言葉の森新聞2017年6月3週号 通算第1471号
文責 中根克明(森川林)
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■■【重要】夏休み中の授業について
夏休みは帰省したり塾の夏期講習に行ったりするために、通常の時間に授業を受けられない場合も多いと思います。
その場合は次のようにしてください。
(1)通常の電話指導を受けられない分を、他の曜日や時間に振り替えて受講できます。平日午前9時-午後7時50分、土曜午前9時-午前11時30分の間に、直接教室にお電話ください。
希望の週の課題の説明をします。事前の予約などは必要ありません。8月に休む分を7月や9月に振り替えることもできます。
電話0120-22-3987(045-830-1177)
(2)山のたよりの送付先や電話の宛先を、自宅以外にすることができます。帰省先や滞在先などで授業を受けることを希望される場合はご連絡ください。
ただし曜日や時間を変更する場合は、先生から生徒にはお電話しませんので、生徒から直接教室に振替の電話をして説明を聞くようにしてください。
(3)8月のみ休会されるという場合でも受講料の返金はしませんので、できるだけほかの曜日や時間に振り替えて授業を受けてくださるようお願いします。
(4)いったん退会する場合、再開するときは再入会の扱いになります。(※入会金が再度かかるということはありません。)その際、課題の進度は新規の入会と同じようにその学年より下の学年から始まります。
なお、8月11日(木)は祝日のため、また8月12日(金)より8月18日(金)までは、夏季休業のために振替などの電話受付もお休みとなりますのでご了承ください。
夏休みは、通常と違い多忙になることが多いので、つい「1ヶ月休んで」と考えてしまいがちです。しかし、振替授業を受けたり、字数を短くして提出したりとできるだけ休まない形で続けていく方が、その後の子供の勉強意欲にとってプラスになります。
■■【重要】保護者面談のお知らせ
6月4週は、清書の授業のあと、保護者面談を行います。
清書の説明は、慣れている生徒にはわかりやすいので、説明を早めに済ませて、その分保護者との面談を行います。
この面談は、今後毎月第4週に行う予定です。
・普段の授業時間内に行いますので、10分以内の面談になります。
・清書の説明が長くなると思われる受講後間もない生徒は、保護者面談を翌月に延期することがあります。
・保護者がご不在の場合でも、事前にご連絡いただく必要はありません。
・特に別の時間帯の面談を希望される方は、その旨をご連絡ください。
■■【重要】思考発表クラブの保護者懇談会
思考発表クラブ(小1~小6)では、毎週15分間程度の保護者懇談会を行っております。毎週の会合なので、細かい相談事も気軽にできます。
思考発表クラブは、読んでいる本の紹介、作文の予習として構想図を書く練習、算数の似た問題を作成する練習、理科実験や工作の紹介など、通常の勉強よりも一歩進んだ勉強を行っています。
体験学習が2回できますので、希望される方はご連絡ください。
■思考発表クラブの曜日時間が増えました
思考発表クラブでは、6月から、複数学年が同時に受講できるようにしましたので、参加する枠が広がりました。
これまで、曜日や時間の都合で参加できなかった方は、この機会にぜひご参加ください。
◆小1・小2・小3は、火曜18:00~18:45、水曜18:00~18:45、木曜18:00~18:45
◆小4・小5・小6は、月曜18:00~18:45、火曜19:00~19:45、水曜19:00~19:45
○月4回の授業で、受講料は月額2,160円です。(体験学習が2回できます)
■■低学年の勉強は習慣作り受験生の勉強は作戦作り
低学年のころの勉強は、ただしっかりとやっていればいいだけです。
勉強をする習慣をつけることが目標ですから、短時間でいいのです。
決まったことを決まったとおりにやって早く片付けて早く遊びに行くということが大事です。
しかし、高学年や更に受検生になってからの勉強は、ただしっかりやっていればいいのではありません。
勉強をする方向を考えて、勉強の作戦を立てることが大事です。
小さなところでがんばるのではなく、大きな方針を立てることにまずがんばる必要があるのです。
ところが、小学校から人に言われて勉強をしてきた子は、この方針を立てるということが苦手です。
だから、自然に中学生になっても、人に言われた勉強しかしなくなります。
それは、もちろん恥ずかしいことでも何でもありません。
やっていないことはできないのが普通です。
そのときに役立つのが受験勉強の方法に関するさまざまな本です。
夏休み前は、この勉強法の本を10冊ぐらい読んで、勉強の方向のつかんでいくといいと思います。
▽参考記事
「受験生の夏休みの勉強法」
https://www.mori7.com/index.php?e=2377
■■家庭学習と学校の宿題がぶつかったとき
家庭で決めた勉強と同じようなものが学校の宿題として出て、勉強がぶつかってしまうことがあります。
よくあるのが音読の宿題です。
昔は音読の宿題などはなかったので、言葉の森が音読の家庭学習の話をすると、「音読にどういう意味があるのですか」と質問を受けることがかなりありました。
ところが、今は、「学校でも音読の宿題があるので、子供が両方やるのは嫌だと言うのです」というような相談をときどき受けます。
勉強の中心は、あくまでも家庭で決めたものです。
宿題を中心に勉強していると、その宿題がなくなったときに、その勉強自体をしなくなってしまうからです。
勉強はひとつのことを継続することが大事なので、家庭で決めたやり方を、学校の宿題の有無にかかわらずやっていくのがいいのです。
しかし、家庭学習を優先して、宿題を無視するというわけには行きません。
そこで妥協案として話しているのが、家庭学習は朝、宿題は夕方というやり方です。
朝ご飯の前の時間帯は、よほどくたびれて起きられないないというのでもないかぎり、確実に時間がとれます。
夕方の時間帯は、ある程度習慣化することができますので、ときどき臨時に時間がとれなくなるときがあります。
特に高学年になると、夕方の時間は、できたりできなかったりすることが多くなります。
家庭学習のような、誰からもチェックされない勉強は、途中で例外的な中断があると、それをきっかけにやらなくなってしまうことがあります。
音読のような勉強は、1日やらないとそのままやらなくなってしまうことが多いのです。
だから、大事な勉強は朝やることにして、大事でない勉強、又は宿題のような強制的な勉強は夕方やるようにしておくといいのです。
時間が離れていると、子供は同じ勉強であっても、抵抗なく取り組みます。
ただし、今の世の中では、子供に要求されていることを全部やらせようとすると、時間がどんどん不足してきます。
子供の時間管理をして、力を入れることと、ある程度手を抜くことをアドバイスすることが親の大事な役割になっていると思います。
そして、子供には、世の中は、自分の原則を貫くことも大事だけど、周囲と妥協してやっていくこともあるということを肯定的に話してあげるといいのです。
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学校からもらってきた成績表で作文のところだけCの場合
https://www.mori7.com/index.php?e=2378
成績表をもらう時期になると、よくある話です。
言葉の森の生徒の保護者から、「ほかの成績はいいのに、作文のところだけCなんです」という相談を時どき受けます。
あるお母さんの話では、学校の家庭訪問のときに、習い事の話が出て、作文を習っていると言ったすぐ次の学期から、作文だけがCになったそうです(笑)。
こちらは、またかと思って笑って聞いていますが、そういう成績をつけられた子供はたまりません。せっかく熱心に勉強しているその勉強だけがとりたてて駄目だと評価されるのですから結構傷つきます。
しかも、そういう子たちが決まって明るく素直な性格のよい子なのです。
算数、理科、社会などのほかの教科では、こういうことはありません。また、同じ国語でも、漢字力や読解力の評価ではこういうことはありません。
それらは客観的に評価できることですし、誰かが特別の教え方をしているわけではないので、言わば誰でも教えられる勉強なので、先生の権威も傷つかないからです。
国語の専門の先生は、国語という教科に対して思い入れのあることが多く、特にそれが作文という勉強には強く表れます。
作文は、専門的なベテランの先生でなければ十分に教えることができないという思い込みがあるのです。
どの世界にも、未熟な人はいます。学校の先生だから特別ということではありません。
もちろん大多数の先生は、そんなことにヤキモチを焼いたりせず、むしろ子供をよいところを励ます接し方をしています。
先生という仕事で最も大事な性格が、このいつでも子供のよいところを見て明るく励ますことがができるということなのです。
では、子供がそういう「作文のところだけがC」という成績をもらってきたとき、お母さんはどうしたらいいのでしょうか。
子供には、次のように言ってあげるといいのです。
「作文というのは、いろいろな見方があるけど、お母さんはあなたの作文はとてもいいと思っているのだから大丈夫。いつか、あなたが大きくなったとき、この作文Cの評価が楽しい想い出話になると思うよ」
このように明るく爽やかに、むしろその悪い評価を楽しむような気持ちで話してあげるといいのです。
そして、こういう話し方によって、子供は不本意な悪い評価を受けたときに、どう対処していけばいいのかという人生の大事なコツも学んでいきます。
「行蔵こうぞうは我に存す。 毀誉きよは人の主張」(勝海舟)
他人の評価は過去のものとして明るく受け流し、自分は自分のよいと思ったことを実行していけばいいのです。
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■コメントより
◆表はウェブでごらんください。
https://www.mori7.com/mori/mori_web.php?ki=20170603#26124
■■勉強が得意になるきっかけは単純
人間が何かを得意になるきっかけは単純です。
自分のやったことが褒められたり感心されたりしたことがあったからです。
それをきっかけにして、そのことに時間をさくようになって、だんだんと得意になっていったのです。
能力というものの多くは、持って生まれた才能によってではなく、どれぐらい長く続けたかという時間によって形成されます。
苦手に見えることであっても、いつも褒めて、練習をさせ続けていれば、必ず上達していきます。
例えば、音読が下手な子であっても、何も直さずに、ただ、「読むのがだんだん上手になってきたね」と言っていれば、自然にその褒め方に合うように上手になっていきます。
大事なことは、褒めた結果がすぐに出るとは思わないことです。
▽参考記事
「作文の苦手は作られる」
https://www.mori7.com/index.php?e=2611
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