http://www.mori7.com/ 2000年1月1週号 通算第646号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  新年あけましておめでとうございます

 2000年は、コンピュータの2000年問題をめぐるトラブルも一段落し、インターネットもケーブルやASDLを使った常時接続型のものが普及する年になりそうです。

 言葉の森もインターネットを活用し、ゲームよりもおもしろい作文教室を目指していきたいと思います。

  新学期は1月4日スタート(1月10日(月)は休み宿題)

 新学期は1月4日(火)からスタートします。

 1月10日(月)は休みで宿題です。月曜日の人は、1.1週の作文を自宅で書いて持ってきてください。

  1.1週の課題

   小学3〜6年生 1.1週 家族で

 年末から年始にかけて、家族で出かけたり遊んだりする機会が多かったと思います。楽しかった出来事を思い出して書いてみましょう。

   中学生以上 1.1週 心

 心と対比して考えられるものは、「お金」「モノ」「量」「身体」「形式」などでしょう。外見だけでなく中身の心を大切にするという主題で今年初の作文を書いてみましょう。

  1月からの教材の説明

 新しい学期の教材が届いたら、これまでの古い教材はかたづけておいてください。

 1月1週は、「みんなの清書」は送っていません。したがって、1月1週は、自習用紙の「投票」の欄は書かなくて結構です。

 自習用紙の説明

 自習は、毎日やっていきましょう。全部ができないときは、長文の音読だけでもやっていきましょう。

 自習用紙の上の方には国語問題の解答欄が、この問題と解答は、毎週の「山のたより」に載っています。

 教室や先生へのご質問ご連絡は、「先生へ」の欄にお書きください。

 自習用紙は、封筒を兼ねています。作文用紙を自習用紙にはさみ、先生の住所ラベルを貼り、まわりをセロテープなどでとめて、80円切手を貼り、ポストに投函してください。

 ファクスで作文を送る場合も先生あての住所ラベルを貼っておいてください。

 作文用紙の説明

 作文用紙の上の欄にある生徒コード・週・曜日・先生の名前などは、必ず書いておいてください。

 週は、1.1週(1月1週の場合)のように書いておいてください。

 清書用紙の説明

 清書用紙は、毎月第4週の清書のときに使います。作文用紙と似ていますのでまちがえないようにしてください。

 貸出図書の説明

 貸出図書は、12月10日ごろまでに前の学期の図書を返却した人に同封しています。今回の返却期限は3月10日です。ただし、早めに返却しても新しい図書を追加して送るということはありません

 小学校低中学年のうちに、読書の基礎力をつけていきましょう。

(1)本は何度も繰り返して読むものです。好きな本を繰り返し読むことが読書力をつけます。

(2)学年のわりに易しい本読みすぎると読解力が低下します。ちょっと難しいと思うぐらいの本を読むようにしていきましょう。

(3)逆に学年のわりに難しいものを与えるすぎると読書量が少なくなります。バランスをとって読みましょう。

(4)小学校中学年までは、漢字や計算の勉強よりも読書を中心にしたほうが、高学年になってからの力がつきます。

(5)子供が自分で読むのを渋る場合は、お母さんが読んで聞かせてあげてください。読み聞かせも読書と同じ効果があります。また、内容がおもしろければ子供は自然に自分で読むようになります。

 課題フォルダの説明

 (1)おもて表紙の項目表

 項目表は、その生徒の級(A1級、B3級などという級で、課題フォルダの右上に書いてあるもの)と連動しているものですが、今学期は、学年ごとに共通の項目=級で勉強するようにします。

 項目表は、上の段が作文用、下の段が感想文用となっています。いずれも●印の項目ができるように勉強していきましょう。

 (2)うら表紙の作文課題集

 課題集は、授業のはじまる前までに見ておき、何を書くか決めておきましょう。小学1、2年生は自由な題名が中心です。小学3、4年生は、決められた題名が中心です。授業の前までに、書くことを準備しておきましょう。その週に何を書くのか決めていないまま電話に出たり、感想文の長文を読んでいないまま先生の説明を聞いたりしてもいい作文は書けません。感想文のもとになる長文は、あらかじめ何度か読んでおいてください。小学5、6年生の課題(特に感想文の課題)は、難しいものが多いので、書きにくい場合はほかの題名で書いてもかまいません。しかし、やさしいものをたくさん書くよりも、難しいものを少し書く方が力がつきますから、無理のない範囲でできるだけ作文課題集の●印の課題に取り組んでいきましょう。

 ひとつの週について、5つの課題がならんでいます(空欄のところもあります)。上から4番目の 4の課題は感想文になっていますが、この感想文のもとになる長文は、今回は載せていません。

 (3)先生の住所ラベル

 通信で自宅で勉強している生徒には、先生の住所ラベルが入っています。自習用紙にこの住所ラベルを貼って郵送またはファクスで送ってください。

 (4)予定表

 予定表には、3ヶ月の予定が載っています。

 授業のない日は、言葉の森新聞などでもお伝えしますが、予定表をよく見て確かめておいてください

 (5)長文集

 長文集は、全部で8ページあります。毎日1ページ、声を出して読みましょう。小学生の場合は、できるだけお母さんやお父さんのいる前で声を出して読むようにしましょう。声を出して読むということは、内容を理解するためだけに読むのではなく、言葉と言葉のつながり方や文のリズムを味わいながら読むということです。最後まで読み終えたら、また、最初から戻って読んでください。長文は、自分の好きなものを繰り返し読んでいくとよいと思います。ただし、感想文の課題がある週は、その感想文のもとになる長文をよく読んできてください。

 読みにくい漢字には、末尾に読み方を書いています。漢字はできるだけふりがなをふらずに読めるようにしておいた方が読む力がつきます。読めない漢字をお母さんやお父さんに聞いたときは、その漢字にふりがなをつけずに漢字のまま読めるようにしておきましょう。

 長文の音読は、表現力と読解力を育てます。特に、高校生以上で、文章を書くのが遅い人、長く書けない人、語彙が乏しい人、国語の読解が苦手な人などは、長文を繰り返し音読していきましょう。国語の読解が苦手な人は、長文の音読と合わせて、現代文の問題集の問題文を復読する練習もしていきましょう。

 (6)短文集

 短文集は、4ページになっています。順番にやっていきましょう。

 短文筆写はただ書き写すだけではなく、暗唱(暗誦)できるようにしてから書き写しましょう。子供まかせにすると、ただ機械的に書き写すだけという勉強になりがちですから、お母さんの方で暗唱できるかどうか見てあげてください。初めのうちは暗唱ということに慣れないので時間がかかると思いますので、無理のないようにゲーム的な感覚で勉強してください。

 短文の暗唱・筆写は、表現力と記憶力を育てます。

 (7)漢字集

 漢字集は、年に1回カラー刷りのものを配布するようになりました。なくしてしまった人はご連絡くださればお送りします。漢字集には、小学生の場合、その学年で習う漢字を載せています。最後まで書き終えたら最初に戻って繰り返し練習をしていってください。書きにくい漢字は、4回以上書くようにしていきましょう。子供は、新しいものを1回ずつやるような勉強の仕方を好みますが、学力をつけるポイントは同じものを何度も繰り返すということです。勉強の仕方も子供まかせにせず、お母さんの方で見てあげてください。

 「あいうえお」などのひらがなは、文字の書き方を練習するためのものですので、省略して結構です。

 漢字集や短文集の文字は、教科書体というフォントで印刷しています。この文字のとおりに書くようにすると、文字の練習にもなります。

 (8)ことわざ集・名言集

 小5以上の生徒には、年に1回カラー刷りのことわざ集・名言集を渡しています。なくしてしまった人はご連絡くださればお送りします。