言葉の森新聞2022年3月3週号 通算第1699号
文責 中根克明(森川林)

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■■3.11を思い出す

 昨日は、3月11日でした。
 私は、2011年3月11日から、日本が変わったと思います。
 あのとき、私が普段から書物の上で尊敬している十数人の人々は、誰ひとり例外なく即座に日本を守る立場の発言を明確にしていました。
 3.11で、日本は精神的に復活したのです。

 今の政治は、まだ利権の中に埋もれています。
 しかし、真実を自覚している人は確実に増えています。
 大きな犠牲の上にではあったとしても、世の中は静かによい方向に進んでいると思います。


■■難読漢字教育の本質――幼児、小1、小2が、蜜柑とか林檎とかいう漢字を読めるようになる意義
 ミカンやリンゴは、身近な存在です。日常生活の中で、何度も出合っています。
 その身近な存在が、そういう難しい漢字の名前を持っているのだとわかると、子供はその漢字に親しみを感じます。
 それが、やがて漢字そのものへの親しみに発展します。

 だから、成長したあと、本を読んでいて、自分が読めない漢字にに遭遇したときも、自分がまだ知らない親しい人が現れたという感覚で受け止めます。
 だから、知らない漢字は、あとで文脈の中でわかるだろうという気持ちで読み進めていけるのです。

 逆に、ひらがなや易しい漢字だけで本を読んでいた子は、漢字に親しみをあまり感じていません。
 ひらがなばかりで書かれた絵本を読んでいる子は、文字を表音文字として読む感覚が先についてしまうのです。
 だから、成長したあと、自分が読めない感じに遭遇したとき、自分の知らないよそよそしい人が現れたような感覚になり、その漢字の部分だけが空白になり、それ以上読み進められなくなることが多いのです。

 漢字に親しみを感じるようになる時期は、小学1年生から3年生にかけてだと思います。
 日本語の母音処理が先天的にできるようになるのが、ちょうど小1から小3にかけてなので、漢字の絶対語感ができるのも、その時期だと考えられるからです。

 だから、小1から小3の間に、難読漢字に慣れておくことが大事です。
 しかし、ただ難読であればよいというのではなく、親しみの持てる実体を持った難読漢字であるということが条件です。
 基礎学力コースでは、漢字表を使ってその練習をしていますが、このあと、親しみの持てる難読漢字を更に増やす予定です。

 難読漢字は、幼児期にも有効です。
 しかし、幼児期にはもっとふさわしい教育があります。(つづく)


■■合格速報
●慶応義塾大学文学部 M.M.さん

<保護者さまより>

「小論文の受験科目や英語の要約の際、先生にご指導いただいたことが土台となり、合格できたのではないかとたいへん感謝しております。
言葉の森で毎週作文を書いていたことで、文章を書くことに抵抗感をもつことなく、自分の考えを述べることの力を付けたのだと思います。」

●東京藝術大学 音楽学部  T.K.さん

<担当講師より>

 幼稚園生のときから継続してくれているT.K.さんが
東京藝術大学 音楽学部 器楽科弦楽 ヴァイオリン専攻に合格されました。
 共通テスト前には国語読解クラスも受講されていましたので、
「本番の共通テストの国語の問題がそれまでより簡単に思えたそうです。」
と、お母様が報告してくださいました。

 十四年間指導を続けさせていただいた私も、見事に狭き門である第一志望の東京藝術大学に合格してくださったことをとても嬉しく思っております。

















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