KotobanomoriNo.686

言葉の森新聞

2000年11月1週号

文責 中根克明(森川林)

  11月3日(金)は休み宿題

 11月3日(金)11.1週は休みで宿題です。先生からの電話はありませんので、ヒントを見ながら自分でその週の作文を書いて送ってください。説明を聞いた方が書きやすいという人は、別の日に教室に電話をして聞いてください(平日午後4時〜8時、土曜午後2時〜5時)。

  ひらがなで書く字

 先日、「ひらがなで書いた方がいい字」の相談を受けました。

 考えてみると、高校生以上の人で小論文を初めて書く練習をするときに、一人の例外もなく注意しなければならないのがこの「ひらがなで書く字」です。

 そこで以下、簡単に説明します。

 「…こと」「…とき」「…ところ」「…もの」「…とも」「…ため」「…まで」「…とおり」「…わけ」「…ほか」「…ゆえ」「…できる」「…していく」「…してください」「…にすぎない」「…になる」「…ようだ」「…ぐらい」「…だけ」「…ほど」などは、ひらがなで書いた方がいい字となっています。(昭和56年10月「事務次官等会議申合せ」の「公用文における漢字使用などについて」による)ただし、「事が事だから」というような場合は漢字です。また新聞などではスペースを省略する関係で「…時」などは漢字を使っているようです。

 また、「私たち」「○○など」の「たち」「など」は、現在、常用漢字音訓表に「逹:たち」「等:など」という読みがないので、ひらがなです。ただし、「友達」「○○等(とう)」は漢字が使えます。これは、今後音訓表が改定される場合に漢字許容に変更される可能性があります。

 戦後、占領軍の民主化政策の一貫として、「日本に民主主義が定着しなかったのは、難しい漢字が多くて庶民が情報を取捨選択できなかったからだ」という考えが提案され、それに伴いひらがな化が進みました。このときに、ふりがなをふるという方法は難しい漢字を残すことを前提にした考えであるということから、「ふりがな廃止=ひらがな化」がセットになって進行しました。しかし、近年、ひらがなにしたことにより国民の読み書き水準が上がったわけではないということが明らかになり、かえって漢字を廃止することによる文化的貧困化が指摘されるようになってきました。

 ですから、いまの常用漢字の基準は大きく変わることはありませんが、これ以上ひらがな書きが増えるということはまずありません。むしろ、これまでひらがな書きだったものに漢字使用が許容されるというかたちが増えていくと思われます。

 当面、原稿などを書く際にいちばん役立つのは、「用字用語辞典」を使うことです。国語辞典によっては、漢字書きとひらがな書きの区別をしていないものもあるので、日常的に使うのは、用字用語辞典が中心になります。また、用字用語辞典であっても、発行年数の古いものは、最近の常用漢字音訓表に対応していないことがあるので使えません。たまに原稿を書くときに広辞苑などを使う人がいますが、広辞苑は漢字書きとひらがな書きの区別をしていないので、意味を調べるときにしか役立ちません。

 私(森川林)は、「必携 用字用語辞典 中型版」(三省堂 第四版 1500円)をよく使っています。これだけだと同音異義語の区別がよくわからない場合は「漢字の用法」(角川書店)を使います。それでもよくわからなくて調べる時間がないときは、別の言葉を使います。^_^;

 梅棹忠夫氏は、体言には漢字を使い、用言にはひらがなを使うという書き方をしていると「知的生産の技術」に書いていました。確かにひらがなの多い方が、文章は明るく読みやすい感じになります。これを利用して、どちらか迷ったらひらがなということで書くこともできます。しかし、大学入試などで、本来漢字で書ける文字をひらがなで書くと、やはり減点になります。漢字をしっかり覚えたうえで、できるだけ平易な言葉を使うようにするというのがいいようです。

  開発されつつあるインターネット端末

 今インターネットに接続する主な機械はパソコンで、その値段もかなり高いものですが、近い将来インターネットに特化した低価格の端末が登場することが予想されています。

 なぜかというと、今後のIT産業は、日本のシルバー市場と女性市場をインターネットに取り込むことが産業の発展のために不可欠だと考えているからです。今インターネットのユーザーは、25歳から35歳までの年代が全体の40%以上を占めます。つまり大学でインターネットの便利さを知った世代が社会人になってパソコンを購入してインターネットを利用するという構図です。また性別で言うと男性が全体の75%を占めています。しかし、25歳から35歳の男性が主なユーザーであるかぎり、インターネットは市場としてはきわめて魅力に乏しいものです。というのは、現在のマーケットは女性と老人の参加で初めて活発になっているからです。と考えればIT産業は今後、女性と老人に開かれたものになる必要に迫られます。企業の多くは、もはやパソコンなどのハードを売って利益を上げる時代は終わったと認識しています。これからはハードはPHS並みにただで配ってもいいから、いかに多くの女性と老人にインターネットマーケットに参加してもらうかということが焦点になってきます。テレビ並みの簡単さとPHS並みの低価格を併せ持ったインターネット端末が登場するというのは、こうした事情からです。こうなるとインターネット端末は今の携帯電話並みに高校生以上は一人に一台持つのが当然のようになります。もはや一家に一台高価なパソコンがドンとあるような光景は古くなります。

 これがこの1、2年で起こるわけですから、社会のインターネット化はほとんど激流のようなスピードです。ですから、今はどの企業も、まだインターネットに自由に接続できる環境のユーザーの方が少数派であるとしても、インターネットの利用を前提にした運営をしていかざるを得ないのです。

  ネットの利用で注意すること

 インターネットが普及した結果、思わぬトラブルに巻き込まれることもあるようです。

【注意1】 国際電話に接続されるというトラブルがこの1年間日本で10万件もあったそうです。これはソフトをダウンロードすると自動的に国際電話につないでしまうというものです。ダウンロードは、「ベクター」や「窓の杜」などの信頼できるサイト以外からは行なわないようにしましょう。

 悪質なサイトによっては、知らないうちにダウンロードをする選択画面が出てきて、しかもそれ以外は選択できないような設定をしているところもあります。そういう場面になったら、途中でパソコンをシャットダウンするのがいちばんです。ただ普通にインターネットを見ているだけなら、そういう悪質なサイトにぶつかるということはまずありません。

【注意2】 メールに添付ファイルをつけるのは、特別の事情がないかぎりしてはいけないことになっています。これは本などには書いてありませんが、インターネットにくわしい人ならば誰でも知っている常識のようなものです。

 よくあるのがワード・エクセル文書を添付ファイルで送るケースです。ワード・エクセル文書はマクロウィルスに感染している可能性があるので、ほかの人から来たメールでワード・エクセル文書が添付されていた場合は、開かずにそのまま削除するぐらいにしたほうが無難です。

 これに関連して、フロッピーディスクで文書をやりとりするなどということもしないほうが安全です。どうしてもほかの人から来たワード・エクセルの文書を自分のパソコンで見なければならないというときは、ウィルスワクチンソフトの最新版でスキャンしてからということになります。また、自分のフロッピーディスクを他人のパソコンで開いた場合、その他人のパソコンのウィルスが自分のフロッピーディスクに感染するといことがあります。学校などでよく学校のパソコンで作ったファイルをフロッピーにして生徒に持ちかえらせるところがありますが、安全対策はあまり考えられていないようです。

 このほか、ネット上で電話番号などを書かない、チェーンメールを出さない(不幸の手紙のようなもの)などもありますが、特に重要なものが上記の二つだと思います。

  ビジョンを作る力

 わずか200年ほど前まで、オーストラリアでは石器時代のままの生活をしていた人がいたそうです。しかし、それらの人々を調査した文化人類学者の報告によると、知的な水準ではそれらの人々は他の先進地域の人々と差がなかったそうです。何が近代社会への離陸と石器時代のままの停滞を分けたかというと、たまたまその地域に、栽培できる植物や家畜化できる動物がいなかったことと、その地域が他の文化圏との交流を持たなかったからだということでした。

 つまり、第一次産業革命である農業革命は、栽培または牧畜によって自然の富を蓄積できる地域で生まれたということです。世界のさまざまな地域で自然のもたらす豊かさはそれほど変わりません。確かに砂漠のように土地そのものの生産性が乏しい地域はありますが、熱帯雨林のように土地の生産性が著しく高い地域でも必ずしも農業革命が成功しなかった例を見ると、やはり人間がその地域から自然の富を蓄積できる仕組みを作ることができたかどうかが農業革命の成否を左右したと考えられます。

 第二次産業革命である工業革命は、機械と動力の革命によってもたらされました。歴史上最も先に工業革命に成功したヨーロッパと、独自の工業革命を生み出さなかった日本とで、人種的に優劣の差があったわけではありません。当時の人間の能力はどの地域でもやはり同じようなものでした。しかし、工業革命を通して工場または機械によって人間の能力を分業というかたちで蓄積できた地域が、人間の持つ生産性を飛躍的に高めることができ、その結果近代社会を生み出すことができたのです。

 いま、第三次産業革命が情報の分野で起きつつあると言われていますが、ここで活用できる資源は何かというと、それはマネーだと思います。第一次産業革命では、農業によって自然の力を蓄積するシステムを作った文化が発展しました。第二次産業革命では、工業によって人間の力を蓄積するシステムを作った文化が革命を成功させました。第三次産業革命では、マネーの力を蓄積するシステムを作った文化が新しい生産の世界を切り開いていくと思います。

 というのも、いま世界で最も過剰なものはマネーだからです。(我が家は過剰ではありませんが。^^;)アメリカで進展しているIT産業革命は、株主資本主義というかたちで、過剰なマネーを吸収するシステムを作ったために成功していると言えます。

 では、IT革命によってマネーを吸収している当の吸引力の源泉は何かと言えば、それはビジョンです。まだ地上に存在していない新しいビジョンを提示した産業がその夢に向かって、世界中の余剰のマネーを吸収しているのです。

 こう考えると、いまの日本に最も欠けているのがこのビジョンだということに気がつきます。

 地球上に隙間なく人工衛星を飛ばして世界中を通信ネットワークで結ぶというイリジウム計画は、今年破綻してしまいましたが、こういう大胆な発想が失敗を恐れずに提案できるところがやはりアメリカの強さだと思います。

 先日、私(森川林)は突然警察に車を呼びとめられて、「シートベルトをしていないから反則1点」と言われて、思わずその警察官と、通行人の多数見ている前で大声でやりあってしまいましたが(笑)、こういう律義さを疑問なく持つ役所的体質は、たぶん大胆な創造的発想の対極にあるもののように思います。

 日本の未来を考えたとき、いまいちばん必要なものは、工業化社会の勤勉さではなく、しかしかと言って、よく言われるような美感創遊という曖昧な感性でもなく、やはり未来社会を大胆に構想できるビジョンの力ではないかと思います。

 

  光る表現(小1−小3) 2000年11月1週号

●稔さん(あわき/小2)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 めちゃめちゃうれしかったです。だって、まえにやったときに、まけてくやしかったおもいでがあるからです。【評:ドッジボールにかった時の気持ちが、とてもじょうずに書けています。くやしかった後に感じるよろこびは、とても大きいよね。こんなふうにめちゃめちゃうれしかったりゆうが、しっかり書けたのがよかったね。】

●ビーバーさん(あにい/小3)の作文より(めもま先生/10.3週)

 かんかくはウィンナーがやけるようにジューというおとでした。そして焼き上がりました。焼き上がりたてのたまごやきは美味しそうでした。ちょっとこげたげと、美味しかったです。 火をかけたとき、火山の中に入ったような熱さでした。(評)卵焼きができていく様子が良くわかります。おいしそうだね!!たべたいな!

●ラブリーさん(あにせ/小3)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 「♪2000年の間に〜。」歌が始まりました。この間の9月23日は、私の学校の音楽会です1番最初の歌は『大きな愛に』です。一番ドキドキしたのは、ライトがついて横に整列する時です。人がみんなカボチャだと思えば良かったのですが、もうすでに緊張していたのでそんな事思えませんでした。<評>歌声で始まった書き出しが、くふうしているね。「カボチャだと思えば良かった」という表現にユーモアが感じられて、楽しい作文です!(=^^=)

●智さん(あよら/小3)の作文より(はるな先生/10.1週)

 ちょうどそこで次の試合の時間になったので、グラウンドに行きました。今度の試合はすごくやっかいなてきで、一気に3点を入れられ、みんなで「がんばれ、がんばれ!」と、声をはり上げておうえんしました。となりの子は、「神様どうか勝たせてください。」と言っていて、そのねがいがすぐにかなったかのように、連続4点が入り、ぎゃく転することができました。(講評);次の試合で、隣の子のお祈りが神様につうじたのか、見事逆転できて、本当によかったこと! たとえの表現が、なかなかすてきですね。

●諒さん(あろつ/小3)の作文より(森川林先生/10.2週)

 九時ごろには、人が来はじめました。新聞にこうこくをのせたので、どんどん来ました。最初の一時間にもう七、八十人の人が来ました。ぼくは、計算がすきだから、レジをしていたので、大変でした。まるで本当のお店のレジをしているみたいでした。評:おもしろい体験をした。数字とたとえがいいね。

●瑛世さん(いいこ/小3)の作文より(ゆり先生/10.3週)

 軍隊みたいな学校があるころに生まれなくてよかったなと思いました。(略)きっとわたしも、学校に行くのがとってもいやになるでしょう。<評>「わたしがアルバートだったら」と考えてみたんだね。あきよちゃんの学校は楽しくてよかったね!

●ともっちさん(いえさ/小3)の作文より(けいこ先生/10.3週)

 「はあつかれた。でもまだせんたくものがのこってるー。」お母さんはそう言って、せんたくきの方に行きました。 評:お母さんの仕事である「家事」は、実はとってもたいへんだ、ということが、この言葉でよく分かるね。書き出しのくふうが上手にできた! 

●れもんさん(ふれ/小3)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 私は四回目をやるとき、「練習の時のように、できれば、いいな。」と思いました。そして、思い切ってふみきりました。でも、また前にまわってしまって、合格はできませんでした。「なんで、練習の時はちゃんとできたのに、テストになるとできなくなるんだろう。」と不思議に思いました。たぶん、緊張してしまうからだと思います。<評>マットのテストで三回目はできたのに、四回目はできなくてざんねんだったね。(;_;) でも、そのときの理由をれもんちゃんなりにちゃんと分析(ぶんせき)しているから、次は、緊張感をとって成功できると思うよ。がんばって!

 

  光る表現(小4−小5) 2000年11月1週号

●さるきちさん(あある/小4)の作文より(ゆり先生/10.2週)

 大滝ダムは、奈良県の吉野山地の入り口にあって、まだ作っているさいちゅうです。ダムは半分くらいできていました。<評>遠足に行った「大滝ダム」のことを、どんなところなのか、書き始めにとても分かりやすく説明できていますね。

●裕生さん(あてい/小4)の作文より(ふじのみや先生/10.1週)

 友達にお父さんの仕事は何かときかれたので、新聞記者だとこたえると「すごいねぇ」といわれました。ぼくは、そうかなぁと思いました。ぼくがどこがすごいか聞いてみると「みんなの読む新聞を書くことがすごい」といいました。ぼくがえらい人になったような気がしました。 ☆お父さんのことをほめられると、自分がえらくなったように思えるんだね。お父さんだって、子どもがほめられると同じ気持ちになるかもしれません。

●真亮さん(あむこ/小4)の作文より(洋子先生/10.3週)

 日本の川、暴れ川とかいてありましたが、その一つが千葉県と茨城県の境にある利根川だとおもいます。なぜ利根川とわかったかというと今社会で印旛沼に利根川の水(大水にとき)が流れると周りの田やはたけがぐじゃぐじゃになってしまうので、それを防ごうとした染谷源右衛門さんの勉強をしているからです。お米は人間にとってすごく大切なのだなと思いました。評:お米とたんぼ、さらに水と関係して日本の川いうことまでおはなしが発展していきましたが、ちょうど社会科で地元(千葉県)の利根川の事を勉強していたところだったそうですね。昔は、関東平野は、利根川が氾濫して人の住めない土地だったそうです。徳川家康がこの土地を豊かな土地にかえたいと考えて、利根川の流れをとちゅうから東へむかわせて銚子の海へおとす治水工事をさせたのだそうです。大事業がおわってから農業用水をつくることになったのですが、君がにたはなしに書いてくれた染谷源右衛門さんのおはなしは、、きっと代表的な見沼用水をつくるために活躍した人だったことでしょう?とてもいいおはなしがはいりましたね。(^o^)

●直人さん(あゆる/小4)の作文より(はるな先生/10.3週)

 ぼくは、2年生の時にザリガニつりに、田んぼに行ったことがありました。いねは、風がふくたびに波のようにゆれるので、思わずみとれてしまいました。 (講評);お米に関連して、似た話をよく思い出しましたね。たとえの表現が、とてもすてきですね。

●大輔さん(あよむ/小4)の作文より(ももんが先生/10.2週)

 「グラグラグラッ。」とつぜん地面がゆれました。地しんです。「地しんだ!」の声がコンピュータ室にひびきわたりました。【評:作文の書き出し部分です。地しんは本当に突然やってくるから恐いですね。そんなようすがよく書けました。緊張感も伝わってきます! 】

●あずささん(ありな/小4)の作文より(メグ先生/10.3週)

  オオカミのようにおなかがすいてたら、お米が一番だって思います。私もお米がすきです。どうしてかというと、お米はやわらかくってあまいからです。評:本当におなかがすいているときは、やはりごはんが食べたくなりますよね。あずささんがお米を好きな理由も、しっかり説明することができましたね。

●雅貴さん(あめす/小5)の作文より(ももんが先生/10.3週)

 今パソコンをさわっていられることが幸せだなと思いながら文をうった。【評:雅貴くんの作文の題名は「僕とパソコン」。オンラインで送るこの作文の動作情景の結びに、まさに今、自分がしている動作をうまく使って、「パソコン大好き」という気持ちが、表現できています。(^o^)】

●ちっピーさん(ちこ/小5)の作文より(ふじのみや先生/10.3週)

 機械で同じように作るのではなくて一つ一つていねいに作ってほしい。ちょっとまちがえても下手でもみんなと、ちがったら上手に見えるかもしれない。<<絵070実>><<絵070実>><<絵070実>><<絵070実>><<絵070実>><<絵070実>>「しまった、間違えた」と思っていたら「お、なかなか個性があっていいね」と言われたり。車やパソコンじゃ無理でしょうが、食べ物や着るものなら、ありそうですね。

●イフリートさん(らよ/小5)の作文より(ミルクティ先生/10.2週)

 ぼくは、母に言えなかったことが一度だけあった。それは、今から二年前の十二月三十一日の日に兄とぼくでしょうじをやぶってしまったことだ。明日がお正月だから、もし母に言ったら、ぜったいしかられるだろう、と思った。そうしたら兄が「うらに紙をくっつければ、ばれないんじゃないかな。」と言ったのでぼくが「絶たいむりだよ。」と言っても聞いてくれなく、けっきょくやってみた。まず、しょうじをはずそうとしたら、「あ」ワゴンの角にぶつけて、またいっかしょやぶれてしまったではないか。<評>大みそかに「しょうじをやぶっちゃった」という言葉は、たしかに言いにくいね。(^^; その後の兄弟二人の行動が会話を入れて生き生きとえがけていて、おもしろい! (^o^)

 

  光る表現(小6) 2000年11月1週号

●なりあきさん(あそき/小6)の作文より(森川林先生/10.3週)

 「運はねて待て」ということわざがあるが、「運を待つは死を待つに等し」ということわざもあるので、「まかぬ種は生えぬ」で、なにかをするときは、努力したほうがいいと思った。評:ことわざをたっぷり使ったね。

●SIGNALさん(あつえ/小6)の作文より(かつみ先生/10.2週)

 秋の空のようなきれいなだいだい色。   評:まず、その前の文章にでてきた秋を生かし、秋の空のような、としたところがいいね。それから、オレンジとせずだいだい色にしたところもよかったね。

●ルフィさん(あわせ/小6)の作文より(さかな先生/10.3週)

 それから三年間ぼくはいつもあと一歩で(検定試験に)落ちてきた。それはあと少しの幸運がつかめなかったということであり、言いかえればあと少しの努力がたりなかったとゆうことでもある。★評:この反省が次への努力へと結びついたんだね。素晴らしい結果を得るヒケツは、この謙虚(けんきょ)な考え方にあるんだね。

●のんぴいさん(いあえ/小6)の作文より(さかな先生/10.2週)

 (柿さんの心の一句)あんたさん・食べた後のその種は・ゴミに出すなら・土にうめてね★評:ははははは。ユーモラスな一句だね。大いにウケました。この季節、柿を食べるたびに思い出しそうだよ。

●チョコさん(いえほ/小6)の作文より(かつみ先生/10.3週)

 「著者は、不運、幸運と思ったことが無いのかな?」と言う事だった。なぜそんな事を思ったかと言うと、著者が書いた文に「運命を信じる人は怠け者でおろか者である。」と書いてあったからだ。自分の事を怠け者、おろか者と言う人はたぶんいないだろう。 私は著者と反対に運命、幸運、不運などを信じるほうだ。  評:このように素朴な疑問というのは、作文の中で大きなポイントになったり主題になったりします。長文を読んだときにどう思ったか、素直に感じ、素直に書けるようになる、とても大切なことだね。

●麻里子さん(いおわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/10.2週)

 「明日は、本番なので、60メートル走もボール投げも、楽しく、今日みたいに、自分の記録をぬかせるようにがんばりたいと思います。」【評】目標を他人にするのではなく、自分自身にしているところがすばらしい!いつも自分に負けないように頑張ってくださいね。(^o^)丿

●ホームズさん(なか/小6)の作文より(ミルクティ先生/10.4週)

 「千里の道も一歩から」ということわざがある。何事も、はじめの一歩から始まる。そして、努力をへて人間は成長していく。幸運を招くということは、努力から始まる。♪しっあわっせは〜 あっるいってこぉない だぁ〜かっらあるいっていくんだよ まったく、この歌の通りである。努力が嫌いな僕も、この歌を聞いて、がんばらなくてはっ!!!と思った。人間にとって、幸運とは、自分から探しに行くものであり、幸運を見つけ出すには、日々の努力が必要である。<評>ことわざあり、ユーモア表現あり、それでいて最後はピシッと決めて、いい意見が書けましたね。(^o^)v

 

  光る表現(中1−社) 2000年11月1週号

●茉有さん(ああの/中1)の作文より(とこのん先生/10.2週)

 機械に頼ったために加えられた害は、機械を使う人が「機械に甘えようとして」いなければなくなると思う。機械は生活の欠点を埋める為にあるのだと思う。  評:文明に甘え過ぎたがために、本来あるはずのなかった病気(冷房病)などが生まれたりしています。本来文明とは何の為に存在しているのか、をきちんと見つめている意見だね。

●駿介さん(らる/中1)の作文より(ミルクティ先生/10.3週)

 科学が高度になっていくのは、別にいいが、その科学ばかりたよってはいけないと思う。その理由は第一に、科学文明ばかりにたよっていると、人間そのものの力がなくなってしまうからだ。 …略… 父は、どこに行くのも車で移動している。父が歩いているのは見た事がない。もし、車がなくなってしまったら、父は一体どうなるのか。<評>科学文明の便利な道具に囲まれて生活している私たち。耳の痛い意見です。(^^; 実例もどこの家庭にもありそうな話で説得力があります。

●太一さん(あうけ/中2)の作文より(ミルクティ先生/10.3週)

 いつまでも子供時代の間までいる人もいるが、『脱皮できない蛇は滅びる』というように、いつまでも同じことばかりではなく、人間には変化が必要だ。子供時代から青春時代への変化もその一つだ。やはり、後ろばかり見ずに、今は未来、つまり前に向かって突き進むのがいいと思う。<評>インパクトのある名言を引用して、自分の意見を強調できましたね。

●武志さん(あひは/中3)の作文より(けいこ先生/10.1週)

 (季節を実感できるのは、季節を感じさせる「食べ物」「風景」「行事」の)三つがバランスのいい三角関係を築いているからだ。そしてその関係をつないでいるのは思い出だ。 評:季節感と思い出はリンクしているものなんだね。さわやかな文だ。

●あやのさん(あしわ/高3)の作文より(森川林先生/10.3週)

 これまで特に受験の世界では競争心を煽ることで成功に近づけようとしてきた。しかもそれは一種受け身的な競争心で、環境によって競争させられたと言うように感じている人も少なくないはずだ。だが受け身的な力で、自分を根元的に高めることは出来ない。評:問題意識が鋭いね。受験中の人の書いた文章だからなおさら説得力がある。

●○○○○さん(あう/社)の作文より(森川林先生/10.3週)

 技術の進歩の速さは着実に速まっており、企業もそれに合わせた行動をとらなくてはならなくなっている。そのような文明の中で生活をする我々もその高度な技術に対応できるだけの知識が要求される。したがって、常に社会の変化にキャッチアップする自助努力が求められるようになるだろう。評:表現というより内容がいい。大学生でそこまで自覚しているのはえらい!

 

 

 

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