言葉の森新聞2015年2月4週号 通算第1359号
文責 中根克明(森川林)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇創造性を育てる作文・読解・国語◇◆◇◆◇
                              
    毎週担当の先生から電話の指導がある続けやすい通信講座
    自宅で無料体験学習を受けられます
    お申し込みはこちらからどうぞ
    https://www.mori7.com/

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■■第4週は清書。幼稚園生は作文
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。


清書の意義と方法
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
 書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。


清書の投稿
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。


小学生新聞の投稿先
■104-8433東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません)毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。


手書き清書の送り方
 手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください、翌月の1週の作文と一緒に返却します。
 パソコンで清書を入力した場合、手書きの清書は必ずしも先生に郵送などで送る必要はありません。 
 手書きの清書のスキャン画像を作文の丘からアップロードした場合も、先生に郵送などで送る必要はありません。


■■4週目の読解問題(小1以上)
 小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。時間のある人は取り組んでください。
 問題数を少なくして、問7と問8の2問だけにしたのは、じっくり解いて満点にすることが目標だからです。
 問1~6も含めた全問を解きたい方は、「問題のページ」で長文と問題をごらんください。ただし、その場合も、必ず全問正解になることを目標に解いてください。
http://www.mori7.com/marason/ki.php


■■国語力をつける作文指導は、長文を読んでの感想文の指導
 言葉の森の作文指導の特徴は、長文を読んでその感想文を書くことを中心としていることです。ただし、感想文中心になるのは小5以降で、それまでは身近な題名の課題が中心です。
 なぜ感想文を書くことを中心にするかというと、学年が上がるほど読む力をつけることが必要になってくるからです。
 文章を読む力は、語彙力として表れます。受験の国語問題に出てくる文章は、その学年の子にとってはなじみのない言葉が多く使われています。
 語彙力のある生徒は、何とか内容を読み取りますが、語彙力のない生徒は、読解問題も当てずっぽうで解くようになります。
 国語の成績を上げるには、問題文を理詰めで読み取る必要があるのですが、語彙力がないと読み取る段階まで達しないことも多いのです。
 長文を読んで感想文を書く勉強をしていると、その長文を深く読み取ろうとするようになります。
 事前に長文の音読を何度もしていると、難しい内容の文章でも全体の内容がおおまかにわかります。更に、その長文音読をもとに、親子で似た話などをしていれば、文章を読み取る力は更についてきます。
 このように、感想文を書くために長文を読むという練習をするので、難しい長文を読む力がついてくるのです。
 長文を読む力は、一度つけばそれで終わりではありません。
 小学校高学年のときの難しい文章と、中学3年生になってからの難しい文章では、質が違います。また、中学3年生のときの難しい文章と、高校3年生になってからの難しい文章でも質が違います。
 言葉の森の作文の勉強は、小学生から高校生まで、それぞれの学年に応じた難しい文章を読み、感想文を書く練習を中心としているのです。


■■主観的感覚的な作文指導ではなく、客観的科学的な作文指導
 「言葉の森とほかの作文教室の指導とはどう違うんですか」という質問をたまにいただきます。
 ひとことで言えば、言葉の森の作文指導は、客観的科学的な作文指導です。そこが最も大きな違いです。
 だから、子供も、作文に何が求められているのかがわかり、その結果努力する目標がわかるので、熱心に取り組むことができるのです。
 言葉の森の作文の体験学習をした子が、普段とは違って驚くほどよく書けたということがよくあるのはそのためです。
 言葉の森の指導の特徴は、褒める指導です。なぜ褒めるのかといえば、それは、先生が優しいからというだけでなく、科学的な目標のある指導をしているからです。目標があって、それを達成したから褒めるのであって、ただ漠然と褒めるのではありません。
 客観的で科学的な指導と評価のひとつの例が、森リンによる自動採点です。森リンは、言葉の森が開発した自動採点ソフトで、特許を取得しています。
 (特許庁の検索のページで(http://www2.ipdl.inpit.go.jp/BE0/)、「言葉の森」と検索すると表示されます。)
 機械による自動採点というと、味気ないと思う人がいるかもしれませんが、機械は、文章の客観的に評価できる面を中心に評価します。文章の内容面の評価は、機械にはできません。
 文章の内容面における個性、共感、感動を人間が十分に評価するために、機械による客観的な評価が必要になるのです。
 2月2週と3週の言葉の森新聞に、学年別森リン大賞の小5、中1、中3、高1の4人の生徒の文章を載せました。
http://www.mori7.com/mori/
 森リン大賞というのは、毎月4週めの作文の清書で、学年別に森リン点の最も高かった作品に与えられる賞です。これらの森リン大賞の作文を見ると、機械による評価といっても、人間の評価とほとんど一致していると感じられると思います。
 機械が評価しているのは、簡単に言えば、語彙の多様性、高度性、バランスです。しかし、多様で高度でバランスのとれた文章は、自然に優れた内容を伴っているのです。


■■言葉の森のランディングページの紹介 1
 googleやYahoo!で言葉の森を検索してくれる人が、2月後半から広告として見ることのできるページ(ランディングページ)を紹介します。

長続きできる電話指導の作文教室

作文の通信教育は、担任制の電話指導であれば力がつく
 言葉の森の作文指導で力がつくのは、毎週担当の先生による電話指導があるので、誰でもすぐに書き出すことができるからです。
 作文の勉強が難しいのは、書かせるところが難しいからです。多くの子は、どう書くかというところでまず悩みます。教材が送られてくるだけの作文指導では、書かせるところは親の負担になってしまいます。
 毎週の電話指導があるから、言葉の森の作文の勉強は長く続けられるのです。
毎週先生から、それぞれの生徒の実力に応じたアドバイス
 言葉の森の作文指導は、毎週担当の先生から電話の指導があります。担当の先生がその生徒のそれまでの勉強の状態を見ながら、それぞれの生徒の個性に応じた説明を行います。だから、楽に続けられます。
 月に1回や2回の作文指導では、勉強の習慣はできません。習慣ができないと、作文を書くことはますます負担になります。
 負担にならない作文の勉強は、先生が担任制だからできるのです。。
電話のあとすぐに始められるから、通学教室よりも続けやすい
 言葉の森のほとんどの生徒は、電話の説明のあとすぐに作文を書きます。通学教室よりも続けやすいのが言葉の森の通信指導の特徴です。
 通学の教室であっても、個別の作文指導をしてくれるところはほとんどありません。言葉の森は、電話指導で毎週その生徒の実力に合った説明をします。だから、どんな難しいテーマでも書き出せるのです。
作文の勉強をきっかけに、親子の対話が進む
 言葉の森の家庭での毎日の予習は、長文音読と親子の対話です。小学校低学年から親子の対話の習慣を作っておくと、高学年の難しい長文になったときにも、親子で社会や人生のことを話し合う習慣ができます。
 小学校高学年になると、親子の対話が、子供のものの見方考え方を深める価値ある勉強になってきます。


受験作文小論文なら30年の実績
受験作文小論文の解説は、既に2300本以上
 言葉の森の受験作文指導は、長い実績があります。公立中高一貫校の作文試験が一般的になるよりもはるか昔から、受験のための作文小論文の指導を行ってきました。
 これまでに受験作文の志望校別のテーマで書かれたオリジナルの解説は、既に2300本以上になっています。)
中学入試、高校入試、大学入試にも多くの実績
 言葉の森の受験作文は、中学入試、高校入試、大学入試のすべてに対応しています。いずれも言葉の森の独自の教材で、小学生から高校生まで一貫した指導をしています。
 作文の評価は、正解というものがありません。だから、長い経験のある先生の指導が欠かせないのです。
各種コンクール入選は、毎年14人に1人以上
 言葉の森の生徒は、普段の作文の勉強を生かして自主的に各種コンクールに応募しています。これには、先生の手は一切加わっていません。
 毎年14人に1人以上の生徒が、学校や地域のさまざまな機関の作文コンクールで入選しています。第三者に客観的に評価されることは、子供たちの大きな自信につながっています。
ほかのところでは学べない独自の合格ノウハウ
 言葉の森は、これまでの受験作文指導の長い経験から、合格のための独自のノウハウをいくつも開発しています。
 実力をつけるための勉強は家庭でもできますが、受験という競争に勝つための勉強には、勝つための技術が必要です。言葉の森の受験作文指導は、そのコツを体系的に教えます。


国語力をつける長文読解の感想文
国語力は、問題を解いているだけでは身につかない
 国語の力は、国語の問題を解くような勉強では身につきません。算数は解き方を理解する勉強ですが、国語は解き方を理解する勉強ではなく読む力をつける勉強だからです。
 ところが、学習塾も通信教育も多くは、問題を解かせるような勉強が中心になっています。それはただその方が教えやすいという理由からだけなのです。
受験対応の国語力は、難しい文章を読み取る力
 小学校低中学年のころは、多読が国語力の土台です。国語の問題を解いている子よりも、読書をしている子の方がずっと国語の成績はよくなります。しかし、小学校高学年になると、多読だけでは限界が出てきます。
 受験のための国語力は、易しい本の多読ではなく、難しい文章の精読によって身についてきます。難しい文章を読む機会をどう作るかということが、小学校高学年以上の生徒にとっては重要になってくるのです。
長文を読み感想文を書くことで読解力と記述力がつく
 言葉の森の作文指導は、小学2年生までは作文中心で書く力をつけていきます。小学3年生になると、感想文の勉強が入り、課題となる文章を読む練習が必要になってきます。小学5年生以上は、本格的な難しい長文の感想文になります。
 この長文を読んで感想文を書くという練習によって、国語力の柱である読解力と記述力がともに育っていくのです。
国語力のある子は、社会に出てからも活躍できる
 理科系の数学者や物理学者であっても、優れた業績を上げている人には共通して国語力があります。また、大学入試の英語力の半分は国語力と言われています。国語力は、単に文学を読む力ではなく、物事を理解し表現する思考力です。
 国語力のある人は、社会に出てからも、状況を理解し周囲に説明する力を持っています。国語力は、学力の土台であるとともに、仕事力の土台でもあるのです。
 この本物の国語力を育てる勉強法が、難しい長文を読み理解しその感想文を書くという言葉の森の独自の勉強法なのです。


小学1年生の学力の要は作文読書
プリント学習をこなすよりも、読む力をつけることが学力のもと
 小学校低学年のころの勉強の仕方が、その後の勉強の仕方のひとつの型になります。だから、小学校低学年の勉強は、勉強の中身そのものよりも、どう勉強するかが大事になってきます。
 勉強の基礎を作るために、確かに計算や漢字の練習は必要です。しかし、そういうプリント学習よりももっと大事なことは、読書と対話によって読む力と聞く力をつけることです。その読む力、聞く力がその子の思考力となるからです。
英語の勉強の前に、まず豊かな日本語力を
 英語の勉強は、小3まではやる必要がありません。LとRの区別がつくようなことは、将来の大学入試にも社会生活にもほとんど関係がありません。むしろ、英語の勉強を低学年のころからやりすぎて、日本語が不十分になってしまう危険性の方があるのです。
 将来、海外で仕事をする場合でも、基礎となるのは母語である日本語の思考力です。英語の勉強は、日本語力が安定する小4以降です。それまでは豊かな日本語力をつけることに力を入れていくことです。
言葉の豊富な子は、すべての教科ができるようになる
 言葉の豊富さは、あらゆる学力の基礎です。学校や塾のテストでは、○×のつくものしか対象にならないので、テストができていればそれでよいと思いがちです。ところが、テストには出てこない日常生活の語彙力の差は、小学校低学年で既に驚くほど大きくなっています。
 読書好きな子が学年が上がるにつれてますます読書好きになるように、語彙力の豊富な子は、学年が上がるにつれて更に語彙力が豊富になっていきます。この語彙力の差が思考力の差で、思考力のある子は、高学年になるとどの教科の勉強もできるようになるのです。
毎週の作文、毎日の読書が、小学生の勉強の基本
 小学校低学年の算数と国語の勉強は、苦手にならない程度に計算と漢字の勉強をしていれば十分で、あとは読書と対話と自由な遊びに時間を使っていくことです。
 これからの時代に必要なのは、思考力と感受性と創造性です。そのために、週1回の作文を基点にして、毎日の読書と音読と親子の対話に力を入れていくというのが低学年の勉強の基本です。


----------------------------------------------------

■MagMagからのメールマガジンの登録と削除は下記のページで
(▼ダイジェスト版 マガジンID:0000000226)
https://tinyurl.com/ybkrlw5b
(▼完全版 マガジンID:0000132951)
https://tinyurl.com/yakxr3w3
■これまでの言葉の森新聞は下記のページで
https://www.mori7.com/mori/
■ホームページ
https://www.mori7.com/
■メール
mori@mori7.com
【事務局用】 ユーザー: パス: