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言葉の森新聞2006年11月3週号 通算第959号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.11月23日(木)は休み宿題
  ■2.今なら体験学習3回(幼稚園年長〜小学6年生のご兄弟)
   ●1.小冊子『作文上達のコツ』をプレゼント
  ■3.お中元お歳暮のご心配はなさらずに。
  ■4.国語の得意な子、苦手な子
  ■5.「じぶん」(にこたん/しおり先生)
  ■6.九死に一生を得たメモ(めもま/けい先生)
  ■7.「製品」と「作品」(ぺんぎん/いのろ先生)
 
言葉の森新聞 2006年11月3週号 通算第959号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.11月23日(木)は休み宿題 枝 4 / 節 3 / ID 10440
 11月23日(勤労感謝の日)は、休み宿題です。先生からの電話はありません。その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室まで電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後7時50分。電話0120-22-3987) 枝 6 / 節 4 / ID 10441
作者コード:
2.今なら体験学習3回(幼稚園年長〜小学6年生のご兄弟) 枝 4 / 節 5 / ID 10426
1.小冊子『作文上達のコツ』をプレゼント 枝 5 / 節 6 / ID 10442
 現在、言葉の森に在籍している生徒のご兄弟で、幼稚園年長から小学6年生までの方は、12月末までに限り、通常2回の無料体験学習を3回受けることができます。同じ曜日時間でご都合のよい日を3日お選びください。
 また、12月末までに体験学習をお申込みの方には、小冊子『作文上達のコツ』をさしあげます。
 1月以降は、体験学習が大変混み合いますので、受講をお考えのご兄弟がいらっしゃいましたら、是非この機会に体験学習をお試しくださいますようお願いいたします。
 ご希望の方は、お名前とご希望の電話指導の曜日時間をご連絡ください。
◆電話     0120−22−3987
       (平日午前9時〜午後8時 土曜日午前9時〜正午)
◆ファクス   0120−72−3987(24時間受付)
◆ホームページ http://www.mori7.com/mori/taikenn.php
枝 6 / 節 7 / ID 10427
作者コード:
3.お中元お歳暮のご心配はなさらずに。 枝 4 / 節 8 / ID 10428
 「学習の手引」にも書いてありますが、お中元お歳暮のご心配はなさらないようにお願いいたします。 枝 6 / 節 9 / ID 10429
作者コード:
4.国語の得意な子、苦手な子 枝 4 / 節 10 / ID 10430
 国語の得意な子と苦手な子を分けるものは、読み取る速さの違いです。あっけないほど簡単な話で拍子抜けすると思いますが、これが真実です。
 昔、小学6年生の子のお父さんが、「国語があまりできないんです」と、模試の答案を持ってきたことがありました。中身を見てみると、最初の方の問題はそれなりにできていますが、最後の方になると×が多くなっています。これは、最初の方に時間をかけすぎて、最後の方の時間がなくなってしまったためです。どうして、最初の方に時間をかけたかというと、読み取るスピードが遅かったからです。この子に、最後の方の×の問題を聞いてみると、時間をかければできていたことがわかります。結局、読み取るのに時間がかかっていたために、全体の点数が低くなっていたのです。
 入試問題には、こういうスタイルの問題がかなりあります。慶応義塾大学文学部の2003年度小論文の課題文の分量は、12,000字もありました。本で言うと約20ページ分です。これだけの量の課題文を読んで、1000字の小論文を書くのに、与えられた時間は全部で90分です。読むのが好きな生徒はばりばり読めますが、読むことに慣れていない生徒は、読むだけで息切れしてしまいます。
 では、この読み取る力はどのようにして育つのでしょうか。速く読む力ですから速読力と思うかもしれませんがそうではありません。速読の練習をすれば、練習をしないときよりも速く読むことができるようになります。しかし、それだけではすぐに限界が出てきます。大事なことは、読む力ではなく、読み取る力だからです。文章を読み取るというのは、ただ文字を読むことではありません。書かれている内容を理解するということです。では、どのようにして人は文章に書かれていることを理解するかというと、そこに書かれている内容を、自分のこれまでに持っている知識や体験と関連づけて理解していくのです。つまり、文章を読むということは、自分の知識体系の中に、その文章を位置づけていくということなのです。頭の中に、たくさんの引き出しがあり、その引き出しの中に、読んだ内容を次々に納めていきます。まだ引き出しの準備ができていないために、引き出しに入りきらないものは、仮に積んでおくしかありません。引き出しの豊富な人の頭の中は、何を読んでもきれいに整理されていきますが、引き出しの数が少ない人の頭の中は、読んだものがどんどん積まれていくだけです。
 ですから、初めてのジャンルの文章は、読むのに時間がかかります。また、読んでいるとすぐに眠くなってきます。試みに、経済学の勉強をしていない人が初めて経済学の本を読んだとします。ものの数分もたたないうちに眠気が襲ってくるはずです。プログラミングが初めての人が、プログラミングの本を読んだとします。どんなに易しく書かれている本であっても、これもすぐに眠気が襲ってきます。以上は、私自身の体験です(笑)。哲学の本ももちろんそうです。しかし、哲学の本を読みなれてくると、逆に、哲学の難解な言葉が出てくる文章を読むと、目がらんらんと輝くようになってきます。頭の中に引き出しがある文章は、読んでいて楽しいのです。
 中学生や高校生で国語の得意な生徒は、どんなに勉強が忙しくても、勉強の合間に本を読んでいます。受験期間中であっても、受験勉強で疲れた頭を休めるために好きな本を読むという休息の仕方をしています。サッカーの好きな子が、勉強で疲れた頭を休めるためにボールを蹴るとか、バスケットの好きな子が、勉強で疲れた頭を休めるためにボールをつくとかいうことと同じです。その子たちが、どうしてサッカーやバスケットをそれほど好きになったのでしょうか。たくさん練習したからです。読書も同じです。たくさん読むから好きになり、好きになったからますます読むようになっていったのです。
 小学校低学年のころによく本を読んでいた生徒が、勉強が忙しくなるにつれてだんだん読書から遠ざかるという傾向があります。これは、大人の責任です。勉強という目先の成果に追われて、読書という肝心の根を育てることを後回しにしてしまうからです。どんなに忙しいときでも読書の時間を確保するということが、大人の心がけねばならないことだと思います。
枝 6 / 節 11 / ID 10431
作者コード:
5.「じぶん」(にこたん/しおり先生) 枝 4 / 節 12 / ID 10432


 以下は、絵本「じぶん」(レイフ・クリスチャンソン著)より引用した文章です。○○にあてはまる言葉をみなさんで考えてみてくださいね。

☆「じぶん」☆
 考えたことがありますか じぶんにできることを 

 目は○○を□□することができる
 耳は○○を□□することができる
 口は○○を□□することができる
 足は○○を□□することができる
 手は○○を□□することができる
 腕は○○を□□することができる
 肩は○○を□□することができる
 頭は○○を□□することができる
 心は○○を□□することができる

 考えてみませんか じぶんにできることを

 来年の春から、先生は仕事の都合で世界の国のどこかへ三年間行くことになりました。行き先はこれから決まります。今は地球儀をまわしながら「もしこの国に行ったら・・・」とわくわく想像をめぐらせる日々です。
 しかし、世界から見た日本という国は、経済的には豊かな国といえるようです。これが当然、と思っている常識がそのまま通じるかというと、通じないことの方が多いでしょう。まだ見ぬ第二のふるさとに思いをめぐらせています。
 いざ、引っ越しをするとなると、せまい我が家のアパートも大荷物であることに気がつきます。生きていく上で必要最小限の物とはなんなのでしょう。膨大な物に囲まれてくらす自分が、なんだかちっぽけな存在に思えました。
 そこで、強い自分になることから準備を始めてみようと思います。そのためには、自分の身体や心をチェック!この身一つでも力強くたくましく生きていく力をつけようとはりきっています。言葉の森の皆さんと出会えたことに感謝!!!春までの短い期間になるかもしれませんが、これからもどうぞよろしくお願いします!

☆「じぶん」☆
 考えたことがありますか じぶんにできることを
 目は 世界を しっかりと見ることができる
 耳は どんなつぶやきも ききとることができる
 口は 見たこと きいたことを 伝えることができる
 足は あなたを待つ人のところへ 連れて行ってくれる
 手は こまっている人を たすけることができる
 腕は 傷ついた人を ゆったり つつむことができる
 肩は つかれた人を 休ませることができる
 頭は 自分にできることを 考えつくことができる
 心は あいての気持ちを 感じとることができる
 考えてみませんか じぶんにできることを
枝 6 / 節 13 / ID 10433
作者コード:siori
6.九死に一生を得たメモ(めもま/けい先生) 枝 4 / 節 14 / ID 10436
 ひと雨ごとに秋が深まります。みなさんは、どんな秋を見つけましたか?美しい秋、おいしい秋、うれしい秋がいっぱいですね!
 さて、季節の変わり目と言えば、気候の変化。急に寒い日がやって来たりして、体調を崩した人もいるのではないでしょうか?夏中元気に過ごした私も、先週、とてもひどい風邪をひきました。久しぶりに超高熱にみまわれ、病院から帰った玄関で、倒れました・・・。(土曜日の昼下がり。青空高い、秋晴れの、あぁなんてこった!)おまけに夫はこの日の午前中、都内で打ち合わせ。午後から名古屋に出張予定でした。翌日日曜日、子どもはラグビーの県大会で、何が何でもお弁当を作って、ベストコンディションで集合場所まで連れて行くのが私の役目。倒れているわけにはいかないのです。夫の携帯は「〜電波の届かないところにいるか、電源が〜」つながりません。どうしょう??友だちや親戚に助けを求め今日は乗り切れても、翌日の県大会はどうしても親でなければ、うまくいかないだろう。うちの子どもが休むことになったりコンディションを乱して参加すれば、チームに迷惑をかけてしまいます。(困ったな、なんとか新幹線に乗る前に、連絡を・・・)高熱で体が硬直して玄関に横たわって、のたうち回ることもできない瀕死の芋虫みたいな私は、小学4年の子どもに頼みました。
「ねぇ、お父さんがいるかもしれない場所の事務所に電話して・・・、お父さん見つけてくれるぅうううう〜〜〜・・・」
 子どもは、戸棚の中から、父親のいそうな場所の封筒を探し当て、その大代表に電話をかけようとしました。「あっ、ちょっとまてよ〜、言うことメモしよっと」
(さすが!めもま=メモ魔の子どもだな。)電話で話す内容を考えて、メモを始めました。

『お父さんの名前は、●●●●ですけど水道橋の駅の上の部屋で●●さんの○○の話を聞いているんですけどお母がぐあいが悪くて、けいたいがつながらなくて、おとうさんにれんらくしたいんだけど、どうすればいいですか』

いよいよ電話をかけました。私は、もうろうとしながら聞いています。(土曜だ、普通は休みでしょ・・・どうしよう・・・)偶然つながりました。子どもは、メモを読んでいます。そして、何やらメモを取っています。大代表でかかった事務所の人が、夫のいそうなビルの電話番号を子どもに教えてくれました。子どもは、次のその新しい番号にかけて、メモを読みました。(あぁ、もしかしたら、夫がつまるかもぉ!!)子どもは、自宅の電話番号を相手に伝えています。受話器を置きました。
「おとうさんを探して、電話してくれるって」(ほんとおっっっっ?)
そして、奇跡的に、夫から電話がかかって来て、やむなく出張取りやめ。1時間半後に帰宅してくれました。その間、私は玄関に倒れたままでしたが、あの玄関のドアが開く音を聞いた時は、ホッとしました。
 さて、それで何を言いたかったかと言うと・・・。切羽詰まった子どものメモです。改めて正気になって読んでみると、句読点もないし、敬語も丁寧語もあったものではありません。でも、「本当に言いたいことしか、言っていない。自分の知っていることしか、言っていない」のです。なるほど。これが、目の前にいない人に、自分の言いたいことを伝える極意なのか、と思いました。そして、それを紙に書き出したこと、これも、よかったな、と。それ以前に、困った子どもの声の電話を、一生懸命聞き取ってくださった方がいたので、かなったことなのですが。(感謝しています。)
 作文を書くとき、構成メモをつけてみませんか?簡単で良いのです。自分が書きたいことを箇条書きでも良いのです。順番だって、あとから変えても良いのです。作文用紙のうらでもかまいません。そして「項目(●)」に従って、肉付けしていけば、自分の書きたかったことが、しっかり書けると思います。
 今から思い出すと、九死に一生を得た気がするのですが、携帯電話ってどうなのでしょうね?電源を切ったら、役にもたたないお荷物です。携帯電話がなかった頃、昼間、家族がけがや病気等の緊急事態が起きたとき、父親に連絡するため、子どもが会社に電話をしましたっけ。そして、会社の人に取り次いでもらったり、用件を伝えるのが普通でした。それで、家族と父親の職場の人のコニュニケーションがとれていたり、子どもが他人の大人に何かを丁寧にお願いするチャンスがあったのですが、携帯電話が普及してからというもの、父親関係の電話が自宅の電話にかかってくることも、かけることもなくなりましたね。いいのかな・・・?(めもま)
   
枝 6 / 節 15 / ID 10437
作者コード:kei
 
枝 61 / 節 16 / ID 10443
7.「製品」と「作品」(ぺんぎん/いのろ先生) 枝 4 / 節 17 / ID 10438
こんにちは! 10月に入り新しい課題フォルダにもなれてきたころかな? 項目(こうもく)シールが一部変わりましたね。字数の目標もちょっと伸びました。少し背伸びするつもりで取り組んでいきたいですね。
この間A君が、ほかの友だちの工作を見て怒ったそうです(笑 作文に書いてくれました)。なんでも、その友だちは夏の工作として「キット」になったものを組み立てただけだったから、とのこと。なるほど、A君は工作を作る際、お父さんと秋葉原に行き、電機街(でんきがい)を歩き回り、細かい部品を色々買い集めたり、使わなくなったリモコンから材料を取り出したりと、苦労したそう。そして自分で考えた形のおもしろマシーン(人が通ると音が鳴るというすごい作品!)を作りました。そんなA君には、説明書にしたがって、ある材料をただ組み立てただけの工作は、おもしろみがなかったのでしょうね。

A君の話は「製品(せいひん)」と「作品」のちがいを物語っていると思いました。「製品」は大量生産ができます。誰が作っても、全く同じものができあがります。それと比べて「作品」はちがいます。一つひとつがちがってできあがる。個性がある。世界で二つとないものになる・・・・・・。先生はここでふと、作文もまさに「作品づくり」なんだとあらためて思わされました。作文は製品ではないのですね。なぜなら二つとして同じものが生まれないからです。材料も自分でそろえるでしょう? 「自分だけがしたこと」や「体験実例」など、題材(だいざい)の項目がそうです。
では「項目」の役目とは? それは作品を生み出すための道しるべ、なのですね。項目は、学年ごと・学期ごとにちょうどよい背伸びができるよう工夫されています。説明書ではないからこそ、何も考えないでそのままできあがる、というわけではないけれど(笑)ね! きっとみんなの文が「作品」となるためのステップを教えてくれるでしょう。
今週の作文にも、項目シールははれたかな? 新しい項目を大事にして、言葉の森の3学期、実りの秋としてください。
枝 6 / 節 18 / ID 10439
作者コード:ionoro
枝 9 / 節 19 / ID 10439
 
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