言葉の森新聞2021年9月1週号 通算第1673号
文責 中根克明(森川林)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇創造性を育てる作文・読解・国語◇◆◇◆◇
                              
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■■【重要】教科クラスの受講料を10月より5,500円に

 現在、国語読解、算数数学、英語、公中理系、公中文系、創造発表、プログラミングなど教科クラスの受講料は、月額4,400円ですが、これを10月より5,500円に値上げさせていただきます。

 経済がデフレ状態の折、誠に申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

 現在、上記のオンライン五人クラス、及び作文のオンライン五人クラスは、定員を5名以内に限定し、読書紹介や子供たちの学習交流をすることによって、他の集団指導や個別指導の塾とは一線を画した新しい教育の試みを行っております。

 子供たちの自学自習を講師がチェックし、家庭学習に結びつけるという教育法は、多くの成果を上げ、国語の成績が上がったとか、算数数学が自分の学年よりも先に進んだとかいう、さまざまな報告を受けています。

 また、学力の向上とともに、友達の前でい毎週ろいろな発表をする機会は、これからの時代に必要なコミュニケーション力、発表力を育てています。
 どの子も発表が上手になり、高学年になると、密度の濃い話を短時間でわかりやすく伝える力がついてきています。

 言葉の森では、この7月から保護者との連絡を密にするために、個別れんらく板から随時種々の連絡をする体制を取っています。
 保護者の皆様も、お子様の学習上、生活上のご質問あるときは、ご遠慮なく個別れんらく板からお知らせくださるようお願いいたします。

★8月11~17日は言葉の森の夏期休業でした。
 作文クラスは、電話などによる振替授業ができましたが、国語読解、算数数学などの教科系のクラスは、振替できる別クラスを探すのが難しかったと思います。
 そこで、8月中に教科系のクラスに在籍されていた方については、9月の読解検定、及び10月に予定している作文検定を無料で受検できるようにいたします。

 作文検定については、詳細を後日ご連絡いたします。


■■9月の行事
 9月の言葉の森の行事は、次のとおりです。

9月 1日(水)公中検模試9月号の言葉の森への送信締め切り
   今回は期間が短かったので、送信が遅れる方はご連絡ください。

9月1~15日公中検模試10月号の受付期間(小5・6対象)
https://www.mori7.com/gakute/

9月1~15日学力テスト11月号の受付期間(小1~中3対象)
https://www.mori7.com/gakute/

9月11日(土)10:00~会場中庭 オンラインサロン9月(1)
  ホームページの9月前半の記事をもとにお話しします。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=osl202109

9月15日(金)読解検定9月の申込締め切り
  締め切り以降に申し込まれた方は、ご自分で問題を印刷してください。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks202109

9月22~28日オンラインクラスの保護者懇談会(授業の後半15分程度)

9月25日(土)18:00~会場中庭 読解検定9月
  9月22日以降であれば、早めに解答を送信することもできます。

9月26日(日)10:00~会場中庭 オンラインサロン9月(2)
  ホームページの9月後半の記事をもとにお話しします。

9月26日(日)18:00~会場中庭 読解検定9月
  9月28日までの間であればあとで解答を送信することもできます。

10月1日(月)ごろ公中検模試10月号問題を生徒向け発送

▼カレンダー https://www.mori7.com/cal/


■■コロナ休校に対応して、9月以降も午前中のオンラインクラスを開設――自習室は終日無料利用できます
●動画:https://youtu.be/p-apFTYHg9w

 コロナ休校の指標が文科省から出されましたが、「複数生徒感染で5-7日の学級閉鎖」という基準だと、散発的にあちこちの学校で休校が行われると思います。
 そこで、午前中の8時、9時、10時を、休校のためオンライン学習をしたい子を対象に、午前クラスと自習室を空けておくようにしました。

 受講の仕方は、夏期講習と同じです。
 ただし、教材は、通年講習用の教材を使います。
 午前クラスは、単発受講で1コマ1,100円(10月からは1,375円)です。
 自習室は無料でいつでも利用できます。

 いずれもコードとパスワードが必要なので、コードをお持ちでない方はコード登録のページでコードを取得してください。(どなたも登録できます。無料)
https://www.mori7.com/tr.php

 オンラインクラスやオンライン夏期講習にまだ一度も参加していない方は、午前8:30からの初参加説明会で、学習の仕方の説明をお聞きください。
(説明会は、できるだけお子様と一緒にご参加ください。) 


■■コロナ休校と、言葉の森のオンライン五人クラスという全く新しいオンライン教育
●動画:https://youtu.be/WDv4IdsyX84

 「全く新しいオンライン教育」とわざわざことわるのは、このオンライン五人クラスの教育の先進性がまだ多くの人に知られていないからです。

 言葉の森がオンラインの少人数クラスの教育に本格的に着手したのは、今をさかのぼること8年前の2013年に「寺子屋オンエア」という名称で始めたのが最初です。
 当時、私は、オンラインの少人数クラスの対話のある教育に、未来の可能性を考えていました。

 今、コロナ対策として、間に合わせ的にオンライン教育を始めたところは、もともとの出発点が違います。
 リアル教育が、コロナのためにできなくなったから、リアルのコピーとしてオンラインの教育を行っているところは、リアルよりも不十分なオンライン教育しかできません。

 言葉の森のオンライン五人クラスは、コロナがあろうがなかろうが、オンライン教育自体に、リアル教育を超える可能性があるから行っているのです。
 その可能性とは、第一に、発表と対話のある教育ができることです。
 第二に、だから、知識の詰め込みの教育ではなく、思考力、創造力を伸ばす教育ができることです。
 第三に、自学自習を基本とするので、個別対応の能率のよい学習ができることです。
 第四に、その自学自習を支える、担当の先生の個別指導があることです。

 もちろん、オンライン五人クラスには、まだ弱点もあります。
 そのひとつは、同学年の同レベルの生徒が5人集まるのはまだ難しい面があることです。
 もうひとつは、1クラスの生徒数が少ないクラスでは、発表と対話が不十分にしかできない場合があることです。
 しかし、これは本質的な弱点ではありません。

 この反対に、理想的なオンライン五人クラスの授業を行っているところもあります。
 そこでは、参加する生徒が、互いに信頼関係を持ち、学習面で切磋琢磨しながら楽しく授業に参加しています。
 こういうオンライン五人クラスが広がれば、そこで多くのオンライン学友ができ、その友人関係は小、中、高、更には大学生や社会人になっても長く続いていくようになるでしょう。

 さて、デルタ株の広がりに対して、文科省が休校の指針を出しました。
 「複数感染なら5~7日間を目安に学級閉鎖、複数学級感染なら学年閉鎖、複数学年閉鎖なら学校閉鎖」というものです。

 私は、個人的には、コロナは確かに人的な被害があるが、それはどういう病気でも同じで、ワクチンなで無理に抑え込まなければ自然に終息していくものだと思っています。
 しかし、今の世界全体のコロナ対策を見ていると、ワクチンだけが解決策のような視野の狭い見方になっているために、そのワクチンの広がりが逆にコロナの変異株を作り出す背景になっている面があると思います。
 最も常識的な考え方は、免疫力を強化して、コロナに感染しても自力で抗体を作って切り抜けることです。
 しかし、このへんは、いろいろな異論があると思いますので、これ以上議論はしませんが。

 話は戻って、今後のコロナの動向を予測すると、ある程度の学級閉鎖や学校閉鎖は起こると思います。
 長い目で見れば、コロナは収まるでしょうが、それまでにしばらくは不便な思いをする状態が続くでしょう。
 また、もっと長い目でみると、今のコロナに代わる新しい変異株、又は新しいパンデミックが発生する可能性もあります。

 このように考えると、経営ベースでリモートワークが広がったように、教育ベスでもオンライン化が広がると思います。
 しかし、そのオンライン化は、今行われているようなリアルのコピーのオンライン化では、リアル以下の教育しかできません。
 唯一の解決策は、言葉の森のオンライン五人クラスのように、リアルを超えたオンライン教育を行っていくことです。
 この新しいオンライン教育であれば、これまでのリアル教育では不可能だった発表と対話と創造のある教育ができ、更に学力的にもリアル教育以上の成果が上げられるからです。


■■小1や小2の作文の勉強は、題材作りの経過を創造発表クラスの授業に生かすことができて一石二鳥
●動画:https://youtu.be/g6-SErsw3Vk

 昨日のオンラインサロンで、小1の保護者の方から質問がありました。
 それは、中根が、「小1のころの上手な作文は、本当の実力ではない」ということと、「小1や小2のころにがんばらせすぎると、あとで反動が来る」ということを言ったことに関連しての質問だったと思います。

 実は、この2つのことは本当で、小学1、2年生のころは、読んだ本の文章がそのまま頭に入っていて、作文のときにそれがそのまま出てくるという面が強いのです。
 だから、小学1、2年生とは思えないよう達者な作文を書くことがあります。

 しかし、それはその子の作文の実力ではありません。
 それまに読んだ本が、そのまま頭から出てくるだけなのです。

 だから、小1や小2のころ、長い作文を書いていた子が、小3になって自分の言葉で作文を書こうとするようになると、字数が以前よりも少なくなることがあるのです。


 ところで、小1や小2のころの作文は、大人から見ると、直したくなるところがたくさんあります。
 しかし、その直すアドバイスはできるだけしない方がいいのです。
 子供の立場になってみると、せっかく自分が書いたものを、あとから直されるというのはかなり負担です。

 そういう負担を感じることが増えると、子供は、何か書こうとするたびに、親に、「次はどう書くの」と聞くようになります。
 それは、自分が書いたあとに直されることに対する予防線なのです。

 だから、お母さんが力を入れるところは、作文を直すことではなく、作文を書く前の準備としての題材作りと読書習慣に関してなのです。

 質問のあった小1の子のお母さんは、毎回、子供の作文の題材作りに力を入れているということでした。
 そういう作文の準備に力を入れる中で、親子の対話が増え、子供の対話力や思考力が育っていきます。

 小1のころの作文の勉強で大事なのは、この作文の準備と読書の習慣です。
 小学1年生は、小学校時代の勉強の基礎ができる時期ですから、作文の勉強を中心にして、親子の対話、作文の準備、読書の習慣、そして更に暗唱や音読の習慣がつくようにしていくといいのです。

 さて、ちょうどそのオンラインサロンが終わってから、残っていた講師が、創造発表クラスを担当している先生で、「作文の準備でいろいろしたことを創造発表クラスで発表して、その中身を作文に書くという組み合わせがよい」とアドバイスをしてくれました。

 確かに、小1や小2のころは、作文の題材作りとしていろいろ楽しい実験や観察や工作や料理などの試みができます。
 それを創造発表クラスで発表すれば、創造力と発表力が育ちます。
 そして、それを作文に書くようにすれば、作文の題材探しに困ることはなく、同時に文章力、表現力が身につきます。

 現在、小1や小2で作文の授業を受けている人が、創造発表クラスの見学にも参加できるように、近いうちに、見学週間などの企画を行いたいと思っています。


■■国語読解クラスで読解検定100点!
●動画:https://youtu.be/KYngs-3fgHU

 国語読解クラスの勉強の中身は、ひとつは、問題集読書です。
 もうひとつは、前の月の読解問題の答えの解説を自分で書いて説明することです。

 国語の問題集を解くのではありません。
 また、読解問題の解説を先生から聞くのでもありません。

 自分で読んで、自分で考えるというのが勉強の基本スタイルです。

 中学生のある生徒(K君としておきます)が、中1から国語読解クラスを始めました。
 最初は普通の点数でしたが、だんだん点数がよくなり、前回のテストではついに100点を取りました。
 この読解検定で100点を取るのはかなり難しいので、よくがんばったと思います。

 K君は、問題集読書を毎回きちんとやっていて、まだ8月なのに、もう自分の学年の国語の問題集を5回読んでいるところだそうです。
 問題集読書というと、普通は問題を解くと考えがちですが、問題を解くだけでは何の力もつきません。
 国語力は、難しい文章を繰り返し読む中でついてくるのです。

 しかし、学習塾で、難しい文章を繰り返し読むという授業をやっているところはまずありません。
 それでは、授業の格好がつかないからです(笑)。
 だから、塾の先生は、子供に問題を解かせたり、その問題の解説を講義したりすることで授業らしいことをします。
 ところが、それで国語の成績が上がるという子はまずいません。

 言葉の森の、問題集読書と読解検定という方法だけが、国語の力を本当につける方法なのです。

 問題集読書と読解検定というやり方であれば、家庭の自学自習でも当然できます。
 しかし、問題集読書は張り合いがないので、自分だけで続けられる子はほとんどいません。
 また、読解検定は、問題を説いて答え合わせをしたあとから本当の勉強がはじまるのですが、問題を解くだけで終わってしまう子がやはりほとんどです。

 国語力を本当につけるには、国語読解クラスに参加するのがいちばんなのです。


■■創造力、思考力、共感力を育て、落ちこぼれも浮きこぼれもない、オンライン五人クラスという新しい教育プラットフォーム
●動画:https://youtu.be/pP5x9tPG1pU

 今の教育の問題は、現場の先生の個人的な努力にも関わらず、教育システムそのものが時代遅れになっているところから来ています。

 まず、1クラス30人から40人のクラス編成では、生徒の創造力や思考力の伸ばす教育はできません。
 できるとしたら、既にできあがった知識をいかに能率よく、しかもある程度楽しく教えるかということだけです。
 しかし、そのような知識の教育はやがて、優れたビデオ教育に取って代わられるようになります。

 ビデオ教育であれば、まだ自分のペースで進めることができますが、リアルな授業形式の教育では、できる子は退屈し、できない子は理解できないまま授業時間を過ごすことになります。
 こういう教育が、小学校から始まって、中学、高校と無反省に続けられているところに問題があります。

 子供たちの創造力や思考力を伸ばす教育をするためには、1クラスの人数を5人程度に絞る必要があります。
 5人より多ければ、子供たちの発表や対話の時間は限られ、自然に先生からの与える授業が中心になります。

 与える授業とセットになっているものは、理解度を評価するためのテストです。
 そして、授業の内容を、生徒が自分なりに習得するための宿題です。
 つまり、今の学校教育は、テストと宿題をセットしなければ成り立たない教育なのです。

 この教育のどこの問題かというと、テストに関しては、始めは基本事項の確認だけであったものが次第に、生徒間に差をつけるものになっていくことです。
 だから、どうでもいい知識のテストや、解けなくてもいいような難問を出すようなテストが行われるようになります。

 宿題の問題は、すでに多くの人が感じているように、やる必要のない時間だけがかかる問題が一律に宿題として出されることです。

 大人数(といっても30人から40人ですが)の一斉授業と、差をつけるためのテストと、時間がかかるだけの宿題がセットになっているところに、今の教育の問題が集中的に表れています。

 子供たちは、もっと創造的で思考力を必要とする生きた教育を受ける必要があります。
 そして、子供たちどうしのコミュニケーションを活発にすることで、互いの共感力を育てる必要があります。

 教育に関しては、多くの人が持論を持っています。
 それらの持論は、雰囲気的には同感できるものが多くあります。
 しかし、そういう持論を述べている人のほとんどは、実際の教育の現場に携わっていません。
 だから、それらの議論の多くが、実現が簡単そうに見える空論になっているのです。
 多くの優れた教育論がありながら、教育の現状が何も変わらないのはそのためです。

 言葉の森は、教育に対する理念を持つと同時に、実際の教育上の実践を長年行ってきました。
 単に成績を上げるためだけの詰め込み教育でない、創造力と思考力とコミュニケーション力を育てる教育を目指してきました。
 作文という、成績に関係のない教育を40年も続けてきたのはそのためです。

 その実践を現在、オンライン五人クラスというプラットフォームで確立する見通しがついてきました。
 オンライン五人クラスの教育的な先進性は、まだ多くの人が理解していません。
 しかし、5人以内に限定した教育は、落ちこぼれも、浮きこぼれもない、しかも創造的で思考力を必要とする教育を行える新しい教育プラットフォームになります。
 しかも、その5人クラスの中で、子供たちどうしのコミュニケーションを通して、勉強だけでない幅広い人間性も育っていくのです。

 言葉の森のオンライン五人クラスは、まだ全体の生徒数が少ないので、本来のよさを生かしきれていないところがあります。
 例えば、2人しかいないクラスがあったり、学年の違う生徒が同じクラスになっていたりすることです。
 しかし、今後、オンライン五人クラスが広がれば、同レベルの生徒の高度なコミュニケーションをもとにした理想的な教育が行われるようになると思います。











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