言葉の森新聞2003年7月4週号
文責 中根克明(森川林)

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■■7.4週は清書
 7月4週は清書です。これまでに書いた作文のうち、上手に書けたものを書き直して提出してください。
 手書きの場合は、黒のペンで書いてください。書き間違えたところは住所シールの白い部分をはって修整すると便利です。
 パソコン書きの場合は、インターネットの作文の丘から普段の作文と同じように送ってください。
 くわしくは「学習の手引」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php


■■7.4週は「投票広場」で投票を
 7.4週に、4月の清書を掲載しています。この清書は、字数ランキングに掲載されている人と同じ人のものです。これらの清書を読んで、いちばんいいと思った作品に投票をしてください。
 作文用紙の左下に「投票」という欄があります。そこに、自分が選んだ人の生徒コードをひらがなで書いてください。(作文の丘からオンラインで清書を送信する人は、フォームの投票という欄に、自分が選んだ人の生徒コードをひらがなで入れてください)
 ほかの人に1票を入れると、自分にも1票が入るようにしています。自分に1票入れた場合は、自分にだけ1票が入ります。
 新しく教室に入ったばかりの生徒の場合は、同じ広場のメンバー自体がまだ少なく、掲載されている清書がないこともあります。その場合は、投票をしなくて結構です。


■■7.4週に「みんなの広場」を掲載
 7.4週に、「投票広場」と同じグループの人の「光る表現」や「近況報告」を掲載しています。

■■7月29・30・31日は休み
 7月の第5週は休みです。宿題はありません。

■■長文を読んでいてわからない言葉が出てきたら(質問の広場から)

長文の単語の意味の説明のし方について 淳 07-15
 初めて読む長文は、わからない漢字のふりがなや言葉の意味を教えています。ところが、まだ語彙数が少ないため、辞書で調べても、しらべた言葉がわからない場合があり、うまく教えられないことがあります。どのように教えたらよいでしょうか。
 子供は、小学二年生で5月から通信を始めています。
 また、わかりやすい国語辞典がありましたら推薦して下さい。


Re: 長文の単語の意味の説明のし方について 森川林 07-16
 長文音読の最初の目標は、すらすら読めることです。
 ですから、意味がわからない言葉があってもそのまますらすら読めるようになればよいと考えておいてください。
 また、余裕があって意味を調べる場合でも、子供に辞書を引かせて調べさせるというやり方にすると、負担が大きくなり長続きしなくなることがあります。あまり勉強的な雰囲気で取り組まずに、お母さん又はお父さんがアドリブで簡単に教えてあげるのがというのがいいやり方です。
 また、子供にも親にも余裕がある場合、意味を辞書で調べるという方向に勉強を発展させるよりも、親がその長文に関連して自分の体験から似た話を聞かせてあげるという方向に発展させた方が勉強の内容が豊かになります。
 国語辞典は、好みの問題です。
 毎日使うものですから、手ざわりや見た感じが気に入ったというものを選ぶのがいちばんです。書店で親がいくつかの候補を示し、その中から子供に選ばせるといいと思います。
 「下村式 小学国語学習辞典(偕成社)」は人気があります。また、「小学校1年で国語辞典を使えるようにする30の方法(明治図書)という本があります。いずれも、言葉の森の図書の広場から注文できます。


■■夏休み、図書室開放
 言葉の森の蔵書3000冊の図書室を、夏休み期間中の平日午前9時〜午後4時・土曜午前9時〜午後12時(教室の休みの日はのぞく)の間、地域の子供たちに開放します。貸出は1人1冊1週間まで。返却は教室入口前の返却ボックスに入れるので、いつでも返却できます。
 言葉の森の蔵書は、図書の広場で見ることができます。(絶版になっている「世界ふしぎめぐり」などもあります)
http://www.mori7.com/tosyo/


■■看板できる
 言葉の森の教室に大きな看板がつきました。全長11メートルの横長の看板でスポットライトが10個もついているので、港南台駅から降りて左手を見るとすぐに目に入ります。夏休みなどを利用して教室に来られる方は、この看板を目印においでください。

■■受験(その5)
 長男の入った公立高校は行事の盛んな学校でした。長男は部活には入りませんでしたが、図書委員会に入り高1から高3まで図書委員長に。何を思ったか、図書室の本棚の端から端まで読む計画を立てていたようです(笑)。
 公立高校は全体にのんびりムードです。特に行事の盛んな学校では、勉強は二の次になります。そういう中で、自分だけこつこつ勉強をするというのは無理があります。それでも長い夏休みなどは、勉強の蓄積をするチャンスです。塾や予備校の夏期講習に通うというのも一つの考えですが、私の家では塾や予備校に行くという考えはなかったので、自宅で気軽にできる英語の単語覚えや読書などをしていました。
 しかし、受験が迫っていないとどうしても長時間の勉強はできません。ゲームやテレビやインターネットなどに時間を費やしすぎるのは問題ですが、自分なりにしたいことがあれば高2まではのんびりしていればいいと私は考えていたので、子供は実際にのんびり好きなこと(ホームページ作りやチャットなど)をして遊んでいたようです。
 公立高校でも、高3になると自然に受験ムードになります。現代の日本の社会では、受験というのは子供の学力を向上させるかけがえのない機会になっています。私の同年代の人たちと話をすると、「高3の受験のときはよく勉強したなあ」とか「今、あれだけやれと言われても絶対にできないなあ」とか「あれだけ勉強したのは最初で最後だったなあ」(おいおい)という会話がよく交わされます。
 その点で、私は、自分の子供たちが推薦入試で受験することや大学までエスカレータに行ける高校に入ることについては賛成していませんでした。ところが、次男は中3のとき、スポーツ推薦で大学まで系列で入れる高校に入ってしまいました(笑)。そのときに、ふだん書いていた小論文が大活躍したことは言うまでもありません。
 受験が学力向上の機会になるという点から、長男の大学受験に関して、私は、どうせなら国立の理系を受験すればよいと考えていました。しかし、本人が選んだのは私立の文系(笑)。本人が決めたものは仕方ないので、応援することにしました。そのとき、東大の後期はセンター試験と英語と小論文だけだったので、「合格すれば宣伝になるから東大の後期も受けろよ」と強力にすすめたのですが、家族に「お父さんのために受験するんじゃないんだからね」と却下されてしまいました。
 ウサギとカメの昔話がありますが、勉強も早めに飛ばすよりも後半にがんばる方が能率がいいようです。小学校でどんなに勉強をしても中学で勉強しなければ成績はすぐに下がります。中学でどんなに勉強をしても高校で勉強しなければやはり成績は下がります。同じように、高1・高2でどんなに勉強をしても、高3の受験期にがんばらなければ成績は上がりません。しかし、人間は年がら年中がんばっているわけにはいきませんから、高3の受験期に集中して勉強に燃えるというのがいちばんいいように思います。
 長男は、高2の3月までは遊ぶと決めていたので、文字どおりしっかり遊んでいました。毎週、翌日が休みの日などは、私が仕事をするために3時ごろ起きると(それも変ですが)、そのころまでインターネットで遊んでいてそれから寝るという生活でした。こちらが「おはよう」と言うと、向こうが「お休み」という感じです。しかし、高2まで思う存分遊んだので、高3の受験勉強は遊びをぱったりやめて勉強一色で取り組んでいました。伸びきったゴムの反対で、買ってきたばかりのゴムという状態で勉強できたのだと思います。
 私が自分の経験からアドバイスした一つのことは、「まず志望校の過去問を」ということでした。大学入試は、努力や能力よりも、情報戦略がものを言います。ところが、高校3年生で、受験勉強の最初に過去問に取り組む人はあまりいません。ほとんどの人が受験勉強の最後の締めくくりとして過去問に取り組みます。これでは、過去問は活用できません。過去問を研究して、自分の勉強の方向を決めてから受験勉強に入るというのが鉄則です。
(印刷物の言葉の森新聞はここまでです。つづきはホームページでごらんください)

 また、塾や予備校は、自分のペースで勉強できないということと、講義を聴いているとそれだけで勉強をしたような錯覚に陥るということから、高校3年生の勉強にはかえってマイナスになるように思います。長男も、自分で決めた勉強中心にZ会の通信添削でペースを配分しながら予備校の模擬試験で途中経過を見るという形で勉強していました。今考えると、エアコンもない部屋でよくやっていたと思います。私も高3のときは、近くの野島海岸に行って芝生の上で参考書を読みながら、暑くなると海に入って潜るというやり方で勉強をしていたので、親子は似ているのかもしれません。
 長男は、最初に志望校の過去問を研究して、そのあと自分のペースで勉強をするという能率のよい方法で勉強していたので、受験直前の志望校向け全国模試では浪人生も含めて4位になり、受験のときは、志望校の他学部の国語は満点を取ったと豪語していました(笑)。(つづく)


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