自然遺産には四つの基準があり、一つ目は自然・景観、二つ目は地形・地質、三つ目は生態系、四つ目は生物多様性があります。 （58字）

　

　「きれいな海だね。」
七月二十六日から八月四日まで小笠原へキャンプへ行きました。十日間で海水浴やボートツアー、ウミガメ放流などをしました。
　楽しかった海のランキングをつけるとしたら、一位は南島、二位は境浦、三位は扇浦です。南島を一番に選んだ理由は、ヒロベソカタマイマイの化石が落ちていたからです。またカメの産卵が多いからです。たぶん小笠原の光っているきれいな海を知らなかったら、東京の汚い海の色がほんとの色だと思ったままだろうなと思いました。小笠原から東京へ帰って来たとき、まるで海がアイスコーヒーのようににごって見えました。
　小笠原には海だけでなく、自然もたくさんあります。そして、小笠原でしか見られない固有種がたくさんいます。ナイトツアーで見たオガサワラオオコウモリも固有種のひとつです。
「これがはく製？」
とビジターセンターで私は驚いて言いました。なぜならオオコウモリが生きているように見えたからです。
「そうですよ。」
とガイドの方があたりまえのように言いました。
　次にガイドの方が説明してくれたのは、世界自然遺産についてです。自然遺産には四つの基準があり、一つ目は自然・景観、二つ目は地形・地質、三つ目は生態系、四つ目は生物多様性があります。その中でも小笠原は特に生態系で自然遺産になりました。カタツムリの仲間などにおいて進化の過程がわかるからだそうです。カタツムリの仲間のひとつ、ヒロベソカタマイマイのことも教えていただきました。名前の由来はへそが広いからだそうです。保存方法は自然のままで（ありのままで）残されていました。
　私に小笠原の魅力がわかりました。一つ目は固有種などありのままで残っていることです。二つ目は、ウミガメの産卵が多いことです。三つ目は、小笠原でしか見られない生き物がたくさんいることです。
　小笠原に行ったことで、私の将来の夢が変わりました。夢がガイドになりました。自分の将来の夢になるほど楽しかったので、また小笠原へ行き、お世話になった人たちに恩返ししてあげたいです。そしていい経験をありがとうと小笠原へ呼びかけたいです。
　もし私がガイドになったら、観光客が来てよかったなと思って帰れるようにしてあげたいです。小笠原のお見送りは、「さようなら」ではなく「行ってらっしゃい」です。なぜなら、また小笠原に戻ってきてほしいからです。小笠原を自分のふるさとだと思えるなんて、素敵だなと思いました。