天才とは
   中1 あうほか(auhoka)  2025年3月1日

  天才とは、狂気が持続しない狂人かもしれないし、狂人とは狂気が持続している天才化もしれない。しかし、人間というものは狂気なしには居られぬものだ。我々が正気だと思っている生活も、よく考えてみれば狂気の起伏の連続であり、狂気なくして生活は展開しないこともあるということは、奇妙なことだ。容易に陥りやすい狂気を避けなければならないし、他人を狂気に導くようなことは避けなければならない。私たちは苦しい平和を選ぶべきだ。そして、冷静と反省は最も人間的な行動の動因となるべきものだ。しかし、狂気を己の自然の姿と考えて、進むべきだ。人間には、ある程度狂気が必要である。

 第一の理由は、世の中の偉人には変わっている人が多いからだ。例えば、アインシュタイン。アインシュタインは天才として知られているが、料理や掃除などは全くできなかったそうだ。なんでも、灰皿にスープを入れて飲んでいたというストーリーもある。また、あの有名なエジソンも、子供のころ、どうやったら人間は空を飛べるか、という疑問を追求し、ヘリウムガスで空を飛べるという結論に至ったそうだ。そして、体内にガスが充満する薬を作り、さっそく友人に飲ませたそうだ。友人は嫌がっていたそうだが、無理やり飲ませたらしい。その友人は、強烈な腹痛をおこしもがき苦しんだそうだ。完璧でなければ偉人になれない訳ではない。むしろ、偉人というのはどこかに欠点があるものだ。偉人には、こんな不思議なエピソードがある人がかなり多い。そもそも欠点のない人間なんていないと思うが、一つのことに狂気といえるほど打ち込めるような人が、偉人になるのではないだろうか。

 第二の理由は、逆に狂気を全く抑えられないと、自分も周りにもいいことが無いからだ。勉強でもゲームでも、狂気を抑えられずに睡眠時間を削ってずっとやっていると、睡眠不足で体に悪影響を及ぼす。それに、睡眠不足の影響でイライラして周りに当たってしまう可能性もある。そうしたら、周りにも迷惑をかけてしまう。テレビを見すぎる子言葉の発達に遅れというデータでは、テレビを見すぎるほど、言葉の発達に遅れが生じることが示されている。もちろん、テレビは今まで知らなかったことをしるきっかけになるし、一概に悪いこととは言えない。しかし、睡眠時間ややらなければいけないことに使う時間まで使ってしまうのは問題なのだ。狂気という言葉を使っているせいで分かりにくく感じるかもしれないが、要は欲を抑えられるかどうかだと僕は思う。欲を抑えられず、したいことだけしてしまっていたらその時はよくても、いつか必ずその代償を払うことになる。そのことを常に頭に入れておくことが大切なのである。

 確かに、狂気を抑えて冷静に判断することも大切だし、逆に狂気を抑えずに自分の長所を伸ばしていくことも大切だ。しかし、「鋭い刃物ほど安全である」という名言がある通り、ほどほどの狂気が必要なのである。