人をわらわせています。「では、今からちょう人気ばんぐみダジャレでゴーの開演(かいえん)でございます。今日はスペシャルです。」…(ダジャレ五作品)…「と、言うわけでダジャレでゴー、を終わります。ではまた来週さようならごきげんよう。」 ☆「光る表現」というより「笑う表現」かも(^^ゞ。ざぶとん二まいどうぞ(大阪の人だけがわかるのかなぁ)。

もりたかさん(あめて/小3)の作文より(まさみ先生/12.1週)

 みんな、さい初は、「わからない。」と言っていたのにもうなれてしまったようです。評:文章(ぶんしょう)の最後(さいご)にみんなの様子を書いて、クラスを眺め(ながめ)ながら書いているような感じ(かんじ)になっているのがいいね。

穂香さん(すよ/小3)の作文より(ゆり先生/12.1週)

 「バシャン。」とシャチがとびました。なぜシャチを見ているのかというと、千葉の鴨川シーワールドでシャチのショーを見ていたからです。評:「シャチのしいく係さん」になりたいという夢。シャチを見ているところから書き始めて、どんなにシャチがすきになったかを、じょうずにまとめられたね。

デジモンさん(てつ/小3)の作文より(ミルクティ先生/11.2週)

 『やきゅうのしあい』「五番、キャッチャー、中川、キャッチャー中川、せばんごう二十四。」ランナーは二、三るい、二アウト、二ストライク、ワンボール。「第四球をなげた! うった〜。」ボールは、風にうまくのります。そしておちました。そのときは、もう一るいキャンバスをけっていました。守びがたまたまグローブからボールをおとしてくれたので、二るいだギリギリセーフでした。その間に、ランナーが二人ともかえって、打点二になりました。キャプテンから「中川よくがんばった」といわれたのでとてもうれしかったです。<評>これは、うまい! 野球の実況中継(じっきょうちゅうけい)を見ているみたい。読みながら、ワクワクする感じがしたよ。

純太さん(ねあ/小3)の作文より(ももんが先生/12.1週)

 くぎをうつのは、かんたんだと思っていましたが、むずかしくて、なかなかせいこうしなかったです。評:大工さんになりたいという純太くん。やってみてはじめて発見したことが上手に書けましたね。ゆめに向ってがんばろう〜(^o^)/

聡一朗さん(ふま/小3)の作文より(ふじのみや先生/11.3週)

 ぼくが もし博士で女の子が来たら「子どもなんかくるんじゃない」と言っておいかえしていました。 ☆自分が博士になってみて話をしてみると、どうなるか考えて書けましたね。ずいぶんきびしい博士だけれど、これがふつうかな。

弘将さん(やあ/小3)の作文より(ゆり先生/12.1週)

 よの中のため、人のためになる仕事とは、おまわりさん、しょうぼうしさん、お医者さんが、ぼくのあたまの中ではみつかります。評:「よの中のため、人のため」というこうすけくんらしい気持ちで、お仕事を考えてみたんだね。

紘矢さん(やま/小3)の作文より(みち先生/11.2週)

 けっきょく13たい12でAのれつが勝ちました。その時ぼくは、「やった苦労のけっかが出た」と、思わず言ってしまいました。評:思わず言ってしまった言葉は本心ですね。生きた会話が書けましたね。

  光る表現(小4年) 1999年12月3週号

まささん(あうこ/小4)の作文より(ゆり先生/12.1週)

 なりたいものならなんぼでもあります。魚屋さんに、とうげいかに、あとは、いいきれません。その中で一番なりたいものならば、今は、手品しです。(中略・最後に)やっぱりしょうらいは、手品しにかぎります。評:書き始め、正浩君の気持ちをとってもすなおに生き生きと書けたね。あいだに手品の色んなお話を書いて、また最後「やっぱり手品し」とじょうずにまとめられています。

ポプリさん(あおえ/小4)の作文より(ゆり先生/12.1週)

 (結び)びようしさんのはさみの音がいつまでも耳にのこっていました。評:びようしさんになりたい気もちが表れた、とっても上手な”動作情景の結び”ですね。

ゆりさん(あおへ/小4)の作文より(ミルクティ先生/11.3週)

 私が、ちょっとちがうなと思ったところは、「お米そのものがおいしいから、おかずをあまり気にせずにすみました。ほんのわずかなつけものがあれば、ごはんを食べるだけで十分満足できました。」というところです。私だったら、他のおかずがないと食べられないと思います。私は、たぶんこのお話を書いた人は、昔の人じゃないかなと思いました。(略)「お母さんは、お米と少しのつけものだけでも、十分に満足できるよ。」と答えてくれました。私は、大人は、みんな、お米とつけものだけでも食べられるのかなぁと思いました。<評>長文を読んで、「私は、ちがうと思う」と考えたことを書いたのがいいね。お母さんにも聞いてみて、結論(大人はお米とつけものだけで平気なのかも…)を出したのね。本を読んだり、ほかの人の意見を聞いてみると、いろいろな考えや好みの人がいるんだなぁということが、わかるね。

もんきちさん(あさな/小4)の作文より(みち先生/11.3週)

 あたりまえじゃないんだなーということに、かくしんしました。ぼくは、田植えをしているのを見たことがあります。あのどろどろした水がふしぎな力をもっているということをぼくは知りませんでした。評:目のつけどころが隆法君らしいですね。かくしんある答えがわかり、良い読み方ができましたね。これからも長文集から知るよろこびを味っていきましょうね。

けろっぴさん(あちえ/小4)の作文より(ゆり先生/12.1週)

 サッカーの好きなぼくは、ゆめまでサッカーが追ってくるようです。昨日のゆめには、なぜかみんなで(八人でした)おく内コートで試合をしていました。まるで、サッカーと追いかけっこをしているみたいです。評:ケロッピくんがどれくらいサッカーが好きかが、とってもよくわかるお話を書けたね。

淳一さん(あとは/小4)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 「てめーなにするんだよ〜。」「ヒエ〜。」「やめとけよ、みいきん。」「なんやねん。」「ヒエ〜。」「こら、けんかはやめなさい。」ぼくの兄妹は、けんかが多いけど、外に出たら「仲がいいね」とか、よく言われます。評:兄妹げんかの書き出し、最高ですね。「ヒエ〜。」というみんなの顔が、目に浮かんできましたよ(;^_^A。けんかのすぐ後に、仲良しって言われることを続けて書いたのも、おもしろいね。

ゆうちゃんさん(あにみ/小4)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 ところで、タイ米は、本当にまずいのでしょうか。日本人は、タイ米を、日本のお米と同じような方法で料理し、日本のおかずといっしょに食べました。もし、ピラフやタイ風カレーにして食べていたら、とてもおいしかったはずです。評:「ところで〜なのでしょうか?」と、自分やみんなにうまく問いかけています。また、この問いかけに対して、「もし〜だったら」の表現も、とても上手に使えましたね。

蘭子さん(あのし/小4)の作文より(スピカ先生/12.1週)

 「ねえ、ママ。まりって、いつから本好きだったの?」「生まれる前からだよ。」「どうして?」「ママのおなかの中にいる時、ママがまりに本を読んであげたからだよ。」「ふーん。いつも?」「毎日読んであげたんだよ。」「それで?」「一才くらいから、本を広げて読んであげたら、もっとって、おねだりしたんだよ。だから今も、本が大×4好きなんだよ。だからもっと本読んでね。」「はーい。」 評:暖かくてすてきな会話だね。将来本を書きたいという夢、実現するといいね!

カヤケムさん(あまく/小4)の作文より(ももんが先生/12.1週)

 ぼくは、絵を書いているとき、心がおちつきます。なぜだかよくわかりません。評:芸術家になりたいというカヤケムくん。自分のふしぎな気持ちをすなおに表現できました。ことばで上手く説明するのも難しいし、考えてもよくわからないけど、なぜだかそう感じるというのが、本当の気持ちかもしれませんね。ゆめに向ってがんばってね。\(^o^)/

 

 

マーボーさん(あみそ/小4)の作文より(きょうこ先生/12.1週)

  「巨人が連勝した時は、まるで極楽気分になるけれど、連敗した時は、まるで地獄に落下するような気分になる。」「まるで黒が白に変わってしまうほど気持ちが変わった。」 どちらもすごくすてきな表現だね! どんな気持ちだったのかがすごくよく伝わってくるよ。これからもいろいろな「まるで〜のようだ。」にチャレンジしてみてね。

雅貴さん(あめす/小4)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 「にいちゃん。」「なにー。」ぼくには、もうすぐ二才の弟がいます。名前はとものりで、とも君と呼んでいます。とも君は、もう少し小さいころ、ご飯の時に気に入らないものはひっくり返していました。ぼくは、そのとも君を見て、キョウリュウみたいだなと思いました。評:キョウリュウが「がお〜!」と大あばれしているように、きっと大変なさわぎだったのでしょうね。楽しいたとえです。

ナズナさん(あもせ/小4)の作文より(かつみ先生/12.1週)

 私の胸はたいこのように鳴り出しました。 評:たいこのように、という表現がいいね。ドキドキしました、というより、説得力があって響きもいいね。

ペレさん(あもふ/小4)の作文より(かつみ先生/12.1週)

 ぼくは、どうして、ワールドカップに出たいかと言うと、自分のゆめがはたせるように、国立きょうぎ場でサッカーをしたいからです。 評:ゆめがはたせるように・・・ゆめをもちつづけることが、力になるんだね。

俊介さん(あやゆ/小4)の作文より(かつみ先生/12.1週)

 歌うのは、大変の二倍で楽しいです。 評:とても楽しいという気持ち、伝わってきましたよ。

アルルさん(てよ/小4)の作文より(スピカ先生/11.3週)

 (釣った魚がたくさん入ったバケツを持ったが、魚がはねて飛び出してしまうので)私は深いため息をついてしまいました。「ハーーーー。」私はお魚さんにもう一回おねがいしました。「もうでないでおねがい!」「わかったよもうでないよ。」(略)不思議なことにお魚さんは、「わかったよもうでないよ」と言ったあと一回もはねませんでした。お魚さんは、私の言葉をわかってくれたのかもしれません。もう一回夏井川けいこくに行ってつりをしてお魚さんとしゃべりたいです。 評:「不思議なことに・・・」「・・・かもしれません」と、想像したことをじょうずに書けたね。また行きたいという気持ちもよくわかるよ!

  光る表現(小5−6年) 1999年12月3週号

知尋さん(あえな/小5)の作文より(みち先生/11.3週)

 わたしは、おばあちゃんにきいたことがある。「だいこんはねえ。おっぽの方がからいんだよ。」といっていた。(中略)しかし、スーパマーケットなどでうっているだいこんは、どの部分もおなじように育てられているので、たまにこのわざもつかえないときがあるので、そのへん注いしてもらいたい。評:おばあちゃんのわざも科学的な実験から役にたっていることですね。大根の育て方が変わってきたことで、大根のひみつも変わっているので、これまでの使い分けに注意するのも科学的態度ですね。

ミュウさん(あおゆ/小5)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 印章剤を触ると、まるで自分の歯ぐきのような感触だった。評:「たとえ」の表現を上手に生かして、五感で感じ取ったことを伝えることに成功しました(^o^)。マンガを書いているときは、まるで誰もいないところで、一人でいるときみたいにしずかになる。まわりの音が、聞こえないくらい真剣に書いている。評:大好きなことをしているときは、他のことが何にも気にならないくらい、きゅっと集中しているよね。「お〜い、ごはんだよ」なんて呼ばれても、聞こえなかったりして...(^^;)ゞ。「まるで〜のよう」のたとえ表現が良かったよ! 

美和さん(あきき/小5)の作文より(スズラン先生/12.1週)

 夢を持っていなかったら、多分、何をがんばればいいのかわからないのではないかなぁと思う。「百里の道も一歩から」ということわざがあるように、夢の頂点につくには、まず一から勉強することだ。評:夢を持ち、夢に向かって歩いていくことが素晴らしいことだと思います。

なりあきさん(あそき/小5)の作文より(けいこ先生/12.1週)

 (原子力をはじめとして)フロンガス、石油、自動車などにも、善悪の二面があるので、そのどちらかを選ぶのは、二十一世紀で大人になる、子供たちだ。 評:先日の「東海村臨界事故」を通して、「原子力」の善悪について考えた文のまとめ。あの事故は「善悪」を考える大きなきっかけになったよね。現在の大人たちも「こうするとよいだろう」と考えて進めてきたはずだけど、そこにミスがないとも限らない。それを軌道修正してよりよい方向に進めていくのは、今の子供たち、すなわち自分たちだという決意が力強く表現できたね。

ドリームさん(あはは/小5)の作文より(スピカ先生/11.3週)

 (かぜをひいたことの作文の書き出し)ズキズキ・・・・・・ズキズキ・・・・・・。「お母さん、何か頭が痛い。」「ほんと? じゃあ石丸さん(お医者さんの名前)行こっか?」「うん・・・。」「じゃ、休んでなさい。」「はい。」何か起きたら頭がズキズキしたし、せきもでたので、お医者さんに行くことになりました。 評:印象的な書き出しで、かぜの話の始まりと進行がよくわかるように書けたね。この後を読みたいという興味をもたせるよ(^o^)

亮さん(あひな/小5)の作文より(スピカ先生/11.4週)

 妹はいつもぼくとけんかをします。そのときに「キーキー」うるさい声を出すからちかづけません。(略)ぼくがうるさいからぶとうとすると、お母さんが「だめ」というのでぶてません。そしてがまんしてたけどついに「堪忍袋の緒が切れる」になってぶってやりました。そしたら妹は、お母さんのところへ行ってないていました。 評:ことわざを使って、兄妹げんかのようすがよくわかるように書けたね。このときは泣かせちゃったのね(^_^;)。妹ってすぐお母さんに言いつけちゃうから困っちゃうね。でもかわいいんだよネ(^o^)

ドカベンさん(あふあ/小5)の作文より(スピカ先生/12.1週)

 (夢についての作文の結び)したがって夢とは、りっぱな人間になるための「パワーの源」だけでなく、コミュニケーションをとる大切なカギとなっているのだ。ぼくはこれからもプロ野球選手になるという夢を忘れずに努力したい。そして、忍耐力と決断力と考える力を兼ねそなえた人間になるのだ。 評:夢の効用について、しっかり考えた力強いまとめだね。

しょうさん(あふみ/小5)の作文より(ふじのみや先生/11.3週)

 「クーンクーン。」あれだれがないているのかなー。うんー。ぶう、もも、くりす、らんの四ひきもいるからわからない。でもぼくには、すぐにわかる、このなきかたは、らんだ!!☆一番好きな「らん」の声は、すぐに見分けがつくのですね。うまい書き出しです。

 

 

 

ミッキーさん(けく/小5)の作文より(メグ先生/12.1週)

 そう一人でぼそぼそいいながら,まるで「考える人」になったかのような姿勢をしていた。評:真剣に思い悩んでいる様子を「考える人」にたとえるとは,ユーモアのある表現だね。その時のミッキーさんの姿が目に浮かんできます。

奈未さん(なみ/小5)の作文より(とこのん先生/11.2週)

 私にとって本は、お友達かな?だって、一人で電車に乗って寂しい時、ひまなときなど読んでいると楽しくなるから・・・ 評:友人のように親しみを感じながら「本」と付き合えるのはとてもすばらしいことですね。特に愛読書は何歳になっても付き合える大親友、といったところかな?

星野惇さん(のと/小5)の作文より(ゆり先生/11.3週)

 周りを見て、何かふにおちない事があったとき、「はてな」など思うこ事ができる。そして実験する事が科学的態度だ。評:「科学的態度」をわかりやすく、自分の言葉で言いかえられていますね。

諒子さん(まく/小5)の作文より(はるな先生/11.3週)

 この話を読んだとき、「私はものをよく見えていないなあ。」と思いました。似た話もあるけれど、幼稚園にかよっていた頃のことです。海の中のタコの絵は、いつも真っ赤にぬっていました。後から、タコはゆでてから赤くなると聞いたときは、すごく驚いたことがありました。たぶん、何かの、真っ赤なタコが泳いでいる絵を見たとき、私は、タコは生きている時も赤い、と信じきってしまったようでした。 習慣や常識にとらわれず、正しく物をみるという点で、思いついたことがあります。 昔は、地球が中心にあって、他の天体が地球の周囲を回っているという、天動説の考え方が正しいと思われていました。1543年にコペルニクスが、太陽が中心にあって、その周りを地球や水星が公転しているという、地動説を発表しました。けれど、当時のキリスト教会の教えに反していた考え方だったので、人々には信じてもらえなかったそうです。 コペルニクスの、教会の教えに反している考え方でも、自分がそうと思ったことを、発表した勇気は、すごいと思ったことです。 日常生活の中で、科学的態度が今一番必要なことはリサイクルのことだとおもいます。これは、リサイクルできない物だと思っていても、リサイクルできる物もなかには、あるのではないかなとおもうからです。それに、これからは、地球のために、不用だと思っている物でも、見方を変えて必要な物に変えていかなければいけないと思います. (評)タコの色が海にいるときと、ゆでたあとでは、色がかなり、違うという事実に小さい頃気がついたのををよく思い出せました。自分の体験を通して、認識し物事を、よく見つめることのたいせつさに気がついたのは、なによりでしたね。習慣や常識にとらわれずに、正しく物をみることを、コペルニクスの地動説で、実例にとりあげたのも、とてもよかったです。日常生活のなかで、今、一番大切な科学的態度として、リサイクルの提案を、感想文のむすびに、あなたの意見として書きのべたところが、非常にすぐれています。

宮淳さん(あたつ/小6)の作文より(かつみ先生/12.1週)

 ぼくは、夢を目的にしてそれを達成しようとは思わない。夢を目的にするのではなく、問題はなにを目的にするのかでそれが夢なのだ。 評:哲学書に出てくるような言葉だね。夢は目標なのではなく、何をしようかといろいろ探していくことが夢そのものなのだ、そういうことかな。心にずっしりくる言葉だね.

ヘノチャさん(けら/小6)の作文より(みち先生/11.2週)

 バイオリンのレッスンは先生のご自宅で行われており、三十分練習をします。まずは先生が調律をしてくださいます。評:尊敬語を使って先生との関係、言葉の豊かさを表せた印象的な文です。

エガさん(てせ/小6)の作文より(とこのん先生/11.3週)

 森林の伐採、家の建設、環境破壊、いろいろな方法で自然がなくなってきている。(略)そうなると、自分でまいた種で自分達が死んでしまうなんて全く情けない。 評:現在は本当に「情けない」状況だといえるでしょう。私たちはエゴを追い求めるあまり、自分で自分の首を絞めてしまっているのかもしれませんね。

チョロすけさん(ふか/小6)の作文より(とこのん先生/11.3週)

 人間は元々自然の中で生まれ、自然の摂理の中で他の動物達と共存してきた。だがここ百年の間には自分の故郷である自然を伐採し、今まで共に生きてきた動物達を、絶滅に追い込んでいる。このままいけば人間さえも「絶滅」という末路を辿ることになるだろう。こうならない為には、まず、自分達が今までどれだけ自然に世話になったか、自覚するべきではないだろうか、と思った。 評:心に響く意見です。自然の一員として人間はこれまで何をし、そして今後何をしてゆきべきなのかを改めて考えさせられます。

  光る表現(中学生以上) 1999年12月3週号

たこ星人さん(こむ/中2)の作文より(きょうこ先生/12.1週)

  「今度こそ成功するぞ!」「絶対できる!」「ぼくは最強だ!」と強く思う気持ちが失敗しない、成功につながるのである。(評)すごい!! 前向きな「言葉」の威力を感じてしまうね!! 失敗を恐れず、前向きな「言葉」を大切にしてがんばっていきましょう!

アッポさん(うえ/中3)の作文より(ふじのみや先生/11.3週)

 このように、昔話は、人間を豊かにしてくれる手本である。そして、親である。 評:「親」と表現したところが、的を得ています。単なる「教え」ではない温かさもあるのが、昔話なのでしょうね。

ペー吉さん(うき/中3)の作文より(ミルクティ先生/12.1週)

 【題】Word Flower Blooms【書き出し】「言葉」とは、「言」の「葉」である。人の紡ぐ魔法、葉のようにあちこちへ広がっていく、無限の可能性をもった魔法である。【結び】言葉の範囲を広げていくことは大切だが、それが言葉の華を潰さないようにしていくことはもっと大切である。言の葉を広げていくこと。水をやりすぎて枯らせないこと。外国の文化と接する機会が多くなった今、それが私たちに必要である。<評>言葉を植物になぞらえて書いた、題と書き出しと結びのコンビネーションが絶妙できれいですね。

UZI.SMGさん(そお/中3)の作文より(ミルクティ先生/12.1週)

 (名言「ロバが旅に出たところで馬になって帰って来るわけではない」の意見文)しかしながら、ロバは所詮ロバであるとあきらめては何も始まらない。どうせだめだと始めの一歩で嘆いて、やめてはならない。(略)確かにロバは旅をしたって価値のある馬にはなれない。しかし、旅のプロとなり、地理を知り抜いたロバが誕生する可能性を秘めているともいえないか? つまらぬ偏見で自分をつぶすことのないようにしなくてはならない。<評>どうせ、できっこない。どうせ、かなわない。そういうあきらめの気持ちでは、道は開けないのだろうね。読んでいて勇気が湧いてくるような作品でした。

希美さん(あたち/高2)の作文より(ももんが先生/11.3週)

 家族という場所は、エネルギーを補給する場所みたいだ。評:ズバリ、言い得ています!心がほっとなる、やさしいエネルギーの供給源でありたいですね(^o^)/。

アテルイさん(あめつ/高2)の作文より(ももんが先生/11.4週)

 (「社会の均質化」を問題として取り上げている文章より...)大学入試で考えてみると、ほとんどの大学が外国語は英語を課している。だが、インターネット時代とは言っても、思考方法がすべて英語的な均質思考でよいのだろうか。(中略)幼稚園の運動会でも皆が手をつないでテープを切るという。ここでがんばる気力は生まれるのだろうか。評:鋭い! いい感性ですね。言語は文化と絡み合って発展してきたもの。言語が変われば、思考パターンは自然に変わってきます。また、幼稚園の例も個人的に賛成。こんなことは、子どもに失礼ですよね(;^_^ )。

  オンライン作文から 1999年12月3週号

 言葉の森のホームページに、インターネットで送られたみんなの作文が掲載されています。今回は、その中の作品をひとつ紹介します。

題名:海賊船になろう!!!

名前:風間 吉見

 戦後の日本では、大企業は日本人にとって高嶺の花であった。誰もが給料が良く、社会的地位の高い大企業に入るために、一番の近道である一流大学に入ろうとした。一度、大企業に入ってしまえば一生、終身雇用が保障され、豊かな生活を送ることができる。しかしバブル崩壊と共に、この通説も崩れ去った。超一流の証券会社、銀行が次々と倒産する。大企業の経常利益率は著しく減少し、リストラ(首切り)が次々と行われている。そんな中、著しく業績を伸ばしている中小企業が存在する。その多くが、大企業には無い独自のサービスを提供し、確実に顧客のニーズを掴んでいる。

 欧米では殆どの一流大学の学生は、有名大企業には就職をしない。彼らは大企業には魅力を感じてない。給料の低い中小企業でも、自分の実力を伸ばせる企業を選ぶ。そして自分の実力を伸ばした後、その会社を辞め、自分で起業する。今のアメリカの好景気の背景には、このような若い起業家達の活躍がある。最近では日本でも、このような動きが出てきた。私も大企業には魅力を感じていない。私は強い「武器」を持っている企業に就職し、その「武器」を吸収したい、と思っている。

 来年、日本に新しい株式市場が二つ生まれる。二つともベンチャー企業、中小企業を対象にしており、この二つの市場の誕生により、一番の問題であった「資金繰り」が解決される。資金が無くても、斬新で画期的なアイディアを持つベンチャー企業、中小企業は簡単に資金調達が可能になる。多くのベンチャー企業、中小企業が誕生すれば当然、競争が激しくなる。しかし、この競争こそが不景気を吹き飛ばす一番のカンフル剤になるのだ。

 この前、日本の大型貨物船が海賊に襲われた。御伽噺のような話だが、現実の事件だ。海賊達は小さな船に乗り込み、その機動力を存分に発揮し、大型貨物船を包囲した。そして海賊達は次々と貨物船に乗り込み、乗組員を縄で縛り、その間に荷物を強奪した。船は小型でも、その機動力を発揮すれば大型貨物船でも相手にできる。このことは、これからの企業にも当てはまるだろう。

  オンライン作文のページ

 言葉の森のホームページに、インターネットで作文を書く人のページがあります。

 下記(略)は、今学期の中3のページです。題名や名前にもいろいろ工夫して、みんなかなり長い字数で書いています。自宅からインターネットに接続できる人は、友達の作文を読んでみると、いろいろ参考になると思います。これらの作文に感想を書くこともできます。