言葉の森新聞2003年2月4週号
文責 中根克明(森川林)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇創造性を育てる作文・読解・国語◇◆◇◆◇
                              
    毎週担当の先生から電話の指導がある続けやすい通信講座
    自宅で無料体験学習を受けられます
    お申し込みはこちらからどうぞ
    https://www.mori7.com/

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■■2.4週は清書
 2月4週は清書です。これまでに書いた作文のうち、上手に書けたものを書き直して提出してください。
 手書きの場合は、黒のペンで書いてください。
 パソコン書きの場合は、インターネットの作文の丘から普段の作文と同じように送ってください。
 くわしくは「森のガイド(学習の手引)」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php#27


■■2.4週に電話面談
 通信で受講している生徒について、2月4週に清書の説明のあと時間がとれる場合、先生から父母への電話面談を行ないます。日ごろの勉強の様子や今後の勉強の予定などについてご説明しますので、ご意見ご質問がありましたらお寄せください。
 2月4週に電話面談の時間がとれない場合は、後日あらためてお電話をさしあげるか、葉書又はメールでご連絡をさしあげます。
 電話指導なしのオンラインのみで受講している生徒の保護者にはお電話をしませんが、ふだんのメールに書いてある講評をごらんになり、ご意見ご質問がありましたらお寄せください。
 港南台に通学している生徒に関しては、3月1週に教室で個人面談を行ないます。(時間は別紙参照)


■■3.1週に進級試験
 3.1週は、作文進級テストを行います。課題フォルダの項目表の●印が全部できることが合格の条件になります。キーワードと字数が採点の基準ですので、作文の中に必要な項目が入るように書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 今学期からキーワードは、カッコ書きで書いてもいいようになっています。作文を書き終えたあとに読み返して、抜けているキーワードがあったら入れておきましょう。
(小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の急に進みます)


■■4月からの進級
 4月からの生徒ごとの課題(山)と項目(級)が決まりました。
 当初、6・9・12・3月の4回の進級試験の結果を総合して4月からの級を決めるということにしていましたが、そうすると3月の日程が苦しいので、次のように変更しました。
(1)6・9・12月の3回の進級試験の結果を総合して4月からの級を決める。
 6・9月がともに合格の人は進級。(12月が不合格でも)
 12月が合格の人は進級。(6・9月が不合格でも)
 それ以外は留級。
 小2までは、試験は行うが、全員同じように先に進むようにする。
 12月の進級試験の際に未在籍の人は仮進級扱い。
(2)3月(3.1週)の進級試験の結果は、7月からの課題と級に反映させる。
(3)以下、毎学期の進級試験は、隔学期(次の次の学期)の課題と級に反映させる。
(4)留級の場合は、同じ課題ではなく、新しい課題(第二課題)を渡す。
 全生徒の進級結果は、ウェブの「新聞の森」で見られます。
言葉の森2月4週号臨時号
http://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=m20030204r
 また、2.4週の山の便りから、次学期の課題(山)が表示されるようにしてあります。


◆図はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20030204#3672

■■アンケートのお願い
 アンケート用紙を同封しています。特に記入事項がない場合はご提出いただかなくても結構です。アンケートの「ひとこと」の欄は、ホームページの「父母の広場」に匿名で掲載させていただきます。
http://www.mori7.com/nohara/hubo.html
 オンラインのみで受講されている方は、ホームページにアンケート用のフォームを設置しておりますので、そちらでご記入ください。通信・通学の方も、ホームページのアンケート用フォームから送ってくださって結構です。
http://www.mori7.com/hubo/


■■読書力をつける(その2)

小学校高学年からは難読に挑戦
 小学校高学年は、中学受験とぶつかるために、読書習慣が途切れやすい時期です。この時期は、これまでと同じように多読を続けていくことは時間的にもできません。また、読書力は、当面の受験のための国語力とは部分的にしか結びつきません。中学受験の国語力として要求される能力は、普通の読書力ではなく、難しい文章を読む力(難読力)だからです。
 高学年の読書は、限られた時間の中で、量よりも質を考えて読む力をつけるということになります。読書をする時間が取れない場合は、入試用の国語の問題集を読書代わりに読むというようなことも必要になります。
 受験に追われている時期も、わずかずつでも読書の習慣を継続していくというのが、この時期の課題になります。細々とでも読書習慣を維持していくことによって、中学生以降の読書生活の継続が可能になるのです。


中学生は親と同じ本を
 中学生になると、親が勉強のアドバイスをすることが難しくなります。そのため、読書についても自然に本人まかせになってしまいがちです。しかし、この時期に読書をしない習慣がつくと、そのあと読書習慣を復活させることはできません。
 しかし、中学生のころに、子供たちが読むのにふさわしい本は、書店にはほとんどありません。売れないから書店に並ばない、書店にないから読まないという悪循環が、日本の中学生・高校生の読書環境となっています。
 また、中学生になると、学校も読書指導をしなくなります。部活動や定期テストに追われ、書店に行ってもどういう本を選んでいいのかわからず、先生も読書のアドバイスをしないとなれば、中学生の読書離れは当然の結果と言ってもいいでしょう。
 そこで大切になるのは、やはり家庭の教育力です。お父さんやお母さんが中学生のころに読んで感動したような本の多くは、既に絶版になっています。似たような本を説明文のジャンルから選ぶとすれば、現代では、「岩波ジュニア新書」「ちくま少年図書館シリーズ」などになるでしょう。これらの中学生・高校生向けの説明文の本とともに、お父さんやお母さんが現在読んで感動した本をすすめるというのが、中学生の読書選びの方向になります。
 このような方向づけがないと、中学生の読書は、たとえ読書好きの子であっても、小学校の延長で小説を読むレベルからなかなか抜け出せません。小説を読むこと自体はマイナスではありませんが、それが読書生活のすべてになってしまい、説明文意見文の本を読まないとなると、読書力は成長しません。(つづく)


■■光る表現(幼長−小1) 2003年2月4週号

(いここ/小1)の作文より(メグ先生/2.2週)
 もし、ぼくが音楽会を失敗したらどうしようと思いました。どうしてかというと、客席からみんなが見ているからです。【評】みんなに見られていると思うときんちょうしてしまうよね。

みほろさん(いひり/小1)の作文より(ひまわり先生/1.4週)
 わたしは、そのとき「ゆいちゃんすごいね。」とさきちゃんにこしょこしょばなしではなしました。そしたらさきちゃんは、「うん。そうだね。」とはなしてくれました。 【評】さきちゃんと、どんなようすで話をしたのか、よくわかるせつめいができました。

ヨッピーさん(いむか/小1)の作文より(メグ先生/2.2週)
 わたしはおりがみのふくをみんなにあげました。わたしの気持ちはドキドキしていました。なぜかと言うとみんなが気に入らないとおもったからです。まるでだれかのおたん生日パーティーみたいとおもいました。【評】こころの中でおもったことがくわしくかけたね。

大地さん(いろは/小1)の作文より(うさぎ先生/2.1週)
 おめんにぶつけたらおにがないているように思いました。まるでほんもののおにとたたかっているようでした。【評】泣いたあかおにのお話を思い出しました。気持ちのこもったたとえです。

実衣さん(うおり/小1)の作文より(ゆり先生/2.2週)
 わたしはどんでいると、足がなわとびにひっかかりました。それで一ぷんかんは、できませんでした。それでわたしは、「はーあ。」とためいきをつきました。【評:「ためいき」に、がっかりしたようすがよくあらわれているね。】

かなえさん(うくふ/小1)の作文より(ミー先生/2.2週)
 だって百てんじゃないとおもっていたら百てんだったからです。わたしはそれから大いばりのライオンのような気もちでした。【評】「えっへん」と胸(むね)をはって歩きたくなっちゃうよね。

寛子さん(うけふ/小1)の作文より(スズラン先生/2.2週)
 マルがはしっても、はしってもおいかけてくる犬がいて、わたしは、「マル、こわいだろうな」と思いました。まるで、その犬が、クロヒョウみたいだったからです。:評:真っ黒な犬においかけられたのですね。たとえでよくわかりますね。

真美さん(うさは/小1)の作文より(ほたる先生/2.2週)
 (ゲームでかみを)もっと十まいぐらいとりたかったです。かみがまるでとりのようでした。【評】すなおな気持ちが書けています。むずかしい「たとえ」も、うまく書きましたね。

コロンさん(うしし/小1)の作文より(ゆり先生/2.2週)
 日よう日ママとわたしで、バレンタインチョコをつくりました。ざいりょうは、コーヒーまめみたいとおもいましたが、「おかしようのチョコレートやで」ママがいいました。【評:たとえをじょうずにつかったいい書き始めですね。】

ルギアさん(いそは/小2)の作文より(メグ先生/2.2週)
 夜ねると、まるでタイムマシンにのったみたいに朝になりました。【評】これは上手なたとえ。

るーたんさん(いてふ/小2)の作文より(とこのん先生/2.1週)
 何枚も何枚も(手作りクッキーを)食べてしまいました。だっておいしかったのですもの。評:止まらなくなってしまうほどおいしかったのですね。そのおいしさがよく伝わります。

■■ 光る表現(小2) 2003年2月4週号

パンダくんさん(いひは/小2)の作文より(けいこ先生/2.2週)
 (パソコンをつかってみて)私が一番おどろいているのは、せかい中の人とお話ができるということです。インターネットはウェブともいわれているそうです。ウェブというのは、えい語でくものすといういみです。くものすということは、パソコンのコードからつたわって、せかい中の人と話ができるということにもなります。でも、そういうのでこわいのは、その見えない人がいい人とはかぎらないことです。インターネットはわるいことにもつかえるので、ちゅういしてつかいたいとおもいます。 評:パソコンのいいところとちゅういするところを、しっかりりかいできているね。いくつかのちゅういてんをしっかりまもれば、パソコンはとてもべんりなどうぐだから、どんどんつかっていこう。

将司さん(いほな/小2)の作文より(メグ先生/2.2週)
 なわとびをとびすぎて、顔がまるでたいようのようにあつかったです。【評】さむいときでもなわとびをすると体があつくなるよね。

ルリーさん(いらた/小2)の作文より(めもま先生/2.1週)
 わたしたちは、二だんベッドの下の下にかくれました。下の広さはカーテン一まいぶんくらいで、せまさは、わたしのひざぐらいです。まるでくのいちのようにかくれました。(評)本当のにんじゃみたいにかくれていたのですね。たのしそうだなぁ。

ルリーさん(いらた/小2)の作文より(めもま先生/2.2週)
 「どきどきするね。おいしく作れるかな。」と心配そうに言ったら、母が、「だいじょうぶあーちゃんならできるよ。」とほめてくれました。そしたらきあいがはいってきたので、がんばるぞーという気持ちにかわりました。〈評〉おいしいチョコレートができていく理由がわかるような気がします。

アリスさん(いるに/小2)の作文より(なび先生/2.2週)
 「赤ちゃんは何匹かしんでいきました。『スーホの白い馬』の本の中に出てくる白い馬がしんだときと同じようにかなしいとおもいました。」【評】だいじにそだてていたサケの赤ちゃんがしんでしまったときの気持ちがとてもよくわかりますね。

リボンさん(うあえ/小2)の作文より(うさぎ先生/2.2週)
 わたしがもしよしのちゃんだったら、大よろこびしていたと思います。【評】もし、○○だったら、という書き方がいいですね。お友だちの気持ちをおもいやったところも、とってもあったかいです。

允照さん(うくの/小2)の作文より(ミー先生/2.1週)
 ここは小学校の校ていです。せいとがまるでアリのようにたくさんいました。【評】朝礼台(ちょうれいだい)の上からみたら、きっとそんなふうに見えるんだろうね。ちょっと先生になったような気分(きぶん)じゃなかった?

功太さん(うさし/小2)の作文より(ともち先生/2.2週)
 ボーンとシュートをしました。《評》力づよくボールをけっているようすが「ボーン」にあらわれているね。

敬大さん(うさも/小2)の作文より(ゆり先生/2.1週)
 それにしても「5しゅうで8分なんてびっくり!」と思いました。ぼくもあーゆう人になりたいと思いました。【評:高学年の人が走るはやさにおどろいたことが、とてもすなおにかけました。】

■■ 光る表現(小3) 2003年2月4週号

慧人さん(いそゆ/小3)の作文より(ゆうこ先生/2.1週)
 「年の数だけ豆を食べましょう!」と言ったのでぼくはすぐに食べようとして、体をゆかにつけてまるでそうじきのように豆をすいとっていきました。【評】そうじきにへんしんしたようすを想像すると……楽しいですね!!

ピロコさん(いつち/小3)の作文より(メグ先生/2.2週)
 私は、「えい。」と、吉池先生に丸くした雪をなげつけました。そうしたら、私が作った雪が吉池先生の顔にあたってしまいました。吉池先生が「つめたい。」とびっくりしていました。【評】「言いました」を使わずに会話が書けたね。

ユッキーさん(いほむ/小3)の作文より(メグ先生/2.2週)
 「おいしい?」と話しかけても、金魚やメダカは口をパクパクしているだけで何も答えてはくれないけれど、心の中で「うん。おいしいよ。」と答えてくれたような気がします。【評】金魚やメダカの気持ちを想像して書くことができたね。

はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/2.3週)
 たぶん病気などは、ぼくたちにとりつこうとしているのだと思います。とりつくすがたは、まるでくるいにくるったバッファローのように見えます。【評】このたとえはよく思いついたね。

絢人さん(いよも/小3)の作文より(メグ先生/2.2週)
 昔は、メダカがたくさんいてぼくがえさをあげると一つにまとまってまるで一つの大きな魚のようでした。ですが、食べ終わるとばらばらになって小さな小さなメダカになってしまってなんだかふしぎでした。【評】えさに集まるメダカのようすやえさを食べ終わって散っていくメダカのようすをうまく表現することができたね。

菜穂さん(いりな/小3)の作文より(きりこ先生/2.2週)
 国語辞典でしらべたら「のきなどからおちる水のしずくがこおり、たれ下がったもの」と書いてありました。<調べた話が上手に書けましたね。>

まーたんさん(いりゆ/小3)の作文より(うさぎ先生/2.2週)
 まるで、にげてしまったピーコを、空をとんで、むかえに行く練習をしているようです。この時私は、はじめて「けんかばっかりしていたけれど、じゃれて遊んでいたのかもしれない。」と思いました。【評】ピータンのしぐさからその気持ちをおもいやっています。ピータンもさみしかったんだね。

スノーマンさん(いろわ/小3)の作文より(スズラン先生/2.2週)
 育てた花が咲くと、そだてたかいがあったなぁと思いました。花の終わりは、たねまでなのかなぁと思います。:評:種をまいて、水をやって、大事に育てた花が咲くと本当に嬉しくなりますね。花が終わって、できた種をまたまいて・・・、繰り返し育てる楽しみがあるようです。

いしがみさん(ういむ/小3)の作文より(ともち先生/2.2週)
 マッハ880ではしっているみたいに、はやすぎて、ひきちぎれそうでした。《評》すごいスピードがでたんだね。どれくらい速いかがじょうずに表現できました。

エミッチさん(うおな/小3)の作文より(ともち先生/2.2週)
 犬は一人でさんぽやトイレに行けない犬もいます。ネコはほとんどじぶんでなんでもします。《評》たしかに犬にくらべてネコはすごいなあと気付かされました。

さやかさん(うかや/小3)の作文より(メグ先生/2.2週)
 何日かたったらハムちゃんがまるでひつじみたいにふわふわしていていい気持ちでした。【評】ふわふわなハムスターのようすをたとえを使って書くことができました。

真穂さん(うきえ/小3)の作文より(めもま先生/2.2週)
 今日、わたしは、チョコを作りました。バレンタインなので作りました。あげる人はひみつです。〈評〉読む人がワクワクする書き出しです。この続きどうなるのかな?って。楽しい作文が書けました。

■■ 光る表現(小4) 2003年2月4週号

知葉さん(うけよ/小4)の作文より(ほたる先生/1.4週)
 (父の)すがたは、まるで大きな小学生のようでした。わたしは「はりきっているんだな。」と思いながら、父と一緒に外に出ました。【評】「大きな小学生」とはうまいたとえです。それを、「はりきっているんだな」と見た知葉さんもするどいです。雪を見ると、先生もなんとなく子供にかえって遊びたくなります。きっと、お父さんも、心は子供にもどっていたと思うよ。

有紀さん(うここ/小4)の作文より(メグ先生/2.1週)
 私はいつも、夕食を食べ終わるのが一番おそいのに、夕食がステーキとなると、人が変わったようにばくばく食べます。【評】好きなものだとどんどん食べられますよね。

ミニパンダさん(あもろ/小4)の作文より(はるな先生/2.2週)
 そのころには、ハム太郎は死んでいました。しらないうちになみだがポロポロとながれていました。わたしは、ハンカチでなみだをふいて小さなハム太郎をてにのせて、なでました。【講評】:えさをやるとき、元気がなくて、すごく気がかりなのでお母さんを呼びに行き、急いでハム太郎の小屋にかけつけたときには、もう、すでに、死んでしまっていた、という事実。かわいがって育てていたいきもののペットだけに、ショックが大きかったことが、強く伝わってきました。

大介さん(あよう/小4)の作文より(けいこ先生/2.1週)
 節分には、福豆やすしなど、えんぎの良いものを食べますが、大みそ日にも、年越しそばなど、えんぎの良いものを食べます。じょ夜のかねは、108この悪いものを、かねをついて追い払いますが、節分には、豆まきをして悪い心の鬼をたいじします。このように、節分は、昔のこよみの大みそかだったのです。 評:そういえば、やることは少しちがうけれど、大みそかとせつぶんには共通点があるね。その共通点をわかりやすくまとめられた。

愛さん(いえい/小4)の作文より(メグ先生/2.1週)
 「いっただっきまあす。」私は毎日夕食が楽しいです。もうおなかがすいてしまってはやく食べたいのです。だから大きい声でいただきますというのです。【評】リズム感のある書き出しがいいですね。

アッキーさん(いそか/小4)の作文より(うさぎ先生/2.2週)
 私は思いました。なぜ涙は、出てくるんだろうと思いました。べつに、涙なんか出なくても、生きるのには、困らないと思います。そして、だれが涙とよんだのでしょう。私の頭は、涙の事で、しつ問だらけです。【評】素直な問いかけが作文にひろがりを持たせています。いっぱい考えたね。

マーヤさん(いちこ/小4)の作文より(うさぎ先生/2.2週)
 友だちも、たぶん、「えりかちゃんをぬいてやる」と、心の中で思っていると思います。だから、負けないようにがんばりたいです。【評】お友だちの気持ちを「たぶん」をつかって推測できました。なかよしライバルですね。

ポッターさん(いねり/小4)の作文より(はるな先生/2.2週)
 私が初めて、泣いたときは、一年の時から育てていた金魚が死んでしまった時です。えさをあげようとしたら、口を開けて身体を曲げてしんでいました。目が赤くなって、とても苦しそうでした。その時、ポロッと涙が出てきて、ほほをツーッとしたたり、ぽとんと落ちました。……(…中略…)……私は、「泣くことは大事なことだ。泣いて涙をながすのは、だいじなことだ」と思いました。【講評】:かわいがっていた金魚の死に立ち会って、涙を流した様子を、淡々と書きあらわせました。思いっきり泣くと、涙といっしょに、悲しい思いも流れ落ち、気分が、なんだかすっきりしますよね。

なっちゃんさん(いひく/小4)の作文より(ふじのみや先生/2.1週)
 イブ(犬)は、外でかっていて、いつもいっしょに夕食を食べません。だから、「おいしそー」というようにまどをなめたり、「食べさせてー」というように、まどに口をくっつけてイーと歯を見せたりします。「あけてくれー」と、まどをひっかくことだってあります。【評】仲間に入りたくてたまらないイブのようすを、よくえがきだしています。

■■ 光る表現(小5) 2003年2月4週号

みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/2.1週)
 そんなことをしていたから、豆がとびかっていて、まるで雪合戦ではなく、豆合戦のようだった。もし私が鬼だったら、家の中で豆がとびかっているのを見ていたら、絶対に(この家に入るのはやめよう)と思うだろう。それくらい私の家の豆まきはすごいのだ。【評】迫力満点の豆まきですね。家中に飛び交う豆の嵐に(本物の)鬼は、「こりゃ、大変!」と逃げ出したことでしょう(^o^)。

アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/2.1週)
 次の日にはその豆は。カラスやらスズメやらに食べられたかもしれないが、その一つぶの豆の中には、たくさんの悪いことが入っている。反対に家の中に投げた豆にも、食べてしまったり、掃除機ですいとったものもあるかもしれない。でも一つぶの中には、いっぱい願いがこめられている。【評】お外の一つぶ。家の中の一つぶ。どちらにも気持ちがたくさん込められていましたね。

花織さん(いなも/小5)の作文より(ももんが先生/2.1週)
 これは、私が前から思っていたことだが、もしかするとおには、豆がすきなんではないのだろうか…。ひょっこり出てきて、なげたのをパクッと一口で食べてしまうのではないだろうか。すると、なぜきらいに見せかけているのかが問題になってくる。そこで私は、考えた! たとえば、いざというとき、せんにゅうしやすいためにわざときらいに見せかけているとか、そういう理由。だとしたらおには、かなり頭がいい!【評】なるほど、おもしろい推理です。「本当のねらい」がそこにあったら、鬼もなかなかやりますね(^o^)。

キティさん(いぬこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/2.1週)
 私は小さい時から、なぜ豆をまくんだ?豆は食べ物だから放り投げてはいけないはずなのに。なぜ豆の代わりに氷とか木のかけらを投げないのだろう?と思っていた。だがこの話しを聞いてから全ての謎が解けた。それにしても鬼って正直なんだな。私が鬼だったら、きっと神様が言ったことを無視して人間を食いに村に行っていただろう。ハラがへってはいくさもできぬ、だ。もう一つ、分かったことがある。それは神様も時にはウソをつくということだ。しかしこれは村を守るためのウソだったから許してあげよう。うそも方便とはこのことだ。【評】節分の由来を詳細に調べ、伝説となった鬼と神様の物語を学習してくれました。なぜ炒った大豆が必要なのかという謎もこれで解決です!!

マリオさん(いゆい/小5)の作文より(メグ先生/2.2週)
 でも、あるペットショプで見た蛍メダカという中国のメダカは暗い部屋で見ると光る。まるで蛍メダカは、本物の蛍のようで感動した。【評】飼ってみたくなるね。

直樹さん(いろな/小5)の作文より(メグ先生/2.2週)
 僕たちが見たらふらふらしながら歩いていたり、さくにぶつかったりしていたからぼくはその赤ちゃんは目が見えていないに違いないと確信した。【評】これは見事な「いろいろな思った」です。

ゼロさん(うえお/小5)の作文より(なび先生/2.2週)
 「ぼくはチョウチンアンコウがミシシッピアカミミガメと同じくらいのはんしょく力を持っていたら水族館でも見られるのにと思った。」【評】カメの生命力がちょっとでもチョウチンアンコウにあったら…先生もそう思います。一度本物のチョウチンアンコウ見てみたいよね。

真司さん(うけな/小5)の作文より(ウッチャン先生/2.2週)
 まるで銅像のようにギーちゃんは固まっていた。【評】ギーちゃんの様子がよくわかりました。

陽平さん(うさせ/小5)の作文より(ほたる先生/2.2週)
 僕は、松本に行くまで、引っこしたくないなと思っていたけれど、逆に早く行きたくなったのである。【評】自分の気持ちの変化が、すなおに表現できました。今回、行ってみてよかったね。じっさいに自分の目で確かめることはとても大事です。

華穂さん(うたよ/小5)の作文より(ともち先生/2.2週)
 やっとご飯の時間になったときには時計のはりが8時30分をさしていました。《評》時間をあらわすのに「時計のはりが......」としたところが上手だね。

■■ 光る表現(小6−社) 2003年2月4週号

裕生さん(あてい/小6)の作文より(ふじのみや先生/1.2週)
 ぼくが打ったシュートは、まるでリングがボールをよけるように入らない。でも、ほかの人はリングがボールをキャッチするように入る。 【評】ボールに意志があるような書きかたが、動きをうまく表現しています。

裕生さん(あてい/小6)の作文より(ふじのみや先生/1.4週)
 ぼくが打ったシュートは、まるでリングがボールをよけるように入らない。でも、ほかの人はリングがボールをキャッチするように入る。 【評】ボールに意志があるような書きかたが、動きをうまく表現しています。

みんこさん(いせあ/小6)の作文より(ふじのみや先生/2.1週)
 みんな本気になって福まめを拾う。まるで何かにとりつかれたみたいなので、不気味だ。 【評】仲間に入りたいな!

陽さん(いゆね/小6)の作文より(ふじのみや先生/2.1週)
 ステージに向かう間、心臓がまた速く動き出した。まるで、今にも心臓が爆発しそうだった。そして、その後は、無我夢中でやっていて、あまりおぼえていなかった。正常に戻ったのは、たくさんの拍手が聞こえたときだった。 【評】心の高まりと、落ち着きが対照的に書けていますね。

彩さん(いよま/小6)の作文より(ゆり先生/2.2週)
 数ヶ月がたち、その公園は草かりをされ、せっかくの地球のかけらがなくなった。その公園でこけるとそれはそれは痛かった。草は、多分クッションの役割をしていたのだと思う。【評:長文に出てきた「地球のかけら」という言葉を使ってうまく説明できていますね。】

シュシュさん(あさつ/中1)の作文より(メグ先生/2.1週)
 確かに、人間一人一人にはもって生まれた自分だけの素質というものもあるだろう。しかし、どんなに可能性のある人間でも、0歳や1歳ではなにもできない。親の愛情や躾があることによって、やっと一人前に成長できるのだ。「カメラマンは、レンズのほこりを払うまえに目のほこりを払わねばならない」という名言がある。このように、自分から遠い部分を考えるのでなく身近な躾や愛情についてふりかえってみることも大切である。【評】反対意見への理解を示しながらも説得力のある意見でまとめることができました。

シュシュさん(あさつ/中1)の作文より(メグ先生/2.2週)
 確かに、行間や空白ばかりでは何の働きもなくなる。それ以外のものがあるからこそ、行間や空白のはたらきが際立ち、ありがたみが増すのだ。(中略)しかし、最近では忘れがちな行間や空白の役割をもう1度思い返して、日常をもっと楽しくすごしていけたら良いと思う。【評】行間や空白といったものの良さがわかる余裕のある生き方をしていきたいですね。

雅貴さん(あめす/中1)の作文より(ももんが先生/2.2週)
 新聞も同じである。文章と行間があるから、文章を読む気になる。しかし、行間がなければ、休み時間がないのと同じでつらい思いをする。【評】休み時間と新聞の行間をうまく重ね合わせて、余白の大切さを伝えることができたね。先生も、余白のない新聞は読みたくないし、休み時間がない学校も行きたくないなあ(笑)。

のんのんさん(いちの/中1)の作文より(ウッチャン先生/2.1週)
 子供が育つ上で、スキンシップと愛情と、きびしいしつけは、なくてはならないものだと思う。【評】いい意見ですね。

ちえぞーさん(いうね/中2)の作文より(ゆうこ先生/2.1週)
 過程は大事だが、多数決の場合にはそれがかき消されてしまうことも多い。話し合いは時間がかかるといったデメリットもあるが、両方をうまく盛り込んでいくことが大切だと思う。【評】メリットとデメリットのバランスも大事ですし、互いのメリットを大事にし合うことも必要ですね!

茶翅ゴキブリさん(うあろ/中2)の作文より(うさぎ先生/2.2週)
 文化もパーソナリティも変化しうるものである。今の支配者はかつてのように、はっきり目に見える支配者ではない。自分の欲望は価値観によって変化する。文化的なものを完全に拒むことは不可能である。【評】うまい要約です。長文の読み取りが完璧ですね。

ほり内さん(ぬり/中3)の作文より(メグ先生/2.1週)
 エジソンは、子どもの頃から、列車の中で、新聞を売って生計を立てるなど、自立心が強い子どもだった。そういった自立心に助けられ、電球や映写機、蓄音機などの数々の発明品を生み出した。そのように、自立心が持てたら、自分はいろいろなことができるのだ、という自信を持ち、将来すごい仕事につくようになるのだ。 【評】自立心を育てることの大切さについて伝記実例を挙げながら説明することができたね。

----------------------------------------------------

■MagMagからのメールマガジンの登録と削除は下記のページで
(▼ダイジェスト版 マガジンID:0000000226)
https://tinyurl.com/ybkrlw5b
(▼完全版 マガジンID:0000132951)
https://tinyurl.com/yakxr3w3
■これまでの言葉の森新聞は下記のページで
https://www.mori7.com/mori/
■ホームページ
https://www.mori7.com/
■メール
mori@mori7.com
【事務局用】 ユーザー: パス: