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言葉の森新聞2015年1月2週号 通算第1353号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.1月12日(月)は、休み宿題(再掲)
  ■2.寺子屋オンエアの無料体験学習受付中
   ●1.国語の勉強、毎日の家庭学習、読書の習慣をつけたい方におすすめ
   ●2.用意するものはgoogle+(グーグルプラス)とskype(スカイプ)のアカウント
   ●3.ウェブカメラなどの機材は言葉の森から無償貸与
   ●4.お問い合せはお電話で
  ■3.受験作文小論文コースの添削アドバイスをアップ
  ■4.本質教育、実力教育、創造教育、文化教育
   ●1.実力教育
   ●2.創造教育
   ●3.文化教育
 
言葉の森新聞 2015年1月2週号 通算第1353号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.1月12日(月)は、休み宿題(再掲) 枝 4 / 節 3 / ID 21971
 1月12日(月)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」や課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 オープン教育の掲示板「森の予習室」にも、学年別の予習のヒントが載っています。
http://www.mori7.com/ope/
枝 6 / 節 4 / ID 21972
作者コード:
2.寺子屋オンエアの無料体験学習受付中 枝 4 / 節 5 / ID 21973
 昨年から寺子屋オンエアの無料体験学習を行っていますが、この無料体験学習をこのあとも継続し、新たに体験学習に参加される方を募集します。
 時間帯は、平日(月~金)の16時~20時の範囲で1時間程度です。週に何回でも参加できます。ただし、空いている時間帯が限られていますので、ウェブで最新の空き状況をごらんになってからお申し込みください。 http://www.mori7.com/teraon/aki.php
枝 6 / 節 6 / ID 21997
作者コード:
1.国語の勉強、毎日の家庭学習、読書の習慣をつけたい方におすすめ 枝 5 / 節 7 / ID 21999
 寺子屋オンエアは、自宅でグーグルハングアウトを利用して、先生や同じ時間帯に参加している生徒数人と一緒に家庭学習をする仕組みです。対象は小1から中3までです。
 勉強の内容は、国語の問題集読書、算数の問題集、英語の問題集、読書などです。勉強の内容は自分で自由に決められます。(国語問題集は言葉の森で用意したものをお渡しします。)
 寺子屋オンエアは、次のような方におすすめしています。
・国語の読解と記述の勉強をしたい方
・毎日定期的に家庭学習をしたい方
・毎日の読書の習慣をつけたい方
・家庭学習をもっと意欲的に取り組みたい方
 特に、小学校低学年から家庭学習の習慣をつけておきたい方、小学校中学年のころから家庭だけでは学習意欲を持続させにくくなっている方におすすめします。
枝 6 / 節 8 / ID 22001
作者コード:
2.用意するものはgoogle+(グーグルプラス)とskype(スカイプ)のアカウント 枝 5 / 節 9 / ID 21998
 家庭でご用意いただくものは、google+(グーグルプラス)とskype(スカイプ)のアカウントです。google+のアカウントを取得するとグーグルハングアウトというビデオ会議のようなものが利用できます。生徒と先生のやりとりはskypeで個別に行います。
 
枝 6 / 節 10 / ID 22002
作者コード:
3.ウェブカメラなどの機材は言葉の森から無償貸与 枝 5 / 節 11 / ID 22000
 ウェブカメラ、ヘッドセットなどの機材、および国語読解問題集は、言葉の森から無償貸与します。
 ご家庭でご用意いただくものは、インターネットに接続できるパソコンです。古いパソコンの場合、ウェブカメラの機能が一部しか使えない場合もあるようですが、体験学習に参加する分には差し支えありません。
枝 6 / 節 12 / ID 22005
作者コード:
 
枝 61 / 節 13 / ID 22007
4.お問い合せはお電話で 枝 5 / 節 14 / ID 22003
 寺子屋オンエアの資料をご希望の方は、お電話でお申し込みください。案内をお送りします。
 寺子屋オンエアの体験学習に参加を希望される方は、google+とskypeのアカウントをお知らせください。機材と教材をお送りします。
枝 6 / 節 15 / ID 22006
作者コード:
3.受験作文小論文コースの添削アドバイスをアップ
枝 4 / 節 16 / ID 21975
 受験作文小論文コースの生徒から、12月28日締切でファクスでお送りいただいた作品の添削アドバイスの動画をアップロードしました。
http://www.mori7.com/juken/ta.php
 添削アドバイスは個人別ですので、ご自分のものしか見られません。
 年末であわただしい時期でしたので、送り忘れた方は、1月に入ってからでも結構ですのでお送りください。
(ファクス:045-832-1466 24時間)
 送っていただいたものは、全体によく書けている作品が多かったのですが、共通する弱点のようなものもありました。そのいくつかを列挙しますので、来年以降に受験する方は、参考にしてください。
1、時間内に字数いっぱいまで書くためには、消しゴムを使わないつもりで書くのがコツ
 普段から消しゴムで消しては書き消しては書きという形で書いている人は、そういう書き方が癖になりますので、できるだけ消さずに最初から直さなくてもよい文を書くように心がけていってください。
2、スピードを上げて字数いっぱいまで書くには、感動のあるエピソードを
 よく考えて書く生徒に多いのですが、意見と説明だけで文字を埋めている作品がいくつかありました。
 意見と説明だけで長く書けるというのは、考える力があるからですが、しかし、それでは書きにくいテーマにぶつかったときに、なかなか素早く長く書くということができません。しかし、感動のない平凡な実例では、かえって密度の薄い文章になってしまいます。
 自分のこれまでの経験の中から、個性、感動、挑戦などのあるエピソードを見つけて、いつでも使えるようにしていってください。
3、実例には裏付けとなるデータを
 体験実例を書いているのに、その書き方に臨場感がなく、説明的に書いている人がかなりいました。
 実例をリアルに書くためには、データをはっきりさせて書くことです。「数えきれないほどたくさん」と書くよりも、「毎日朝6時から3ヶ月間」などと書く方が説得力があります。
 しかし、生活作文ではありませんから、実例は簡潔に密度濃く書くことが大事です。
4、会話は使い方によって効果的にもなるし密度が薄くもなる
 小学校低中学年のときは、会話を入れることによって具体的に書く練習をしましたが、受験の作文小論文の場合は、会話は、味のある会話やその人の人柄が伝わる会話だけに限ります。どうでもいい会話を入れると、かえって文章の密度が薄くなってしまうからです。
 一般に、受験作文では、会話を入れる場面はほとんどないのが普通です。
5、誤字は2箇所でボツ
 誰でも誤字はあるので、受験作文で1箇所誤字があった場合は、まあ仕方ないかという目で見られると思います。
 しかし、2箇所誤字があったら、そこでそれ以上はもう読んでもらえないと思っておくとよいと思います。それぐらい誤字の評価は厳しいのです。それは、誤字が少ないかどうかは、勉強を真面目にしていたかどうかと比例するからです。
 ところが、小6や中3や高3の今の受験生の時期は真面目だったとしても、小学校4、5年生の時期は適当に勉強をしていたという人も多いのです(特に男の子)。そのため、高3生でとてもよくできる生徒なのに、意外にも易しいところで漢字ミスがあるという人がときどきいます。
 漢字の書き取りは、簡単な勉強ですが、やはり完璧に正しい字が書けるようになるには1年間かかります。受験勉強に入る1年前から取り組んでおくといいと思います。
 今の受験は、落とすための試験です。よいところを見てくれるのではなく、悪いところを見つけるための試験です。
 将来は、今の受験とは正反対の、その人のよいところを見るための試験ができると思いますが、それはまだ少し先です。
 ですから、今の受験作文では、できるだけ欠点のないものを書いておくことが大事で(それは字数や時間も含みます)、その上に余裕があれば光る表現を入れるというようにしていってください。
 受験生のみなさんは、本番では自分のいちばんよい面が出るようにがんばってください。
【保護者の方へのご注意】
 人の作文を見て、そのアドバイスをするのは実は簡単なのです。
 難しいのは、そのアドバイスを聞いて実際に書く子供です。
 ですから、アドバイスは、それをそのまま子供に伝えるのではなく、お父さんやお母さんが自分たちも一緒に考えて、親子合作でよりよい作品に仕上げるようにしてください。
 そのときのいろいろな対話がまた子供たちの考える材料になると思います。
枝 6 / 節 17 / ID 21976
作者コード:
4.本質教育、実力教育、創造教育、文化教育 枝 4 / 節 18 / ID 21977
1.実力教育 枝 5 / 節 19 / ID 21978
 実力教育とは、時間をかけ、量を積み重ねる教育です。
 例えば、昆虫が好きな人は、昆虫の本を読み、昆虫を観察し、採集し、昆虫のことだけに人一倍時間をかけて取り組みます。人間の実力とは、その人が何に時間をかけたかによって決まってきます。動物好きな人、物づくりの好きな人、読書好きな人、料理の好きな人、音楽の好きな人など、人間にはさまざまな好みがあります。その好みを時間をかけて伸ばしていくことが、その人の実力になります。
 ところで、現在の社会は、その土台に豊富な知識があります。膨大な知識によって支えられた知識社会が現代の社会です。だから、どの分野に進むにせよ、その土台としての知識を身につけなけければなりません。
 その知識を身につける方法のひとつが読書です。この読書は、理科や社会の勉強も含めた広い意味の読書です。
 そして、この読書の知識を支えるもうひとつの方法が経験です。この経験は、実験や観察や調査なども含めた広義の経験です。
 本質教育で身につけた基礎学力の上に身につけるものは、受験のための準備教育ではなく、まずこの実力教育です。
 低学年で本質教育がよくできた子は、中学年から受験教育の先取りをするような形の勉強に向かいがちです。しかし、受験教育は、受験期の1年間で集中して取り組む方が能率のよいものです。
 もちろん、受験期の1年間に受験教育に集中するためには、本質教育を学年を超えて半年間か1年間先に進んでおく方が有利です。しかし、それは受験勉強の難問を先取りすることではなく、基礎的な学力を学年を超えて先取りしておくことです。
 そして、基礎的な学力を身につける本質教育は、特に誰かに教わらなくても教科書や参考書で独学できるものなのです。
 受験期の勉強の仕方は、まず受験する学校の過去問をもとに、その子がどの分野が苦手かを分析することから始まります。
 なぜ苦手を見るかというと、現在の受験勉強の評価の多くは、受験科目の総合点で行われているからです。総合点を高くするためには、点数の低い科目を高くするのが最も能率のよい方法です。
 力を入れる科目や単元が分析できたら、次に、そのための教材を探します。この教材選択は、1年間使うものですから、時間をかけて慎重に行う必要があります。多少の無駄は覚悟の上で、よいと言われている教材をすべて取り寄せ、少しずつやってみる中で、その子に最も合ったもの1冊に絞り、その他の教材は使わないという選択の仕方をします。教材選びは、投資と割り切ることが必要です。
 あとは、その1冊に絞った教材を5回を目安に繰り返し読み、完璧に自分のものにすることです。途中でときどき過去問に立ち戻り軌道修正を行う必要がありますが、基本は最初に決めた教材を確実に仕上げることです。
 こういう勉強は退屈なものですから、1年間又は半年間勢いをつけて脇目もふらずに取り組むものです。受験勉強は、長い期間をかけてこつこつやるよりも、短期間に集中した方が効果が高いのです。
 受験教育は、受験期の1年間に集中して取り組むものですから、本質教育のあとに行う教育は、受験教育ではなく、学年の少しずつの先取り教育と実力教育です。
 低中学年の子は、基礎的な勉強が終わったら、そのあと難問を解かせて受験勉強の先取りをするような形の勉強をするのではなく、基礎的な勉強の範囲で先の学年に進むとともに、読書と経験に力を入れていくといいのです。
 この読書と経験は、その時点での教科の成績にすぐに結びつくわけではありません。そのため、勉強の時間を優先し、読書や経験の時間を切り詰めてしまう家庭が多いのですが、本当は逆にしなければなりません。
 低中学年の勉強は、ほどほどにしていればよく、ほどほどの勉強の結果余った時間は、読書や絵画や工作や遊びや実験や旅行など、さまざまな経験に費やしていくことが子供の実力を育てることになります。
 この実力教育は、小学校時代だけでなく一生続くものですが、その発端は小学校時代の豊富な読書と経験によって培われるのです。
枝 6 / 節 20 / ID 21979
作者コード:
2.創造教育
枝 5 / 節 21 / ID 21980
 教育の最も重要な役割は、創造性を育てることにあります。それは、創造こそが、人間の生活に深い喜びを与えるものであるとともに、社会を本質的に豊かにするものだからです。
 本質教育で育った幹と枝の先に、実力教育で多くの葉が茂り、その葉の間から咲く花が創造というふうにたとえることができます。
 ところが、この創造教育というものには、これまで確立した方法論がありませんでした。創造は、偶然の天才によってもたらされるものだと考えられていたからです。
 しかし、世界には、創造性にたけた民族がいます。それが、ユダヤ人と日本人です。
 ユダヤ人の創造性が高いということは、ノーベル賞の受賞者数などで多くの人に認められています。日本人の創造性が高いというのは、江戸時代の長い鎖国の期間にもかかわらず、その時期に欧米で生まれた文化に対比できる文化を独力で生み出していたことに表れています。
 この二つの社会で行われていた教育を意識的に推し進めていくことが創造教育の方法になります。
 その方法の一つが読書と対話です。しかし、その読書と対話には、多くのメタ言語が含まれている必要があります。抽象度の高い言葉、造語で言えば「難語」というような言葉が含まれている読書と対話が、認識の構造化を進める道具となります。
 もう一つが、これも造語で言えば「難読」です。語彙だけにとどまらず、思考の枠組み、つまりさまざまな独創的なパラダイムを身につけることが、思考の構造化を進める道具となります。本格的な難読に取り組めるのは大学生になってからですが、小中学生の間には、問題集読書のような形で難読の力をつけていくことができます。
 この難語と難読を身につけるためのもう一つの方法が、音読とその発展したものとしての暗唱です。抽象的な構造を持つ語彙と思考の枠組みを秘めた文章を暗唱することが、これからの暗唱教育になり、それが創造教育の一つの重要な方法になります。
 読書、対話、音読、暗唱で読む力の構造化を進める一方、書く力でも、思考の構造化を進める必要があります。それが作文です。
 その作文も、ただ事実に則した文章を書くだけでなく、構成図という方法で構想をふくらませ、構成の明確な文章を書くことに力を入れていく必要があります。
 また、作文をただ書くだけで終わらせずに、絵や写真や音楽や動画などのマルチメディアで立体化し、互いに発表し合うようなプレゼン作文発表をするような機会が必要になります。
 このような読書作文教育のトータルな展開が、これからの創造教育の中心になっていきます。
枝 6 / 節 22 / ID 21981
作者コード:
3.文化教育
枝 5 / 節 23 / ID 21982
 創造教育の先にあるものが文化教育です。この文化教育には、日本の歴史や文化を継承する教育のほかに、音楽や絵画の教育、心身の教育、思いやりの教育、自然に親しむ教育、礼儀作法の教育、幸福に生きる教育などがあります。
 この文化教育の一つとして、先に挙げた「枕草子」の「春は、あけぼの」を味わうような教育があるのです。
 人間は、歴史と文化の中で生きています。
 グローバルで無色透明などの国にも共通する教育というものも確かに必要です。本質教育のかなりの部分は、そういう普遍的な教育です。また、受験教育のほとんども、普遍的な教育です。だから、本質教育と受験教育についていは、世界共通の試験なども可能なのです。
 しかし、実力教育は、身に付けるために時間をかけるという点で、その人の個性や関心と分かちがたく結びついています。
 また、創造教育は、方法論には共通性がありますが、何を創造するかはその人の個性によって大きく異なります。それは、作文で言えば、同じテーマで同じ構成で同じ項目で書きながら、それぞれに内容の違うものが生まれるのと同じようなことです。
 文化教育は、その教育自体に意義があるとともに、実力教育や創造教育で育てた個性に、文化の色彩をつけることにもう一つの意義があります。
 ここで形成された新しい創造文化が、過去の日本文化を引き継ぐとともに、未来の新しい日本文化の土台となり、それがその文化の中で生きる日本人の新しい感性となっていくのです。
枝 6 / 節 24 / ID 21983
作者コード:
枝 9 / 節 25 / ID 21983
 
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