http://www.mori7.com/ 2000年3月3週号 通算第656号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  3/20(月)は休み宿題

 3月20日(月)は休みで宿題です。先生からの電話はありませんので、自宅で3.3週の課題の作文を書いて提出してください。先生の説明を聞いてから書きたいという人は別の日に教室に電話をして説明を聞いてください。

  来週3.4週は清書です

 来週3.4週は清書です。通学の人は、これまでに書いた作文を持ってきましょう。

  3/29(水)30(木)31(金)は休み

   課題フォルダの予定表にミスプリント

 課題フォルダの予定表の3/15、3/16、3/17のところに「次週は休み」となっていますが、これは「次次週は休み」の誤りです。

 3月の休みは、3/29(水)、3/30(木)、3/31(金)です。教室は休みで宿題はありません。

  4月は4月1日(土)からスタート

 4月の新年度は4/1(土)から始まります。本当です。

 学校はまだ休みのところが多いので、春休み中に旅行などに出かけている方も多いかもしれません。

 休んだ分はほかの日にふりかえることができます。

  今週3.3週のヒント(中学生以上)

中1年 3.3週 日本のある会社が香港で(感)

 内容:日本の会社が香港で「日本語のできる人」を採用しようとしたところ、片言しか喋れない人も含めて多くの応募があった。これに比べて日本人には謙譲を美徳とする意識が残っている。日本人は他人を型にはめたがり、また自分も型からはみ出ないように謙譲の美徳を利用しているのではないか。

 解説:日本人の「謙譲の美徳」「相手を枠にはめる見方」「長所を伸ばさない文化」などについて考えてみましょう。これは、身近にたくさんの例がありそうですね。日本では、組織のトップになる人でも自分から進んでという例は少なく、みんなから推薦されて仕方なくというケースが多いようです。みなさんのクラスで役員を決めるときもそうでしょう。クラス対抗のリレー選手を選ぶときでも、足の速い人が立候補するようなことはあまりなく、みんなから「Aさんがいい」と言われて仕方なく引き受けるというかたちが多いと思います。身近な例を通して、日本人はもっと自己主張をという意見でまとめてみましょう。もちろん、その反対の意見でまとめてもかまいません。

中2年 3.3週 妖怪の中に「もののけ」という(感)

 内容:妖怪「もののけ」がつくと、そのモノをむしょうに捨てたくなる。人類はこれまでモノを捨てずにむしろ拾うことを常態としてきた。産業革命で大量生産が可能になったときに、消費を上回る生産を守るために妖怪「もののけ」が利用された。妖怪「もののけ」の操作によって流通経済は円滑に進行している。

 解説:Aの意見は、単純に、「モノを大切に」。Bの意見は、「経済を発展させるためには、古いモノを捨て新しいモノに置き換える新陳代謝も必要だが」となるでしょう。

 名言は、「1、飽きるということも……(モノを捨てるということも確かに大切だが)」「11、限られた人生で大事なことは……(いろいろなモノを買うよりも買わずに済ます工夫を)」「30、自分の心のうちに……(モノよりも心のほうが大切)」「41、大切なのは健康らしい外見ではなく……(外見の豊かな生活よりも内面的に豊かな生活を)」などが使えそうです。

中3年 3.3週 今、日本の都会では、路上で(感)

 内容:昔、訪問販売で詐欺にあったことがあった。日本では路上の販売はあまり見かけないが、路上販売や訪問販売にはリスクがつきものだ。スーダンの路上で、煙草屋から一箱買おうとした。一度にたくさん買えば煙草屋も喜ぶだろうと思ったのだが、ほかの人の分がなくなるから全部は売れないと言われた。事情を知ったぼくは、一本だけ買った。いい気分だった。

 解説:路上の販売や訪問販売には、詐欺に遭うなどのリスクがつきものです。しかし、それは逆に、買い手と売り手との間に生きた人間どうしのコミュニケーションがあるということです。いまは自動販売機や通信販売で人と対面しなくてもモノが買えるようになっていますが、これがもし、タバコ屋のおばさんのところからタバコを買うとしたら、「あんた、まだ中学生でしょ。タバコなんか買っちゃだめよ」と言われるかもしれません。売り手はただ売れればいいと考えているのではなく、相手の立場を考えてモノを売っています。

 日本の都会では、このような人間的なコミュニケーションが希薄になっています。バスの運転手によっては、人が停留所に向かって走っているのを知っているのに機械的にドアを閉めるようなことがよくあります。(いるでしょ)。その一方で、地域によっては、老人が手を挙げたらそこがバス停という人間味のある運行をしているところもあります。

 今学期の課題の人間の生き方に結びつけて考えられるかな。

高1年 3.3週 先進国の後を追いかける(感)

 知識偏重の画一的な教育が、これからの時代に合わなくなっているという指摘です。みなさんの小中学校のころを思い出してみましょう。画一性というのは、日本のこれまでの教育の美点でしたが、それが今、生徒の自由な創造性を抑制するようになっています。

 現在は、上から与えられた課題を、先生が決めたスピードでこなしていくことが優秀な生徒の条件で、勉強も量的な尺度で評価されています。みんなと同じものをほかの人よりも大量に早く吸収している人が優秀だということです。しかし、これからは「みんなと違うものをどれだけ身につけているか」という質的なものがより重要になってきそうです。

 レストランでも、戦後すぐのころは、安くて量が多ければよいというような時期がありました。今は、そういうレストランは流行りません。ほかとは違うものがあるというのが、選ばれるレストランの条件になっています。

 最近、企業の倒産が相次いでいますが、失業した人たちの新しい就職先について、他の企業の幹部が「優秀なだけの人ならうちでも十分いる。欲しいのはほかにない特技を持っている人だ」と言っているのが印象的でした。もちろん、特技といっても、ケン玉チャンピオンとか鼻で牛乳を飲めるとかそういったものではありません(いるのか)。

 こう考えると、高校までの勉強は基礎学力をつけるという意味である程度画一的になるのはやむを得ないのかもしれませんが、大学や社会に出てからの勉強は、ほかの人と違うものをどれだけ身につけるかにかかっているようです。つまり、ほかの人と同じことをちょっと熱心にやっているぐらいで満足していてはだめだということですね。

高2年 3.3週 ある人物についての物語が(感)

 内容:人間は何かを決断するとき、その決断を説明する物語を作る。当人が何者であるかを明らかにするのは、当人にとって切実な自己理解の要求に基づいて語られた物語である。しかし、その物語で重要なことは独自性ではなく真実性である。

 解説:平穏な日常生活では物語を作る必要性はあまり感じませんが、困難に直面したり何かを決断したりするときには、その困難や決断を意味付けるための物語を人間は必要とします。苦しいことがあったときに、「これは神の与えてくれた試練だ」と考えるのもひとつの物語です。その物語が組織的に利用された例が、ナチスの物語、オウム真理教の物語などでしょう。

 問題は、自分が自分らしく生きるための物語であるにも関わらず、その物語が自分以外の神様や仏様から与えられた既製品の物語であることが多いということです。自分の物語は、やはり自分で作らなくちゃね。

高大社 3.3週 そういう「定着文化」というか(感)

 内容:アラビアでフィールドワークをしているうちに、元遊牧民の人々が、定着を退行と感じていることがわかってきた。移動することによって浄化されるという思想を彼らは持っている。明日のことはわからないという彼らの文化では、契約が大きな意味を持っている。

 解説:日本の文化は、石の上にも三年という文化です。定着することをよしとする文化では、契約も口約束で十分です。日本で法律や契約が日常生活にあまり登場しないのは、定着文化とも関係があるのでしょう。しかし、世界には、定着とは正反対の文化もあります。「A rolling stone gathers no moss.(転石、苔を生ぜず)」ということわざにも、二通りの意味があります。日本の定着文化の価値観だけで世界を見ていると、大事なことを見誤るということもあるかもしれません。

  光る表現(小1−小5) 2000年3月3週号

昴さん(ありそ/小1)の作文より(ももんが先生/3.1週)

 ゲームボーイに、なんでいまはまっているのかっていうと、ゲームボーイをやると、なんだかきげんがわるいとき、きげんがよくなるから。[評:どうしてゲームボーイが大すきなのかな?と考えた、こうくん。とってもいいことに気がつきましたね! いやなことがあっても、大すきなことをしていると、なんだかきげんがよくなってくるからふしぎだね。]

和香さん(あにほ/小2)の作文より(けいこ先生/3.1週)

 ママが(やけどをして)はれてるところをはりでさすと、さしたところからみずがでてぺちゃんこになりました。私はすっごーいと思いました。 評:お母さんがやけどをしたよく日の話し。この水を出すと、なおりが早いんだね。「ぺちゃんこ」と書くことで、その前にずいぶんふくらんでいることがそうぞうできるね。

雅志さん(あはな/小2)の作文より(はるな先生/3.1週)

 ぼくはめんkぶりクロールができませんでした。でも、今はこつこつれんしゅうをかさねて、だんだんできるようになってきました。・・・・けんていの日、ゴーグルをつけたらいきがもちました。ゴーグルをつけたら、いきがもって、すごいなとおもいました。「がんばれゴーグルくん」とじぶんに声をかけたかいがあったなとおもいました。 (講評);面かぶりクロールが、やっとできるようになったうれしさが克明(こくめい)に、よくあらわせています。こつこつ練習をかさねて、けんていにのぞんだいきさつが、たいへんくわしくせつめいできました。自分にこえをかけて、がんばったのが、よかったのでしょうね。自分の気持ちがありのまま表現できていて、スポーツでやりとげたあとのさわやかな気分が作文のすみずみにあふれていて、すばらしかったです。

皓基さん(あもほ/小2)の作文より(けいこ先生/3.2週)

 ありのみ(アスレチックコース)はぼくたちの力をためしているような気がしました。 評:「ありのみ」はアスレチックコースの名前。「どうだい? これができるかい?」とアスレチックコースが語りかけているようなかんじだね。この文があることで、後半の「石はこび」にせいこうした時のうれしさが、よむ人により分かりやすくなっているね。

しょうたさん(あたの/小3)の作文より(きょうこ先生/3.1週)

  「大きいのはまるでピンポン玉みたいでした。小さいのは小指のつめぐらいでした。」 大きないちごはまるでピンポン玉のように丸まるとしていたんだね☆ 食べたとたんにお口の中ではじけそうだったかな? 赤ちゃんいちごもかわいかっただろうね♪ 捷太くんがおいしそうに食べていたいちごが目に浮かんできそうだ

博美さん(あちは/小3)の作文より(スズラン先生/3.1週)

 「お母さん、今日、たまごごはんね」「はい、わかったよ」「早く食べなさい」「わかってるよ」「ごはん食べ終わったら歯をみがきなさい」「わかってる」評:お母さんとの会話が、朝の忙しい時間を伝えていますね。お母さんは、遅れないようについ心配してしまうのですね。

ミュウさん(あにた/小3)の作文より(けいこ先生/3.1週)

 (三月一日に、となりの家のサクラが)パァッ!! とはさいていないけれど、すこしだけ、きれいにさいていました。「わあ、さくのが早いなぁ……。」と、わたしが、小声で言いました。こんなに早く、サクラがさいて、寒くないのかなあ……。もしかして「もうそろそろ、花をさかせても大じょうぶかなあ……。それに、もう、立春もすぎたし、そこまで春も来ているし、もういいや!!」と、サクラの木が、思って、サクラの花がさいたのかなあ、と、思いました。 評:題名の「そこまで春が……」と思っていたのはサクラの木なんだね。ちょっと早めにさいてしまったサクラの気持ちを想像してみたことで、ミュウちゃんも「そこまで春が」来ていることを実感できたんだね。ところで、サクラの木はどうやって「立春もすぎた」と分かるんだろう? お日様かな?

航さん(あもこ/小3)の作文より(けいこ先生/3.1週)

 もし、がっこうやべんきょうがなかったらさいこう。ねて食べてねて食べてもくりかえせる。でもそんあことを、一年じゅうしていたら、ぶくぶくにふとっていて、せいじん病にかかってしまう。だからねてばっかりは、いられない。 評:できたら、だい名どおり「一年じゅうねぼすけ」していたい……そんな気持ちと、もしそうしたら……という気持ちのゆれがおもしろい。最近は「せいじん病」ではなく「生活しゅうかん病」ということが多いみたいだけど、「ねて食べてねて食べて」がしゅうかんになったら、航君の言うとおり、「ぶくぶく」になっちゃうね!

ハムスターさん(あそみ/小4)の作文より(あかね先生/3.1週)

 学校の氷は、学校に行くとき(の氷)と、氷がちがっていました。それが不思議に思いました。私の一番好きな氷は、シャリシャリしている氷です。(評)寒い日の氷のびみょうなちがい、よく表現されているね!

イルカさん(あそむ/小4)の作文より(あかね先生/3.1週)

 でも、あのときのちょーきれいだった太陽を考えると、「いいや」と思います。あのたいようは、まるでオレンジみたいでした。(評)とってもきれいなたとえ。キャンプの朝の丸いオレンジの太陽が目にうかぶようです。

 

クジラさん(あなね/小4)の作文より(あかね先生/3.1週)

 まるで、たいようが、まるい”ひ”にようにみえました。(評)真っ赤にもえた日の出の太陽のようす、よく表現できています。色が書いていない分、読み手が想像できるところがいいですね!

ナズナさん(あもせ/小4)の作文より(かつみ先生/3.1週)

 自然をわかいうちに目にしみこませておくわけです。□評:目にしみこませる、なるほど、いい表現を使ったね。きっと、若奈ちゃんがお母さんになったら、この光景を子どもにも見せてあげたい、そういう気持ちに変わると思うよ。

俊輔さん(あやゆ/小4)の作文より(かつみ先生/3.1週)

 そんな朝が僕は好きです。 評:最後にこの文章がくることで、内容を前向きなものにし、いい余韻を残してくれます。

丈史さん(すふ/小4)の作文より(あかね先生/3.1週)

 たとえば、カラスがいなかったらどうなるだろう?なにかのためにいるなら必要だ。なんのためにいるの?(評)ゴミをあらすカラスを見て、ただイヤな顔をするのではなく、問題意識を持つところが、てつ学的でいいね

イフリートさん(らよ/小4)の作文より(ミルクティ先生/2.4週)

 『ねこ』シャッピーは、さいしょに家の中だけで、かうことにしました。それで、たまに、さんぽをするようにしました。でも、だんだん外のあじをおぼえたらしくて、げんかんに、ずっと立ってニャー、ニャー、ニャーとないて、けっきょく外へでていってしまいました。(略)でも、シャッピーは、はじめは安いかんづめをたべさせていたんだけど、さいきんは、高いかんづめしかたべません。<評>「外のあじをおぼえたらしく」という表現が、おもしろいね。だんだん慣れてきて、外をうろつくわ、えさにはうるさいわ、飼い主もなかなか大変だね。(^^;

ミュウさん(あおゆ/小5)の作文より(ももんが先生/3.1週)

 テレビを見ている時は、石のように無言だ。[評:石のようにしっかりとテレビの前に腰を下ろし、じーっと画面を見ているミュウちゃんのようすが目に浮かびます。]

美和さん(あきき/小5)の作文より(スズラン先生/3.1週)

 起きて着替えてから、一階に行って顔を洗い、かみの毛を結ぶ。・・中略・・その後、各掃除(お手伝い)に取りかかる。分担は、玄関、テーブル、外だ。玄関は、玄関をはくのと父のくつみがき。外は、家のまわりをはく。テーブルは朝食の用意だ。評:学校へ行く前に、毎朝こういう日課をこなしているのは素晴らしいことですね。一日の始まりから意欲的ですものね。お布団の中でぐずぐずしているお友達は反省! ですね。

ドカベンさん(あふあ/小5)の作文より(まや先生/3.1週)

 スーパーは十時開店なのに八時くらいから開店の準備をしている。例えば店の前に果物や石けんなどの日用雑貨をならべている。店の前にならべる理由はたぶん、近くにできた大型スーパーに対抗しているのだと思う。努力しているなぁと思う。(評:急いで通学する途中の朝の光景を、とても良く観察していますね。ただ見ているだけでなく、いろいろと考えているところが素晴らしい。)

朝美さん(あやめ/小5)の作文より(まや先生/3.1週)

 いゆもというかこのごろはわたしのほうがはやくおきるのでだいどころはシーンとしている。このしーんとしているくうかんはわたしにはとてもさびしくかんじる。(評:冬は早起きすると、まだ暗くてさびしい感じがしますよね。その感じが良く出ています。)

ルパンさん(つろ/小5)の作文より(けいこ先生/3.1週)

 「えー、日本のお父さま・お母さま。子供は何か口うるさく何度も同じことを言われると内心(ベー)なんて思っている子も多いですよ。」これは、私の友達と考えた変な文だ。 評:(ベー)というところは本文ではイラスト。こんなことを友達と考えてしまうほど、「早くしなさい」を連発されているんだね。「えー、日本のお父さま・お母さま。」という呼びかけがおかしい。何だか、教育評論家の講演みたいだね。

星野惇さん(のと/小5)の作文より(ゆり先生/3.1週)

 朝起きたら、新聞を読む。そして時間がなくなっていくのにきずき(気づき)、ご飯を食べるのも遅くなり、気がつけば、もう学校に行く時間。「や・・ヤバイ」と思って家を出る。評:朝のあわただしい様子がよく伝わってきますね。

 

 

  光る表現(小6以上) 2000年3月3週号

茉有さん(ああの/小6)の作文より(かつみ先生/3.1週)

 「朝」は、人にとって、気もちを切りかえる、気あいが入る時間ではないだろうか。 評:気あいが入る、という表現がいいね。今日も一日がんばろう、そういう気持になります。

マサさん(あうて/小6)の作文より(とこのん先生/3.1週)

 僕の朝のイメージは、昼間より三倍でいったりきたりじたばたして会社や学校に出かけるというイメージです。 評:朝の慌ただしさがとてもよく伝わってきます。朝の5分は、昼の10分より貴重かも(笑)。学生時代、後1分早ければ快速の電車に乗れたのに!!と悔しがったことを思い出しました・・・

しおりさん(あそと/小6)の作文より(ふじのみや先生/3.1週)

 八時過ぎとなると、さすがにきつかった。朝食も食べず、もちろん座るひまなど無い。まるで、地を走る闘牛のようなけんまくで、玄関を出た。 評:ドドドドーーッ! 引きつった表情で一目散だったのですね。闘牛が現れるとは、マイッタ!

宮淳さん(あたつ/小6)の作文より(かつみ先生/3.1週)

 ぼくの家の場合は、朝起きると、気温が真冬のシベリア並なのですぐ必ず、ストーブをつけます。 評:聞いただけで寒くなってきます。でも、そういうところに住んでいると、体も丈夫になりそうだね。

玲子さん(あたゆ/小6)の作文より(めもま先生/3.1週)

 「私は起きる時間はもちろん家族の中で一番遅く7時15分くらいなのだ。なぜこの時間かと言うと、いつも7時に母に起こされて1回起こされてからから、もう一度おやすみなさい・・・。そして15分経ってからまた起こされて、今度はしっかり起きるからだ。」(評)つい二度寝をしてしまうあの心地よさが、ふんわりと伝わってきます。

エガさん(てせ/小6)の作文より(きょうこ先生/3.1週)

  「幼稚園くらいの時は、なぜか早起きだった。それなのに、なぜ今遅くおきるようになったんだろう。不思議だ。.......自分で言うのもなんだけどなんか昔の自分が憎たらしいと思う。あー今も昔のように早起きできたらいいなと思う。」 憎たらしいけど、でも、そうなれたらいいのになという俊くんの複雑な気持ちがよくあらわれているね☆ 幼稚園の時の自分もびっくりしてしまうくらいの早起き俊くんになれる日はきそうかな??

太一さん(あうけ/中1)の作文より(はるな先生/3.1週)

 しかし、僕はこの文章にかいてある「狂気を選ぶべきではない」ということには反対だ。なぜなら、世の中の大きな出来事は狂気によって成し遂げられたのも少なくないし、それで失敗したのもそんなに多くないと思う。 それに、ぼくはさまざまな狂気の連続でできているような人間というような人間だという意味の評価をされたこともある。たとえば僕は、パソコンにはまり込んでしまっているので、パソコンのソフトを作ったりする。作り出すときは、「ソフトを作りたい」という意思があれば、らくらくとソフトの開発をはじめる気になり、作りだすと、すぐ狂気が襲ってくる。そして恐ろしいほどの集中力でどんどん作っていく。しかし作るのもそう簡単ではないので、必ず夕食などが入り、狂気が静まってしまう。そしてまた作り出そうとしても、うまく狂気を呼び出せないと、ほとんど進まないまま、終わってしまう。そしてその日は、結局、何も手を加えないまま終わってしまう。しかし、次の日になっても、「作るの大変だから」ということが頭に浮かんでくるので、強い意思を持って始めるか、そんなこと忘れてなんとなく初めてみると、狂気が来てくれるのでまたソフトの製作が進む。だから、僕にとって狂気は無くてはならない存在だ。 狂気というのはまず、人間の一生に必ずあるものだと思う。僕から見ると、狂気が無くいつも落ち着いている人は、この人思考能力があるのだろうかと思ってしまう。それほど、人間と狂気には何かのつながりがあるんだと思う。(講評);長文への、反対意見をしっかりと述べて、自分の体験を実例に挙げながら、反対理由を説明したので、たいへんわかりやすかったです。また、「狂気」の本質をよく見極め、その利点を冷静に分析しているところが非常にすばらしかったです。

GLAYさん(あおむ/中2)の作文より(ももんが先生/2.3週)

 確かに今の時代の価値観を尊重することも、流行に流されないことも大事だが、一番大事なのは、今とか昔ではなく、自分自身の価値観をもつことだと思う。[評:反対意見への理解と総合化の主題がしっかり書けましたね。また「自分自身の価値観」という、題名に使ったキーワードもとても生きています(^o^)/。]

 

 

たこ星人さん(こむ/中2)の作文より(きょうこ先生/3.1週)

  「子供から見れば『遊ぶ』の方がやはり楽しいもので『勉強』をあまりやりたくないものだ。そこでそれを両立させるための遊びがある。それはクイズだ。」 ほんとだ! これなら楽しく遊んで勉強! 最高だね。遊びと勉強を合体させてしまう方法を考えてみちゃうなんてすごい発想だなぁ。勉強の進み具合はどう??

武照さん(あよ/高2)の作文より(森川林先生/3.1週)

 縄文時代には、現在に比べれば低い生産力でも一応満足して暮らしていたはずである。「不足の時代」とは情報手段の発達による「充足を不足と強く意識させられる時代」と言い換えることができるかもしれぬ。評:これはオリジナルな名言になっているね。「○○は(Aではなく)Bである」というかたちの文は切れ味がいいね。

希美さん(あたち/高2)の作文より(ももんが先生/2.3週)

 (外国の教育方法の長所について…前略…)疑問を感じたら口に出し、お互いが意見を交換し合い、良い環境を築きあげる。教育方法が違うだけで、これほど日常生活に影響するのだ。[評:外国の教育方法の良さ(他のものの長所)を理解することにより、日本の社会の抱える問題点(自分の短所)が見えてきます。社会問題の原因を考えるときに、こんな方法はとてもいいね。]

jfkさん(ひの/高2)の作文より(ミルクティ先生/2.1週)

 『個性』個性とは、主体性のことだ。人生の色々な場面において自分なりの選択を自分ですること。そしてその選択のつみ重ねが、その人の人格というか、イメージを作る。(略)今僕はブラームスの交響曲第一番を聴いているのだけれど、これは疲れた頭をいやすのに丁度いい。誰の真似をして聴いている訳でもないから、もっともっとのめりこめば、これも個性になるだろう。<評>結びの部分に個性的な実例を書いたので、作文の印象が強まりましたね。