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言葉の森新聞2008年11月4週号 通算第1056号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.11月24日(月)は休み宿題
  ■2.11月29日(土)は休み
  ■3.11.4週は読解問題と清書。幼稚園生は普通の作文
   ●1.読解問題の仕方
   ●2.清書の仕方
  ■4.【重要】12.1週作文進級テスト。先取りも可
  ■5.教育の未来
  ■6.ハワイのあお先生から教室新聞
  ■7.醍醐味ってどんな味?(たんたん/はらこ先生)
  ■8.ひたむきさ、純粋さ(いろは/いた先生)
 
言葉の森新聞 2008年11月4週号 通算第1056号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.11月24日(月)は休み宿題 枝 4 / 節 3 / ID 13045
 11月24日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/index.php
 「ヒントの池」 http://www.mori7.com/mine/ike.php
枝 6 / 節 4 / ID 13046
作者コード:
2.11月29日(土)は休み 枝 4 / 節 5 / ID 13043
 11月29日(土)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 枝 6 / 節 6 / ID 13044
作者コード:
3.11.4週は読解問題と清書。幼稚園生は普通の作文 枝 4 / 節 7 / ID 13047
 11月4週は、読解問題と清書です。幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。項目シールは、予備のものを使ってください。
 小学1年生以上の生徒は、第4週に読解問題と清書を行います。
 読解問題の時間がかかるため、清書の時間が取れない場合は、清書を省略してもかまいません。
 なお、清書が保存されると勉強の記録になりますから、生徒又は家族がパソコン入力ができる場合は、パソコンで書いた清書を作文の丘から送ってください。
枝 6 / 節 8 / ID 13048
作者コード:
1.読解問題の仕方 枝 5 / 節 9 / ID 13049
 「山のたより」についている読解問題は、課題フォルダにはさんである読解マラソン集から出しています。
 読解問題の答えを作文の丘から送信する人は、作文の丘に答えを入れる欄がありますから、清書と一緒にそこから送信してください。
 読解問題の答えを作文用紙に書く人は、作文用紙に問題と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。住所シールは、清書の1枚目にはってください。問題の方にははりません。
枝 6 / 節 10 / ID 13050
作者コード:
2.清書の仕方 枝 5 / 節 11 / ID 13051
 今月の清書のうち、上手に書けたものは、翌々月第1週に優秀作品としてプリントされます。
 清書は、パソコンで書いても手書きで書いてもどちらでも結構です。
 パソコンで書きインターネットから送信した清書は、ホームページに保存されます。
 パソコンで清書を書いて送信した場合、手書きの清書は提出する必要はありません。
 インターネットからの送信の仕方は、「学習の手引」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php#129
 手書きの清書を提出する人は、清書がホームページに表示されなくなりますので、先生に送る前にコピーしておかれることをおすすめします。
 よく書けた清書は、自分で小学生新聞などに投稿してください。ただし、同じものを複数の新聞社に送らないようにしてください。
枝 6 / 節 12 / ID 13052
作者コード:
 
枝 61 / 節 13 / ID 13065
 新聞社などに投稿する場合、手書きで清書を書いている人は、その清書をコピーして、原本を新聞社への投稿用に、コピーを言葉の森の先生への提出用にしてください。パソコンで清書を送信している人は、その清書をワードなどにコピーして新聞社へ投稿用にしてください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(ペンネームで書いている場合は本名に訂正しておいてください)
(2)学年
(3)自宅の住所
(4)自宅の電話番号
(5)学校名とふりがな
(6)学校所在地(町村名までで可)
枝 6 / 節 14 / ID 13066
作者コード:
●朝日小学生新聞の住所  104−8433 東京都中央区築地3−5−4 朝日小学生新聞 「ぼくとわたしの作品」係 御中 ●毎日小学生新聞の住所  100−8051 東京都千代田区一ツ橋1−1 毎日小学生新聞 さくひん係 御中
★二重投稿は絶対にしないようにしてください。
枝 7 / 節 15 / ID 13053
 これまでの優秀作品は、「入選清書」のページでごらんください。
http://www.mori7.com/seisyo/nyuusenn.php
枝 6 / 節 16 / ID 13054
作者コード:
4.【重要】12.1週作文進級テスト。先取りも可 枝 4 / 節 17 / ID 13055
 12.1週に、作文進級テストを行います。
 提出が遅れた場合は進級できません。(12月7日ポスト投函まで)
 課題フォルダの字数・構成・題材・表現・主題の●印が全部できていることが合格の条件になります。(表現の項目などで「たとえ」と「ダジャレ」など二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 手書きで作文を書く人は、項目ができたところにシールをはっておいてください。
 パソコンで作文を書く人は、キーワードを入れておいてください。
 小学生の場合は、提出する前に、おうちの方が字数と項目シールをチェックしてあげてくださるとよいと思います。
 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。10月以降に受講を開始した生徒も、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。ただし、いずれの場合も、賞状は出ますので、できるだけ字数と項目ができるように書いていってください。
 12月7日ポスト投函が締め切りですので、12月1週に作文が書けない人は、11月中に12.1週の作文試験を先取りして行ってください。
枝 6 / 節 18 / ID 13056
作者コード:
5.教育の未来 枝 4 / 節 19 / ID 13059
 今日は、教育の未来について考えてみます。
 レイ・カーツワイルは「ポスト・ヒューマン」という著書の中で、未来の人間の姿について述べています。だいぶ厚い本なので、ひとことで要約することはできませんが、私がそこで受け取ったのは、人間の未来は「知」の未来であるということでした。
 これからの職業には、すべて知的なものが介在してきます。今までは、「勉強よりも○○が大切だ」という言い方がなされてきました。しかし、これからは、そういう言い方は成り立たなくなります。「(勉強力を当然の前提として)○○も大切だ」となるのです。
 しかし、大事なことは、ここで言う勉強は、現在のような勉強ではないということです。
 現在の勉強は、ひとことで言うと、競争のための勉強です。それは、「知」のための勉強ではありません。
 現在の勉強の目的は、試験で他人に勝つことになっています。そして、勉強の方法は、いかに点数の差をつけるかとなっています。このため、低学年からの勉強漬け、重箱の隅をつつくような問題、難問でゆがめれたテスト問題、成績に対する子供の打算的な考え(それは社会の大人の考えの反映ですが)などが生まれています。
 未来の勉強は、学力の向上と創造が結びつき、それが人間の幸福と社会の貢献につながるものになると思います。
 さて、2000年ごろまでのOECDのPISA学力調査では、日本はトップレベルでした。それが、その後日本のレベルは急速に下降し、現在のトップはフィンランドとなっています。そして、フィンランドに多数の教育視察団が訪問していますが、私はフィンランドに学ぶよりももっと大事なことがあるのではないかと思っています。
 かつて、日本はPISAのトップクラスを占めていましたが、更に時代をさかのぼると、江戸時代の日本の教育水準は、世界でもダントツのトップクラスでした。それは、国民の識字率などで裏付けられています。
 フィンランドに行くことも大切ですが、私たちは足元つまり日本の過去の伝統に学ぶ必要があるのではないでしょうか。
 そして、日本の教育力の根がどこにあるかというと、私は、貝原益軒の「和俗童子訓」が全国に広がったことにあるのではないかと思っています。
 現在、人類が手に入れる知識の量は、1年で2倍になると言われています。これは、苫米地英人氏の「残り97%の脳の使い方」という本の中に、アメリカの公的機関の情報として紹介されています。
 こういうことを考えても、私たちは今、旧来の勉強から訣別して新しい勉強を獲得する時代に入っているのではないかと思います。
枝 6 / 節 20 / ID 13060
作者コード:
6.ハワイのあお先生から教室新聞 枝 4 / 節 21 / ID 13057
 ハワイで作文教室を開いている「あお」先生から、教室新聞が届きました。
 楽しそうに勉強している様子が伝わってきます。いいなあ。
枝 6 / 節 22 / ID 13058
作者コード:
7.醍醐味ってどんな味?(たんたん/はらこ先生) 枝 4 / 節 23 / ID 13061
        
・9回裏2アウトからの逆転満塁ホームラン。これが野球の醍醐味(だいごみ)。
・バスタオルをまいたまま、牛乳をグビッ。これが風呂上がりの醍醐味。

 醍醐味という言葉を聞いたことがありますか。辞書を引くと、「その物事を深く経験して得られるよさで、他の何ものにも代えることができないもの(新明解国語辞典・三省堂)」とあります。「もう、最高!」とさけびたくなるもの。それが醍醐味なのでしょう。
 では、醍醐とはどういう意味なのでしょう。[竹下登元首相の孫ではありません。あれはDAIGOです(笑)] 醍醐とは、「牛乳やヒツジの乳から作った濃厚な、甘い食品。今のクリーム(同辞典より)」と書いてあります。歴史が得意な生徒さんなら、思い浮かべる人物がいるはず。そう、醍醐天皇です。そんな昔から、クリームなんてあったの? なんとも意外で、古い時代に似つかない気がします。
                         
 まんが「美味しんぼ」の73巻に、この醍醐について書かれているので紹介します。仏教の思想を述べた大般涅槃経(だいはつねはんきょう)には、「牛乳から酪(らく)を作り、酪から蘇(そ)を作り、蘇から醍醐を作る」と書いてあり、その醍醐が最高の味だったそうです。そして、927年に制定された延喜式(えんぎしき)という法令には、「牛乳は1斗を煮て、蘇を1升(しょう)作る」と書いてあります。蘇とは、牛乳がかたまった成分のことなので、今のチーズに近いもの。それがさらにおいしくなって、醍醐になるのでしょう。
 この延喜式をつくったときの天皇が、醍醐天皇です。名前に醍醐とつけるなんて、いかに蘇や醍醐が、当時の人々にとってあこがれの存在だったのかが分かる気がしますね。
                         
 ちなみに、チーズといえばフランスが有名です。フランスでは、チーズの品質を守るために、材料から作り方まで、政府が厳しく管理しています。原料の乳の産地や乳を温める温度、型に入れるときのやり方まで、とにかくしっかり守らないと「高品質」のマークがもらえないそうです。日本を見てみると、外国産を国産といってだましたり、主食のお米にカビや多量の農薬が混ざっていたり。少しはフランスを見習わないといけませんね。

 食欲の秋も深まってきました。和食党の私ですが、たまにはチーズたっぷりの料理もいいかもしれません。秋の醍醐味は、きのこたっぷり「きのこピザ」。冬の醍醐味は、かぼちゃホクホクの「かぼちゃグラタン」。なんだかヨダレがたれそうです。ジュルッ・・・。
                                  
枝 6 / 節 24 / ID 13062
作者コード:harako
8.ひたむきさ、純粋さ(いろは/いた先生) 枝 4 / 節 25 / ID 13063
 ノーベル賞受賞者の発表があり、連日明るいニュースが新聞の一面を飾りました。3年生のみなさんは長文の感想文を「アルフレッド・ノーベル」について二ヶ月連続で書いたのでより身近に感じたのではありませんか?
 ノーベル賞受賞だなんて私にとっては夢のまた夢、というより夢にも思わない遠い雲の上の存在です。そんな賞を取るのはどれほどの天才なのだろうとうらやましくも思います。けれど、受賞者のコメントを読んでいると、天才という言葉を使っては失礼かな、と感じるほど純粋にテーマと向き合っていることがうかがえます。賞を取ること、偉業を成し遂げることを目標とするのではなく、ただ純粋に好きだ、知りたい、自分を信じたい。その思いで研究を続けていることがとても印象に残っています。
 今回4人目の受賞者下村脩氏はクラゲの体からGFP(緑色蛍光たんぱく質)を発見したことでノーベル化学賞が贈られます。「オワンクラゲから発光する緑がきれいだったから。」こんなビー玉をすかしてみた思ったことのような小さな感動で年間万単位のクラゲを家族総出で取り続けたといいます。小さな思い、感動って大切なのですね。賞を取ることを目標にしていたならば、途中で挫折していたかもしれません。けれど「きれいだから」という純粋な気持ちから出た研究は何十年も続けることが出来るようです。
 虫取りに一生懸命になったこと、アリの巣作りを一日ずっと見ていたこと、きれいな石をいつまでもながめていたこと、誰にでも一度はあるはずです。けれどもいつの間にか大人になると「そんなの当たり前」という変な知識が邪魔をして本来あるべき「感動」「不思議」の思いを消し去ってしまうようです。ぽつぽつとうつむき加減に話す下村氏を見ていると、他人の評価を気にせず、ただ自分の研究内容に正面から向き合っている純粋さを感じてしまいます。そんな下村氏に比べて、自分の日々の行動を振り返ると、無駄な背伸びをしているな、と反省しきりなのです。
この世の中には私が知っていると思っていても、知らないことが多々あります。私の狭い価値観よりも子どもたちの視点の方がどれほど豊かで広いか分かりません。「そんなの当たり前」なんていう無駄な言葉、ちょっと忘れてみようかな。日々の生活に忙しくしているだけの私に、「好きだ」「知りたい」という純粋な気持ちが大切なことの一つだと思い出させてくれたノーベル賞でした。
 遺言状に「世界平和に貢献した研究をした人に与える賞を」としたためたノーベル。ノーベル賞受賞者は研究結果がどれほど優れているのかはっきりとは分からない小さな私のところへもノーベルの心を届けてくれたようです。結果を認められることが大切なのではなく、「好きだ」という気持ちが大切なのだと。そしてその純粋な気持ちこそが平和の基本なのかもしれません。


 
枝 6 / 節 26 / ID 13064
作者コード:ita
枝 9 / 節 27 / ID 13064
 
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