KotobanomoriNo.730

言葉の森新聞

2001年10月1週号

文責 中根克明(森川林)

  新学期は10/1(月)から

 新年度は10月1日(月)からスタートします。新しい課題集をよく見ておきましょう。

 10.1週の「山のたより」で、新しい担当の先生・広場などを連絡しています。

  住所ラベルを同封

 10.1週は、先生の住所ラベルを同封しています(通信生の場合)。10月の作文から、この住所ラベルを使ってください。

  作文用紙のサイズをA3の二つ折りに

 作文用紙は、これまでA4の裏表に書くようにしていましたが、裏表だと書きにくいという事情があったため、10月からは、A3の表だけに書くようにしました。

 2年生以下の生徒で、大きいマスを使って作文を書く場合、作文用紙が学期内に足りなくなってしまうケースがありましたので、10月から小学2年生までの生徒には、作文用紙を多めに入れています。

  10.1週の「山のたより」には賞状が載っています

 賞状の点数は、学期始めの2週間分は得点に入れずに、3週目から得点の集計に入れるようにしています。これは、最初の2週間は書き方がまだよくわからない生徒がいることを考慮したためです。しかし、投票点と自習点に関しては1週目から得点に入れるようにしています。

 賞状の点数は、これまでの点数と合算して、「山のたより」右上に表示されています。

 これは、賞品と交換できます。賞品との交換は、後日「言葉の森新聞」で連絡します。

  7月からの教材の説明

 前学期と変わっているところにはアンダーラインが引いてあります

 新しい学期の教材が届いたら、これまでの古い教材はかたづけておいてください。

 自習用紙の説明

 自習用紙に書くようになっていた「国語問題の解答」「自習日数」「投票」の各欄は、作文用紙の方に書くようにしました。したがって、自習用紙は、自習の記録をつけることと、封筒がわりにすることだけに使います

 自習は、毎日やっていきましょう。

 小学校低学年の人で長文を全部読むのが大変な場合は、○行まで読むというようにしてください。

 教室や先生へのご質問ご連絡は、「先生へ」の欄にお書きください。

 自習用紙は、封筒を兼ねています。作文用紙を自習用紙にはさみ、先生の住所ラベルを貼り、まわりをセロテープなどでとめて、80円切手を貼り、ポストに投函してください。

 インターネットから送信する場合、自習用紙は送らなくていいです。インターネットの自習の記録の欄に日数を入れておいてください。

 作文用紙の説明

 作文用紙の上の欄にある生徒コード・週・曜日・先生の名前などは、必ず書いておいてください。

 作文用紙の下に、「国語問題の解答」「投票」「自習の日数」を書く欄を新しく作りました

 清書用紙の説明

 清書用紙は、毎月第4週の清書のときに使います。作文用紙と似ていますのでまちがえないようにしてください。

 清書もホームページから送信することができます。週の部分で「*.4週」を選ぶと自動的に清書扱いになります。

 課題フォルダの説明

 中学生以上で名言集をなくしてしまう人が多いので、課題フォルダの表紙の裏側に名言集を印刷しています。

 (1)おもて表紙の項目表

 項目表の●印の項目ができるように勉強していきましょう。

 ●印の項目が十分にできる人は、◎印の項目も勉強していきましょう。

 (2)うら表紙の作文課題集

 課題集は、授業のはじまる前までに見ておき、何を書くか決めておきましょう。小学1、2年生は自由な題名が中心です。小学3、4年生は、決められた題名が中心です。授業の前までに、書くことを準備しておきましょう。その週に何を書くのか決めていないまま電話に出たり、感想文の長文を読んでいないまま先生の説明を聞いたりしてもいい作文は書けません。感想文のもとになる長文は、あらかじめ何度か読んでおいてください。小学5、6年生の課題(特に感想文の課題)は、難しいものが多いので、書きにくい場合はほかの題名で書いてもかまいません。しかし、やさしいものをたくさん書くよりも、難しいものを少し書く方が力がつきますから、無理のない範囲でできるだけ作文課題集の●印の課題に取り組んでいきましょう。

 (3)先生の住所ラベル

 通信で自宅で勉強している生徒には、先生の住所ラベルが入っています。自習用紙にこの住所ラベルを貼って郵送してください。

 (4)予定表

 予定表には、6ヶ月の予定が載っています。

 授業のない日は、言葉の森新聞などでもお伝えしますが、予定表をよく見て確かめておいてください

 (5)長文集

 長文集は、全部で8ページあります。毎日1ページ、声を出して読みましょう。小学生の場合は、できるだけお母さんやお父さんのいる前で声を出して読むようにしましょう。声を出して読むということは、内容を理解するためだけに読むのではなく、言葉と言葉のつながり方や文のリズムを味わいながら読むということです。最後まで読み終えたら、また、最初から戻って読んでください。長文は、自分の好きなものを繰り返し読んでいくとよいと思います。ただし、感想文の課題がある週は、その感想文のもとになる長文をよく読んできてください。

 読みにくい漢字には、末尾に読み方を書いています。漢字はできるだけふりがなをふらずに読めるようにしておいた方が読む力がつきます。読めない漢字をお母さんやお父さんに聞いたときは、その漢字にふりがなをつけずに漢字のまま読めるようにしておきましょう。

 長文の音読は、表現力と読解力を育てます。特に、高校生以上で、文章を書くのが遅い人、長く書けない人、語彙が乏しい人、国語の読解が苦手な人などは、長文を繰り返し音読していきましょう。国語の読解が苦手な人は、長文の音読と合わせて、現代文の問題集の問題文を復読する練習もしていきましょう。

 (6)短文集

 短文集は、4ページになっています。順番にやっていきましょう。

 短文筆写は暗唱できるようにしましょう。お母さんの方で暗唱できるかどうか見てあげてください。初めのうちは暗唱ということに慣れないので時間がかかると思いますので、無理のないようにゲーム的な感覚で勉強してください。

 短文の暗唱・筆写は、表現力と記憶力を育てます。

 (7)解説集

 課題のうち主なものに解説をつけています。追加の解説は、ホームページの「ヒントの池」でごらんください。

 追加のヒントやほかの生徒の作文は、ホームページの「ヒントの池」で見ることができます。

 http://www.mori7.com/mine/ike/iike.html

 (8)漢字集

 漢字集は、年に1回4月にカラー刷りのものを配布します。なくしてしまった人はご連絡くださればお送りします。漢字集には、小学生の場合、その学年で習う漢字を載せています。

 「あいうえお」などのひらがなは、文字の書き方を練習するためのものです。

 漢字集や短文集の文字は、教科書体というフォントで印刷しています。この文字のとおりに書くようにすると、読みやすい文字を書く練習にもなります。

 (9)ことわざ集・名言集

 小5以上の生徒には、年に1回4月にカラー刷りのことわざ集・名言集を渡しています。なくしてしまった人はご連絡くださればお送りします。

 

  光る表現(小1−小3) 2001年10月1週号

●くわがたさん(いきと/小2)の作文より(ミルクティ先生/9.2週)

 きょう、むしハウスを考えました。じっさいにつくって、虫たちはきっと、(せまいなぁ。)とか(せまいけどえさはいっぱいあるなぁ。)とかなんとかいうかもしれません。<評>もし、虫たちがおしゃべりできたら、たぶんこんなことを言うだろうなぁ…と、そうぞうしたことを( )をつかってじょうずに書けたね。v(^o^)

●祐美子さん(いけこ/小2)の作文より(けいこ先生/9.3週)

 この本を読んで、気づいたことがあります。それは、いくらなかがわるくても地きゅうにすんでいる人はみんなきょうだいだから、たすけ合っていかなければいけない。そのようにするにはゆう気がいる。わたしは、サマリア人のようにゆう気をもち、少しずつせかいじゅうのみんなにも、やさしく声をかけてあげたいです。 評:国やしゅうきょうがちがうということで、今も多くの人たちがあらそったりにくしみあったりしている。どうしたらいいのか、というこたえは、ずいぶんむかしの話にあるのにね。この話を知って、リボンさんの心が一回り大きくなったみたいだね。

●慧人さん(いそゆ/小2)の作文より(きょうこ先生/9.2週)

 「この中ですきなステージはクリスタルドウクツです。それはボスがおもしろいからです。」うわぁ、そのボスとは、いったいどんなボスなのかな? とっても聞きたくなってしまいました! きちんと、好きな理由を書けていてよかったね☆ 

●さとしさん(いたゆ/小2)の作文より(けいこ先生/9.3週)

 スポンジにせんざいを3回かけて、水をすこしかけます。……スポンジでこすると、おふろのかべが「キュッキュ」となります。 評:「せんざいを3回」じっさいにお手つだいをしているからこそ、こういうせつめいができるのね。「キュッキュ」は、きれいになったあいずの音だね。

●祐治さん(いあと/小3)の作文より(さかな先生/9.1週)

 山のぼりはそんなにきつくはなかったけど家を6千回走っているようでした。いま思えばそんなに急な所はなかったしほとんど平らな地面ばかりでした。・・・・(略)・・・山登りではだれにもまけないとゆうじしん(自信)がついた。★評:山登りのきつさ、たとえからよくわかりました。「いま思えば・・・」と冷静に思い出しているところが大人びているね。「じしん(自信)がついた」という言い方もうまい。夏休みに良い経験ができたね。

●りゃりゃさん(いいに/小3)の作文より(ミルクティ先生/9.3週)

 『すごくかっこいいいアルフレッド=ノーベル』あのすばらしいアルフレッドの強いゆう気、何でもたちむかっていける力をぜったいにぜったいにわすれません。アルフレッドのようにわたしもなりたいなと思いました。<評>感想文の最後の部分。「ぜったいに」という言葉を二度くりかえしたところに、りゃりゃさんの感動の強さがあらわれていますね。

●瑞幾さん(いおね/小3)の作文より(ドラえもん先生/9.3週)

 アルフレッドはたぶん、地球を平和な所にしてほしかったからだと思います。【評】アルフレッドの気持ちをよく考えることができました。「平和」は、誰もが願うことですね。(^o^)

●ユータンさん(いくい/小3)の作文より(ポプリ先生/9.3週)

 私もせん場でつかわれているへいきのおき場所はじごくがふさわしいと思いました。では、どうしてへいきの研究をやめなかったか、とたずねたい気がしますが、アルフレッドじしん、うまくこたえられなかったのかもしれません。私は、とてもふしぎにおもっています。私だったら、むじゅんに気がついたとき、へいきの研究をやめてしまったと思います。評:想像力をはたらかせて自分らしく書くことができました。

●アッキーさん(いそか/小3)の作文より(さかな先生/9.1週)

 私は、サーモンときゅうりといっしょにまいて、おしょゆうにつけてたべるのが一番おいしかったです。だって、きゅうりをかんだらカリカリとするものに、とてもおいしいサーモンがいっしょだから、とてもおいしかったんだとおもいます。★評:うわぁ。とてもおいしそうですね。口の中につばがジュワッとわいてくるようです。

  光る表現(小4) 2001年10月1週号

●みゆさん(あはみ/小4)の作文より(ドラえもん先生/9.3週)

 みんな、どんな理由があってもぬすんだらいけません。もしそんな人がいたらきみたちも悪い心を美しくしてあげなさい。【評】健太君の意見がしゅちょうされているね。これからも、どんどん意見を述べていきましょう。

●諒さん(あろつ/小4)の作文より(森川林先生/9.1週)

 「もう夏休み終わり!早いよ!」   アメリカに五年間もいたぼくにとっては今年は一番短い夏休みでした。なぜかというとアメリカでは七月二十日から八月三十一日ではなくて、六月中ごろからから九月のレーバーディあけまで三ヶ月弱の夏休みだからです。◆評:書き出しのくふうのあとに、数字の説明をしっかり入れたところがいいね。

●大河さん(いうめ/小4)の作文より(ポプリ先生/9.2週)

 さあ、キャンバスにかきます。まず細い筆でくだものの形をかきます。次にくだものに色をいれていきます。まずはじめは、はばの広いフラットというふででベッタリぬっていきます。くだものにぜんぶ色をいれたらこんどは、細いラウンドというふででくりのとげをかいていきます。評:「さあ・・・油絵のかきかたはこうですよ!!」と教えてくれました。ありがとう。

●拓樹さん(いこや/小4)の作文より(ふじのみや先生/9.2週)

 (とびばこを)飛んでいる時は 気持ちいいから着地することしか考えていません。 評:気持ちにならない気持ちを、まっすぐにとらえたね。

●稜さん(いしお/小4)の作文より(スズラン先生/9.3週)

 子供が盗人に子牛をあずけるだけで、盗人のきたない悪い心を、ぎゃくに良い心にするのだと、信用というものは人生のなかでもすごく大事なのだと思いました。盗人のかしらは、本当はこういう心の持ち主だと、読んで知って感動しました。:評:盗人のかしらに、信用されることで美しい心になる気持ちがあったことに気がついた感想、悪い心だけの人はいないということですよね。

●かずさん(いしす/小4)の作文より(かつみ先生/9.3週)

 人は、みんな姿がちがっても差別をしないようにしたらいいと思います。  評:みんなちがって、みんないい、っていうことだね。

●きのこさん(いすこ/小4)の作文より(こあら先生/9.3週)

 「夏よ、サヨウナラ」(前略)エアコンもつけていません。シチューの季節になりました。【評】そうだね。最近急に涼しくなったものね。私もシチューが食べたくなりました(^^)

●アミーゴさん(いそと/小4)の作文より(きょうこ先生/9.2週)

 「今日も、とびばこでけがした人がいました。とびばこって、あくまなのかな? とびばこってなぜあるんだろうと思いました。あくまだと思った(けれど、それは)みんな手のつきかたがわるいからです。」あらら・・・、きっとそれだけいたい思い出だったんだね・・。おそろしい言葉だけれど・・、そんな気持ちのよく伝わってくる表現でした! でも、大好きなトビバコがあくま君に変身してしまわぬよう、気をつけて楽しくとんであげられるといいね! 

●卓哉さん(いなと/小4)の作文より(こあら先生/9.3週)

 「家族みんなの『好きな食べ物』」(最後のまとめとして)今回の調査は大成功と言ってもいいだろう。【評】家族への質問を『調査』と言っているのがとてもユーモラス。今回の作文はさしずめ『一大プロジェクト』といったところかな(^^)

●れもんさん(ふれ/小4)の作文より(ミルクティ先生/8.2週)

 ロープウエイに乗って少し行くと、なんだかけむりがもくもく出ていました。そのけむりの横は、真っ黄色になっています。私たちの乗っているロープウエイの中まで、まるで石けんと何かがこげたにおいがまざったにおいがしてきます。(たぶん、まどがあいていなければ、あんなにきょうれつなにおいはしなかったと思います。)「あの真っ黄色の何。」と聞いてみると、「あれは、いおうって言うんだよ。」とおじいちゃんが教えてくれました。<評>硫黄(いおう)の色とにおいが、作文用紙からはっきり見えて、におってくるような気がしました。【たとえ】もうまいですね。

  光る表現(小5−中1) 2001年10月1週号

●DD51さん(あある/小5)の作文より(ゆり先生/9.2週)

 リレーが好きなのは、自分のチームが勝ったり、自分がだれにもぬかされずに次の人にバトンをわたせたりできた時、とてもうれしいからだ。【評:足がすごく速いワケじゃなくても、リレーは楽しいものだよね。その理由をうまく説明できています。】

●すみすみさん(あない/小5)の作文より(かつみ先生/9.3週)

 大きな声であいさつをすると、スカッとするからだ。それに、あいさつをされた方も、嬉しいと思う。  評:スカッとするから、という表現がいいね。

●あずささん(ありな/小5)の作文より(スズラン先生/9.3週)

 祖父母は、私が久しぶりに大阪へ帰ったとき「おかえり!」と、喜びを顔いっぱいにあらわしてくれて、私も同じように、「ただいま!!」と言う。ところが、その翌日からは、外出して帰宅したときの祖父母の「おかえりなさい」という言葉は、いつもの母の「お帰りなさい」と同じふつうの言い方だ。:評:同じ「お帰りなさい」という言い方でも、そのとき、そのときで声の調子が違うのは、挨拶のおもしろいところですね。挨拶には気持ちが表れてしまうようです。挨拶をするときは、気持ち良く受け止めてもらえるようにしたいですね。

●りんごさん(いしも/小5)の作文より(ふじのみや先生/9.2週)

 寿命が来るまで、愛情を持ち、ちゃんと世話をして、接することが一番だという事だ。そうするとペットもこたえて、飼い主にしたがおうとする。それにまたこたえて、飼い主も一生けん命に世話をするというやりとりをすると、犬にとって一番幸せな一生になるのだ。評:お互いのことを、思いやって楽しく過ごすことが大切なんだね。 自分の意見をしっかりとまとめています。

●たこ焼きさん(いとつ/小5)の作文より(ミルクティ先生/9.3週)

 周りの人から信用されたら頭のように、誰だってうれしいと思います。私だって係りの仕事をやっていないとうたがわれていたけれど、先生がやっている所を見つけ、やっていたことを信用してもらえた時はうれしかったです。あの男の子は神様の使いだ。と頭は思ったかもしれません。このお話をよんで、信用してもらえる時のうれしさがよくわかりました。頭は今は美しい心になり、泥棒なんて言葉は考えていないと思います。頭は汚い心を捨て、美しい心にし、なによりもかがやいていると思います。<評>自分の体験談を書いて、そのときの自分の気持と重ね合わせて主人公の気持ちを考えたところがいいですね。主人公の心の変化も、よく想像して書けています。v(^o^)

●穂香さん(すよ/小5)の作文より(きょうこ先生/9.3週)

 「その1回で会う時の挨拶は、手をおもいっきりふったり、だきついたりする、とてもうれしいのだ。だが反対に、別れの時はちょっと寂しげに「バイバイ」と言って帰る。そのとき何度も振り返ってしまう。」いっしょうけんめい手をふったり、だきついたり、反対にさよならの時は何度も振り返ってしまう、だなんて、本当に、その様子から、その時のうれしい気持ちや悲しい〜気持ちがひしひしと伝わってくるじょうずな表現だね。

●バンビさん(いそせ/小6)の作文より(こあら先生/9.3週)

 (陸上競技会にて)2番目なのでタイムも中間くらいでした。少し悔しかったけれど、自分の中では一番良い記録が出たので達成感がありました。【評】雨が降っていたのに、自分の新記録が出せたのはすごいね。本番に強いタイプなのかな(笑)

●千恵さん(いうね/中1)の作文より(こあら先生/9.3週)

 (以心伝心について)長年のコンビネーションが作られるとこんなになるのだろう。【評】いいところに気がついた!(笑)日本人でも誰とでも以心伝心するわけではなく、長いつきあいを通じてお互いの考えを推し量ることに慣れていくんだよね。

●慎一郎さん(いおゆ/中1)の作文より(さかな先生/9.3週)

 「ピピーッ。」最後の笛がなる、ぼくにとって初めての、ソフトテニス試合が終了した。どんまいと言ってくれる仲間がいる。しゅんとしたぼくがいる。★評:試合終了のシーンからの書き出しが、とても印象的です。

●こめさん(いせか/中1)の作文より(きょうこ先生/9.2週)

 「日本人にとって「見る」ということは大事なことだと思った。その理由は、聞いたことや書いてあることだけだと本物とは全く違う物を想像してしまうからだ。そうならないために、僕は、手紙では行ったところの景色は、絵や写真で説明したらいいと思う。」手紙というとっても具体的な例をあげてお話を展開させることができたね! この手紙に同封された写真のお話は、「見る」ことの大事さをとってもよく教えてくれるいい例。

  光る表現(中2−社) 2001年10月1週号

●SAPPHIREさん(ああす/中2)の作文より(ミルクティ先生/9.2週)

 二つ目は、しかし苦手な分野や初めてのことは、経験者の意見を聞いて行動することも大事だということだ。皆は、大河ドラマでやっている“北条時宗”を知っているだろうか? 私は、毎回欠かさず見ている。その時宗が執権になった時、いろいろ困ったことが起こった。その時に時宗を支えたのは、安達泰盛、北条実時、北条政村らだった。幕府内の争いや朝廷との対立など、まだ十八歳だった時宗には重い荷物だ。そういう時、やはり長いこと北条氏と暮らしてきた人や、長老に聞いて行動することが大切だ。<評>「自分ひとりで考え判断し行動する」という意見とは別の意見「他人の意見を聞くことも大切だ」を書いた部分。経験者や年長者の意見を聞くという例を歴史実例から持ってきたところが個性的ですね。

●スライムさん(あめひ/中2)の作文より(こあら先生/9.3週)

 これはどっちがいい悪いというわけではない。どちらにもいいところと悪いところがある。【評】二者のうちどちらがいいか、という選択だけでなく、このような視点はとても大切だよね。

●太一さん(あうけ/中3)の作文より(ミルクティ先生/9.3週)

 確かに、外来語は使い慣れた日本語より新鮮な感じがしてかっこ良く、積極的に使いたくなる。…略…しかし、日本はこうやって積極的に外来語を取り入れているが、頑張ってかなりの数のコンピューター系の外来語を置き換えている言語がある。それが中国語だ。有名なところではコンピューターは電脳である。その他にもかなりの数が中国語に置き換えられている。中国語なので漢字だから、日本人がそれを見るとなにか納得してしまう。コンピューターは電気で動く脳のようなものだから電脳。とても分かりやすく、日本人でも納得できる。このような外来語を積極的に母国語にうまく作り変える中国人はとても発想がユニークである。外来語を使っていくことも新鮮な感じがあってよいが、中国語のように新しい単語を作っていくのも、母語が大切にされ、とてもよいことであると思う。確かに、日本でもそのような造語がないことは無いが、中国語に比べて、大切で重要な単語が訳されていないのだ。日本人はもう少し、自分たちの母語を大切にしていくという意識を高めてもいいかもしれない。<評>外来語を何でもカタカナ表記で取り入れてしまう日本とは対照的に、漢字の組み合わせで対応する言葉を作ってしまう中国。〔中国〕の造語に着目したところが、話の内容に広がりを出したね。

●ミルクさん(あいま/高2)の作文より(えみ先生/9.3週)

 スポーツだけでなく、なにごとも、結果よりもそのものを楽しむことが大切ではないだろうか。人がより豊かに、より楽しく、より美しく生きるためにも「質」を重視したい。【評】力強く印象深い結論。日本社会も結果よりその課程や内容を評価できるようになってもらいたいものですね。

●ひまわりさん(あなつ/高2)の作文より(こあら先生/9.3週)

 勉強を楽しむのではなくて、学校の名前だけのために無我夢中で勉強する人は今でもたくさんいる。(中略)どうせやるなら楽しんでやったほうが良いのだ。こういった古い考え方を新しくしていけば、人はより楽しく、充実した毎日が過ごしてゆけるのである。【評】学生のうちはなぜか勉強が好きでない人が多いですが、大人になるとなぜか(笑)勉強したい人が結構出てきます。強制されなくなると、勉強本来の面白さに気がつくのかもしれませんね。

●純子さん(いなえ/高3)の作文より(こあら先生/9.3週)

 私達は今、国や人種をこえ、手と手をつなぎ、このひとつしかない地球を救うために、前面から立ち向かわなければならないのである。【評】科学は本来は人類全体の財産であるはずなのに、戦争の道具になったりしているのは悲しいことですよね。

 

 

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