http://www.mori7.com/ 2000年2月1週号 通算第650号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  2月11日(金)は休み宿題

 2月11日(金)は休みです。金曜のクラスの生徒の2.2週の課題は自宅での宿題となります。ほかの日に教室に来るか、教室に電話をして、先生の説明を聞いてから書くこともできます。

  来週2.2週のヒント(小1−高1)高2以上は別刷り

小1・2年 2.2週 じゆうなだいめい

 1・2年生は、じゆうなだいめいがいちばん書きやすいと思います。ふだんの生活のなかで心にのこったことがあったら、作文を書く日までわすれないように、カレンダにメモをしておくといいでしょう。

小3年 2.2週 なみだが

 「なみだが出そうになったこと」や「なみだが出たこと」や「なみだがとまったこと」など、「なみだが」のあとに自由にことばをつけて題名にしてください。

 同じなみだでも、「うれしなき」「くやしなき」「もらいなき」などいろいろななみだがあります。また、ただ思いっきりあくびをしただけでもなみだが出るということもあります。からいわさびのついたおすしを食べたときも、なみだが出るでしょう。みなさんは、「なみだが」という題名で、どんな場面を思い出しましたか。

 幼稚園時代のように小さいころは、泣いていても、別のうれしいことがあるとすぐになみだが止まります。「えーん、ころんじゃったー。(>_<)」「いい子、いい子。ほら、大好きなアイスクリームがあるわよ」「わーい、うれしいなー。(^○^)」というようなことは、みなさんにもあったでしょう。

 しかし、3年生になると、なみだが出るときはそんな単純なものでなくなっているかもしれませんね。

小4年 2.2週 バッタの害で有名なのは(感)

 ミスプリント:8行目の「先頭の群キロ」→「先頭の群のはばが一・六キロ」

 内容:大陸ではバッタが大発生することがあります。移動しないときのバッタは性質もおとなしく一匹一匹草を食べて生活しています。移動するバッタは群がって生活し性質もあらくなります。

 解説:夏になると、みなさんもバッタをつかまえて遊ぶことがあるでしょう。そういうバッタが幅1.6キロ、厚さ30メートルで飛んできたら、虫捕り網でつかまえるどころではありませんね。こんな大群で生活していると性質があらくなるのも当然という気もします。

 似た例は、バッタの話ばかりでなく、人間の話にもありそうです。ひとりでいるときはおとなしいのに、集団になると急に暴走する人がいるでしょう。集団の活気は、いい面にも悪い面にも結びつきます。身近な例で考えてみましょう。

小5年 2.2週 チョウチンアンコウ(感)

 解説:日本の近海には、まだ不思議な生物がたくさんいます。科学がこれだけ進歩しても、まだ深海魚などをうまく飼育できないというのは不思議な気がしますね。

 似た話は、飼っている生き物のことなどが書けそうです。カエルや鳥などの小動物や昆虫は、自然界の中では何億年もたくましく生き続けていますが、それを人間が飼育しようとすると、とたんに弱々しい生き物になってしまいます。自然と同じ環境を人工的に作るのはまだむずかしいのでしょう。

小6年 2.2週 私の家は自動車が(感)

 ミスプリント:左から14行目「生き物でる」→「生き物である」

        左から7行目「おぱあちゃん」→「おばあちゃん」

 内容:私の家の前の道は土の道だった。エノコログサの話題で最初仲間意識を持ったとなりの家のおばあちゃんは、草むしりでスミレを抜いてしまった。数年たって道路は舗装され雑草は姿を消した。人間はハイキングなどでは「自然がいい」と言うが自分の庭に出てきた雑草には冷たい。

 解説:似た話は、学校や町内会でも草むしりなどが書けそうです。 感想は、自然そのものを大事にすることの大切さなどで考えてみましょう。人間にとって住みよい清潔な環境を作ることも大事ですが、人間も自然の一部なのだという自覚がこれからはますます必要になってくるのでしょう。

 ことわざは、「135、やはり野におけ……」「71、過ぎたるは……(きれいにしすぎることは)」「88、蓼食う虫も……(雑草にもそれぞれのよさが)」などが使えそうです。また、長文の後半をもとにして、「雑草も言葉も、見方によって変わる」という感想で、「92、長所は短所」などのことわざを使うこともできるでしょう。

中1年 2.2週 新聞というものをまるで読まない(感)

 内容:私は新聞の行間と余白を読む。新聞は縁日のようなものである。偶然が潜むあちこちに散らばった情報に関心を呼ぶものが多い。

 解説:著者の主張は、新聞が正面から論じようとしているところよりも、行間や余白の部分におもしろさがある、ということですから、これをみなさんの人間関係や勉強などに当てはめて考えてみるといいでしょう。

 授業中でも、先生の授業を聞くよりも「この先生は、今日も同じネクタイだなあ」とか「隣の席のA君はノートをとるふりをして寝ているなあ」と行間や余白を見ていたほうが楽しいでしょう。また、先生の雑談の中に意外に印象に残るひとことがあったりするものです。

中2年 2.2週 文化もパーソナリティも(感)

 内容:私たちの支配者は過去の時代のように名前を持った権力者ではない。私たちの欲望は、今の時代の価値観に左右されている。大自然の中でも、その価値観から逃れることはできない。

 解説:コード(CODE)は「法典、慣例、符号」などの意味でこの場合は「法典」というところでしょう。交換価値とは、「商品の金額に換算できる面」というぐらいの意味です。

 似た話は、「もっと○○になりたい(やせたい、かっこよくなりたい、成績がよくなりたい、いい家に住みたいなど)」が、今の時代の価値観の反映であるというところで考えられるでしょう。美人という価値観でも、源氏物語に出てくる美人の顔と、浮世絵に出てくる美人の顔と、現代の美人の顔とではまったく異なるものです。

 意見は、「今の時代の価値観に流されず自分の価値観を大切にしよう」または、「自分の持っている価値観が時代や文化に影響されていることを自覚しよう」と考えてみるといいでしょう。反対理解は、「その時代の価値観に合わせていきることも大切だが」。

 名言は、「62、人はその制服のとおりの……」「29、自分が考えるとおりに……」「8、英雄が歴史を作るのではなく……(人間は時代によって作られる)」「69、未来にはひとりでにできる未来と……」など。中3年 2.2週 私の英語力はほとんど(感)

 内容:中学生のときの英語の授業でアメリカ人講師の笑顔に違和感を持った。後年アメリカに行き、彼らの笑顔が意識的なものだと知った。笑顔は、異質な人が共存する社会でのコミュニケーションのルールなのだった。

 解説:笑顔のほかに、挨拶や言葉づかいや服装などもコミュニケーションのルールと言えそうです。中3の人の中には、受験のときの面接の仕方などを練習した人もいると思いますが、知らない人と初めて話すような場では、互いに誤解を招かないようなルールが必要です。面接の会場に、セーターにサンダルばきであくびをしながら入って「ん? なんでも聞いてちょうだい」などと言う人はいません。大事なのは中身ですが、入れ物がそれなりにしっかりしていないと、中身まで見てもらえません。

 意見は、「ルールを大切に」ということで考えることもできますが、反対に「無理をせずありのままの自分で」ということで考えてもいいでしょう。

高1年 2.2週 私たちは旅、未知と偶然の要素を(感)

 解説:旅によって生き生きとした感受性をとりもどすことができる、という話です。自分の旅行体験などを書いてもいいでしょう。修学旅行などで、ただみんなについていっただけの旅行というのは、夜中の枕投げ以外にそれほど印象に残るものはありませんが、自分ひとりで行った旅行の場合は、細かいところまで鮮明に記憶しているものです。

 修学旅行と言えば、先生(森川 林)も、高校3年生のときの修学旅行は確か九州か京都に行ったはずですが(それとも奈良だったかな)、行った場所などは何にも覚えていず、覚えているのはバスガイドさんがきれいだったことと、夜中にみんなで電気を暗くして話をしたことぐらいです。

 主題は、単なる知識よりも、生きた関心が必要だということで大きく考えていくといいでしょう。

 社会実例は、主人公が旅に出て成長する物語などで考えてみましょう。例えば、「浦島太郎」。「平凡な生活を営んでいた太郎は、亀を助けたことから、海の中の竜宮城に旅立った。地上では何百年もたつ時間がわずか数日にしか感じられなかったのは、それだけ太郎の感受性が生き生きとしていたからにちがいない。云々」

 ことわざは、「かわいい子には旅をさせよ」などのようにすぐに当てはまりそうな表現だと、かえって加工しにくいものです。「ロバが旅に出たところで馬になって帰ってくるわけではない」は逆の意味のことわざなので、この方が加工しやすいでしょう。まったく関係のなさそうなことわざで、「猿も木から落ちる」のようなものを主題に関連させて加工していくと、頭の体操になりそうです。「『猿も木から落ちる』『カッパの川流れ』とは言うが、決して『猿の川流れ』とは言わない。つまり、慣れているものには注意力も散漫になるが、初めて出合うものには集中力も高まるということである。家と学校(会社)の往復だけでは得られない新鮮な感受性を、非日常的な旅行で手に入れることが必要なのかもしれない」のように。しかし、猿が川を流れている場面というのは、想像しにくいなあ。

  来週2.2週のヒント(高2以上)

高2年 2.2週 言語以外の表現方法は(感)

 内容:言語以外の表現は、社会生活の中で大きな役割を果たしている。しかし、現代は言葉というものの力を過信しているため、言語以外の音声やしぐさの重要性に目が向けられていない。

 解説:子供のころに、こういう経験があった人も多いでしょう。「どうして、こんなことをしたの」「よくわからないけど」「どうしてわからないの」「えーと、その、つい」「どうしてついなの」。

 言葉で説明しきれないことは世の中にたくさんあります。「大人にはわからない」「男にはわからない」「女にはわからない」などという言葉をみなさんも聞いたり言ったりしたことがあるでしょう。

 人間の決断は言葉では説明しきれないところでしばしばなされるものです。「人生意気に感ず」なども言葉で説明しにくいところでしょう。

 しかし、現代社会では言葉だけで判断する面が増えています。増えるPL(製造物責任)訴訟に対応するために、企業も製品にいろいろな注意書きをつけていますが、中にはただつけただけのような注意書きもあります。カップラーメンには「熱湯に注意」などと書かれていますが、これはカップラーメンを作っているときにお湯をこぼしてやけどした場合、企業が製造物責任を訴えられないようにするためです。アメリカではペットの猫を電子レンジで乾かそうとした人が、電子レンジ会社を訴えた例もありました。訴えるほうも訴えるほうですね。

高3大社 2.2週 新しい世紀にむけ(感)

 内容:戦後の道徳は私利私欲を否定し公共性を優先させてきた。しかし、「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」のような標語はかえって道徳を実践させにくくしている。私は、阪神大震災のボランティアに、自分のしたいことが人のためにつながるという新しい動きを見ている。

 解説:資本主義の原則は、自分の利益が社会の利益につながるというものでした。アメリカ資本主義の勃興期には「GMにとってよいことはアメリカにとってよいことだ」という論理が成り立ちました。これを国際社会に当てはめれば「アメリカにとってよいことは世界全体にとってよいことだ」という論理も成り立ちます。自由貿易の主張は、それぞれの国が自分のいちばん得意なものを専門にして利益を上げることが世界全体の利益の増加につながるという考え方をもとにしていました。

 しかし、資本主義の発展が鈍化すると、ゼロサム社会の面が強くなり、現代では「自分の利益は、他人の損失」という考えのほうが説得力を持つようになってきています。

 自分の利益が社会の利益につながるような道徳は、心構えを変えることによって実現するものではなく、社会や経済の仕組みを変えることによって実現するものでしょう。

 二酸化炭素の排出を抑えるために、現在、排出権取引という仕組みが作られつつあります。これも、自分の利益が社会全体の利益に結びつく仕組みでしょう。

 自分の利益と社会の利益を調和させる方法を考えてみましょう。

  光る表現(小1−5) 2000年2月1週号

陽己さん(あもろ/小1)の作文より(ミルクティ先生/1.2週)

 『たこをつくったこと』えは、わたしがかきました。ほしとながれぼしのえもかきました。たこあげたいかいがあるから、わたしのたこが一ばんだといいなとおもいました。<評>思ったことを 長く書けたね。はるなちゃんの つくった たこは、そらの ずっと上まで あがっていって、おほしさまに あいさつしてしまうかも しれないね。(^o^)

敦さん(あにい/小2)の作文より(めもま先生/1.2週)

 「どっちへいけばいいの?ぼく、わかんないよ。」といってワアーッとなきだしてしまいました。(評)ものすごい勢いで泣き出した感じが伝わってきます。最初はありませんでした。金、銀のところにもどってくると、なんと、金、銀があったのです。(評)最初のお目当てのものがなくてがっかりして、後になって思いがけずに手に入れられたうれしさが伝わってきますね。

ししさん(あふか/小2)の作文より(スズラン先生/1.3週)

 ぼくににているところは、たしざんやひきざんのけいさんもんだいを、たくさんやらなくてはいけないしゅくだいはきらいだということです。評:同じようなことをたくさんする宿題は、早くおわらないかなぁと思ってしまうのですね。同じような気持ちの人は多いと思いますよ。

皓基さん(あもほ/小2)の作文より(かつみ先生/1.3週)

 かぜのようにとんでいきました。 評:かぜのように、など、たとえを使った表現、どんどんうまくなっています。読書をするときに、ほかにどんなつかいかたができるかな、どういうたとえができるかな、さがしながら読んでみるのもいいね。

さくらさん(あそあ/小3)の作文より(めもま先生/1.3週)

 「まるで地面から手が出てきて竹馬の下の方をひっくりかえしたようで全ぜんだめでした。」(評)竹馬がうまく進まない様子が、とてもよく伝わってきますね。

博美さん(あちは/小3)の作文より(スズラン先生/1.2週)

 (お正月におばあちゃんの家に行って)夜ごはんはおなべでした。おかあさんが、やさいをきりました。お父さんは、おなべに具をいれました。私はお父さんのてつだいをしました。評:家族みんなでお鍋のご馳走を楽しんでいたのでしょうね。温かいお鍋は寒い夜にぴったりですね。

ひろみさん(あちや/小3)の作文より(ももんが先生/1.3週)

 微生物は、ただ小さいだけの生物だと思ってたけど、小さいのによくやるなあと、感心しました。評:まわりを見つめなおしてみて、たくさんのことを発見したひろみちゃん。小さいけどパワフルな微生物たちにおどろいた気持ちが、すなおに表現できましたね。くつをはいて土間を出たとたん、運動場のすみっこで足が止まりました。他の学校の子が、名城の運動場をかりてサッカーの練習をしていました。評:「あれ?」と思って、サッカーをしている人たちを見たひろみちゃんのようすが、とても良く伝わってきます。「足が止まった」という表現がいいですね。

瑞季さん(てく/小3)の作文より(かつみ先生/1.3週)

 さいごまでよみおわった時、とてもおもしろいふしぎなお話だと思いました。 評:さいごまでよみおわった時、という一文がいいね。さいごまで、ちゃんと読んだのだな、ということがわかるし、この一言で、感想文もすっきりおわります。

ザッカルさん(あおぬ/小4)の作文より(とこのん先生/1.3週)

 二年生のとき、僕は、時間がなかったので、目玉焼き1個で学校へ行ったら、すごくおなかが空きました。朝ご飯はやっぱりたいせつでした。 評:朝ご飯をきちんと食べずにでかけると、お昼前にお腹がすいてしまってこまったりすることがあるよね。「やっぱりたいせつでした」という言葉、とても実感がこもっていま

快斗さん(あちね/小4)の作文より(スピカ先生/1.3週)

 アメリカシロヒトリは、けっこうこどくなんだなぁとふとおもいました。こうやってみるとアメリカシロヒトリは、さいしょこわいというイメージがあったけど、やっぱりすこりかわいいなとおもいました。夕日をあびてアメリカシロヒトリが金色にかがやいてみえました。 評:こわいだけだった虫が長文を読んで、「すこしかわいい」と思えるようになったんだね。最後はきれいな情景の結びができました。

ゼニガメさん(あひろ/小4)の作文より(ももんが先生/1.3週)

 「しーちゃん、七時半だよ。」お母さんが私をゆさぶっています。私は、もぞもぞっと起きます。評:お母さんのことばと情景から、上手に作文を始められました。「もぞもぞ」が、とってもねむそうなゼニガメさんのようすを、バッチリ表現していますね。

淳一さん(あとは/小4)の作文より(ももんが先生/1.3週)

 今日、朝起きると、家のやねや木の葉にうっすらと雪がつもっていました。(中略)…中間休みにぷつりとやんでしまいました。(中略)ぼくが家に帰る前はあまりきつくなかったけど、帰りのと中でゴーと雪がおそってきました。評:雪のようすをいろいろなことばで表現できましたね。こんな風に、色や音、動きをつけて説明してあげると、読んでいる人にもようすがとてもよく伝わってきます。きがえてから、左右のひざがじわじわして、なんだかいたかったです。評:サッカーで、相手チームのボールをはね返したひざのいたみですね。がんばったしょうこですね。こんな風に、色や音だけではなく感じたことも、じわじわやドキドキなどの重ねことばを使ってみるといいですね。なんだか「じわじわ」が読んでいる人にも伝わってきます。

雅貴さん(あめす/小4)の作文より(ももんが先生/1.2週)

 十は、英語でテン。ぼくは、十才(テンサイ)。評:英語の読みを上手に使った、楽しいダジャレですね。大成功(^o^)/。

ナズナさん(あもせ/小4)の作文より(かつみ先生/1.3週)

 心にはいろいろあるって。怒る心、悲しむ心、喜ぶ心。 評:体言止めになっている表現の繰り返しが、とても味があっていいですね。

俊輔さん(あやゆ/小4)の作文より(かつみ先生/1.2週)

 カミキリムシの僕の知らないところで頑張っていることが一番心に残りました。 評:知らないところで頑張っている・・・探すといろいろわかるかもしれないね。いい機会なので、ぜひそういう虫、そういう人、そういう物、さがしてみようね。ケムシは人間に嫌われ、そして、ほかの昆虫にもおそわれながら生きているのだから素晴らしいと思います。 評:素晴らしいと思います。というおわりかたと、主語のケムシがあわないところが、すばらしくいいね。ケムシもきっとすばらしいといってもらえて、よろこんでいるとおもうよ。

ベフラッタさん(すゆ/小4)の作文より(ふじのみや先生/1.2週)

 まるでプーさんのようにうごきがにぶいです。 ☆さぁて、と。にげないとねぇ…。あれれ、わたしをひっぱるのはだれかな。おやおや、「おに」のひがしねくんではないですかねぇ。と、こんな感じで逃げてる悠ちゃんなのね。また、すぐにつかまりそうよ、 早く逃げろ!!

ミュウさん(あおゆ/小5)の作文より(ももんが先生/1.3週)

 私もまだまだこの世をしらないんだなと思った。評:ははは…。すなおな感想だね。もしかしたら、知らないということを知った後、どういう行動をするのかが、一番大切なことなのかもしれないですね。これからどんどん、興味のあることを吸収していきましょう!

友紀さん(あおる/小5)の作文より(メグ先生/1.1週)

 ここは父が育った所ですから,かべや家具が話せたら,どんな事を言うでしょう。評:かべや家具が話せたら,友紀さんは聞いてみたいことがたくさんありそうですね。でも,お父さんは,かべや家具が口をきけなくてほっとしているかもね。

穂奈美さん(あつえ/小5)の作文より(かつみ先生/1.3週)

 ソクラテスはきっと、きっと、心のように金無垢のように輝いていたにちがいない。 評:きっと、きっと、というところに願いが込められているようでもあるし、実感しているようでもある、そういう感情が読み取れます。このような書き方は、効果的だね。

ゆみっちさん(あにわ/小5)の作文より(とこのん先生/1.2週)

 (家族でのオーストラリア旅行の思い出をふりかえって)家族がいないとこんな楽しい生活もないだろう。と思います。家族というものがどんなに大切なものかと分かりました。 評:気兼ねすることなく、心からリラックスできるのが「家族」。旅行を通して、そのつながりの深さと大切さを実感したのですね。

たまごさん(せろ/小5)の作文より(スズラン先生/1.3週)

 「ローマは一日にして成らず」子供はすぐには大人にはなれない。今はできなくても、だんだん、「私は知らない。なぜそうなるのだろう」と謙虚に考える人になりたい。評:子供にとっても、大人にとっても、こういう気持ちが物事を学ぶ姿勢かもしれませんね。 

 

 

 

 

 

  光る表現(小6以上) 2000年2月1週号

SAPPHIREさん(ああす/小6)の作文より(ミルクティ先生/1.2週)

 今私が気に入っている本は、三浦綾子さんの本である。今まで“塩狩峠”や“氷点”などを読んできた。(略)私が考えるには、難しい本をいっさい読まないのではなく、興味をひかれたら読めばいいのだと思う。そして、十二才では十二才の考えがあり、八十才になったらわかるのではないのだ。(略)山高きが故に貴からずのように、何事も見かけにだまされないで、実質を見きわめなければいけないのだ。見かけは難しそうな本でも、作者の意図がわかる人には実質がわかるのだ。<評>「難しい本は、いっさい読まなくていい」という意見に対する反論を、自分の体験実例を入れて、しっかり書けていますね。これからも、いろいろな本にチャレンジしてね。

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/1.3週)

 そして、「大切な何か」というのは、私は多分「身のまわりのいろいろなものに興味をつ」持ちということではないかと思う。 評:なかなか年を取ってくると、好奇心旺盛という行動はなくなってくるよね。現実的に考えてしまって、夢とか希望、ロマン、壮大なスケールの想像、そういうものがなくなってしまう。大切なもの、取り戻せるかしら・・・?

青ちゃんさん(ひえ/中1)の作文より(ふじのみや先生/1.2週)

 コンクリートの家より木のぬくもりがある家。インターネットやEメールより、手紙。私たちの安心できる範囲の技術というものがある。その範囲を今、私たちはこえそうになっている。 評:まさに今、現実に起こっていることをうまくとらえた表現ですね。

GLAYさん(あおむ/中2)の作文より(ももんが先生/1.1週)

 このように、世の中には、お金では買えないものがある。それは人の心だ。評:手作りのプレゼントをもらったときの喜びを、すてきなことばで表現できました。何年かたって、物は古くなり壊れてしまっても、プレゼントに込められたやさしい気持ちは、いつまでもぴかぴかのまま、なくなりません。

GOさん(うみ/中2)の作文より(スズラン先生/1.3週)

 家や友達といると、「腹へったー」などと汚い言葉遣いになるが、知らない人の家などに行くと「どうもありがとうございました」「〜〜なんですよ」と言葉遣いが丁寧になる。評:とても分かり易い例ですね。その場面、その場面で話し方が違いますが、付け焼き刃にならないよう普段も気をつけていたいものです。

AE86さん(えや/中3)の作文より(さかな先生/1.3週)

 確かに私たちの生活では、英語としては何の抵抗も無く話せて理解できる言葉も、日本語に直すと変な意味になってしまう単語や文章も数多く存在する。評:辞書を引いて授業で習った文法に沿って直訳してみると、ん?なんだ!?ということがよく出てくるよね。英語を学習する時にも、この感覚は大切にしていくといいね。

くみこさん(さく/高1)の作文より(ミルクティ先生/1.1週)

 世の中金だ、どんなに心がきれいでも金がなきゃあ生きていけない、と言う人もいるが、「名医と言う言葉がある限り、医学は科学ではなく、無医村に行きたいと言う医者の卵がいる限り、人間は金より心の生き物である」と私は思っている。<評>既存の名言をうまく加工して自作名言を作れましたね。

愛さん(たの/高1)の作文より(きょうこ先生/1.2週)

  「注意したり、叱ったりすることは大切だと思う。それと同時に、注意されたり叱られたりする方もその前に自分のことをきちんと考えなければならない。」 叱る方だけではなく、叱られる方でも自覚が大切なんだね。すばらしすぎる愛ちゃんの意見に感動!

MAIさん(いお/高2)の作文より(きょうこ先生/1.2週)

  「現代人に求められているのは、この“先入観”を持たずに物を見て、それを心で感じ取るということではないのかと思う。」 心や体で感じ取ることよりも、分析的に見ることのほうが先にきてしまっているという現代人の抱える問題の原因の一つは先入観かぁ! 私たちはいろいろな知識をいっぱい持ちすぎな面もあるのかな..。