●総合 91 点 

字  数 1172 字 思考語彙 72 点  (28 個)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0-
00-02-04-06-08-10-12-14-16-18-20-22-24-26-28-30-
知識語彙 84 点  (82 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1-
00-09-18-27-36-45-54-63-72-81-90-99-08-17-26-35-44-
 表現語彙 84 点  (134 種)
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-0--0--0--0--0--0--0--1--1--1--1--1--1--1--2--2--2--2-
00-15-30-45-60-75-90-05-20-35-50-65-80-95-10-25-40-55-

点数はほかの人の点数との関連で毎日少しずつ変わります。
棒グラフは全作品の分布で、濃い部分は当作品の位置です。 をクリックすると、最新のデータをもとに再計算されます。

【総評】 点数はそれぞれの級の合格ラインの目安です。 20080901 改訂
12級11級10級9級8級7級6級5級4級3級準2級2級準1級1級
総合52点~59点~62点~64点~69点~72点~74点~78点~81点~86点~88点~90点~91点~92点~
相当学年小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3大社大社
合格率95%95%90%90%85%85%80%70%60%50%40%30%20%10%
思考語彙34点~35点~36点~37点~40点~43点~50点~52点~55点~62点~65点~67点~70点~73点~
知識語彙40点~41点~42点~43点~47点~49点~52点~56点~60点~65点~70点~78点~85点~90点~
表現語彙46点~48点~50点~52点~56点~57点~58点~62点~65点~71点~73点~80点~86点~91点~
思考語彙:意見や説明を書く力/知識語彙:難しい言葉や漢字を使う力/表現語彙:多様な実例や表現を書く力
 
  
思考語彙72
































































84
知識語彙84
△上の三角形の高さは思考語彙
▽下の三角形の深さは知識語彙
三角形の横の長さは表現語彙
○円の大きさは字数
(円はひし型の後ろに隠れている場合があります)。
【文体】
 ○文の流れが自然です。
 ○文章の中心がよくしぼられています。
【語彙バランス】

△三角形の高さは思考語彙、▽逆三角形の深さは知識語彙、
△▽の底辺は表現語彙、○円の幅は字数。

【文リズム】  (一文中の文節的語彙群の数) ~6個 7~10個 11~14個 15~18個 19個~

11091507040408100713121310030807070712080814121407070712060206


【文の長さのグラフ】 -20字短い文 21-40字やや短い文 41-50字中ぐらいの文 51-70字やや長い文 71字-長い文
51 持つ。
34 のだ。
55 いる。
27 える。
19 れる。
17 とだ。
30 ない。
51 ある。
30 とだ。
50 いた。
42 する。
63 った。
49 まう。
22 らだ。
27 ある。
35 ろう。
36 とだ。
35 ずだ。
42 きた。
26 喜だ。
42 いた。
72 する。
55 いか。
59 ずだ。
28 とだ。
32 ろう。
27 切だ。
45 ある。
34 とだ。
11 ない。
22 たい。
72
63
59
55
55
51
51
50
49
45
42
42
42
36
35
35
34
34
32
30
30
28
27
27
27
26
22
22
19
17
11

【最長の文】 (最長の文は、文章全体の特徴を表しています)
長年同じ体制なのだから今後もそれを継承していこうという考えになってしまいがちだが、慶喜は何が得かを理解し、日本のための行動をしたような気がする。 (72字)
 

【本文】
 人間の知性は、自分にとっての外界、自然をコントロールし、意のままに支配しようとする攻撃性の知性を持つ。これに対し、鯨や象の持つ知性はいわば受容性の知性とでも呼べるものだ。自然の持つ無限に多様で複雑な営みを、できるだけ繊細に理解し、それに適応して生きるために、その知性を使っている。だから私は、その場の環境に適応していくべきだと考える。そのためには、二つの方法が考えられる。
 第一に、幅広い考えを持つことだ。私の通う学校は中高一貫校のため、六年間通う場所は変化しない。そのため中学四年生のようなイメージで一年目の高校生活を送ってしまうのだが、二つの間にはかなり差がある。そのうちの一つが、高校では自分で考える力を求められることだ。例えば体育では、中学校の時は今日の授業でやることを先生から伝えられえ先生の言う通りの進行をしていた。だが、高校では、先生が教える機会は少なく、生徒同士で教えあったり試合を組んだりする。半年たった今は慣れてきたものの、中学三年間の経験があると、最初はどうしても違和感があって、素直に受け入れることができなかった。このように、固定観念にとらわれていては環境が変わったときに適切に対応することが困難になってしまう。同じようなやり方をしないと、と考えるからだ。物事を多角的な視点から観察できるようになる必要がある。そうすれば、それぞれの環境に最適な行動を選択することにつながるだろう。
 第二の方法としては、今までとは違うことのできる人材の育成をすることだ。これまでの様々な時代の中で、人間に求められる能力は異なっていたはずだ。力の強い人、創造力のある人、行動力のある人など、時代の流れとともに移り変わってきた。決断力があったのが、江戸幕府の最後の将軍徳川慶喜だ。これまで江戸幕府は二百六十年ほど続けられており、政権は朝廷ではなく幕府が握っていた。長年同じ体制なのだから今後もそれを継承していこうという考えになってしまいがちだが、慶喜は何が得かを理解し、日本のための行動をしたような気がする。これにより討幕のための戦争が起きなかったという情報もあるため、この勇気ある決断は正当な判断だったのではないか。このような人材を生み出すことができると、常識にとらわれずその場において最も良い意見を出せる社会が形成されていくはずだ。すなわち、環境への適応力が高い人間が増えるということだ。ただ古い習慣を踏襲するだけでは、臨機応変な対応ができないだろう。
 確かに、一つの環境の生活の仕方を考えることは大切だ。生きている間に特に大きな変化がなく、その時代の生き方を見つけることが有益になることもある。しかし、適応とは、一つにこだわることではなく柔軟に生きていくことだ。生き方は一つではない。常に正しい選択をできるような人間になりたい。

原文   森リン ベスト5