うまい
   小4 あえひの(aehino)  2025年3月2日

 「手を合わせて下さい」

いつもこの合図の後いただきますか、ごちそうさまが言われる。今回は、いただきますだ。今日の給食は、僕の1番好きなソフト麺ミートソースがけだ。このメニューは、いつも人気で、麺は、じゃんけんなので、ミートソースの列が、35人中25人くらい並んでいる。僕の学校の人は、本末転倒の人が多い。なぜかというと、御代わりを早くするために走って、給食を床にぶちまけて、拭かなければならないのでお代わりの順番が遅くなるし、こぼした分給食も減る。そういうひとが、二週間に一人はいる。



 母は子供のころ、牛乳が嫌いで、飲めなかったけど、ある日友達に、鼻をつまめば味がしないと聞いてやっていたらしい。それを聞いて、思ったのは、僕は、家の牛乳は嫌いだけど、学校のタカナシ牛乳という牛乳は好きだから、なぜ母は学校の牛乳も嫌いだったのかと疑問に思った。なぜなら、学校でみんなと飲む牛乳は美味しいと思うからだ。僕たちはベビタッピというタピオカのお店のストローを刺す時の合言葉を使って、牛乳に誰が一番早くストローを刺せるかを競い合っているので、牛乳を飲むのが楽しみになっている。母は牛乳を飲んでいると笑わせてくる人がいて、鼻から牛乳が出そうになる、という遊びをしていたらしい。



 一か月前のことだった。その週は給食週間と言って、昔の給食を食べた。一日目はコッペパン、二日目は鯨の竜田揚げ、など昔のメニューがたくさん出た。鯨の竜田揚げは断面がちょっと赤くて見た目が悪かったけど、味はとても美味しくて、おかわりのじゃんけんに参加、見事1個手に入れた。なぜ鯨の竜田揚げは今のメニューにはないか調べてみたところ、日本は、一九八七年に国際捕鯨委員会という鯨を守る委員会に参加していて、その委員会で商業捕鯨が禁止されていたからだった。でも、多い種類の鯨もいるということを日本は主張していたが、取り合ってもらえず、二〇一九年に脱退し、商業捕鯨が復活したようだ。だから、給食のメニューとしても復活できるようになったらしい。鯨は本当に美味しかったので、この作文を読んでいるみなさんもぜひ機会があれば食べてみて欲しいです。



 給食はまるで万能薬みたいだ。なぜなら、給食を食べると元気になって、午後も頑張れるからだ。僕はサッと手を合わせた。



「手を合わせてください」