あおかちゃん、こんにちは。今回もいい得点が出ています。人間の幸福のための科学技術の発達が、便利さや効率化が先行して人間の本能の力を奪い(うばい)、生きる喜びを感じられなくなるのは問題です。人間の成長には「必要な手間」というものがあると指摘(してき)されていますね。
 方法として「私の行動の始まりは必要性を見出すとこから」という指摘(してき)鋭い(するどい)。「「タイムパフォーマンス」を重視しすぎる社会の傾向(けいこう)を変える」という方法をあげて偉人(いじん)の話で裏付けたのもすばらしいです。内容が重厚になっているので、まとめの段落に少し付け足せるといいかもしれません。
<<え3673み>>

あおらはさん、今回の作文では「手間をかけることの重要性」について非常に熟考された内容を展開しています。
特に、自身の学校生活からの具体的な例を挙げることで、主張が説得力を持って伝わってきます。
また、グラハム・ベルのエピソードを取り入れることで、歴史的な事実に基づく補強がされており、読み手にとって理解が深まる要素が加わっています。

作文全体を通じて、自分の体験と他人の成功例を組み合わせる構成が効果的で、読む側の興味を引きつけると同時に、メッセージの重要性を強調しています。
手間をかけることの重要性を、自らの変化として示した点も見事です。
成績に対する意識の変化を具体的に記述することで、手間をかけることの価値をリアルに感じさせます。

また、名言を使って自分の考えを強調する手法も効果的で、文の締めくくり(しめくくり)に深い印象を与え(あたえ)ています。
全体を通じて、課題への取り組み方や生き方に対する深い洞察(どうさつ)が感じられ、中学3年生の作文としては非常に高いレベルにあると言えるでしょう。

###項目(こうもく)評価:
-方法がよく書けています。
-生き方の主題がよく書けています。
-名言がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。

内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1355字/600字
思考点:60点
知識点:92点
表現点:88点
総合点:80点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)

 


■思考語彙 19種 25個 (種類率76%) 74点
 確か, 第,。しかし,。つまり,からこそ,しまうと,すると,せざる,たから,たので,だろう,として考える,と思う,なければ,ならざる,のかも,思うから,考えると,頑張ろう,

■知識語彙 72種 117個 (種類率62%) 87点
世界,両親,中学生,仕事,以前,低下,何事,使用,個人,傾向,兄弟,充実,出身,創造,努力,効率,受験,名言,大事,大切,実感,実用,実験,家庭,対価,小学校,年生,弁論,影響,後半,必要,悪循環,意欲,感動,成功,成績,手間,手順,方法,時間,最初,最後,機器,注意,派手,満足,準備,物事,状態,用具,発明,研究,社会,祖父,科学,程度,聴覚,自分,自身,行動,記載,課題,返却,通知,適当,重要,重視,関係,関連,電話,電話機,高校,

■表現語彙 124種 218個 (種類率57%) 84点
 確か,こと,さ,それ,たび,つながり,とこ,もの,よう,カギ,グラハム,スウェーデン,スピーチ,タイム,ノート,パフォーマンス,ベル,ポイント,レポート,一,一つ,世界,両親,中,中学生,二,人,仕事,以前,低下,何,何事,使用,個人,傾向,兄弟,充実,出身,初,創造,努力,効率,化,受験,名言,喜び,大げさ,大事,大切,始まり,姿,実感,実用,実験,家,家庭,対価,小学校,年,年生,弁論,影響,彼,後半,心,必要,性,悪循環,意欲,感動,成功,成績,手間,手順,方法,日々,時,時間,最初,最後,機器,気持ち,注意,派手,満足,準備,父,物事,状態,生き方,用具,発明,的,研究,社会,祖父,私,科学,程度,者,聴覚,自分,自身,行動,術,表,記載,課題,豊か,返却,逆,通知,遠回り,適当,重要,重視,関係,関連,限り,際,電話,電話機,頃,高校,

■経験語彙 40種 62個 (種類率65%) 79点
かかる,かける,がる,こだわる,さぼる,しまう,しれる,すぎる,ちる,つける,できる,として考える,と思う,やる,られる,れる,わく,作り上げる,及ぼす,向き合う,増える,変える,怠る,感じる,持てる,掘り下げる,書く,満ちる,溢れる,生きる,用いる,知る,行う,見つける,見出す,躍る,進める,過ごす,限る,頑張る,

■総合点 86点

■均衡点 5点
 

手間をかけること
   中3 あおらは(aoraha)  2025年4月2日

科学文明の発達は人間の日常から手間をどんどん省く。しかし、手間を自分でこなしてこそ成長し、経験した人の個性を伸ばし人間らしさを増幅できる。便利さや快適さを求める人間の欲求が文明を発展させてきたことは事実であろう。しかし、そのために人間本来の財産を多く犠牲にしていることに私たちは気付くべきではないだろうか。私たちが手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることはできない。生きる喜びとは決して大げさなものでも派手なものでもなく、心躍る状態、感動に満ち溢れる状態を持てる日々ではないかと思う。私は何事においても手間をかける生き方をしたい。

 第一の方法として、何事にも必要性を見出すことだ。そうすることで、最後まで作り上げたいという気持ちが大きくなり、意欲がわいてくると思うからだ。中学生になってつくづく実感することがある。それは、課題の重要性だ。小学校の頃は少しばかりさぼっても成績には関係せず、少し注意される程度だったのでやらないことも多かった。しかし、中学生になって、課題の一つ一つに努力の対価として成績がつけられる。さらに、その成績は通知表にも記載され、通知表は高校受験でも必要になる。つまり、一つの課題が及ぼす影響が大きくなるのだ。めんどくさがりの私は一年生の頃はほとんど適当に行っていた。しかし、一年の後半になり成績の大切さを知ってからは以前よりも手間をかけて課題をするようになった。レポートなどはとにかく掘り下げ、ノートはしつこいぐらいにポイントを書くようになった。すると、以前よりも成績がよくなり、返却されるたびに以前よりも喜びが大きくなった。最初は面倒くさかった課題も必要性を見つけられたことで頑張ろうと思うことができた。私の行動の始まりは必要性を見出すとこからなのかもしれない。

 第二の方法として限られた時間の中で効率的に物事を進めなければならず、「タイムパフォーマンス」を重視しすぎる社会の傾向を変えることだ。効率化というのは極めて必要なことであるが、個人として考えるとモチベーションや創造性の低下などの悪循環に用いることがある。逆に、じっくりと一つのことに向き合う時間が増えることで自分自身の満足につながり豊かで充実した日々を過ごすことができると思う。スウェーデン出身の科学者、発明家にグラハム.ベルという人がいる。彼は電話機を発明した人で世界初の実用的電話の発明で知られている。彼の家庭は祖父、父、兄弟が弁論術、スピーチ関連の仕事を行っていた。そんな両親や兄弟の姿を見た彼は聴覚とスピーチに関する研究から聴覚機器の実験を行った。そんな彼は実験をする際に大事にしていたことがあった。それは準備に手間をかけることだ。実際に「成功のカギは何よりもまず準備である」と言ってしまうくらい準備を大切にしていた。準備を怠ってしまうと逆に遠回りになると実験の時は実験に使用する用具や手順、方法などに細かくこだわっていた。このようにしっかり「手間」をかけたからこそ彼は発明家として成功できたのではないだろうか。

 確かに、効率よく物事を行うことは大事である。しかし、「大事なものはたいてい面倒くさい」という名言があるように、何事にも手間をかけられる生き方をしたい。