KotobanomoriNo.709

言葉の森新聞

2001年4月4週号

文責 中根克明(森川林)

  4.4週は清書です

 4.4週は清書です。これまでに書いた作文の中からよく書けたものを清書用紙に清書しましょう。

 この清書は、三ヶ月後ぐらいにプリントし、言葉の森と一緒に配布します。また、インターネットの「生徒の畑」にも掲載し、新聞などに投稿します(ただし投稿を希望しない人は投稿しません)

  4.4週と5.1週は一緒に送っています

 連休中は、郵便の到着が遅れるため、4.4週と5.1週の「山のたより」「言葉の森新聞」は、一緒に送っています。

  4/30(月)休み。5/3(木)5/4(金)5/5(土)休み宿題

 4月30日(月)は休みです。先生からの電話も宿題もありません。

 5月3・4・5日(木・金・土)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、5.1週の課題を自分で書いておいてください。先生からの説明がないと書きにくいという場合は、休みでない日の平日午後4時〜8時に、生徒から教室へ電話をして、先生の説明を聞いてください。

  3月のアンケートより(その1)

 たくさんのアンケートをいただきました。ありがとうございました。今週から順に掲載していきます。

(学年は、3月時点のものですから、今は1学年ずつ上になっています)

   小1父母

●父母より 息子の作文から良いところを見つけて認め励ましてくださるご指導に感謝しております。

 先生からの電話を楽しみに待っている息子に、学年が進んで時間のやり繰りがたいへんになっても、作文の時間は優先してスケジュールに入れる生活を送れるようにと願っております。(小1父母)

▼教室より 小学校低学年のころは、勉強の習慣が形成しやすい時期です。長文音読の自習なども、小学1・2年生のうちに始めると楽に続けられます。逆に高学年になってからですと、長文音読などの新しいスタイルの勉強には「なんでこんなことやらなければいけないの」と抵抗を感じる子が増えるようです。

 読み書きの勉強は、それ以降の学習の基礎になるものですから、低学年のうちから、毎週の勉強を生活の中に位置づけておくのはとてもいいことだと思います。

●父母より もともと負けず嫌いなところがある子で、毎週送られてくるランキングを張り合いにしているようです。さて読書の件でひとつお聞きしたいのですが、毎日読書は続けているのですが、どうも読み聞かせの方が「楽」で「早く」読めるということで、毎日寝る前の「読み聞かせ」をせがみます。人からうかがった話では、もう「読み聞かせ」はやめて、自分で読ませる努力をさせた方がよいということですが、決して自分で読めないわけではないので、「読み聞かせ」をせがんでいるうちは続けてあげたいと思っております。いかがなものでしょうか。(小1父母)

▼教室より 低学年の読書には、読み聞かせも対話も同じような効果があります。読み聞かせをしていると自分で読まなくなるということはありません。逆に、「小学生になったのだから、自分で読みなさい」と読み聞かせをやめてしまうと、読書をしない子になります。

 低学年の子の場合は、読み聞かせの本そのものよりも、親子のスキンシップを求めて読み聞かせを要求することがほとんどですから、子供が読み聞かせをせがむのであれば、それに応えてあげるのがいいことです。読み聞かせをしていると、本の内容がおもしろい場合、途中から子供が自分で続きを読むようになります。こうすると、自然に難しい本にも興味を持ち読んでいくようになります。

 それから、言わずもがなのことですが、読み聞かせをしたあとに、「それじゃあ、問題を出すよ」などということはしないでください(笑)。読み聞かせの雰囲気は、決して勉強のように真面目に難しくではなく、楽しく面白くです。

●父母より 親子で、「あれもあった」「こんな感じ」「どんな気持ち」など、いろいろと話しながら、楽しく取り組んでいます。また、先生からのお話をメモしたり、自分で考えたりしているようです。

 内容についてはまだまだ……といった感じですが、毎回の作文を大切にがんばってくれたらと思っています。(小1父母)

▼教室より 小学生の作文の場合、家庭での話題作りとして取り組んでくださると、子供の書く意欲も盛り上がります。例えば、何かおもしろいことがあったときに、「あ、それ作文に書けば」とひとこと言ってあげるというようなやり方です。

 ただし、いい話があって子供も書く意欲に燃えているときでも、子供は親が期待するほどには、うまく書けません。子供は、もともと体験だけで満足しているので、その体験を作文に書くということに、大人が考えるほどには熱中しないのです。ですから、話題作りをすると同時に、うまく書けなくても気にしないでいつもほめてあげるという姿勢が必要になります。この場合も、基本は楽しく面白くです。

   小2父母

●父母より 初めのころは何をどう書いたらよいのかペンも進まずいつ「やめる」と言い出すか心配していました。でも、先生の毎回優しい語りかけに子供も少しずつ書くコツを覚えてきました。先生にはとても感謝しております。

 算数と違って練習してすぐに結果が出るものではない……と頭では分かっているつもりですが、親の私の方がついついよい作文を望みがちで反省しています。

 そんなとき、先生に子育てを含めた本のことなど、いろいろアドバイスをもらって親子でお世話になりここまで続けてこられました。

 習い事の関係で、曜日が変わることも今後あるでしょうが、永く続けていけるよう、子供を応援していくつもりです。(小2父母)

▼教室より 小学低学年のころは、やはりほめ言葉がいちばん励みになります。書いた作文のいいところをいつも認めてあげる一方で、毎日の長文音読の自習を続けていると、ある日急にうまくなったと感じられる瞬間がやってきます。これは、小学生ばかりでなく、中学生でも高校生でもそれなりにそういう時期があります。

 作文の上達は、ある蓄積期間があって、突然うまくなるという段階的な進歩の仕方をします。なかなか上達しないときは、蓄積期間なのだと思って、気長に長文音読や読書を続けていってください。

 また、子供が小学校中学年になると、「どうしてこんなことしなければならないの」と不満を述べる時期が必ず来ます。そのときに、親が毅然とした態度で「これは大切な勉強だからするの」とはっきり言ってあげることが大事です。親の返答の仕方に迷いがあると、子供の意欲が急速に低下します。

●父母より 3月24日のピアノの発表会に向けての練習でいつもより忙しくしていますが、言葉の森の作文はとても楽しみながら独りで頑張って毎回取り組んでいます。

 時にお便りの中に入れていただいている点数票のリストに自分の名前が出ているのも随分張り合いになっているらしく、またインターネットで呼び出して自分の作品をパソコンの画面で見るのも嬉しい感動のようです。

 先生にお任せしてしまって申し訳ありませんが、私としては子供が先生のお話を理解し、自分の力でこれからも書くことの勉強を進めていってくれて、それがまた楽しみであり、力にもなっていけばどんなによいかと思っています。ますます書くことが好きになってくれるようにと楽しみに期待しています。

 これからも一歩一歩上の階段を上がっていけますように、宜しくお導きください。また、読書にも以前にも増して興味を持ち取り組んでいます。子供におすすめの本などありましたらお知らせください。(小2父母)

▼教室より ランキングに関心を持つようになるのは、小学5年生ぐらいからが多く、小学校低学年のうちは、ランキングよりも親や先生のほめ言葉の方が励みになるようです。

 しかし、自分の名前や自分の作品があるということは、だれにとってもやはりうれしいことですので、これからもできるだけ多くの生徒が何らかのかたちで名前が載るという運営をしていきたいと思います。

 ランキングというと、何か競争をあおるような感じがしてしまいますが、友達どうしの交流としてのランキングという考えでやっていきたいと思っています。

●父母より 普段は書くことが面倒なので、あまり書きたがらない娘ですが、先生のやさしく適切な指導のせいでしょう。毎週火曜日はおなかのすく時間にもかかわらず、30〜50分、自分の部屋の机にすわって一生懸命やっております。母親の私自身、国語は大変嫌いな科目で、作文や読書感想文などはもっと苦手なものでした。もちろん読書も。(そんなことがあって子供には赤ちゃんのころから読み聞かせは、ほとんど毎日の日課とし、おかげさまで娘は読書好きになってくれたようです。私も小さいときに読まなかった本を、今、娘に読み聞かせながら楽しんでおりますが……)。そんな母親の子供が900字も毎回書けるようになって、それだけでも先生に大変感謝しております。これからもどうぞ宜しくお願い致します。(小2父母)

▼教室より やはり、お母さんの読み聞かせなどがいちばん大事なのですね。

 国語力に関しては、家庭での影響がかなりあります。算数・英語・理科・社会などは、日常生活の中ではあまり話題にしませんから、学校での勉強をしっかりやることで力がついてきます。逆に国語は、学校でたとえ何もしなくても、家庭で親子が対話をし、毎日の読書をしていれば自然に力がつきます。日常生活の中で自然にはできない国語の分野は、作文と漢字の書き取りと文法ぐらいです。しかし、漢字の書き取りについては、読書をして漢字の読みの力がある子は、短期間で急速にできるようになります。

 2年生で900字というのは、かなり長いです。普通、小学2年生が一回に書く字数は、200〜400字です。楽に長く書けるというのは、これまでの読み聞かせなどの蓄積があるからだと思います。

●父母より 夏休み、読書感想文の指導をお願いしたいです。(小2父母)

▼教室より 小学2年生にとって、読書感想文の宿題は拷問のようなものです。ですから、低学年の読書感想文の指導はしません。学校でそういう宿題が出てどうしても提出しなければならないとしたら、小学1・2年生の場合は、お母さんがかわりに書いてあげた方がずっといいです。

 教室で一斉指導をして何とかかたちの整ったものを書けるというのが小学4年生くらいからです。それもかなりよく書ける子の場合です。

 小学3年生までは、出来不出来が偶然にかなり左右されます。ふだんの作文ではじょうずに書ける子でも、本の内容によってはうまく書けないときがあります。

 夏休み前に、感想文の書き方を言葉の森新聞に掲載します。それを参考に家庭で書いてくださるといいと思います。

●父母より 終了報告の電話を入れないといけないのでしょうか。(小2父母)

▼教室より 小学校低学年のうちは、先生からの電話のあとすぐに書き出すという子がほとんどですから、終了報告を入れる必要はあまりありません。しかし、小学校高学年になってくると、子供が自分で判断して「今日はくたびれているから、あとで書こう」と融通をきかせられるようになってきます。一回でも「あとで」という例外を認めてしまうと、その後どんどん例外が増えてきます。ですから、主に高学年以上の生徒のために、終了の電話報告をするようにしています。その習慣づけを低学年のうちからしていくということでご了解ください。なお、終了の電話報告は、お母さんがするのではなく、子供さんが自分でするようにしてください。

 インターネットから直接作文を送る場合は、送られたことがすぐにわかりますから、電話での終了報告は要りません。

  光る表現(小1−小2) 2001年4月4週号/5月1週号

●友理子さん(いあし/小1)の作文より(けいこ先生/4.1週)

 うえのはのうらに(きょうせいの)ワイヤーがあるので、したあたってきになってしかたがなかった。そのたびにゆびでさわってしまうから、おとうさまにおこられてしまいました。せんせいに「キャラメルやガムはたべちゃいけないよ。」とちゅういされました。おとうさまに「ハイチューもキャラメルのなかまだよ。」と、いわれてかなしくなりました。また、かたいものもいたいので、たべ(ら)れません。きょうせいなんか大、大、大っきらいと、こころの中でさけびました。 評:きょうせいをすると、ガムやキャラメル、ハイチューがたべられなくなるなんて、しらなかったね。おせんべいもだめかな? 「こころの中で」というのがいいね

●小犬さん(いこと/小1)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 (目の)びょういんの一かいでもうどう犬にあいました。……さわりたいけれど、(まえによんだ)ご本には「ハーネスをつけているもうどう犬には、こえをかけたり、さわらないでください。」とかいてありました。目の見えない人にあぶないからです。ちょうどそのもうどう犬は、ハーネスをはずして、きてるものをぬいでいたので、「おしごと中ですか。さわってもいいですか。」とわたしはききました。「いいですよ。あごをさわってね。」といわれたので、あごをさわったらしっぽをふってよろこびました。……さっきまでじゃれていたのに、ハーネスをつけたら、あんなにりっぱになるなんて、おもいませんでした。もうどう犬は日本にあまりいないので、たくさんのラブラドールレトリバーの子犬がうまれて、たくさんの目が見えない人がじゆうにあるけるようになってほしいとおもいます。 評:本やテレビでしっていたもうどう犬に、じっさいにさわるきかいがあったのね。そのときの感動(かんどう)がつたわってくるような作文だ。もっと、もっと、もうどう犬がふつうにいるようなしゃかいになるといいね。

●梨那さん(いあに/小2)の作文より(スピカ先生/4.1週)

 (「入学しきのこと」の書き出し)きょうは学校で入学しきがあります。私は朝からドキドキしていました。それは、入学しきであたらしい小学一年生がきて私たちのおはなしを聞いているからです。すごいきんちょうで朝ごはんもあまりたべられませんでした。とうとういく時間がきてしまいました。評:入学式で、新入生に語りかけるかたちでひとりひとりがセリフを言うんだよね! 朝からそのことを思って緊張しているようすが痛いほど伝わってきたよ。うまい書き出しになりました。

●くわがたさん(いきと/小2)の作文より(ミルクティ先生/4.1週)

 『プール』つぎに、いきとめをした。ぼくは、十びょうかんもぐれた。水の中は青く見えた。音は、なにもきこえない。水から出るときは、ロケットのようにとびだす。「ザブーン。」と、音をたてた。<評>水の中のようすを〔色〕や〔音〕をつかって、じょうずに書けたね。ロケットのようにとびだす…まるでシンクロナイズドスイミングみたいで、かっこいいなぁ。(^o^)

●かっぴーさん(いくす/小2)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 私のクラスの先生は、山口ゆみ先生です。先生のとしは、27才です。……先生のやさしいかおは、子ぐまみたいな、かわいいかおです。……先生のこわいときのかおは、ライオンみたいなかおです。 評:数字やたとえをつかって、山口先生のことをじょうずにしょうかいできたね。

●祐美子さん(いけこ/小2)の作文より(ポプリ先生/4.2週)

 わたしはこぐときに、「できるかなぁ。」と、こころの、中でいいながら、足に、力をいれてこぎはじめると、空中に、うかんでいるようです。そして「すいーすいー」と、すすんでいきました。わたしは、まえ、よんだ「一りん車の、のりかた」の本にのっていた、ことを、そのままやってみました。・・・そのとき、おとうさんが「ひとつづそういう、ヒントがあると、すぐ、なれていくんだよ。よくおぼえていたね。」と、いってくれたので、とてもうれしかったです。評:「空」にうかんでいるような一りん車、とても楽しそう!

  光る表現(小3) 2001年4月4週号/5月1週号

●ミニパンダさん(あもろ/小3)の作文より(ミルクティ先生/4.2週)

 さいしょに、買ってもらった時、今までつくえがなかったからとてもうれしかったです。その時、わたしは、「ヤッター。こんなきれいなつくえ買ってもらったなんて、うれしいな。そうだ、ずっとずっときれいにして、ピカピカで、ほこりなんて、ないようにしよう。」と思いました。…略…ところが、二年生になって、少しずつ物がふえてしまいました。「あーあ。なんでこんなに、きたなくなっちゃったんだろう。」と毎日心の中でいいつづけました。<評>春休みにつくえをせいとんしたという作文の一部です。つくえを買ってもらったときの気持ちを思い出して書いた部分に感情がこもってますね。

●カヤさん(ありそ/小3)の作文より(ももんが先生/4.1週)

 おにいちゃんと二かいで、マンガをよんでいたので、じしんがきたら、おしあいへしあいで二かいからおりました。はだしで、すぐそとへでました。ぼくらが、ちょっとでもおそかったら、かわらにぶつかっていたかもしれません。【評:きゃー!! こわい。あわててにげるカヤくんとお兄さんのようすが、とても上手に書けました。読んでいるだけでドキドキします。】

●カヤさん(ありそ/小3)の作文より(ももんが先生/4.2週)

 よくあそんでいたともだちがいなくなったので「うそだろう。」と思いました。でも、うそでは、ありませんでした。みんなちがう組です。(中略)よくあそんでいたともだちと(いっしょの組に)ならないことは、ちょっとだけならわかっていました。なぜかというと、よくあそんでいたともだちが、クラスがえのひょうを、いっぱいよんでいたからです。【評:カヤくんは、たくさんいたなかよしの友達と、はなればなれになってしまったのですね。「がーん〜!」というおどろきと、さみしい気持ちがよくつたわってきます。「なぜかというと」も上手につかって書けました。よーし、新しい友だち、たくさん作っちゃおうね!】

●あやこさん(ありろ/小3)の作文より(洋子先生/4.2週)

 四月九日に進級がありました。わたしは、すごくドキドキして、「いい人といっしょになるかなぁ〜」とふるえてきんちょうしました。いよいよ三年何組かのはっぴょうです。…評:新学期は、クラスとたんにんの先生がいちばん気になりますものね。ドキドキしたようすが目に見えるようです。

●稔さん(あわき/小3)の作文より(ももんが先生/4.2週)

 それもそのはず、だってあいては、三人も強い人がいるからです。いくらぼくがいるからといっても三たい一では、まけてしまいました。【評:どうしてかという理由の説明が、とても上手にできましたね。強い人は、ねらわれるから大変だけど、だからおもしろいというみのるくん。ドッジボールがんばってね!】

●りゃりゃさん(いいに/小3)の作文より(洋子先生/4.2週)

 もうわたしも中学年になったので、一年生にいろいろ教えてあげたいです。わたしが一年生のきにいろいろ教えてもらってうれしかったからです。学校まで十五分ぐらい歩くので、一年生ときは、ランドセルも重かったし、すごくつかれたけれどいまではもうランドセルもかるく感じるし、もうなれてぜんぜんつかれません。評:今学期のあたらしい項目の「にたはなし、まえのはんし」として一年生のときのことをすごくよく思い出して三年生のいまとくらべて書いていたのがとくによかったです。(^o^)この調子をわすれずに次回もがんばってみましょう!

●崇さん(いえの/小3)の作文より(洋子先生/3.4週)

 …中略…校長先生が「アメリカのシアトルやインドみたいな地震がきたら、一運(第一運動場)にあつまるんだ」といわれました。ぼくは、もしアメリカのシアトルやインドみたいな地震がきたら、どうしようと思います。今日のひなんくんれんは、まるでほんとうみたいでした。評: 学校で地震のための避難訓練(ひなんくんれん)をしたときのことです。校長先生のおはなしになったことをしっかりと思い出して、会話文にいれてかいていたので、そのときの様子がとてもよくつたわってきました。また、もしもやたとえを上手に使って君の思ったことがしっかり書けていました。

●ハム太郎さん(いおせ/小3)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 (横浜まで)電車にのっている時間は20分で、今日はさくらの花びらがひらひらとんで行くところを、電車のまどから見ました。……新子安のそばにはパンジーで「しんこやす」と書かれている場所があります。わたしは、そこを見るのがすきです。 評:風にまうさくらの花びら、パンジーで書かれた文字……季節感あふれる通学風景だね。

●泰児さん(いおと/小3)の作文より(ミルクティ先生/4.2週)

 『へなちょこ天気』おととい3時ぐらいに7時ぐらいのくらさになりました。どうしてなるんだろうと思いました。そのあといなずまがひかって、いっぱいひかったらかみなりがすごく「ドッ〜〜〜〜カーーーーーーーーーーン」とおとがしました。ぼくは「たぶんあしたは、きっと雨だな。」とおもいました。たぶんあしたははれじゃないなーとおもいました。<評>「どうして…」「たぶん…」という文をたくさん書けたね。この言葉をつかって、自分の思ったこと、考えたことをうまく表現できているよ。

●ラーメンさん(いおら/小3)の作文より(にこにこ先生/4.1週)

 そうじをしていたらさがしていた物が、見つかったりなつかしい物が見つかったりしました。ぼくはそれでうれしくなってむちゅうになってかたづけました。★★★イヤイヤ始めたけれど、とちゅうから楽しくそうじしているのがよくわかります。先生のばあいは、それで出てきた本やアルバムにむちゅうになって、そうじをとちゅうでやめちゃうんだけど(^^;)。将和くんはちゃんと最後までやりぬいて、えらかったね。

●まいまいさん(いかす/小3)の作文より(さかな先生/4.1週)

 ほとんど五時間なんて二年生では考えられない事でした。でも、二年生では考えられない事を三年生になったこれから、考えていくんだなあと思いました。★評:学年が上がって、はりきっている気持ちがよくわかります。言葉の使い方がうまいなぁ。

●達也さん(いしろ/小3)の作文より(スズラン先生/4.2週)

 今日、学校にいくとちゅうで、交通あんぜんのはたをもった羽川さんとひらかたくんのお母さんにあいました。ぼくは、「おはようございます。」というと、「いってらっしゃい。」といってくれました。:評:朝、学校へ行くときのようすが見えるように書けましたね。会話から、ちゃんとごあいさつができたことがわかりました。

  光る表現(小4−小5) 2001年4月4週号/5月1週号

●ラブリーさん(あにせ/小4)の作文より(ミルクティ先生/4.3週)

 最近、ニュースで年寄り夫婦をミイラ化させておいておくという事件があったのを見ました。私は、死体をミイラ化させてとっておくのは、ちょっと気持ち悪いし、いつ幽霊が出てきてもおかしくないと思います。ミイラは、包帯ぐるぐる巻きというイメージがありますが、本当はどんな風なんでしょうか? 多分、白くて黴が生えていると思います。<評>ニュースになった話題を書くだけでなく、それについての自分の考えをいれたところがよかったよ。

●わかさん(あにほ/小4)の作文より(森川林先生/4.2週)

  さいきん食べて、おいしかったのは、ダイエーで買ったあめです。にこいっしょにちがうあじのあめをなめます。すると、?のあじが、するのです。?と、いうのは、あじのくみあわせかたで、ちがうんだけど、たとえば、れもんとソーダーでコーラになります。 おもしろいと、思いました。まるで魔法のあめです。評:なるほど、大発見だね。先生のやった実験では、お酢に砂糖を入れて、鼻をつまんで飲むと、リンゴジュースになるんだよ。

●わかさん(あにほ/小4)の作文より(森川林先生/4.3週)

 私が一番びっくりしたところは、ミイラを医薬品にして、つかうことです。…(中略)…私の、母の友達のお母さんがなにかの病気にかかった時庭で青がえるをつかまえたしゅんかん飲むと、言ってました。評:似た話をよく取材してきたね。しかし、アオガエルをのむとはすごいなあ。^_^;

●みゆさん(あはみ/小4)の作文より(ドラえもん先生/4.1週)

 ついて、サッカーをしていると、地震がきました。車がガシャンガシャンと音がなりました。じめんに、ひびが入りました。みんな、たちどまっていました。ぼくは、地球の終わりだと思い、ぼくは死ぬかと思いました。【評】地震の怖さをとてもじょうずに説明することができました。「思ったこと」もとてもじょうずに書けましたね。

●諒さん(あろつ/小4)の作文より(森川林先生/4.1週)

 日本に帰って二週間ほどしたら、ぼくはもうまるでずっと前からいたみたいに本郷台のことがわかったような気がしました。評:なるほど。このたとえはおもしろいね。自分の心をうまくたとえで表したね。

●ヒロさん(いうぬ/小4)の作文より(けいこ先生/4.2週)

 みんなが(炭酸ジュース)をあまりにもおいしそうに飲んでいたので、ぼくも少しもらって飲んでみたら、やっぱり思ったとおり、おいしくなくて、ゲップをすると鼻がシュワとなって、まるで、炭酸ジュースの中で、あわが上に上っていくから、体全体がシュワシュワしている感じでした。 評:この「シュワシュワ」が好きな人もいるだろうけれどね。炭酸ジュースを飲んだときの感じが音の表現を使って、うまくまとめられた。

●義明さん(いきき/小4)の作文より(きょうこ先生/4.1週)

 「ぼくの一番すきな宝石はアクアマリンとシーダライトです。アクアマリンはとうめいで海に光がはんしゃしているようです。」なんだかとってもロマンチックな石の表現だなぁ♪ 義明くんは、きっとアクアマリンのそのようなところにひかれていねのだろうね。「海」をかんじるすてきな表現でした☆

●みいきんさん(いきゆ/小4)の作文より(ももんが先生/4.2週)

 「ギュー、バリバリバリッ、ザザーッ。」(ドキッドキッ)友だちが、ポテトチップス(しょうゆマヨ)のふくろをあけ、おさらに入れるのといっしょに、わたしのむねが大きくなりました。【評:おもしろい! ふくろを開く音を書き出しに使ったのは、ナイスアイデアですね。初めてのものを食べるときは、「どんな味かな?」と、先生もとてもドキドキしますよ。】

●みかんさん(いこい/小4)の作文より(ももんが先生/4.2週)

 「きゃーすごーい!! いっぱいだー。」そう言いながらわたしは、つくしをとり始めました。あたり一面つくしが生えていました。まるでつくし畑のようでした。わたしは手をひろげて、一度に二十本くらいとりました。「仁美ちゃんのとり方は、まるで、草むしりみたいだね。さきのとじてるの、えらんでとってね。その方がおいしいから。」とお母さんが言いました。【評:「まるで」や「〜のよう」が、上手に使えましたね。かぎかっこの使い方もバッチリです。つくしとりの楽しいようすが、目にうかんできますね。それにしても、一度に二十本もとっちゃうとは、なかなかパワフル〜!(^o^)】

●まいポンさん(いこに/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.2週)

 おばあさんが花たちにあげる水は、朝の日の光をあびて、チロチロとかがやきます。まるで、「あーこの水はおいしいなあ。あたたかな日の光にもそそがれ、ぼくたちは、なんて幸せなんだろう。おばあさん、どうもありがとう。」と、天に向かい、ありったけの声でさけんでいるようです。 評:光がとけこんだような新鮮な水。草花にとっては、なによりのごちそうでしょうね。 

●拓樹さん(いこや/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.2週)

 かんとくやコーチやみんながとてもよろこんでくれました。西村くんが「西谷本当にホームラン打ちよった」と言ってよろこんでくれました、でも一番うれしいのはぼくです。一日中うれしかったです。  評:「とてもうれしい」気持ちを、ひとつひとつのできごとで説明できましたね。 ホームランを打った時の気持ち、わすれられそうもないね!

●クーニンさん(小4)の作文より(はるな先生/4.3週)

1々月前、友達とディズニーランドに行きました。・・・・70分待ちで最初は友達と話したりして『余裕余裕〜。』なんて強がっていたけど、いよいよ進んでいくと非常口から飛び出したい気持ちで時々、途中にある非常口が気になってしかたがありませんでした。それでも平気なフリをして、とうとう乗る時になって乗ってしまいました。ずっとずっとお母さんにしがみついていました。『ギャアーーーーー!!!』最後の急降下、顔の皮がはがれそうでした。もう2度と乗りたくないと思いました。心臓が口から飛び出したかと思いました。(講評);友達とディズニーランドに行き、いちばん苦手なアトラクション、恐怖の「スプラッシュマウンテン」で、絶叫した様子が、真に迫って表現できました。

●美帆さん(いすさ/小4)の作文より(はるな先生/4.1週)

 「あ、なかよしの子と、はなれちゃった!」と思いました。ほかのみんなも、「あ、はなれちゃった。」とか、「よかった。また、いっしょだ」とか、いっていて、とてもにぎやかでした。たんにんの先生を発表するときは、シーンとしていました。わたしは、「だれになるかな」と、心配でした。(中略)わたしは、「やったー!」と、とてもうれしくて、心の中で、は、大はしゃぎでした。そして、早くお母さんに知らせたくてしらせたくて、・・・・ (講評);クラス替えの、結果発表の紙が配られたときの、胸のドキドキと、あなたをふくめた周りのみんなの反応が、会話を通して、強く伝わってきました。また、担任の先生が3年生のときと、同じだとわかった瞬間のうれしさが、「やったー!」のひとことに、こめられていて、とても印象的でした。嬉しい気持ちが、ありのまま、かけていて、とてもよかったです。

●れもんさん(ふれ/小4)の作文より(ミルクティ先生/4.1週)

 「ピカッ。ゴロゴロゴロ。」「ピュ〜。」「ガタガタガタ。」私は今、大西洋をこう海しています。しかも、せんそう中の時期です。「たいへんだ!! てきの船がせっきんしてくる。」「バーン、バン、バ〜〜ン。」それはもう、すごいたたかいでした。もし、たいほうのいちが一ミリずれていれば、わたしの命はなかったでしょう。何? 大こう海なんてできるわけがないって。ばれたか。ばれるのも当ぜんですね。小学生のわたしが、せんそう中の海を、こう海したなんていったら、もう、大ニュースになりますからね。けれど、わたしは、本当に、自分の体で、こう海のこわさを知りました。<評>長崎のハウステンボスで体験した「大航海」というアトラクションについての作文です。書き出しからグイグイひきこまれていきますね。読む人に話しかけるような文にもユーモアがあって楽しいです。(^o^)

●あおぞらさん(あある/小5)の作文より(ゆり先生/4.2週)

 一番くろうしたのは、ひみつきちに入った時になる、すずがわりになるものだった。まず、あきかん二つに、小石を入れて、二つのかんのかんぶたのリングにひもをとおす。あとは木にかけるだけだ。足でけると、「カーンカーン。」という音がなりひびく。【評:まわりにあったものをつかって、工夫していい”すずがわり”ができたんだね。】

●ねぎちゃんさん(あとな/小5)の作文より(ふじのみや先生/4.1週)

 あたらしい友達、あたらしい先生になっても心の中では四年一組のこと、そして先生のことは一生わすれないように、心のおくにしまっとこうと思った。 評:大切にしたい思い出は、心の中でずっとあたためておきたいね。 深みのある表現ができました。

●えりさん(あなふ/小5)の作文より(ももんが先生/4.1週)

 さくらは、きれいだけど、さわると毛虫が落ちてきて、さされてしまいます。バラのようですね。【評:きれいな花には、とげがある? バラのとげと、毛虫をくらべるなんて、なかなかユニークですね。 この桜のとげ(毛虫)は、思わぬところから登場するし、動き回るから大変ね。】

●ケロちゃんさん(ありう/小5)の作文より(ポプリ先生/4.2週)

 転校生が教室に入って来ようとしている。「ドクン。ドクン。」心ぞうの音が、私の耳に、伝わってきたような感じがした。評:先生にも伝わってきたように思いますよ。

●茜さん(あろさ/小5)の作文より(ももんが先生/4.2週)

 わたしは、一才の時だから何もおぼえていないけど、おふろで一回おぼれかけたことがあるそうです。でも、わたしは、おぼれかけたのを何もおぼえていなくて、よかったと思っています。それは、筆者とはちがって、おふろでおぼれかけたからです。筆者がおぼれかけたのは、川だったし、小学生の頃だったので、ながされながら足もとをさぐればいいだけです。だけど、わたしは、まだ一才で、筆者のようにいろいろ考えることはできません。だから、もしおぼれていたら、泳ぐのがきらいになるか、水がきらいになっていたかもしれません。【評:長文の場合は、おぼれそうになったことを「思い出してよかった」話だったけれど、茜ちゃんの場合は、反対に「覚えていなくてよかった」話なのが、おもしろいね。「覚えていて役立つことと、忘れていてよかったことがあるんだなあ...」とよく気付きました。】

●キキさん(あろの/小5)の作文より(メグ先生/4.2週)

 私はこの長文を読んでて、この人は凄いなと思った。それは、ガキ大将につられて川で溺れていた時にそのまま何もしていなくてもそのうち浅い所に行くと、考えたから。私だったらそんな事考えないで急いで岸まで泳ぐと思う。《評》長文を読んで、「もし、私だったら・・・」と、想像したことが書けたね。こんな場合、確かに、冷静ではいられそうにないね。

●有貴さん(いおし/小5)の作文より(ふじのみや先生/4.2週)

 「何もあそこに戻らなくてもいいんじゃないか・・・流されている私に、今できるいちばんよいことをすればいいんだ。」と思った事によってこの話の人は、一定の位置にとどまらずに自分のペースでどんどん変化して、その変化を利用して自分の理想を目指すようになっていったのだと思う。 評:自分の心の中で消化して、意見化していますね。語句の選び方も巧みです。

●あんみさん(いけみ/小5)の作文より(にこにこ先生/4.1週)

 たんけんたい なったつもりで学校走る 風が顔をすべすべにする ★短歌はどれも良かったけれど、先生はこれが一番好きです。ほっぺたに風を受けながら、びゅんびゅん走っている綾美ちゃんの姿が目に浮かぶようですね。「すべすべにする」と言う表現もいい!楽しく走っているのがわかります。

  光る表現(小6) 2001年4月4週号/5月1週号

●クリリンさん(あかの/小6)の作文より(こあら先生/4.1週)

 この日たくさんのシールを買ってもらい、とてもうれしかったです。お友達もかわいいねと言ってくれうれしさは倍増しました。評)「うれしい」を2回使い、「倍増」という言葉でその二つを関連づけました。効果的ですね。

●クリリンさん(あかの/小6)の作文より(こあら先生/4.2週)

 1度楽な生活に慣れてしまうと、前より大変な生活に逆戻りするのはすごく難しいことだし、無理な可能性もあります。評)(人間と動物の共生・環境問題についてのテーマ)自分の主張の展開に説得力を持たせることができました。

●SMILEY(^o^)さん(あるわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/4.2週)

 「救われる」とまではいかないかもしれないが、環境問題にしても一人一人のこころがけというのは、何人も何百人も何千人ものひとがいつもこころがけていたら、ちょっとしたことでもすごく大きなことになるんだと思う。【評】本当にそのとおりだね。もっと一人一人が自覚を持っていくべきだね。

●美佳さん(いうわ/小6)の作文より(ドラえもん先生/4.2週)

 私たち人間が、自然に対して今のようにハイキングをしにきて、ゴミを捨てていくということは植物にも良くないことだと思うけれど、動物たちにも悪いことだと思う。それは、動物たちも、人間と一緒で物も見えるし臭いにも敏感な生き物なんだから、ゴミからでる悪臭や汚さにとてもいやになると思うからです。【評】植物や動物の気持ちを考え、スヌーピーさんの優しさが表現されています。

●スズさん(いきの/小6)の作文より(みきこ先生/4.1週)

 未来の私のためにも六年生になったら歌のばんそうをぜったいにやりたいです」:(評)未来の私のためにも、という表現がすてきですね。人間って急に大人になるわけじゃなくて、「今」のつみかさねで成長していくものだから、こういう考え方はとても大切だと思いました。

●翔樹さん(いせら/小6)の作文より(かつみ先生/4.1週)

 がんばる三か条   評:題名ですね。がんばるという響きがいい。そして三か条というおや、何かな、読む人の気持ちをひく書き方もいい。よく考えましたね。

●コナンさん(あえた/中1)の作文より(洋子先生/4.2週)

 第二の理由としては、レトリック感覚を持っていると、新しいことを発見したり、新しい生き方ができるからだ。障害を持った人を見るとわたしたちは、かわいそうと思ってしまう。「五体不満足」の乙武洋匡さんが生まれた時、周りの人は、母親が泣き出し、取り乱したり、気を失ってしまうのではないかと心配したそうだ。しかし母親の口をついで出てきた言葉は、「かわいい!」だった。こういう親にそだてられたから乙武さんも「障害は、不便です。だけど不幸ではありません。」といって、五体満足の人以上に活躍して、つい先日結婚もして人生を楽しんでいる。評:レトリック感覚は、大切だという第二の理由と説明です。以前、先生もあの本を読み、彼のお母さんの態度に感心しました。名言集のなかに「不幸な人は、どのような考え方のなかにも不幸の理由を見出す」というのがありましたが、考え方ひとつでこんなにもちがってくるものなのですね。彼のようなプラス思考でわたくしたちも前向きでがんばりたいものです。いいおはなしがはいりました。(^o^)

●ゆみっちさん(あにわ/中1)の作文より(スズラン先生/4.1週)

 私は自分の好まないみんなに呼ばれる呼び方はあだなとは思はない。:評:あだなを付けられたとき、それがその人にとってお気に入りのあだなでなくてはならないのですよね。

●晃章さん(あらか/中1)の作文より(ポプリ先生/4.2週)

 もし、ぼくだったら「地面がりんごをひきよせた」と考える。そうするとなんとなく引力のはたらきが強ちょうされている感じがするからだ。評:晃章くんらしくきらっと想像力を働かせた、というところかな。

●こめさん(いせか/中1)の作文より(きょうこ先生/4.2週)

 「化石に興味を持ち始めたのは、小学四年生のころです。四月に、図書室で化石について書いてある本を見つけ、読んでみました。その時、自分でもこのような化石を見つけたい、と思い、化石に興味を持つようになったのです。」将来の夢になるほどまでに崇明くんの心にすみつくようになった化石との出会いの場面だね。崇明くんの目が本に釘付けになり、みるみる光っていくようすが浮かんでくるような文章でした☆

●DARIAさん(さあ/中1)の作文より(ゆり先生/4.2週)

 私は、これから、たくさんもうかっても贅沢などせずに人のために役立つことにお金を使いたい。そうすれば、きっときっと自分の心もみがけるだろう。【評:ダリアさんらしい正義感のある意見だね。】

●ホームズさん(なか/中1)の作文より(ミルクティ先生/4.3週)

第二の理由は、正しい事ばかりばかりを考えると、つまらないことがあるということだ。例えば、先程のように、「1+1=2」と答えると、あまりにも当たり前すぎてつまらない。十代男性のストレス解消法(コニカ 1196年)の一位は、カラオケで、15.3%。これは、コンサートの様に、上手な歌を聴くより、多少下手でも思い切り歌ったほうがいいのだと思う。

<評>「矛盾」というテーマでデータ実例を入れる…結構苦戦している生徒さんが多い中で、このデータ実例の使い方は秀逸でした!

  光る表現(中1−) 2001年4月4週号/5月1週号

●玲子さん(あたゆ/中2)の作文より(メグ先生/4.3週)

 たとえば「姥捨て山」という昔話がある。それはお年寄りは役に立たないから捨ててしまえといっていた時から、お年寄りは大切だと変わっていくお話である。なぜならばお年寄りはそれなりの長い時を過ごしてきたのだ。つまりいろいろな知恵があるということだ。古いものにはそれなりの良さがあるのだ。《評》古いものの良さについて、昔話の実例を挙げることができました。

●ユッコさん(あるろ/中2)の作文より(ドラえもん先生/4.2週)

 このように他人を知り自分を省みることが大切なときもあるし、自分だけを見ることが必要なときもある。しかし、一番大切なのは、それぞれの良いところを見分け、それを自分のものにしていくことではないか。つまり、二つの方法をうまく使い分けて、自分を高めていくこと。【評】「一番大切なこと」をうまくまとめることができています。

●ムッちんさん(との/中2)の作文より(クマのプーさ先生/3.3週)

 他の人と違ったことをすると、警告され他人と同じことをしなければいけない。具体的に言うと整列の時、列からはみだすのと同じようなものだ。【評】集団の中では特にこの傾向があります。それをうまくたとえています。号令できちんと揃った列からはみ出た子がいるととても目立つ様子が、目にパッと浮ぶようです。

●太一さん(あうけ/中3)の作文より(ミルクティ先生/4.2週)

 『機械化は本当にいいことなのか』 「私たちの人生は、私達が費やしただけの価値がある」という名言があるように、やはり、人間は全てを機械に任せるようになってしまっては良くないと思う。やはり、自分の力で努力してこそ、思い出に残るし、それに、自分のためになるのだと思う。<評>問いかけるような題名が読み手の関心をひきますね。結びの部分では自分の意見を強調する名言をうまく使えています。

●金剛くんさん(あゆわ/中3)の作文より(森川林先生/4.2週)

 僕もよく陸上部の練習などで校庭をぐるぐる走る。はっきりいって無駄である。しかし走ることによってきっと何かを得られるのである。(‘きっと’である。疲れるだけかもしれない(笑))また僕はしばしば(しばしばである)上大岡などに走っていく。バスや車で行ってきたときは見つからなかったお店などが見つかったりした。評:こういう自分だけの個性的な体験実例はいいね。ユーモアもある。

●たこたこさん(こむ/高1)の作文より(きょうこ先生/4.3週)

 「例えば「マトリックス」、あのものすごいリンボーな格好がよくテレビで放送されていた。あれを見て「すげー」とか思う人も多い。が!しかしあのシーンの後その人は足を撃たれてしまうのだ。そのシーンを見てしまったらただ単に「かっこいい」などとは言えない。...作品の一部だけを見るだけではその作品の全体を知ることはできない。本当にその作品を楽しむためにはやはりその作品をすべて見なければならないのだ。」うんうん、きっとその「マトリックス」の場合も、全体を見たならば、その有名なシーンだけを見て「すごーい」と思うのとはまた違う感想を持てる映画なのだろうね。最後まで何が起こるか分からないしね!くれぐれも映画の途中で席を立つ、なんてことはしないようにしなくっちゃだね!(笑)

●ひまわりさん(あなつ/高2)の作文より(こあら先生/4.1週)

 今の時代、コンビニの前やゲームセンターでたむろする若者を見るのは全く珍しくない 評)最近誰もが経験し目にする光景です。このような例を出すことで読者をぐっとひきつけます。

●眠雨さん(うき/高2)の作文より(ミルクティ先生/4.3週)

 確かに専門分野においては無理に一人でやるよりも専門家に頼る方がいい結果を得られることが多いし、無理にすべてを一人でこなせるようになる必要はない。危惧しているのは専門家への手放しの信頼であり、分析が到底及ばない分野においても我が物顔で話をすすめる専門家へ、疑惑をもつことができなくなることである。…略…餅は餅屋で買えばいい。だが餅屋に餅のすべてを任せきりに、するべきではないのだ。<評>自分の意見に「餅は餅屋」ということわざをうまく加工して書き込みましたね。

●舞さん(あおき/高3)の作文より(こあら先生/4.1週)

 そんな事が時々ある。誰しも、この様な経験はあるのではないだろうか? 評)読み手に語りかけ、話題に引き込んでいます。自分の体験を書いた段落の最後を引き締めるはたらきもあります。

●舞さん(あおき/高3)の作文より(こあら先生/4.2週)

 たとえ科学が誤字を打ち出したとしても知らずにEnter を押してしまうようになってしまったのだ。評)PCを使っている人にはとても身近に感じられる表現。またPCを使うことそのものが限りなく自由になった時代を象徴しているかのようですね。

●正博さん(いえわ/高3)の作文より(きりこ先生/4.2週)

 私のように冷静さに欠ける人間は、これからも、枯れススキや枯れ尾花が幽霊に見えたり、鼻息でティッシュペーパーがそよいでいるのを見て、超能力だと思い込んだりして、恥をかきつつ生きていくのだろう(笑)。・・・どうしたものだろうか。<ユーモアのある表現ですね。>

 

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