http://www.mori7.com/ 2000年4月週4号 通算第661号 mori7@mori7.com

言葉の森新聞

文責 中根克明(森川林)

  4/29は休み、5/3・4・5は休み宿題

 4/29(土)は休みです。5/3(水)4(木)5(金)は休みで宿題です。先生からの電話はありませんし、教室もありませんが、言葉の森新聞を読んで5.1週の課題を書いて提出してください。先生からの説明があったほうが書きやすいという人は、別の日に教室に電話をするか、教室に来て、作文を書いてください。

  言葉の森新聞5月1週号は4月4週号と一緒に

 言葉の森新聞5月1週号は、4月4週号と一緒にお渡ししています。

 投票するためのみんなの作文は、それぞれの新聞に入っています。

 「山のたより」は4.4週のものだけをプリントしています。

 漢字の問題は4.4週の「山のたより」に4.4週と5.1週の両方が載っていますので、それを見てやっていってください。

  ホームページに「森のカレンダー」

 言葉の森のホームページにカレンダーを作りました。今学期の課題フォルダにある予定表と基本的に同じものですが、書き込みが自由にできるので、今後、追加した情報なども載せていく予定です。

 毎月の予定は、この「森のカレンダー」をごらんください。

http://www.mori7.com/sky/cal/calall/webcal.cgi

 

  アンケート葉書より(その1)

 3月にお送りしたアンケート葉書を紹介します。

 毎学期お送りするアンケート葉書以外にも、教室へのご意見・ご要望がありましたら、自習用紙の「先生へ」の欄などを利用してお知らせください。

 

000301:電話のあと集中して書いている

 先生のお電話のあと、魔法にかかったようにそのときでないと気が済まないという集中力で書く姿はとてもほほえましく頼もしいことです。また、新聞に書かれている本部からの情報が私ども親にとっても必要不可欠になっています。これからも一歩先を見たご指導と情報よろしくお願いいたします。

(小4男子98年8月から受講)

電話のあとすぐに書くことが大事

 高学年になると、いろいろな事情で電話のあとすぐに書けないことも出てきます。しかし、この開始時刻を無原則にしてしまうと、次第に作文を提出しにくくなってきます。この点で「電話のあと、魔法にかかったように……」という姿勢はとてもいいことだと思います。電話のあとすぐに書けないようなら、その週は休みにするというぐらいに原則をはっきりとさせておくと勉強が続けやすくなるようです。

000302:通知票に「表現力が高まっている」と所見

 いつも大変お世話になっております。今日、修了式で通知表を持ち帰りましたが、その中の総合所見の欄に「作文では、自分の思いを適切に書いたりと、言語での表現力が更に高まっている様子がうかがえます」とありました。言葉の森のおかげと親子でニッコリしました。ありがとうございます。

(小6女子97年4月から受講)

成果がわかるように今後工夫を

 作文の勉強は具体的にどう進歩したかという成果がわかりにくいところがあります。新聞に入選したり、学校の先生にほめられたりすると、それがきっかけで自信がつくというケースがよくあります。今後、教室でも、進歩や成果がわかるような工夫をしていきたいと思っています。

000303:先生のアドバイスが励みに

 いつもありがとうございます。塾の勉強などで毎日忙しく本をなかなか読むことができません。言葉の森を始めてまだ一ヶ月ですが、この時間だけはきっちり読書をすることができます。先生の豊富な知識でのアドバイスもとても励みになっているようです。今後ともよろしくお願いいたします。

読む力をつけることが大事

 国語力の基本は、読む力をつけることです。塾での勉強が忙しくなると、読書が後回しになりがちですが、たとえ読む量が少なくなっても毎日本を読む習慣をつけていくとよいと思います。また、長文音読は、5分ほどでできるものですから、読書ができない日でも、長文音読だけは毎日続けていくことをおすすめします。

000304:親子で話し合って作文の準備を

 家で宿題等細かくチェックして厳しくしているので、言葉の森の作文だけは自由にさせてやりたいと思っていました。日頃ああしなさい、こうしなさいと家でも学校でも言われているので、第三者の大人である先生との電話でのお話は子供の心のよりどころとなり楽しみとなっていました。とにかく先生にお任せして、こちらはノータッチがよいと考えていました。ところが言葉の森新聞に「子供の手の届く目標を与えて、それを達成できるように親が手を貸してやってもよい」という旨が載せられていました。本当のところを言うと、作文があまりかけていない日もあり、一体先生と何を話しているのだろうと思うことが時々あり、気になっていました。早速、子供に言葉の森新聞を読ませて、自分の評価を見て何を目標にしたらよいか考えさせました。そして、新聞にあったように、字数を目標とすることに決めました。また、当日、先生から電話がかかってくる前に、親子で作文メモを作っておくことも決めました。そうすると、先生の話もダラダラとしたものではなく、作文についてアドバイスを受けながらも、楽しい会話が弾むようになり、また本人も以前よりやる気が出てきたように思います。長文を親子の話題としながら楽しく音読していますが、作文の中にパストゥールの名前や、自分の考えた「ナッカナカオキラレナイ病」のワクチンをパストゥールに作ってもらうなど書かれてあり、長文は本当によい教材だと感じています。これからも親子ともに楽しめる長文を期待しています。

(小4男子99年10月から受講)

親の関わり方

 子供の作文の勉強に対する親の関わり方は、次のようにするとよいと思います。(1)長文音読、短文暗唱の自習を毎日聞いてあげる。(2)子供の作文を家庭での話題にし、いいところをほめてあげる。(3)長文の感想文では、お母さんやお父さんの似た体験を話してあげる。

 自由放任にしていると、だんだん子供の意欲が低下してきます。しかし、過干渉にすると、高学年になってから親のアドバイスを避けるようになってきます。

 そういう意味で、長文を読んで親子の話題にしているというのはとてもいいことだと思います。

000305:長文にとまどいもあるががんばりたい

 お世話になります。約五ヶ月が過ぎて慣れ親しんできました。慣れて気が抜けかけているようなところも見られますが……。内容がとても充実しているので、娘にはとても大変です。今までこのようなレベルの問題文章に触れたこともなく、とまどいもありますが、積み重ねてがんばりたいと思います。中学受験を迷っている段階ですが、志望中には作文が課せられていますので(レベルは低いですが)力をつけてくれたらと願っています。よろしくご指導をお願いいたします。

(小6女子99年11月から受講)

難しい長文もすぐに慣れます

 小6の長文は、かなり難しくなっていますが、これも三ヶ月音読を続けているうちに全体像がつかめるようになってきます。長文を読んでいると、学校や塾での国語テストの問題文が易しく感じられるようになってきますので、これからもがんばって勉強を続けていってください。

 

  光る表現 2000年4月4週号

小百合さん(あろほ/小2)の作文より(まさみ先生/4.2週)

 (横断歩道で旗を揚げているお母さんのようすを)そう、とうせんぼみたいにやるのです。評:そうだね、お母さんたちが車(くるま)をとうせんぼしてくれているんだね。そのおかげで、みんな安全(あんぜん)に学校に行けるんだね。

ちび豆さん(あのわ/小3)の作文より(スピカ先生/4.2週)

 (引っ越ししていく友達のために「おとまり会」を思いつき)きまりました。なっつとめいとかすで、ぼくの家にとまりました。とってもたのしかったです。あんまり四人でわらうからおかあさんとおねえちゃんがあきれていました。 評:ほんとうに楽しく、もりあがったんだね。みんなのわらいごえが聞こえてくるようだよ。すてきな思い出ができたことでしょう。

友葵さん(あしも/小4)の作文より(ゆり先生/4.2週)

 今でも、山中先生は私たちの学校の先生です。たとえ、姿、形がなくても、先生です。山中先生とは短い間だったけど、思い出がたくさんつまっていました。評:転任された山中先生のこと、大好きだった気持ちがよく表れていますね。

しょうたさん(あたの/小4)の作文より(きょうこ先生/4.2週)

  「『楽しみだな。』と、ぼくは、学校に行く前からわくわくしていました。それは、ぼくが、こわいのがすきで、それに今日は、六年生のおばけやしきを見にいく日だからです。」こわかったことについての作文のはずなのに、突然「楽しみだな。」という書き出しのスタートだったからびっくりしてしまったよ☆ でも、なっとく。捷太くんはこわいことが好きだったのね。(^_^;) こちらもドキドキしてしまうようなすてきな書き出しだったね。

倖太さん(あむわ/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.2週)

 夜おそくに帰ってくると、ドアの前でまっててくれます。どこに入ってもついてきます。「カミー。おいで。」「ニャー。」 ぼくは両手でしっかりとなでてやります。 ☆作文の最後を、ぼくとカミーの心あたたまる場面でまとめたね。

勇之さん(あよか/小4)の作文より(ミルクティ先生/4.2週)

 最後に、ぼくは、宝物を持つということは、いくつかの物を大切にできるということなので、いいことだと思います。ぼくも、あの模型より大切な物が出来ることもありましょうが、ぼくは、あの模型も大切にしていきたいと思います。<評>自分の宝物(蒸気機関車ロケット号の模型)や、お母さんの宝物について書いた後のまとめ。「宝物を持つということは〜」と、大きな視点に立って、意見を書けましたね。(^o^)v

穂香さん(すよ/小4)の作文より(きょうこ先生/4.2週)

  「友達にかしてあげたりするけど...絹物語シリーズは、かしません。たまにかしたりするけど、めったなことでは、かしません。」絹物語というペンはものすっごく大切なものなんだね。すごくよく伝わってきたよ☆ それくらい大切なものがあるなんてすてきだなぁ。ほのかちゃんにそこまで大切に思われているペンたちは幸せものだね☆

瑞季さん(てく/小4)の作文より(かつみ先生/4.2週)

 わたしの一番たいせつにしているものは、いっぱいありますが、その中でとくにたいせつな物は、家族です。 評:大切にしている物の中の、最もたいせつにしている物。それが家族。なんだか、心がほくほくしてくる書き出しだね。とても上手に書けていますよ。

キティさん(とあ/小4)の作文より(かつみ先生/4.2週)

 わたしの宝物は、二つあります。 評:宝物というと、だいたい一つかな?という読む人の勝手な考えがあるのだけれど、書き出しでこのような数字がくると、何かな?もっと読んでみよう。そういう気持ちになるね。とてもいい書き出しです。

加恵さん(られ/小4)の作文より(あかね先生/4.2週)

 そして先生の発表、と思ったら、校長先生のお話でした。「おはようございます。」私は校長先生のお話しを聞いてがっかりしました(評)始業式で新しい先生や友達が発表されるワクワクしたようす、ユーモアたっぷりに表現しているね。

ナズナさん(あもせ/小5)の作文より(かつみ先生/4.2週)

 またそのカレーライスはその日の昼になっても夜になっても誰も手をつけなかった。 評:ある人を待っているときの表現。とても心にしみる書き方だね。待ち望んでいることがよくわかります。うまくかけたね。

泰佑さん(あるい/小5)の作文より(メグ先生/4.2週)

 作者は、川に流されながらも、わざわざあそこにもどらなくても、このまま流れていけば浅い所につくんだということをひらめきました。でも、ぼくの場合は、頭がこんらんして、そんなこと思いつきもしません。だからぼくは、作者はすごいなあと思いました。評:作者と比較して、もし自分だったらと想像して書いたところがとてもいいね。

丈史さん(すふ/小5)の作文より(あかね先生/4.2週)

 つぎのことを考えるということはけっこうあたまをつかうんだ。(評)まさに、その通りだね。てつがく的なまとめに、脱帽(だつぼう)です。■ユーモア表現も、いれてみよう。

 

 

真菜さん(あやた/小6)の作文より(ふじのみや先生/4.2週)

 春には、小学校の辺りや 国宝である閑谷学校には、ピンク色の見事な桜が咲いてとってもきれいです。夏には、真緑の若葉がニスをつけたようにきれいです。そして秋には、りっぱな 黄色や赤に変身した落ち葉を 私はせっせと集めることが大好きです、冬には、もう体がはだかですが ずっとがまんしている姿を見ています。 評:ことばだけで、四季の色の美しさを感性豊かに表現しています。目をつぶると木々の姿がうかんできますね。

晃章さん(あらか/小6)の作文より(メグ先生/4.3週)

 ポイすては一人一人がこころがけてくれればぜったいになくなると思います。評:実際にハイキングに行って感じたことを書けたね。晃章君の願いが込められているね。

圭亮さん(あにて/中2)の作文より(ふじのみや先生/4.1週)

 一人一人の長所を合わせれば、短所がなくなり平均な能力を持った人の集まりより良い結果がでる。例えば、工場でだれかが部分を作り違う人が組み立てるという流れ作業の場合、部分を作るのが得意な人が部分を作り、部分を組み立てるのが得意な人が部分を組み立てる。こうすれば仕事が能率良く進み、短時間で多くのものをつくることができるのである。評:実例のあてはめかたが、意見にピッタリあっていて、説得力のある説明ができていますね。

優里さん(あまこ/中2)の作文より(まさみ先生/4.2週)

 人には<個性>というものがある。(省略)これからはその子の悪いところだけに目を向けず、いろんなところに目を向けていけるといいなと思う。評:最初にその人の悪い部分に目がいくと、いいところがあっても見ようとしないことがあるね。悪いところも、その人の<個性>として受け止めて、いろいろな面を見ていくようにしたいね。すべてが完璧な人間なんていないからね。

秀俊さん(あゆわ/中2)の作文より(メグ先生/4.1週)

 僕が一番大切だと思うのは、とにかく「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言のように何をやる時も一生懸命やることだと思う。評:この名言が真実だと自信を持って言えるような生き方をしたいものですね。

拓馬さん(ねき/中3)の作文より(まさみ先生/4.2週)

 最後に死ぬときに、自分は決して人に人生をあずけないで、常に挑戦して生きてきたと胸を張っていえるようになろう。評:そういう人生って素晴らしいね。そう言えるように、毎日を大切に生きていきたいね。

正広さん(あのあ/高2)の作文より(けいこ先生/4.1週)

 長所は短所であり短所は長所でもある。(中略)よって良所、悪所や明所、暗所といったはっきりと良い悪いを表現するものではだめなのだ。それは、場合によっては、長い方がだめなときもあるし短い方が良い方があるからだ。 評:なぜ「長所・短所」という言葉が使われるのかについての考察。ものごとの特質は見方や立場によって評価が変わるということをふまえての展開だね。語感の鋭さがよく現われている。