【7】中国の星座は、七、八世紀ごろ、日本にも伝えられたようで、日本では、明治時代に西洋の天文学が導入されるまで、ずっと中国の星座が使われてきました。∵
【8】また、昔から星座は、時刻をはかり、季節の移り変わりを知り、農耕の時期を伝える役割を果たしてきました。海に囲まれた土地に住む人々は、広い海を航海するときに、星を観測して位置や方角を確かめるのにも使っていました。【9】ですから、星座の名前も、その土地独自の呼び名が数多くありました。
四季を通じて明るく見えるオリオン座は、世界各地でさまざまな名前がつけられています。日本では、その形から鼓星と呼ばれていました。【0】また、オリオン座の左上にある赤い星は平家星、右下にある白い星は源氏星とも呼ばれていました。これは平家の旗の色が赤、源氏の旗の色が白だったからです。
さまざまな想像をふくらませてくれる星座を、たまには正座してしみじみ眺めてみるのもいいかもしれません。
あれは大きいからお父さん星。あっちはきれいだからお母さん星。これはしょっぱいから梅干し。ここにある長いのは物干し。頭にかぶっているのはただの帽子。