これは、わたくしがしまってある記事の切り抜きの写しです。目を見開いて読んだ記事です。娘二人をニューヨークの公立小中校に通わせた母親の経験を語ったものです。
4年生くらいになると、ペーパーバックを毎日2、30ページ読まされ、内容を書く宿題が出される、というのですね。読んだ感想や考えを自由に書くもので、字数は制限なし。先生が自宅に持ち帰って添削し、評価して返ってくる。
社会科で米国史を学んでいれば、それと連動して植民地、奴隷制度などがテーマになる。つらかったのは、本の抜き書きが許されず、必ず自分の言葉で書かなければならなかったこと。一度用いた表現は二度使うなと教えられていたようです、といいます。
たとえば、「泣く」であれば、声を出して泣くcryなのか、涙を流して泣くweepなのか、すすり泣くsobなのか、嘆き悲しむmoanなのか、 そのあたりまで要求される。こんな作文教育が行われている、というのです。
低学年でそこまでやる国語教育への考え方というものについて、彼我の違いを思うばかりです。「言葉の森」で鍛えるしかない、と私は思っています。
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枝 6 / 節 16 / ID 5663 作者コード:kamono
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