●総合 89 点 

字  数 1474 字 思考語彙 61 点  (19 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 78 点  (69 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 83 点  (132 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙61



























































83
知識語彙78
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
56点 「が」:0.1% 「て」:0.8% 「それで」:0% 素材語彙偏差:1.65
文の長さ偏差:17 文の長さ平均:31 文の長さ中央値:28 文の長さの偏差/平均率:55%
#> ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
 △文の長さの平均がやや短めです。
【語彙バランス】

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

0404061309020702080205020603091712041010060105030710101604040606030909060505090615060703


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
15 ちは。
14 です。
18 ます。
55 です。
48 せん。
13 です。
23 庫本。
10 です。
49 ます。
14 した。
20 語』。
13 です。
26 した。
12 です。
52 した。
71 です。
53 ます。
14 はず。
41 した。
49 した。
25 せん。
11 です。
33 せん。
16 です。
28 した。
54 です。
42 です。
56 ます。
28 です。
20 突破!
27 せん。
33 せん。
16 です。
48 です。
44 せん。
45 ます。
32 ます。
28 です。
41 です。
29 ます。
78 です。
30 ます。
23 ょう。
15 です。
78
71
56
55
54
53
52
49
49
48
48
45
44
42
41
41
33
33
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30
29
28
28
28
27
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25
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23
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20
20
18
16
16
15
15
14
14
14
14
13
13
12

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
それは、過去にベストセラーだったかどうかではなくて、文庫本になって売られ続けているものに出会って、他の本と同じように「いいな」と感じて選んだということです。 (78字)
 

【本文】
1200字以上の本文は後半1200字のみ表示しています。>> 全文表示にする
終えてしばらくしたころ、バザーの古本市のために、いらない本を寄付してほしいという依頼がありました。そこで何か出せるものはないかと、普段読まない本をしまってある本棚を見てみると、なんとそこに『太郎物語』の高校編・大学編の文庫本があったのです。
 どうやらこれは私のだんなさんが結婚前に読んだもののようで、出版社は同じものの、表紙のデザインが違います。しかし、中身は全く同じはず。家に2組あっても仕方がないですから、私はそこで、一つをバザーに出そうと思いました。主人のものを勝手に出すわけにもいかないので、私が読んだ『太郎物語』を持って行こうと準備をしました。
 ところが、いざとなると、どうも気がすすみません。手放したくないのです。数百円の2冊の本ですから、金額的に惜しいというわけではありません。むしろ積極的に協力したいのです。しかし、結局その本をバザーに出すことはできませんでした。
 それはどうしてかというと、私が読んだ『太郎物語』の中には、私だけの太郎君がいるような気がしたからなのです。本を開けば、そこに、私が読んだあの太郎君がいて、悩んだりいきがったりしているのです。数日間、毎日読み続けて時間を共にし手になじんだその本は、たとえ全く同じ装丁のものでも、やはり違うのだと思います。
 友だちと別れてしまうような、そんな気もちだったのです。

 私は本を買うときに、「○○万部突破! 今週のベストセラー!」という流行本は、まず選びません。また、誰かに「この本読みなよ」と強制されるのも好きではありません。
 本とは自分で出会いたいのです。もちろん、数えきれないほどの本の中から、なんのヒントもなしに一冊を選ぶというのは難しいことです。特に読んだことのない作家やジャンルのものは、どれを選んだらいいのかさっぱりわかりません。ですから、『お勧めの100冊』というようにまとめられたものなどを参考にすることはあります。そして、そこから「読んでみたいな」と感じるものを選んでいきます。
 本との出会いも、考えてみれば友人との出会いのようです。他の人から押し付けられるものではなく、自分と気の合う相手を見つけるということです。

 ベストセラーになった本を何年か後に読むこともあります。それは、過去にベストセラーだったかどうかではなくて、文庫本になって売られ続けているものに出会って、他の本と同じように「いいな」と感じて選んだということです。
 よい本は慌てて読まなくても、いつまでも待っていてくれます。まだまだ私と気の合う本はたくさんあるでしょう。これからの出会いが楽しみです。
 本とは友だちのようなもの。みなさんにもすてきな出会いがありますように。
        

原文   森リン ベスト5