言葉の森新聞2003年3月4週号
文責 中根克明(森川林)

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■■3.4週は清書
 3月4週は清書です。これまでに書いた作文のうち、上手に書けたものを書き直して提出してください。
 手書きの場合は、黒のペンで書いてください。
 パソコン書きの場合は、インターネットの作文の丘から普段の作文と同じように送ってください。
 くわしくは「森のガイド(学習の手引)」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php#27


■■3月29日(土)・31日(月)は休みです
 3月29日(土)・31日(月)は、第5週目になるため教室は休みです。宿題はありません。

■■新学期は4月1日(火)から始まります
 新学期は、4月1日(火)から始まります。
 小学3年生以上は、4.1週は題名課題ですので、課題集を見て書くことを決めておいてください。


■■新学期の教材は3月4週に届く予定です
 4月からの教材は、3月4週の間に届く予定です。3月28日ごろになっても届かない場合は、教材が迷子になっている可能性がありますので、教室までご連絡ください。

■■住所ラベルは4月1週に
 新学期からの住所ラベルは、4月1週に言葉の森新聞と一緒にお送りする予定です。

■■新学期の教材「ま2」にミスプリ
 新学期からの教材で、「マキの山2」にミスプリントがありました。該当する教材が届いている可能性があるのは、中学生以上の方です。該当する長文の載っている方は、訂正をよろしくお願いします。
【誤】つまり、文化とか、ため、抵抗するための擬似自然なのである。

【正】つまり、文化とか、人間がつくり出すさまざまな情報といったものは、人間がいきるため、抵抗するための擬似自然なのである。


■■言葉の森新聞・山の便りをメールで受け取れます
 「言葉の森新聞」と「山の便り」は、現在ホームページでもプリントされたものと同じものが見られます。
 先日、省資源のために「言葉の森新聞」と「山の便り」を郵送停止を希望された方がいました。ほかにも同じようなご希望があればご連絡ください。印刷物のかわりに毎週メールでホームページの更新をご連絡します。


■■都道府県別の生徒数
 生徒の都道府県別人数をリアルタイムで表示できるようにしました。日本地図を四角のマスで表わすのが苦労したところです。海外の生徒が増えたら、今度は世界地図も作る予定です。
http://www.mori7.com/graph/


■■受験(その1)
 PHP社から「受験は要領 中学受験編」(和田秀樹)という本が出ています。大学入試に関する著書を多く持ち、最近の学力低下に警鐘を鳴らしている和田氏の本なので、書かれている内容も具体的です。
 和田氏の本を読むと、現代の日本では、まともに勉強をする環境を整えようと思えば中学受験は避けられない選択肢になっていると言えそうです。小学4〜6年生の遊び盛りの子供を塾に縛りつけることにはだれでも抵抗がありますが、公立中学高校で密度の薄い勉強をその後6年間することと比較すると、中学受験はデメリットよりもメリットの方が多そうです。
 一方、文芸春秋社から「教育の論点」という本が出ています。その中に、「わが子三人『中学受験』体験記」を書いている鹿島茂さんの話が載っています。
 三人の子供の私立中学受験に関わった経験が具体的に書かれていて、この文章も具体的です。鹿島氏は、小学4〜6年の受験勉強を我慢すれば、中学高校で自分の好きな勉強や趣味をたっぷりできると読んで子供たちを受験させました。その選択は正しかったと今でも思っているそうですが、予想外のことが二つあったとも言っています。
 その一つは、大学までエスカレートで入れる学校に入ると、受験勉強というものがないので英語力がつかないということです。もう一つは、自由に使える時間のほとんどをテレビゲームが奪ってしまうということです。
 ひるがえって、うちの子(笑)。長男は高3、次男は中3だったので、今年は受験の年でした。我が家の方針(というか無方針)は、子供はのびのび育って、あとは実力で勝負すればいいというものでした。そのため、小学高学年のころは中学受験など全く考えず、遊び放題でした。(近くの公立中学が比較的しっかりしていたという事情もありました)
 ちょうど子供たちが幼稚園か小学校低学年のころにテレビゲームが流行り出しました。何でも流行が始まるときは、世間の風当たりが強くなるもので、テレビゲームもほとんどの大人から非難の目で見られていました。
 しかし、それだけ子供が熱中するものならば、隔離しておくよりも早めに免疫をつけておいた方がいいと思い、毎日15分以内というルールを決めて子供たちと一緒にゲームをするようにしました。上の子は熱中するタイプなので、15分で終わるというのはかなり苦しかったようです。
 その後、インターネットが普及し出したときも、早めに免疫をつけておく方がいいと思い、子供たちに1台ずつパソコンを与え自由に使えるようにしました。これも、時間の制限を一応設けましたが、ほとんど自由に使える環境でした。
 「楽しいことは否定せずにコントロールして取り組む」という考えでしたので、テレビも同じように1日1時間までというルールを決めて見るようにしていました。今でも、テレビにはあまり関心がないようです。
 漫画も同様に、いくら読んでもいいが、一度読んだら捨てるということにしていました。捨てるのはもったいないという考えもありましたが、それぐらいにしないと子供はつい繰り返し読んでしまうようです。
(つづく)


■■光る表現(幼長−小2) 2003年3月4週号

ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/3.3週)
 おべんとうのなかみは、からあげとスパゲッティーとおやさいとごはんサンドとハンバーグとたまごやきです。どうしてこんなにあるかというとわたしはくいしんぼうだからです。まるでおなかがたぬきみたいになってしまいました。【評】くいしんぼうなななみちゃん、たぬきのようなおなかはもうもとにもどりましたか?

ヨッピーさん(いむか/小1)の作文より(メグ先生/3.2週)
 一番うれしかったことは、赤と青と白色のピンをつくれたことです。そのピンはまるでこいのぼりみたいだと思いました。なぜかと言うとゆらゆらゆれてるからです。【評】ゆらゆらゆれるこいのぼりみたいなピン。先生も見てみたいなぁ。

ポワイさん(うかの/小1)の作文より(スズラン先生/3.2週)
 (音読大会で)大きくしんこきゅうをしてから、思いきり、お母さんになりきって、言いました。そうしたら、練習の成果が出たのか、本当のお母さんのような声げ出せました。読み終わったら、ほっとしました。体中からヒューと空気がぬけた感じがしました。:評:緊張したあとの、ほっとした気持ちがでていますね。

かなえさん(うくふ/小1)の作文より(ミー先生/3.2週)
 上るとき、ジェットコースターの「ガタンゴトンガタゴト。」っていう音といっしょにわたしのしんぞうも、「ドキンドキンドキドキ。」っていうふうになる。【評】ジェットコースターがスピードをあげるまえのきんちょうかんがよくつたわってくるね。

ひよこさん(うけふ/小1)の作文より(みかん先生/3.2週)
 テストはジュースをのみほすように、すらりとおわってしまいました。【評】ジュースがのどをとおるときのように、テストも気もちよくおわってしまったんだね。なにかがうまくいくときというのはほんとうに気もちがいいものだね。

麗奈さん(うれな/小1)の作文より(ほたる先生/3.2週)
 むとう先生のやさしいところが大すきでした。六年生まで、いっしょにおべんきょうをしたいなとおもいました。すごくすごくすごくすごくさびしいです。一日じゅうないちゃうかもしれません。【評】大すきだった先生とのおわかれのかなしさが、とってもよく書けています。よんでいる先生(わたし)も、なけてきそうだったよ。

プーチさん(いむる/小2)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 牛のせなかはゆりかごみたいにゆらゆらしているのでわたしものっているみたいです。【評】本を読みながらお話の世界に入っていたのね。

博さん(いろみ/小2)の作文より(スズラン先生/3.2週)
 運転手さんが、「とびだすな、チビ。」と、どなりました。そのときの運転手さんの顔は、まるで、おちばのような色をしていました。ぼくは、とびだしていないのにな、と思いました。:評:青信号でわたっていたいろみくんにひどいことを言いますね。でも、運転手さんの顔をちゃんとみていたのは、えらい!

王手!さん(うあち/小2)の作文より(スズラン先生/3.2週)
 電車の中で、ぼくは、「かんいっぱつ!」と、心の中でさけびました。これでちこくしないですんだと、ぼくはほっとしました。:評:やっと間に合った電車の中で思ったことが、「ほっとしました」の中に全部入っていますね。

えりちゃんさん(うさに/小2)の作文より(みかん先生/3.2週)
 三年になってもこの本をみれば二年のころをわすれません。【評】この絵本には楽しかった「二年生のわたし」がいっぱいつまっているんだね。

亘さん(うさね/小2)の作文より(ほたる先生/3.2週)
 心は、ボロぞうきんのようにボロボロになりました。【評】すごくかなしかった、ショックだったときのことが、よく書けています。ここがよく書けているから、次のホッとしたときの様子が、よくつたわります。

梨奈さん(うすら/小2)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 はじめてみた時、「これ、どういうふうにつかうのかなあ。」とわたしは思いました。でも、やってみたらだんだん、楽しくなってきて何ども、何ども、やりました。【評】理科の楽しさにはじめて気がついたようすが、じょうずに表現できました。

麻未さん(うはさ/小2)の作文より(ココ先生/3.1週)
 わたしはお母さんにおしえてあげたのが始めてでうきうきしていました。【評】うれしくて心が「うきうき」したんだね。うれしい気持ちをじょうずに表現できました。

■■ 光る表現(小3) 2003年3月4週号

森のきのこさん(いたれ/小3)の作文より(ももんが先生/3.1週)
 お母さんの妹は「鼻のあたまがぺっちゃんこだー!」といつも心配していたそうです。わたしはその時、小さかったからよくおぼえていませんでした。ほかにも、おばあちゃんが、ないしょで、おっぱいをのませたり、わたしがかぜをひいた時は、もう、おばあちゃんたちは大さわぎでした。【評】お話をとても上手に聞いて、まとめることができましたね。先生も(そして、ほかの人もきっと)自分が赤ちゃんのときのことをおぼえていません。だから、そんなお話を聞くときには、「どうだったのかしら?」と、いつもどきどきしますよ(^o^)。

大和さん(いぬむ/小3)の作文より(スズラン先生/3.2週)
 ぼくは戌年生まれのくせに、犬がきらいです。後ろからほえられると、ものすごくびっくりします。もーそのときのこわさときては、心臓がドキューンと、まじこわいです。:評:犬ぎらいにとって、突然犬にほえられたときはこんな感じですよね。

ウサリンさん(いねめ/小3)の作文より(ゆうこ先生/3.2週)
 作り方は、バケツに入れるところまでは同じです。けれど、そこからちがいます。なんと、ミキサーで、やわらかくするのです。そうしてからバケツに入れます。わたしは画用紙の色が赤でした。だから、赤色グループが、「トマトジュースだー。」と言いました。けれどもっとすごい色の子がいました。緑です。わたしはまるで青汁のように見えました。【評】赤はトマト、緑は青汁!色はたくさんのイメージを感じさせてくるものですね。

俊貴さん(いほゆ/小3)の作文より(メグ先生/3.2週)
 にがさで春をあじわう。そのあじは、おとなのあじです。ビールのおつまみにいいと思います。【評】ふきのとうのあじを自分のことばで表現することができたね。

はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/3.3週)
 ようち園のときのぼくは、まるで、すぐにこわれるすなのおしろのようにていこう力がなかったのだと思います。【評】いいたとえがつかえたね。

かとちゃんさん(いりす/小3)の作文より(あかね先生/3.2週)
 「冬は、葉も実もつけない木が、まるでメイクをしたみたいだ。」(評)紅い梅の花がさいた時の美しさを、見事に表現できたね。

いしがみさん(ういむ/小3)の作文より(ともち先生/3.2週)
 でもたぶん去年も五年生くらいのひとがさくらの木にボールを当てて花をちらばせていたんです。ぼくはすごくわるいと思います。今年もそうなるか心配です。今日学校に行ったらまださくらの木はぶじでした。《評》せっかく咲いたさくらの花がいたずらされないか心配しているようすがよくわかよ。

早映さん(うたの/小3)の作文より(ココ先生/3.1週)
 人形は、まるでこがね虫のように小さいです。【評】なるほど、これは、おもしろいたとえだね。お人形はこがね虫くらいの大きさだもんね。うまい!

ハリー・ポッターさん(ありる/小4)の作文より(ゆうこ先生/3.1週)
 でも、その自信をとりもどすことができました。それは、お姉ちゃんの理科クラブをまっている時です。お母さんが、うっかり手をはなしてしまいました。ぼくは、必死にバランスをとりながら、(一輪車を)こぎました。十メートルほど、バランスをとりました。しかし、前のチョウに気をとられ、前につんのめりそうでした。しかし、手になにかがふれました。でんしん柱です。やっと、つかまった時には、ホッとしました。ドキドキの一時でした。【評】ドキドキの一瞬が臨場感たっぷりで表現できましたね!!

マーヤさん(いちこ/小4)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 そう思いながら、もう一度、校庭に、たった一本だけさいている、さくらの木を、じっとながめました。【評】動作・情景の結びが美しく書けました。毎年、同じ桜の木の下で春を感じているのですね。

■■ 光る表現(小4−小5) 2003年3月4週号

チップさん(いまも/小4)の作文より(ぱんだ先生/3.1週)
 だれでもいいから「二重とび、とべたよ!」と話したいような気分でした。【評】うれしくてたまらない気持ちをうまく表現しています。

崇義さん(うあと/小4)の作文より(スフレ先生/3.2週)
 食器を運ぶ人が一苦労です。まるでアリが数々のなんかんをこえてえさを巣にもって帰る時みたいです。:【評】食器当番の人が、ぞろぞろならんで長い道のりを歩いているようすが、よく表げんできています。

有紀さん(うここ/小4)の作文より(メグ先生/3.2週)
 私が見つけたオオイヌノフグリは、まるで小さな子どものように、小さな花びらをめいっぱい開いて、すごいでしょ、とでも言いたげだった。【評】オオイヌノフグリに秘められたパワーをたとえを使って表わすことができたね。

景和さん(うさや/小4)の作文より(ゆり先生/3.1週)
 私は、超が百こついていいほど、ドキドキしていました。私は、お姉ちゃんに、「本当に、この電車であってんの?」と十回ぐらい聞きました。【評:初めて電車で学校に行ったとき、緊張していた様子がよく伝わってきますね。】

哲司さん(うすて/小4)の作文より(ともち先生/3.1週)
 つぎ生まれかわるとしたらぜったい三平がいいです。《評》自分がどんな赤ちゃんとして生まれてくるのかえらべたらおもしろいだろうね。

康成さん(うたて/小4)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 ピンク色の小さな花は、まるで、ダイヤモンドのようでした。【評】春の陽射しのなかの梅の花のようすを、じょうずにとらえました。

佳祐さん(うやま/小4)の作文より(さくらこ先生/3.2週)
 まるで、夏のようでした。【評】蚊は夏の代表だものね。思わず、蚊取りせんこうの匂いまで想像してしまいました。

みかんさん(いこい/小5)の作文より(ももんが先生/3.1週)
 持ちよったものは、ねぎと、あぶらあげと、いりこだった。たった三種類だけれど、先生が「家で使っているものを持ってきなさい。」と言ったので、ねぎは細いものもあれば、白い太いものもあった。いりこは、まるでちりめんのようにかわいいいりこから、いわしではないかと思うような大きないりこがあった。あぶらあげも、あつあげとよばれる厚めのあげから、パリッとしたうすいあげがあった。それらをグループごとに混ぜて作るものだから、出来上がった時、「何か変なおみそしるだねー。」ということになったのだ。私は、ねぎとあぶらあげを切った。パリッとしたあげは、サクサクッという音をたてて切れて、おもしろかった。【評】たった三種類なのに、みんなが家で使っているものが、こんなに違うとは驚きですね。それぞれの食材のようすを、とてもよく観察しています。油揚げを切るときの音もサクサクッと、おいしそう!

きのこさん(いすこ/小5)の作文より(ゆうこ先生/3.1週)
 そして今回の三回目は、ヨード卵で作ったので、黄色の絵の具をといたようにきれいでふんわりしていた。すごくおいしかった。【評】卵の黄色。黄色の卵。どちらが最初なのか分からなくなってしまうほど黄色の代名詞の卵。みんなが鮮やかな黄色をイメージしてくれるすばらしいたとえ表現です!

アミーゴさん(いそと/小5)の作文より(ゆうこ先生/3.1週)
 私はだまって、ぼうぜんとつっ立っていた。けれども私はあきらめない。なぜなら、私やみんなががんばらなくては、このげきは成功したとは言えないからだ。私はそう思い、気をとりなおした。練習をしているうちに、とうとう本番になってしまった。はずかしがっている場合ではなく、今までがんばってきた成果を見せつけるのだ。【評】「思ったこと」と情景の表現が上手にくみあわされています。

萌さん(いたわ/小5)の作文より(ふじのみや先生/3.1週)
 (チョコレートのかざりつけは)、まるで、なにもない海に、かざりがついて、鳥や魚たちが集まったようだった。 【評】絵のように情景が見えてくるたとえですね。

サビオラさん(いはら/小5)の作文より(みかん先生/3.1週)
 今ぼくは、まだ試合に技をあまり出していない。これでは「宝の持ちぐされ」だ。【評】いいことばをうまく使えたね。せっかく持っている「宝」をこれからどんどん出せるように挑戦してね。

サビオラさん(いはら/小5)の作文より(みかん先生/3.2週)
 失敗やわざわいをおそれないで創造していきたい。創造は人間にしかできないのだから。【評】行動力のある誠治くんならこれからきっといろんなことにチャレンジし新しい創造をしてくれるだろうなと先生は思うよ。

にゃむさん(いひむ/小5)の作文より(うさぎ先生/3.3週)
 創造するには、夢も大切だ。やっぱり、コンピューターに創造は無理だ。でも、いつか、アトムのような時代になれば、コンピューターと人間の創造を組み合わせたすてきな時代になれば、コンピューターの創造時代もくるだろう。【評】「創造」という言葉の意味を深く考えて、未来の理想も考えました。

岬さん(ういよ/小5)の作文より(ともち先生/3.2週)
 給食を食べている時は、ほとんど何もいわないで食べている。そして給食を食べ終わってやっとしゃべるのだ。《評》おなかがすいてむちゅうになって給食を食べているんだね。

健吾さん(うくよ/小5)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 そして、今日もお母さんのお弁当をペロリと食べました。【評】愛情あふれる「動作の結び」ができましたね。

おっさんさん(うけな/小5)の作文より(ウッチャン先生/3.2週)
 プーン。〜もう、待ちきれなくて、体がむずむずします。〜毎日給食は大満足です。【評】給食のおばさんにこの言葉を聞かせてあげたいね。

■■ 光る表現(小6) 2003年3月4週号

友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/3.2週)
 この前、先生が『きいちゃん』を朗読してくれた。私はもうすでに読んでいたから、きいちゃんのあらすじは知っていた。だから、先生がきいちゃんを読む、と言った時、 「先生が朗読しても面白くないな。」 と思っていた。先生が読み始めた。最初はザワザワしていた教室がだんだんしずかになっていく。しまいには先生の声しか聞こえなくなった。【評:「語り」によって物語に引き込まれていく体験を、とても分かりやすく書けていますね。】

えりさん(あなふ/小6)の作文より(ももんが先生/3.1週)
 「うきぼり」というほりかたで、難しい。算数のハイレベル級の問題よりめんどくさい。【評】「わあ、大変な作業なのね!」と、よくわかるたとえですね(^o^)。

あずささん(ありな/小6)の作文より(ゆうこ先生/3.2週)
 昔話には、道徳観(よいことと、悪いこと)があるからだ。もしもその昔話を何度も何度も読んでいると、いままでわからなかった、よいこと、悪いことがあるかもしれない。自分にとって、幼い頃から大切にしている昔話や絵本は一生自分の友達、または宝だからだ。【評】愛読書は一生の宝物になりますね。本との出会いをこれからも大事にしていきたいものです……。

有貴さん(いおし/小6)の作文より(ふじのみや先生/3.2週)
 昔話はいつでも帰れる心の故郷のような存在なのだ。【評】「心の故郷」。その通りですね。うまくまとめたね。

せんべいさん(いめち/小6)の作文より(ミー先生/3.2週)
 もうぼくは、六年なのでその本は、すてられたが、心にはまだちゃんとのこっている。【評】心にジーンとくる文です。だれの心にもたくさんのお話と、それを読んだり話したりしてくれた人のことが残っているよね。

陽さん(いゆね/小6)の作文より(ふじのみや先生/3.1週)
 学校に行って(自分が描いた絵を)出そうとすると、とっても上手なのが横においてあった。(略)道の上で、子どもからお年寄りの人までがマラソンをしている絵だった。僕は、この絵に少しの間吸い込まれるようだった。 【評】「うまくできた」と自信を持っていたのに、人と比べてしまうと意気消沈してしまうことって、あるね。 そのときの気持ちを、うまく描写できています。

ボンバーマンさん(うさま/小6)の作文より(ほたる先生/3.2週)
 創造は、よいとかんじたものを、何度もつみかさねていくことなので、みんな、レオナルド・ダ・ヴィンチのようになれると思う。【評】まったくその通りです。だれにでも、かのうせいがあること、よく気がつきましたね。

にわとりさん(やえ/小6)の作文より(メグ先生/3.2週)
 人間にとって、昔話とは、純粋な心を持つために必要な道具ではないか。大人は、子どもの心を大人になるにつれてなくしていく、そのときに、昔話を読めば、想像する心が膨らみ、また子どもの心を思い出せるであろう。わたしは、昔話をたくさん読んで子どもの純粋な心を忘れないようにしたい。みんなが純粋な心をもてれば、日本、いや世界中が、平和になることであろう。そうなる日がいつかくるように……。【評】すばらしい意見でまとめることができたね。

■■ 光る表現(中−社) 2003年3月4週号

泰佑さん(あるい/中1)の作文より(ココ先生/3.2週)
 しかし、あっさりしすぎて、分からなくなってしまう時があるかもしれないから説明があったほうが正しいという人もいるかもしれない。【評】直感重視の日本人のコミュニケーションのとり方の欠点はまさにこれだね。「反対意見」にあがりそうなことを的確にとらえています。

ゴマキさん(いぬふ/中1)の作文より(ゆうこ先生/3.2週)
 私は実際にアメリカに行ったことあるので日本流のやり方も好きだが、アメリカ流のやり方も大好きである。しかしたいていの日本人は欧米流のやり方は、落ちついて食事をすることができない、という人がいるだろう。反対に欧米の人は、日本流に対して、楽しい気分になれない、量が少なければあまり意味がないという人がいる。淡白というものは、とても日本人らしくいいことだと思う。だが、欧米の人にとって、それが不愉快に感じる人もいるらしい。【評】食文化に注目してくれている視点が共感を呼びますね!

ジョニーさん(いねも/中1)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 この「思いやりの気持ち」というのは、感受性から生まれたものとしてまちがいないであろう。【評】言葉の意味も調べて、自分なりの意見の組み立てが出来ました。

慶太郎さん(いむま/中1)の作文より(スズラン先生/3.2週)
 美術の教科書に、シャガールの描いた「誕生日」という作品が載っていた。足が空中に浮きながら女の人にキスをしている不思議な絵だ。理屈の考えで鑑賞していると、「そんなばかなことがあるか」となってしまいがちだが、直感で鑑賞してみると、「きっと、この男の人は、飛びたくなるほどキスをしたかったんだなぁ」というのを作品から感じることができる。:評:直感と理屈の感覚が分かり易い実例ですね。作者の直感をつかみましたね。

香那さん(いるな/中1)の作文より(ぱんだ先生/2.4週)
 これから、学歴にこだわらず勉強の塾に通うのではなく心の塾に通う子供がふえるといいなと思う。そして心の広い人がたくさんいる日本になってほしい。【評】「心の塾」で豊かな心を持つ人がいっぱいになるといいですね。

しっぽさん(ほし/中2)の作文より(メグ先生/3.1週)
 遊んで学んだ、協調性や他人への思いやり、また、勉強して学んだ、知識や常識は、社会に出て生計を立て、また人と関わる限り、どうしても必要になってくるものだ。どちらも欠けてしまってはいけない。そのために、人は遊んだり、勉強したりするのだ。【評】そのとおり。どちらも必要不可欠ですね。

おかゆさん(あすこ/中3)の作文より(ふじのみや先生/3.1週)
 人々が小さな共同体の内側だけで生きてきた時代は人々のつながりほど大切なことはなかった。だから、共同で罪をかばう共同体的倫理が成立した。しかし、今は違う。国の中には大勢の人がいる。その人達を平等に扱わないとすれば、人の心はますます国から離れるだろう。そして今、時代は国単位から世界全体単位へと移ろうとしている。社会のスケールが大きくなるにつれて、法的社会の重要性は増してゆくはずだ。 【評】今後を予測しながら、大きな意見を導いています。

JR倒壊さん(いるお/高1)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 マスコミは娯楽のための道具ではなく社会の木鐸なので、日本では言論の自由が認められているからといって調子に乗らないことのほうが大切だ。【評】自作の名言に挑戦しつつ、まとめが出来ました。

彩さん(うこさ/高2)の作文より(うさぎ先生/3.2週)
 先生や母親から初めて文学の楽しさを学び、今度は自分から文学に触れていこうとするのは人間の本能である。【評】自分の挙げた実例を意識しながら、大きくまとめることが出来ました。

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