AI森リン

　AI森リン（手書き作文のテキスト化▶オシロン）

題名：名前：

ほたる3月号

＜＜えa/989み＞＞

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春はすぐそこに

日差しが暖かくなってきました。温暖な地方に住んでいる皆さんの近くでは、もう梅の花が咲いているのではないでしょうか。私の住んでいる長野県では、まだ朝は零下ですが、昼間は凍った地面が溶けて、ぬかるむようになってきました。こちらは春が遅いので、まだ梅も咲きませんが、近所の庭に福寿草（ふくじゅそう）が咲いているのを見つけました。春は、確実に近付いてきています。

かつて、北海道出身の友人が、「北海道では、いつも寒いのが普通で、夏にはたまたま暖かくなるのだ」と言っていました。それに対し、瀬戸内海沿岸出身の友人は、「瀬戸内では暖かいのが普通で、冬にはたまたま寒くなるのだ」と言っていました。日本は南北に長いので、気候もかなり違いますね。私もその「暖かいのが普通」の瀬戸内からここ、長野に移り住んで、冬が厳しいからこそ、春を迎えた時の喜びが何倍にもなることを知りました。

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＜＜えa/337み＞＞

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人事を尽くして……

受験生の皆さんも、ちらほら、結果が出始めているようです。みんな、入試という目標に向かって、一生懸命頑張ってきたことでしょう。努力が報われた人は、厳しい冬を乗り越え、明るい春を迎えた気持ちがよくわかるでしょう。私としては、頑張った皆さんが全員、合格というごほうびを手にできるといいな、と切に願っています。

しかし、無情にも定員があり、限られた人数しか合格できないのも現実です。「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があります。「自分にできることを全てやったあとの結果は、天命だと思って受け入れる」という意味です。

「天命」という言葉は、「縁」と言い換えてもいいかもしれません。人と人との関係を言う時に使われる「縁」ですが、これは入試や、皆さんがもっと大きくなって会社に入る、就職の時にも当てはまると思います。たとえばＡさんがＢさんのことをとても好きで、「結婚したい」と思っても、Ｂさんにその気がなければうまくいきません。それと同じで、学校や会社にも、「縁」というものがあるのではないでしょうか。

見事合格できた皆さんも、「合格はゴールではなく、新たなスタート」です。次の目標に向かって、また走り出しましょう。

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＜＜え4800み＞＞

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観察、そしてなぜだろう？

「作文は、国語に似ているから、理科や算数（数学）の好きな僕には苦手だ」と思っている人、いませんか。それが、そうでもないのです。理科にしろ算数にしろ、言葉を使って考えていくというところは同じですよね。でもそれだけじゃなくて、理科や算数で必要な、「観察する」「なぜだろうと考える」という力が、作文にも生きてきます。

たとえば、ニュートンが、「ああ、リンゴが落ちたな。」と思っただけだったら、万有引力の法則は発見されなかったかもしれません。作文も同じです。「リンゴが落ちました。」だけでは、ただ見たままを書いただけですよね。そこで、まず、観察をします。「どんなリンゴが、どんなふうに落ちたか。」ニュートンも、まず、観察をしたはずです。「大きくてつやつやしたリンゴが、まるで石のように落ちました。」こんなふうに、「たとえ」も使うと、様子がよりよくわかりますね。そして、次に、やはりニュートンがしたように、「なぜだろう？」と考えます。「なぜかというと、風がとても強かったからです。」となりますね。

ここでもう一つ、作文のすごいところは、この「観察する」「なぜだろうと考える」が、気持ちや感じにも使えることです。具体的な例で見てみましょう。

・わたしはこのしゃぶしゃぶを食べて、体がほかほかしてきました。わたしはこの夕ご飯を家族みんなで食べると、心も体もほかほかあたたかくなるんだと思いました。（ＳＫさん・小３）

［観察・どんなふうに］体がほかほかしてきました。

［なぜだろう？］家族みんなで食べると、心も体もほかほかあたたかくなるんだ。

・まるでだれかにあやつられているように、（知ったかぶりをして）言ってしまった。しかし、人間は自分の意志で動いているので、（あやつられているわけではなく）はずかしいから、自分を守るためにやっていることだ。（ＴＹさん・５年生）

［観察・どんなふうに］まるでだれかにあやつられているように

［なぜだろう？］はずかしいから、自分を守るためにやっている。

どちらも、自分の体験や、心の中の動きをよく観察して、とてもじょうずに言葉にできていますね。すぐにはいい言葉が見つからないかもしれません。でも、これを繰り返していれば、物事の様子や、自分の気持ちが、くわしくわかるようになってきます。自分の外も、中も、よく見る目が育ってきます。

皆さんも、ぜひチャレンジしてみて下さい。

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＜＜え845み＞＞

山年月週
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