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言葉の森新聞2015年8月4週号 通算第1383号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.8月29日(土)・31日(月)は休み
  ■2.第4週は清書。幼稚園生は作文
   ●1.清書の意義と方法
   ●2.清書の投稿
   ●3.小学生新聞の投稿先
   ●4.手書き清書の送り方
  ■3.【重要】受験作文コースへの切り換えをする方は
  ■4.注意する言葉であっても、明るい波動で
  ■5.集中力がない子にどう接するか
  ■6.親が簡単に教えられる小1、小2の時代にこそ正しい勉強法を
  ■7.上田渉さんの「勉強革命」を読んで――音読を基本にした国語力
  ■8.家庭で音読の学習を無理なく続けるために
  ■9.上田渉さんの「勉強革命」読んで――物語文と説明文の読解
 
言葉の森新聞 2015年8月4週号 通算第1383号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.8月29日(土)・31日(月)は休み 枝 4 / 節 3 / ID 22992
 8月29日(土)・31日(月)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 枝 6 / 節 4 / ID 22993
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2.第4週は清書。幼稚園生は作文 枝 4 / 節 5 / ID 22994
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。
 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。
枝 6 / 節 6 / ID 22995
作者コード:
1.清書の意義と方法 枝 5 / 節 7 / ID 22996
 清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。
書き直すときは、次の点に留意してください。
(1)漢字で書けるところは漢字で書く。
(2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。
(3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。
(4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。
枝 6 / 節 8 / ID 22997
作者コード:
2.清書の投稿 枝 5 / 節 9 / ID 22998
 清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
枝 6 / 節 10 / ID 22999
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3.小学生新聞の投稿先 枝 5 / 節 11 / ID 23000
■104-8433東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係
■100-8051(住所はいりません)毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内)
※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。
枝 6 / 節 12 / ID 23001
作者コード:
4.手書き清書の送り方 枝 5 / 節 13 / ID 23002
 手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください、翌月の1週の作文と一緒に返却します。 枝 6 / 節 14 / ID 23003
作者コード:
3.【重要】受験作文コースへの切り換えをする方は 枝 4 / 節 15 / ID 23018
 受験作文コースへの切り替えは、中学受験の場合は受験日の属する月の4ヶ月前から、高校受験は3ヶ月前から、大学受験は2ヶ月前から可能です。
 入試に、作文、小論文試験がある方はご相談ください。受験作文コースは、過去問に合わせた個別の教材で志望校に合わせた指導になります。担当の先生は同じです。
枝 6 / 節 16 / ID 23004
作者コード:
 
枝 61 / 節 17 / ID 23021
 受験作文コースの受講料は、通常の受講料プラス3,150円となります。
 なお、特に、大学入試、高校入試の場合で、指導の難易度によって特別料金を加算させていただく場合があります。その場合は、個々にご相談させていただきます。
枝 6 / 節 18 / ID 23019
作者コード:
4.注意する言葉であっても、明るい波動で
枝 4 / 節 19 / ID 23005
 言葉の森では、よく保護者の皆さんに、「作文はいいところを見て、褒めるだけにしてください」と言っています。
 すると、中には、「間違っているところがあっても、注意してはいけないのですか」と聞かれる人がいます。
 その気持はわかります。しかし、そうなのです。間違ったところがあっても、そこは注意せずに、作文のほかのよいところを褒めるだけなのです。
 しかし、「見るとつい注意したくなるから、作文そのものを見ない」というのは駄目です。身近なお母さんやお父さんが関心を示してくれることによって、子供も書くことに張り合いが出てくるからです。

 では、なぜ間違ったところも注意してはいけないかというと、正しい注意であっても、その注意の言葉に乗る波動(のようなもの)に問題があるのです。
 例えば、「この字が違っているよ」と指摘するのは、正しい注意です。しかし、そのとき、その言葉の中に、「こんな字も間違えていて、しょうがないわねえ。何て馬鹿なの」と、そこまでは思わないかもしれませんが(笑)、そういう気持ちが乗ってしまうことが多いのです。
 すると、子供は、その注意の言葉よりも、その本心である波動の方を読み取ります。それで、だんだんと気持ちが暗くなり、そういう波動を出す人を避けるようになるのです。
 お母さんの前では音読をしない、お母さんに作文を見せない、お母さんと一緒には勉強しない、というのは、すべてこの波動のせいです。

 だから、逆に言えば、どんなに注意をしても、そこによい波動があれば、子供はその注意の言葉を素直に受け取ります。(ただし、受け取るからすぐできるようになるかというと、それはまた別の問題です。)
 よい波動を出すコツは、どんなときにも、楽しい、嬉しい、面白いという気持ちで子供に接することです。
 そのためには、子供を成長する存在として見ることです。例えば、よく間違える、言うことを聞かない、真面目にやらない、などの今は欠点に見えることであっても、それを上からコントロールして親に従わせようと思うのではなく(上からの断固としたコントロールが必要なときはもちろんありますが、それは滅多にあるものではありません)、本人の自覚と成長に期待するということです。
 今あるように見える欠点も、必ず本人の成長によって長所に変わると確信することが、明るい波動をで接する前提になるのです。
枝 6 / 節 20 / ID 23020
作者コード:
5.集中力がない子にどう接するか
枝 4 / 節 21 / ID 23006
 多くのお母さんが困っていることとして、子供に集中力がないということが挙げられます。集中してやればすぐにできることを、気が散ったり、ほかのことをしたり、ぐずぐずしたりして、結局時間ばかりがかかってしまうというようなことです。
 しかし、少し想像力を働かせてみればわかるように、あまり面白くないことでも義務だからといって集中してできる子がいたら、それは勉強だけすればいい学生時代にはいい子かもしれませんが、社会生活の上ではそうではありません。社会生活の中で、他人と協同して仕事をしたり、人の上に立ってリーダーシップを発揮したりすることは、かえって難しくなることが多いのです。勉強の面でのいい子は、生活や人生の面では必ずしもいい子ではありません。

 創造力のある子ほど、好きなことには集中しても、興味のないことにはすぐに飽きます。しかし、本人は、興味のないことであってもちゃんとやらなければならないことはある、とうすうす分かっているのです。
 そういう子が、受験などで集中して勉強する必要を感じたときに、自分のそれまでの経験から、集中しにくいことをどうしたら集中できるかという工夫を自分なりに考え出していきます。だから、集中できないことも、それがかえって自分の貴重な経験になっているのです。
 そのような一見無駄に見える経験をさせずに、集中してやらざるを得ないように、塾に入れるとか、賞罰でコントロールするとかいうことをしていると、子供はかえって自分の成長によって克服するということができなくなります。

 子供の成長という観点から見ると、親のアドバイスも変わってきます。単に、「もっと集中してやりなさい」ではなく、集中の大切さを説明し、その困難さに共感し、集中するための工夫をいくつか提示してあげるのです。しかし、その工夫を生かすかどうかは本人の自主性と成長に任せます。
 大事なことは、今すぐの結果ではなく、その子供の将来の成長なのです。
枝 6 / 節 22 / ID 23007
作者コード:
6.親が簡単に教えられる小1、小2の時代にこそ正しい勉強法を
枝 4 / 節 23 / ID 23008
 小1、小2の勉強では、やることがはっきり決まっています。漢字の書き取り、計算の練習、そこに少し難しい文章題があるくらいです。
 やることが単純で明確ですから、この時期の教材は、髪の教材にしてもパソコンの教材にしても工夫されたものが多く、その工夫された教材をやっていれば、誰でも勉強ができるようになります。
 しかし、誰でもできるからこそ、そこで逆に間違った勉強法を定着させてしまうことも多いのです。
 間違った勉強法とは、第一に難しいことをやりすぎることです。第二に長い時間やらせすぎることです。第三に親がすぐに教えすぎることです。なぜこれらが間違っているかというと、今はよくても子供の将来の成長にとってはマイナスになるからです。
 低学年のころは、難しいことをやらせても頭がよくなるわけではありません。それよりも勉強というものを嫌いになることが多いのです。長い時間やらせると、確かにその時点での成績は上がります。しかし、だらだらと勉強をする癖がついてしまいます。また、親がていねいに教えすぎると、親がいないとできないとか、誰かに教えられないとできないという自主性のない勉強になってしまうのです。
 このようなことが結果として出てくるのが、小学校中高学年からです。しかし、そのころになると、いったんついた習慣はなかなか変えられません。だから、小学校低学年の簡単に勉強させられる時期に、正しい勉強の仕方をしていくことなのです。
枝 6 / 節 24 / ID 23009
作者コード:
7.上田渉さんの「勉強革命」を読んで――音読を基本にした国語力 枝 4 / 節 25 / ID 23010
 上田さんは、落ちこぼれの小中高時代→東大合格→オーディオブック会社の経営、という経歴の持ち主です。
 その著書「勉強革命」の国語の勉強法のところを読んで、言葉の森の普段の指導と同じような内容だったので、似たことを考えていた人もいるのだと少し驚きました。その引用です。

 上田さんが、大学受験を前にして、偏差値30というどん底の中から編み出した勉強法は、徹底して音読するという方法でした。
 まず、すべての学力の基礎は国語力だと認識して、国語力のアップに取り組みました。

 国語力が最も大事だというのは、小中学生だけでなく、高校生にもあてはまる真理です。
 小学生の場合は、計算ができても文章題が理解できないという子がときどきいます。高校生の場合は、英語の単語や文法は理解できても、その英語で書かれた内容で論説文の難しいものになると、国語力がないために読み取れないということが起こります。難関大学の英語力の半分ぐらいは国語力だと思います。

 さて、著書の上田さんは、難しい文章を百回音読するということから始めました。
 百回というのは、江戸時代の教育家である貝原益軒も述べている方法です。それは、論語を百字ずつ百回ずつ読み、空で読み空で書けるようにするという方法でした。

 言葉の森の音読指導で、よく保護者から質問があるのは、「意味のわからない言葉があったらどうするのですか」というものです。言葉の森の回答は、「意味はわからなくていいです。わからなくてもすらすら読めるようになればいいのです」というものです。
 意味がわからず、つっかえつっかえ読んでいる子に、辞書を引いて意味を調べさせるようなことをすれば、すぐに音読が嫌になります。そして、結局調べた意味も頭の中に残りません。
 ところが、音読を続けて、すらすら読めるようになればいいと思ってやっていると、調べなくても自然にわからない言葉の意味が大枠としてわかってきます。その大枠がわかってくると、自然に身近な人に聞いたり自分で調べたくなったりするのです。
 わからないから調べるのではなく、わかりかけてきたからはっきりさせたいと思って調べるのです。

 だから、親は、「わからない言葉は調べなさい」などと言わずに、ただ「すらすら読めるようになればいい」とだけ言っていればいいのです。そして、繰り返して音読をしていれば、誰でも例外なくすらすら読めるようになります。例外なくできるようになるというのが、この音読のよい点です。
 ところが、学校などの宿題として出される音読は、いくつか問題があります。第一に、もとになる文章が易しすぎるものであることが多い点です。第二に、繰り返しの回数があまりにも少ないのです。百回読むなどということはまずありません。第三に、宿題として出されたからという理由でやっていると、宿題がないとやらないようになるのです。音読は、基本となる勉強ですから、宿題としてではなく家庭学習として独自にやっていく必要があります。
枝 6 / 節 26 / ID 23011
作者コード:
8.家庭で音読の学習を無理なく続けるために
枝 4 / 節 27 / ID 23012
 国語力をつける勉強の基本は、多読と難読(難しい本を読むこと)です。多読は誰でもできますが、難しいのは難読の方です。
 まず、小中学生が読むのにふさわしい難読の本が不足しています。新聞のコラムも難読の一種ですが、やはり文章が易しすぎることが弱点です。
 そこで、言葉の森では、問題集読書という形で、入手しやすい難読の文章を読むことをすすめています。問題集の文章には出典が載っていることが多いので、興味を持った内容であれば、図書館などで元の本を借りてくることもできます。

 ところが、難読を家庭で続けていくことはかなり難しいのです。それは、難しい文章を繰り返し読んでいると、次第に表面的な読み方になってしまうからです。
 そうならないためには、音読で読むことです。しかし、音読を家庭で続けさせるというのもまた難しいのです。

 そこで、寺子屋オンエアでは、skypeのビデオメッセージに音読を入れて、それ担当の先生に送信するというやり方を始めました。
 音読が続けにくいのは、形の残らない勉強なので、張り合いがないからです。

 ただし、大事なことは、音読を近くで聞いているお父さんやお母さんがいる場合、決して子供の音読に対して注意をせず、いつも温かく褒めてあげることです。
 男の子の場合は、必ずと言っていいほど、早口で読んだり、声色を変えて読んだり、言葉の一部を変えて読んだりというふざけた読み方をすることがあります。そのときにもしその読み方を注意すれば、しばらくは真面目に読むかもしれませんが、そのうち音読をしなくなります。
 もし、ふざけて読んでいても、にこやかに見ていれば、やがてふざけて読むことに飽きて普通に読むようになります。そして、そういうゆるやかな勉強法の方が、ずっと長続きするのです。
枝 6 / 節 28 / ID 23013
作者コード:
9.上田渉さんの「勉強革命」読んで――物語文と説明文の読解 枝 4 / 節 29 / ID 23014
 上田渉さんの「勉強革命」の話の続きです。上田さんは、物語文の読み取り方は、「登場人物に感情移入して、なりきる」という読み方をすすめています。

 物語文は、その物語の世界に没頭して読むと、問題を解くというよりも、自分の経験したことを思い出して解くという感覚になります。これが、物語文を早く正しく読み取るコツです。
 こういうコツを身につけるためには、小さいころから本を楽しく読む習慣をつけておくことです。だから、大人から見ればくだらないように思える本でも、本人が楽しく読んでいるのであれば、その時間を確保してあげる必要があるのです。

 物語文は、没頭して読むことが読み方のコツですが、説明文の場合は、構成を考えて読むことが大事になります。
 この構成を考えて読むことと、構成を意識して書くことの間には共通点があります。(つづく)
枝 6 / 節 30 / ID 23015
作者コード:
枝 9 / 節 31 / ID 23015
 
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