やー(清書)
   小4 あえひの(aehino)  2025年3月4日

 「やー」

僕は今剣道をしている。僕が初めて剣道をしたのは、二〇二四年の四月の事だった。その日、僕は体験に参加して、先生に教えてもらっていた。その時、教えてくれている先生以外の先生や中学生たちが急に大きな声で叫びだしたのだ。僕は驚いて、思わず振り向いた。

そうしたら、教えてくれている先生が

「大丈夫だよ、君もあんな風に大きい声で叫ぶと力が入るから、そうしてね」

と言ってくれた。その声は、試合が始まって、気合を入れるための掛け声だったようだ。なるほど、と思ったけれど、その日はずっと大きな声が聞こえる度に、驚いていた。

そんな僕も、今では級審査を受けるほど上手になって、大きい声で叫ぶようになった。うまくなった理由は、土曜日も日曜日も、毎週道場に通ったからだと思う。九か月で人はこんなにも変われるのか、と思う。気合を入れるために大きな声を出せるようになったし、日常生活でも、ピシっと背筋を伸ばすことができるようになったし、礼儀正しくもなったように思う。剣道は試合や練習を始めるために、「神前に礼」「先生方に礼」「お互いに礼」と言って毎回、礼をする。剣道の練習が行える環境への敬意を示す重要な礼儀だ。それが習慣になったのだと思う。神前に礼、と言って神様にお願いをすると、頑張らなければという気持ちになる。剣道の歴史は、なんと一六〇三年からずっと続いているのだそうだ。つまり剣道は、四二二年続いているということだ。それを聞いて僕はとても驚いた。なぜなら、四〇〇年前というのはとても長い時間だ。なぜなら、人間の平均寿命は、約八〇年だからだ。僕の十三代前のご先祖様の時代からあったということかなと思った。初めて剣道の体験をした日は、もともと剣が好きだったので、たくさん剣に触れて楽しかったし、ワクワクした。自分の竹刀を買ってもらい、ついに自分の本物の刀を手に入れたと思って、嬉しかった。



 母に初めて何かをした話を聞いてみると、母は初めてパソコンを使った日の話をしてくれた。一九九四年、母が小学生の頃に、母の父が会社から持ってきたそうで、初めてパソコンに触った母は、なんて面白いものがこの世の中にあるのだろうと、とてもワクワクしたそうだ。その後、母はパソコンが大好きになって、高校一年生の時には自分でホームページを作るほどになったそうだ。きっと母は初めてパソコンに触れた時、ワクワクし、その後もパソコンが大好きだったのだと思う。母の時代は小学生の時代までパソコンがなくて、すべて紙だった、と聞いてとても不思議な気持ちになった。なぜなら、僕は生まれたころからパソコンがあるのが当たり前な時代だからだ。母が初めてパソコンでやった「インベーダーゲーム」というものを検索したら、出てきたので、僕もゲームを試してみた。楽しかったけど、今のゲームの方が3Dでいろいろな角度から見られたりして想像もしやすいので、僕は今のゲームの方が好きだと思った。

 

 初めて何かをするというのは、誰でも緊張する。でも楽しい。初めてのことって、やったことがない全くの未知の状態ということなので、ワクワクする。初めて剣道をして、大好きだった剣に触れられてワクワクした。剣道をしているのは、まるで戦国時代にタイムスリップしたみたいだ。なぜかというと、みんなが刀を使って戦っているからだ。だが、剣道は痛くないので、そこだけはきっと昔の戦国時代とは違うだろうなと思った。みんなシナイを使った不正行為はシナイからだ。



 僕はさっと竹刀を手に取った。



「やー」