KotobanomoriNo.711

言葉の森新聞

2001年5月2週号

文責 中根克明(森川林)

  PHPとMySQLの掲示板

 4月29日と30日の連休で、やっとPHPとMySQLの掲示板ができました。

 言葉の森のサイトでは、これまでCGIを多用して多数のファイルを作ってきましたが、今後はすべての情報をデータベース(MySQL)にデータを格納し、それをPHPというプログラミング言語で、必要に応じて生成するというかたちにしていきたいと思っています。

 まだ実験中の掲示板ですが、興味のある人にはソースも見られるようにしています。(興味ないか(^^ゞ)

http://www.mori7.u-sn.com/book/discussion/index.php

  ネット被害の可能性増える

 インターネットによる被害は、これまでは特殊なことだと思われてきましたが、インターネットの普及の速度にセキュリティ対応の速度が追いつかないというのが現在の状況です。

 特に、家庭にインターネットが入り、子供がパソコンを自由に操作するようになると、子供では対応しきれない事態が起こることもあります。

 私の経験した最近の例では、(1)ウィルス添付のメールが送られてくる(1ヶ月に1回ぐらいの割合です。昨年はほとんど0件でしたから、最近きわめて増えています)、(2)メールの件名を見た瞬間にブラウザが画面いっぱいに開き閉じられないようになる、(3)突然ソフトのダウンロードが強制的に始まる、などです。「うまい話があります」などというダイレクトメールは、ほぼ毎日いろいろなところから送られてきます。(笑)

 教室のパソコンでも何回か、接続先を変更するソフトがダウンロードされていました。

 こういう危険な罠が、子供たちが喜びそうなポケモンやアニメのページにたくみに仕掛けられるというのが、今後予想される傾向です。しかも、単なるテキストファイルや画像ファイルを装ったウィルスファイルや、キャンセルボタンを押すと実行したことになるプログラムなど、世界中の専門家がありとあらゆる手口を考えています。

 当面、最も被害の増えるおそれがあるものは、接続先の強制変更プログラムです。国際電話やダイヤルQ2に知らないうちに接続先が変更されてしまうという被害が急速に増えているそうです。

 日経パソコンの4月16日号に次のような記事が載っていました。かなりトーンの高い警告です。

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【ミニ解説】巧妙化する「不正自動架電」の手口と対策 01/04/16

 モデムやターミナルアダプター(TA)を使ってインターネットに接続しているなら、その回線は今すぐダイヤルQ2と国際電話の利用停止手続きを取るべきだろう。過剰反応、と思われるかもしれないが「不正自動架電」の被害規模と手口の巧妙化を考えると、利用停止は現代ネット社会の「常識」と言っても過言ではない。

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 インターネットを有効に使うためにも、家庭でセキュリティの対策を十分にとっておくことが必要です。

 ちなみに、私のしていることは、(1)添付ファイルが送られてきたらほぼ無条件に削除。(2)変な画面になったらCtrl+Alt+Deleteで強制終了、(3)モデムやターミナルアダプターではなくルータを使っているので不正接続に対しては比較的安全、というところです。大した対策ではありませんが。

  3月のアンケートより(その2)

   小2父母

●父母より 自習はこのごろだいぶん定着してきましたが、おたよりにもあったように「作業」になっているかなと反省しています。

 読書は難しい本を一気に読んだかと思うと、バッタリ読まなくなったり、親の気まぐれを反映しています。毎日少しずつというのは、簡単そうでむつかしい、だからこそ身につけさせたい習慣ですね。がんばります!(小2父母)

▼教室より 長文音読などは、慣れてくると、ふざけて読むようになってきます。多少の脱線は大目に見てもいいと思います。しかし、口の中でもごもごと読んだり、速すぎる読み方をしている場合は、「聞いている人にわかるように読むこと」と注意してあげてください。

 勉強は、心をこめて取り組むことが大事ですから、長文を読む時でも「ぼく(わたし)もこんな文章が書けたらいいなあ」と思って読んでいくと上達します。ときどきそういうアドバイスをしてあげるとよいと思います。

 長文音読や読書については、毎日の生活時間の中に位置づける必要があります。「さあ、勉強を始める前に、長文を音読して、勉強が一通り終わったら、最後は読書50ページで締めくくりね」というような具合です。また、日常生活の中で、空いている時間ができて子供が退屈しているときなどは、「さあ、読書50ページしてから、ゲームを15分しよう」などと、折に触れて読書を生活の中に取り入れていくと、自然に読書量が増えていきます。

   小3父母

●父母より 始めてから約半年がたちます。「木曜日の5時40分からは作文の時間」ということが本人のスケジュールの中にうまく組み込まれたようです。少しずつふえていく勉強とうまく両立させています。長文音読も急に難しくなり、最初は大変とまどっていましたが、何回も読むうちにスラスラ読めるようになり、また、その内容にも興味を持つようになってきました。

 作文を書くときの質問ですが、本人は頭の中で構成するだけですぐに書き始めてしまうのですが、下書きとまではいかないまでもポイントをまとめさせたりした方がよいのでしょうか。(小3父母)

▼教室より 一般に構成を考えて書くことのできる年齢は小学5年生からと言われています。このころから、ものごとの構造を抽象的に考える力が育ってきます。小学5年生からは、算数なども単純な計算問題だけでなく考える要素が急に増えてきます。

 ですから、言葉の森では、構成を考えて書く練習は、小学5年生からとしています。

 学校では、低学年のころから作文のメモをとらせる指導をするところがありますが、低学年ではメモを書く方が作文を書くよりもずっと難しくなってしまいます。^_^;

 小学3年生のころは、長文の音読などをして「文章がすらすら読めてすらすら書くこと」と、作文を書く場合は「話があちこちに広がらないように中心を決めて書く」ということまでができればそれで十分です。

●父母より 貸し出し図書の制度をまた復活してほしいと思います。(小3父母)

▼教室より 貸し出し図書のかわりに、ホームページなどで情報の交換ができるようにしていきたいと思います。

 現在、青空文庫などのサイトに見られるように、本というかたちではないデジタル出版物が急速に増えています。これらのデジタル出版物はまだ読書のかわりになるところまでは行っていませんが、これらが情報が主流になるのは時間の問題です。言葉の森では、このデジタル情報を活用するような方向を現在検討中です。

 図書という実体のあるものを扱うことに関しては、Yahoo! JAPANやセブンイレブンや宅急便などの流通システムにかなうものはありません。今後、地域の書店は、世界有数の規模のバーチャル書店と競争しなければなりませんが、在庫量に関してもコストに関しても、地域の書店は到底これらのバーチャル書店に太刀打ちできません。

 こういう巨大な流れが図書の流通に広がっている時代に、言葉の森が昔ながらの貸し出し図書を行なうということは、やはり時代錯誤になると思います。

 現代の時代にふさわしい図書の活用ということをこれから考えていきたいと思います。

●父母より ひとりで勉強やピアノができるところまでしていなかったので、1・2学期までは母が帰宅してからそれらを始めていましたが、ピアノの比重が高く、勉強がスムーズにできないのが悩みの種でした。ところが、最近、与えられた勉強やピアノの練習も不器用ながらひとりでできるようになってきたので、ふつうの親子並みに会話をする時間もとれるようになってきました。

 授業中のおしゃべりでご迷惑をおかけして申し訳ありません。でも、本人が楽しく通っているので何よりです。手芸クラブは、ひとりで熱中するのが好きだからだと思います。下校後は必ず友達と遊ぶことを奨励しているのですが(ひとりっ子なので)家庭では家族三人三様の生活で、結局ひとりで何かをすることが多いものですから……。こんな家庭を通して、彼女は多様性を学んでくれればと思っています(笑)。

 私は会社の昼休みに特定のホームページの掲示板を読むのが大好きで、一つのテーマにいろいろな人たちがツバを飛ばすがごとく字を打っている様はすばらしいといつも思っているのですが。

 先生のおたよりを読むのも大好きです。私がよく読む掲示板のテーマ(音楽なのですが)とはT異なりますが、教育にかける情熱には敬服しています。一方でパソコンに対する知識欲もすばらしく、私は個人的に言葉の森のパソコンコース(?)に通いたいぐらいです。

 我が家は必然的に子供に時間がとれなかったり、一方で意識してほっといているところがあるのですが、教育書を読む時間がない分、先生のおたよりを読むことでいろいろ考えたり軌道修正したりしています。(行動が伴うかは別問題なおですが……)

 今後ともよろしくお願いいたします。(小3父母)

▼教室より 個人的な内容も含んでいましたが、そのまま掲載させていただきました。^_^; 子供たちを見ていると、小4のころから急に大人らしくなってきます。先日も、小4の生徒が、となりでさわいでいる小2の生徒を見て、「わたしも去年まであんなふうだったんだから」としみじみ言っているのを聞いて、笑ってしまいました。

 教室での授業は、通信での授業と比べて、いい面もありますが、悪い面もあります。いい面は、友達と楽しく交流ができるということです。悪い面は、時に脱線する子がいると、騒がしくなるということです。

 港南台の教室は、子供たちにとっては居心地がいいと思います。しかし、静かに勉強するという面は、もうひといきです。今後、楽しくて静かな教室を目指していきたいと思います。

●父母より 金曜は「言葉の森」の日。その時にむけて気持ちを準備しています。お電話のあとはすぐにとりかかっているので、私の方も安心です。

 本人はやりたいことをする子なので、勉強には手こずります。ドリルetcはいやがりますが、言葉の森の長文短文はおもしろいといってやっています。

 欲をいえば、長文課題、短文を量を増やしていただくとうれしいです。国語のすきな子なので、何度も課題を繰り返して今では多少あきています。「テキストが2冊あればいいのに」と本人も申しております。(小3父母)

▼教室より 長文音読は、わずか8ページを3ヶ月にわたって毎日読むわけですから、学期の終わりにはそのまま長文をほとんど暗唱してしまうような子も出てきます。

 読書というのは、一方で多読を進めながら、他方で復読を進めるという二本立ての読み方が必要です。現代の社会では、次々とたくさんの本を読むという環境は整っているので、家庭では意識的に同じものを刳り返し読むということを子供に働きかける必要があります。

 長文集を増やすというよりも、長文集とは別の読み物を掲載するような方向を現在考えています。

 

  光る表現(小1−小3) 2001年5月2週号

●樹里杏さん(あろも/小2)の作文より(メグ先生/4.2週)

 わたしは、なきそうなかおをして、「こわいな。」となんかいもいいました。《評》ほんとうに、こころぼそくて、こわい思いをしたのですね。そんな樹里杏さんの気もちがつたわってきます。

●航さん(いかほ/小2)の作文より(ポプリ先生/4.2週)

 ぼくが、もし、大人に、なったら、まんがかに、なりたいです。・・・ぼくは、はれぶたシリーズの、「ぼくへそまでまんが」と、いう本をよんで、まんがを、つくりたいなあ、とおもいました。そのまんがを、子どもにも、大人にも、よんで、ほしいです。そのために、いっぱいあそんで、いっぱい、本をよみます。評:なろうとおもったきっかけもおしえてくれました。そのためにあそびも本もがんばってね。

●梨花さん(いさろ/小2)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 みずきちゃんは、さいご たのしかった といってくれました。 けど、そのとき わたしは、つかれていました。 ☆一年生の子を、おせわするのは、たのしいけれど、つかれますね。 おもったことを、しょうじきにかけています。

●真章さん(ありる/小3)の作文より(メグ先生/4.2週)

 お母さんは、小学生のころ、登校する時、田んぼがまわりにあり、イヌの成長を見ながら登校していたそうです。今、ぼくが登校している道とはずい分ちがうな、と思いました。《評》お母さんから聞いた話とそれに対する感想が書けたね。

●瑞幾さん(いおね/小3)の作文より(ドラえもん先生/4.2週)

 秋はくりがいっぱいおちているから拾ったり、まるでくり拾いをやっているみたいです。冬はたまに雪がつもっていて友だちが「雪合せんしよか。」というので雪合せんをします。まるでスキー場にいるみたいです。【評】学校までの道のりを、「たとえ」をつかいながらとてもじょうずに表現してくれたね。☆

●翔太さん(いきこ/小3)の作文より(スズラン先生/4.3週)

 たとえばとりのはねをとって自由にとんでみたいなー。たんぽぽのたねを大きく、大きく、大きく、大きくして空を自由にとんでみたいです。:評:たねを大きく、大きく、、、、、とくりかえしていたところに、大きな空とぶたねのすがたが見えるようです。いきこ君が乗っても大丈夫な大きなたねでとんでみたいね。

●暁子さん(いそか/小3)の作文より(ももんが先生/4.3週)

 太いふでをつかった時、とても、ふでが好きになりました。はじめ、ふでをちょっとだけ、ななめにどすんとおいて、つぎは、ふでをまっすぐむけて、さいご、ちょっとななめ上にあげます。【評:私たちは、一つの文字を書くときでも、こんなふうにいろいろなふでのつかい方をしているんだね。「どすん」「ちょっとだけ」「まっすぐ」「ななめ上」など、くわしい表現をたくさんつかって、楽しく書けました。(^o^)】

  光る表現(小4−小5) 2001年5月2週号

●ししさん(あふか/小4)の作文より(はるな先生/4.3週)

 ぼくを入れて6人のうち2人が部屋でゲームをしていて、4人で外に遊びに出かけました。ぼくたち4人で、かくれおにを始めました。最初に岸田くんがオニになりました。ぼくのうちの庭は広くて木がいっぱいあるから、かくれるところがたくさんあります。すごく楽しくて楽しくて駐車場に置いてある車のかげに隠れたりしていました。そしていつのまにかゲームをやっている2人を忘れていました。かくれおにがあんまり楽しかったので、ゲームをやってる2人もよんでこようという話しになって、ぼくがよんでくることになりました。急いで2階に行って『おーい、外でかうれおにしようよー』とよびかけたのですがその時2人は大乱闘スマッシュブラザーズをやっていてそれを見るなりぼくは急にやりたくなってしまって2人を外へつれていくはずだったのに、ぼくはいつのまにか一緒にゲームを始めていました。しばらくすると3人がやってきて『なんだよ宍戸ゲームやってんのかよー』『俺達もやるか〜』ということになって6人ではじめてしまいました。4人とももうミイラとりがミイラになってしまいました。(講評);家の中に残って、ゲームをしていたお友達を、よびにいったつもりが、ゲームのおもしろさに惹かれて、かくれおにそっちのけで、全員が、「大乱闘スマッシュブラザーズ」のゲームにはまっちゃってしまった状態を、たいへんユーモラスに説明できました。「ミイラとりがミイラになる」のことわざにぴったりの、愉快な体験談でしたね。"☆"

●諒さん(あろつ/小4)の作文より(森川林先生/4.3週)

 もう一つびっくりしたのは、ミイラを取りに命がけで行ったことです。ピラミッドの奥に入った人が、ようやくミイラを見つけたけれど、結局出られなくて自分もミイラになってしまったという話は、まるで四コママンガみたいです。◆評:いいたとえ。ミイラになってしまった人には、ちょっとかわいそうだけど……^_^;

●みかんさん(いこい/小4)の作文より(ももんが先生/4.3週)

 そのミイラは、黄色い色で、くさっているようで、緑のものがくっついていて、とても気持ち悪かったです。【評:キャーッ!(>_<)。色やようすを上手に書けたので、気持ち悪さが、よく伝わってきましたよ。】

●まいポンさん(いこに/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 もしも 私がミイラを取りに行かないと ろうやに入れるなど言われても、自分のことでないかぎり、ろうやに入ったほうがましです。でも、大切な人が死にそうなときや、金が少しもないような さい後のしゅだんでは話はべつです。ミイラを取りに行こうと思います。 ☆想像の話の中に、こわさをがまんして決心する気持ちを、うまく表現できています。

●拓樹さん(いこや/小4)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 ぼくは、なっとうが大きらいですがミイラの薬を飲むぐらいなら なっとうを食べたほうがましだとおもいます。 ☆まったくそのとおりだね。ミイラの薬なんて、おそろしくて飲めないという気持ちが強くつたわってきます。

●かずさん(いしす/小4)の作文より(かつみ先生/4.2週)

 九月ごろマンションのエレベーターにいたヤモリもほねだけだったから今ミイラになってるのかなあ。  評:ミイラになっているかもね。こういう自分の体験を書くことはとても大切なことです。これからも見つけて長文の内容にあった自分の体験を書いていこうね。

●有加さん(いすこ/小4)の作文より(メグ先生/4.3週)

 今ではやらないけれど、小さいころ(たんぽぽの)わたげをとばして遊んでいました。めを出す手助けをしていたのだなあと思いました。《評》有加さんがとばしたわたげは、きっといろいろな場所で芽を出し、花を咲かせたことでしょう。

●友葵さん(あしも/小5)の作文より(ゆり先生/4.3週)

 もし、この世にくずかごがなかったら、どうなるだろう。家の中はゴミだらけになるだろう。私の家にくずかごがなかったら、私と私のお母さんは、花粉症で鼻をしょっちゅうかむから、家じゅうティッシュだらけになるだろう。そんな家に住むなんてまっぴらだ。【評:この季節にピッタリの話題! おもしろい表現だね。】

●むっちゃんさん(あひほ/小5)の作文より(ももんが先生/4.3週)

 この長文を読んで、くずかごがどんなに大切かが、わかりました。まるで、いやなことを聞いてくれる、友達みたいです。【評:いらないものやいやなものを全部吸収し、すっきりした気持ちにさせてくれる。こんなところから、とてもおもしろいたとえを思いつきました。きっと、むっちゃんは、すてきな友だちを持っているのでしょうね。(←これは、くずかごのことじゃないよ(^^ゞ)。】

●キキさん(あろの/小5)の作文より(メグ先生/4.3週)

 日常生活の中では、いらない物を持っている人は世の中たくさんいる。多分いらない物が無いという人は・・・・・いないと思う。みんな器が小さいからどんどん物がたまっていく。だからと言って無理に器は広くしない、黙ってそのままにしておけば勝手に器が大きくなってると思う。《評》これは、鋭い指摘ですね。

●穂香さん(すよ/小5)の作文より(きょうこ先生/4.3週)

 「わたしがこの話を読んで分かったことは、きっと、くらしに必要でないものはないんだ。くずかごでも、水でも。だから、大切に使ってあげなくては、いくら物でも失礼だと思ったし、わたしの分かったことである。」小さなお花もとっても大切にしているほのかちゃんらしい、とっても優しい感想だなぁ♪

●さくらんぼさん(とあ/小5)の作文より(かつみ先生/4.3週)

 私にとってかかせないものが、今なかったら私は、どうしているのだろう。きっと、「ものたりないなぁ。」とおもっているだろう。   評:どうしているだろう、という自分への問いかけに対して、ものたりないなあとおもっている、そういう答えをだしているところがとてもいいですね。

  光る表現(小6−中1) 2001年5月2週号

●まささん(あうこ/小6)の作文より(ゆり先生/4.2週)

 (お医者さんで)あの舌オエッ、いや舌おさえ。いやあ、あれを考えた人をうらむね。だれだって木のへらで舌をおさえつけられたらオエッだもん。先にアイスクリームでもくっついていなくちゃ手に”おえ”ないよ!【評:おもしろいダジャレを考えたね。】

●クリリンさん(あかの/小6)の作文より(こあら先生/4.3週)

 ヴィジュアルな情報と言葉による情報は互いに他を補うので一方が他方を駆使したり変わるものではないのです。評)活字はよくTVやマンガと比較される傾向があるという背景もふまえて、読書の楽しみを定義することができました。

●雅貴さん(あめす/小6)の作文より(ももんが先生/4.3週)

 僕達にとって映像的なものも活字的なものも両方とも大切なものである。字だけ読むのは、想像力を与えてくれる。映像は自分の想像したものは、どのような物なのか真実を教えてくれる。もうすぐ「映像

●知紗さん(いいく/小6)の作文より(にこにこ先生/4.2週)

 「三つ子の魂」と言われているので、私達も気を付けますが、もし、私が子供を生んだら、小さいころから「ゴミは絶対捨てたら阿寒で。」とか、「動物をいじめたり、山などに生えてる草・花を勝手に取ったらあかんで。」などと教えていきたいと思います。★★★自分のことだけでなく、自分の子供のことまで考えているのはすごい!!先生が前に聞いた言葉で、「本当に世界から戦争をなくしたり、自然を守ったりできるのは女だけだ」というのがあります。男の人は、自分が生きている時のことしか考えられないけれど、女の人は、自分の子供や、その子供のためにも、未来を変えていきたいと思うんだって。知紗ちゃんのこういう考え方は、ずっと持っていてほしいと思います。

●早紀子さん(いおよ/小6)の作文より(ゆり先生/4.3週)

 読書やテレビ・マンガ等は、見ている人の心にしっかりと感動の苗を植えつけていく。秋には苗がゆたかなふさふさした想像のいねになっている。【評:「感動の苗」っていい表現だね。苗は、どんどん育って実をつける。そうやって心がゆたかになっていくんだね。】

●スズさん(いきの/小6)の作文より(みきこ先生/4.3週)

 私にとって読書とは、遊びと同じです。でも、読書が好きじゃない人は、読書は、勉強だと思っている人が多いです。(評):勉強だと思うといやになってしまうことでも、遊びだと思えばそれだけで楽しくできそうですね。

●たかやんさん(いくの/小6)の作文より(スズラン先生/4.3週)

 (岳物語を読んで)この本が気に入ったわけは、自分達がやったことがあるようなことに似ていたりして、「同じだ」とか「やったことあるなぁ」といった感じで読めるところもいい。:評:本の中の出来事に自分の体験が重なっていくと、主人公になったような気分で読めますね。そんな本との出会いは読書の楽しさを深めますね。

●千晶さん(いそせ/小6)の作文より(こあら先生/4.3週)

 私は、この春に一足早く夏を経験しました。評)意外なかんじで、読む人はびっくりするけれど、作文の世界にひきこまれていきますね。続きを読むと『オーストラリアでホームステイをした』ということがわかって、なっとくするという具合でした。

●ちっピーさん(ちこ/小6)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 まかぬ種は、生えぬ ということわざがあるが どんな本も面白いところは、あるのだから「これ、字、細かすぎるから読みたくない。」とか「本嫌いだから読まない。」とか言わずに読んでみることも大切だと思う。評:ことわざと自分の意見を流れよく結びつけました。

●あつしさん(あむら/中1)の作文より(きょうこ先生/4.2週)

 「その理由は、制服だと遊べなく、私服だとすぐ遊べたり、すぐ食べ物を食べれるからです。」おなかペコペコだぁって帰ってきても、ああそうだ、まずは着替え着替え、というようにもどかしいものだよね。(^-^;) 制服とのお付き合いが始まったばかりのあつし君の、そんなもどかしい気持ちがよく伝わってきました。早くなれるといいね♪

●まなピーさん(あやた/中1)の作文より(ふじのみや先生/4.3週)

 人間がいろんな意見を持ち、いろんな性格があるほうが良いと思う。もし、矛盾がなかったら、軍隊のようになってしまうのではないだろうか?  評:「軍隊」というたとえが効いているね。意見の印象が強くなった。

●理美さん(いけの/中1)の作文より(にこにこ先生/4.3週)

 人のいうがままに動くのよりも、自分の意志で行動した方がいいと思う。★★★理美ちゃんの考えがしっかり書けている部分。「論理と矛盾」だけの話にとどまらず、もっと大きい話題に発展させていける部分だと思う。自分自身の体験を思い出してみよう。自分でいろいろ悩んだり考えたりして、工夫をして良かったなあと思った経験はないだろうか。

  光る表現(中2以上) 2001年5月2週号

●マサさん(あうて/中2)の作文より(ポプリ先生/4.3週)

 私もら抜きの言葉を認めるかと問われたら、答えは否。・・・しかし「脱皮できない蛇は滅びる」の言葉のように、何でも古いままでは滅びてしまう。パソコンなども新しくしないと進歩しなくなってしまう。言葉も古いままではなく、最近の言葉を理解して、普段の言葉に取り入れていくこともとても大切だと思う。評:作者の意見を認めつつも自分なりに展開した意見。納得です。

●スライムさん(あめひ/中2)の作文より(メグ先生/4.3週)

 一番大事なのは新しいか古いかではなくて、その場その場にあったものかどうか、つまり中身だ。「出来上がった規則を守ろうとするよりも実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」と言う名言があるように新しいものか古いものかどちらかではなく今にあわせて両方をうまく使いこなす必要がある。《評》新しいもの、古いものにこだわらず、目の前にある現実をより良いものにしていくことが肝心ですね。

●ムッちんさん(との/中2)の作文より(クマのプーさ先生/4.2週)

 自分は親に貸してもらって生きているようで非常に変な気がする【評】ふだんなにげなく生きていたら意識しないようなことを、こういうテーマで考えて書く事によって、実感をこめて語った一言!という感じで印象に残りました。

●惣さん(やき/中2)の作文より(にこにこ先生/4.3週)

 古いものの中に新しい知恵をまぜていくことによって、古い物と新しい物を共存させていくことが、一番良いことだと思う。★★★★惣くんのオリジナルの意見がしっかり打ち出せている。確かに、両者のいいところをうまくミックスさせていくことが大切。惣くんが例としてあげている炭を使って炊いたご飯の話でも、確かに今、最先端の家電製品には、炭火焼とか、厚釜炊飯器とかがあるもんね。

●金剛くんさん(あゆわ/中3)の作文より(森川林先生/4.3週)

 その方法としてまず毎日に余裕を持って暮らしていくことが大切であると思う。これは成功している例だが僕は毎日学校に始業20分前にはつくようにしている。……ちょっと待った!成功してないじゃないか。何が成功しているだ、え、「20分前につく」だとその考え方がいかんのじゃ。常に念頭に人工的な時間が入っているではないか。という感じの心構えになればよいのだと思う。(笑)◆評:ややこしいけど、おもしろい。時間を超越するということだね。

●がっちゃんさん(てな/高2)の作文より(けいこ先生/4.3週)

 勉強は、詰め込むようにするものと、話を聞いて意味を理解するものがある。最近は、詰め込んでテストだけが出来るという人間が増えている。周りのことを知ろうと思えば、自然に理解する。しかし、知ろうとも思わないのに勉強するのは時間の無駄だ。しかもそのような者は自分より成績の良い人間をすごいと思う。そう思うことが、複雑なことを言う人間への憧れにつながるのではないか。なににでも疑問をもち、専門家の複雑な意見に反論できるぐらい疑問を追及する人間が一番望ましい。 評:「複雑なことを言う人間への憧れ」という分析は鋭いね。憧れというよりも、羨むというニュアンスかな。「疑問を持つこと」の大切さを、力強く主できた。

●舞さん(あおき/高3)の作文より(こあら先生/4.3週)

 では、何故人はレッテルを貼るのだろうか?多分、それは不安からきているのではないだろうか。初めてのものと関わるのに、情報を知らなければ上手く関わることが出来ない為である。評)そうですね。頭の中を真っ白にして、初めてのものとかかわっていくのは怖いですね。鋭い分析です。

 

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