音読って、なんだか国語の成績が良くなりそうだけれど、どうしてだろう。この疑問に少し答えてくれる本に出会いました。その名も「『音読』すれば頭がよくなる」です。(東北大学の医学関係の川島教授の本です。)
言葉には、耳から入って口から出す「音韻(おんいん)言語」と、目から入って書いて出す「文字言語」があるそうです。音読は、目から入って口から出して、もう一度耳から入るという複雑な作業なので、脳が右脳も左脳も活発化され、血流が増えるのです。文章を読むと脳のあらゆる部分が活性化されるのですが、音読ではこの働きがさらに強くなる、そして結果として頭の神経回路が増えて、頭がよくなるということです。(もちろん、国語力もアップです!)
音読の実行方法としては、朝10分、朝食後が脳に栄養が行って効果的なのだそうです。頭をかなり使うので、集中できる時間は10分が目安ということでした。言葉の森の長文音読はこの方法でやってみるとよいでしょう。
また、長文が難しすぎるのでは、という心配はご無用。意味がわかって読んでいる時は語彙を蓄積する場所が活性化され、意味がわからない時は意味を理解しようとして左脳の言語中枢が活性化されるそうです。何回も読んでいるうちに段々意味がわかってきたなんていうのは、いろいろ活性化されて良さそうです。(笑)
脳活性化という点では、今はやりの百ます計算を上回るそうなので、まず長文音読を日課にしましょう。そんなに頭にいいならもっと音読がしたいという人は、時間をあけて飽きないように(脳は飽きやすいので)成績アップしたい教科の教科書や塾のテキストにも挑戦してください。
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枝 6 / 節 8 / ID 5550 作者コード:naoko
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