●総合 88 点 

字  数 1358 字 思考語彙 63 点  (21 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 105 点  (124 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 100 点  (187 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙63






































































100
知識語彙105
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】
 説明に比べて、素材がやや多い文章です。(-0点)
 抽象度の高い言葉が多く、やや重い文章になっています。(-1点)

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

0609110409051708111118101116050905061308100907130809140504111209


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
21 いる。
40 きる。
54 きる。
15 ある。
42 うか。
24 つだ。
66 ある。
44 ろう。
54 のだ。
47 した。
77 った。
43 ろう。
46 ある。
71 ない。
29 ある。
40 ろう。
25 ある。
27 きた。
55 った。
31 ある。
35 いる。
35 れた。
26 のだ。
55 うだ。
36 うだ。
37 かぶ。
60 ない。
30 ある。
24 ろう。
54 思う。
63 ある。
47 のだ。
77
71
66
63
60
55
55
54
54
54
47
47
46
44
43
42
40
40
37
36
35
35
31
30
29
27
26
25
24
24
21
15

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
本の一部には、「体育の先生と言ったら、寒いところで生徒は半袖で走っているのに先生は何やら暖かそうなジャージを着ていて偉そうだから嫌だ」という文章があった。 (77字)
 

【本文】
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おそらく読書においてもっとも大切なことの一つだ。すなわち、自分のわからない本はいっさい読まないということ、そうすれば、絶えず本を読みな がら、どの本もよくわかることができるのである。
 読書の楽しみというもののほとんどは、想像で成り立っているといっても過言ではないだろう。自分が体験したことが本に書かれていると自分に置き換えて考えることができるので自然と気持ちが高揚してくるのだ。私はちくまプリマー新書を進められたことをきっかけに、体育が嫌いという本を読んでみることにした。本の一部には、「体育の先生と言ったら、寒いところで生徒は半袖で走っているのに先生は何やら暖かそうなジャージを着ていて偉そうだから嫌だ」という文章があった。さすがに実際には、竹刀をもって生徒をビシビシ叩く鬼のような体育教師は存在しないだろう。しかし、最近学校で始まったマラソンの授業中、先生は笛を吹いて長袖で立っているだけなのである。みんな半袖で寒風が吹く中、必死に走っているのに暖かい恰好をした先生に「歩かない、走る!」や「あと三十秒、一周!」などと言われても説得力がない。こんなことを言えるのは、一緒に走ったことがないからである。寒中マラソンを体感したら二度と絶対に同じようなセリフを言うことは無くなるだろう。文句に聞こえるが、少しは文句も言いたいものである。本でも同じような実例が何件かあったことが、共感できた。私は、本を読み進めながら自分の体験と比較することでその本の芯というものが分かるということではないのかと思った。
 母の愛読書は「珍獣ドクタードタバタ診察日記」という本である。この本の著者の田向先生は、さまざまな動物を診療する病院を経営している。田向先生が研修医だったとき、先生が出張に行っている間の留守を任された。動物に内科や外科は無く、すべてを獣医が担当するのだ。当時はあまり困難な治療が得意ではなかった田向先生は、正直「患者さんがあまり来ませんように」と思っていたそうだ。母が歯医者の研修医だった時も、医院長に留守を任されたことがあったそうだ。出張から帰ってきたときに、重症患者が来なくてほっとしていた顔が目に浮かぶ。医院なのならば、患者さんが来なければ意味がないのだが、その場に居合わせたら私も間違いなく同じことを考えていたに違いない。
 本に書いていることの中には体験したことがあるケースもある。しかし、ほとんどは経験したことのないことだろう。七転び八起きということわざのように様々な人生があるがあきらめない筆者を見習って生きていくことが必要だと思う。人間にとって読書とは経験したことと比較して楽しむことや、経験したことがないことを知って新たな知識を得ることができるものである。本とは知識を手に入れるだけではなく一冊だけでも一喜一憂できる感情が豊かになるものでもあるのだ。

原文   森リン ベスト5