すりりんごさん、今回の作文、非常に感動しました。特に、長縄跳び(なわとび)のチームでの一体感や努力が感じられる部分が素晴らしいです。文章を通して、頑張り(がんばり)が具体的にどのように成果につながったのかがよく伝わりました。

まず、本文中での詳細(しょうさい)描写(びょうしゃ)が読者に状況(じょうきょう)を生き生きと想像させます。例えば、練習の進捗(しんちょく)が具体的な数字で表されている点(一分間で27回から120回以上に向上したこと)は、努力の過程をとても具体的に示しており、感情移入しやすいです。また、メトロノームを「メトロノームさま」と表現し、お守りとして持参したエピソードは、チーム全員の一致(いっち)団結と信念を感じさせるものでした。

さらに、津田(つだ)梅子や豊臣秀吉(ひでよし)に関連した話題を取り入れることで、個人の努力がいかに大きな成果に結びつくかを歴史的な事例を用いて強調しています。これは、ただの体育大会の話で終わらず、より広い視野(しや)で物事を捉える(とらえる)力を育てる素晴らしい試みです。

ただし、全体的に非常に良く書けていますが、時々、情報が多くて読み手が主題から逸れ(それ)そうになる部分もありました。次回はもう少し焦点(しょうてん)絞っ(しぼっ)てみると、さらに良い作文になるでしょう。

項目(こうもく)評価:
-情景描写(びょうしゃ):◎
-一貫(いっかん)性のあるテーマ:◎
-歴史的事例の活用:◎
-表現の工夫:◎

「人間にとって、頑張る(がんばる)という体験は必ず思い出に残るものである。」◎一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。 森リン評価 跳び上がれ! he 03月1週 すりりんご
字数/基準字数:
1660字/1200字
思考点:63点
知識点:85点
表現点:97点
文化点:85点
総合点:82点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
文化点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙 21個 63点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙64種111個58%85点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙139種253個55%97点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
文化語彙41種58個71%85点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1660字
 63点
 85点
 97点
 85点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 文化語彙

 


■思考語彙 21種
たから,だろう,すると,たから,だろう,つかむため,心から思う,帰ると,たから,からこそ,と思う,と思う,思うば,と思う,思うば,頑張ろう,人間にとって,たから,からこそ,だろう,れると,

■知識語彙 64種
一番,人間,以上,体験,何事,使節,優勝,出番,分間,到着,努力,勉強,午前,名言,夕飯,外国,大会,大名,女子,女性,好物,学校,小学校,帰国,年下,年生,年間,当日,当時,成績,戦国,提唱,改革,放課後,教育,日本,時間,最後,朝練,本番,梅子,歴史,気合,津田,率先,生徒,発表,秀吉,精一杯,結果,緊張,総合,練習,肖像,自分,英学,英語,記録,誕生,豊臣,運動公園,運営,長縄,順位,

■表現語彙 139種
お守り,お金,か月,こと,これ,さま,それ,たち,ため,なに,のち,ぶり,ほか,みんな,もの,やめ,よう,アメリカ,ウォーミングアップ,グループ,チーム,トップ,メトロノーム,ライン,リズム,一,一番,七,中,事,二,五,人,人間,今,以上,休み,位,体,体験,何,何事,使節,優勝,六,円,出番,分間,到着,努力,勉強,十,千,午前,名,名言,四,回,団,塾,夕飯,外国,大会,大名,大好き,女子,女性,好き,好物,学校,小学校,市,帰国,年下,年生,年間,当日,当時,待ち時間,思い,思い出,感,成績,戦国,提唱,改革,放課後,教育,数,日,日本,昔,昼,時,時間,最後,朝,朝練,本番,札,梅子,次,歳,歴史,気合,気合い,汗,津田,点,率先,生徒,画,発表,百,目,秀吉,私,笑,精一杯,結果,緊張,総合,練,練習,肖像,自分,船,英学,英語,記録,誕生,豊臣,負け,運動公園,運営,部,長縄,隣,順位,

■経験語彙 41種
くれる,つかむ,できる,なれる,ます,むかえる,られる,れる,与える,伝える,伝わる,使う,入る,入れる,出せる,出る,出来る,削る,勝つ,向かう,呼ぶ,喜ぶ,報う,帰る,慣れる,持つ,推し進める,描く,残る,残れる,流す,渡る,育つ,臨む,負ける,跳ぶ,過ごす,開く,頑張る,飛び跳ねる,高まる,

 

跳び上がれ!
   小6 すりりんご(akimano)  2025年3月1日

 「よーい、スタート。チクタク、チクタク・・・。ダンダンダンダン・・・」

 私が頑張ったことは、昨年十月にあった市内の小学校六年生を集めて行われた「小学校体育大会」だ。その大会では、玉入れや長縄、陸上、バスケットボールなどの種目があった。私は、長縄で出場した。長縄に参加できるのは、校内でオーディションを受けて、受かった人が出場できる。私は、長縄の跳び手を第三希望にしていたが、なんと、受かってしまった。私は名前を呼ばれた後、第一希望の玉入れがよかったなあと思った。しかし、現実は違った。玉入れに出場する人たちは、なかなか、目標の個数が入らず、先生たちに怒られてばかりいたのである。それに比べ、長縄は、先生たちと生徒たちが、わいわい練習をしていた。そのおかげで、跳ぶことがきつくても、楽しかった。

 長縄は、跳び手八人、回し手二人、計十人で構成されていた。全員の息が合わなければいけない。私の小学校は、全種目に出場したが、長縄が一番少人数だった。そのおかげで、チームの団結力や、練習がやりやすく、上達が早かった。長縄の優勝ラインは、一分間に百二十回以上跳ぶことだった。初練習は、一分間で二十七回、次の練習で五十四回だった。長縄をするのが四年生ぶりだったから、体が慣れていなかったのだろう。練習を約一か月すると、何と百二十回以上の好成績を出せるようになった。それは、チームのみんなが朝早くに学校へ来て朝練をしたり、休み時間を削って中練や昼練をしたり、放課後も残って放課後練で汗を流しながら頑張ったからだろう。小大会当日。私たちは、練習でリズムをつかむために使っていたメトロノームを「メトロノームさま」というお守りにして持っていき、市が運営している運動公園へ向かった。運動公園では、すでにほかの学校の生徒が到着していて、緊張感がましていた。私たちの出番は、午前の部に入っていた。本番までの待ち時間に最後の練習をした。そこでウォーミングアップをしてから、本番に臨んだ。一回目、隣の小学校の記録がトップだった。二回目、一回目の記録より良かった。私たちのグループでは、一番の記録だった。次に、順位が発表される総合点の発表。・・・なんと、私の小学校がグループの中で一位だった。この時は、まるで、大好物が夕飯に出てきたくらい喜んだ。努力が報われた。そして、長縄のチームになれて良かったと心から思った。なにより、とても楽しかった。

 新札の五千円札には、「津田梅子」の肖像画が描かれている。私は、今の五千円札が大好きだ。お金が好きという事もあるが(笑)、何より津田梅子が昔から大好きなのだ。津田梅子は、六歳の時に使節団として、日本を出た。そして、船で七歳の誕生日をむかえ、アメリカへ渡った。当時、数人の女子がアメリカへ行ったが、梅子は、その中でも、一番年下だった。そして、アメリカで十七歳まで育ち、日本に帰国。梅子は何と、アメリカに一人で十年間も過ごしていたのだ。そして日本に帰ると、のちの「津田英学塾」、「女子英学塾」を開いた。梅子は、女性として女性教育を推し進め、日本の女子に英語を勉強することも与えてくれたのだ。外国で頑張ったからこそ日本で初めてのことが出来たのだと思う。私は、梅子のような改革はできないが、気合いを入れて頑張ることはできる。私は、何事にも率先して頑張りたい。

 また、「負けると思えば負け、勝つと思えば勝つ」という名言がある。これは、戦国大名の豊臣秀吉が提唱したと伝えられている。この名言からも、気合で何事も頑張ろうという思いが伝わってくる。 

 人間にとって、頑張るという体験は必ず思い出に残るものである。私の体験も、津田梅子や豊臣秀吉も、頑張たからこそ思い出や歴史に残ったのだろう。私も、自分の歴史に残れるように精一杯何事にも頑張りたい。そして、その努力に報われたい。

「やめ!結果は・・・。」

緊張感が高まる中、私たちは、自分の学校名が呼ばれると同時に飛び跳ねた。