不思議
   中2 マムアン(mamuan)  2025年4月2日

「不思議」と思えば「私」という人間がこの世に存在しているということほど「不思議」なことはない。自分がどこに生まれるかやどのような家に生まれるかなどは決められない。どこに、どのように生まれたかは受け入れて生きなければならないし、それが全てというわけでもない。人には皆自分の物語がある。同じような物語はあっても、全く同じ物語はない。人生を豊かに生きるためには自分らしい物語を持つことが役立つのではないか。



 確かに客観的な指標は大切だ。客観的な指標を持つことで目標がはっきりするからだ。例えば私が前学期にあった化学のテストで65点をとったときだ。周りのみんなは80点以上とれていて、私はそれがとても悔しかった。だからこの前のテストでは悔しさをバネにして勉強にはげみ、100点をとった。前回のテストからものすごく点数が高くなっていたことが、自分の努力の成果だと感じられた。このように、事実に基づいて物事を把握することで正確な目標が立てられ、努力のモチベーションにもつながる。また、客観的な指標が大切な理由は他にもある。主観的な意見や感情に左右されないことで、公平に人や物を判断できるからだ。例えば、ある人を「なんとなくいじわるそうだから」という理由で避けてしまうと、その人の本当の良さや魅力を見落としてしまうかもしれない。また逆に「気に入っているから」という理由でその人だけをひいきするのも見方が偏っていると言えるだろう。感情や主観で物事をを見ると不公平だったり、相手を傷つけてしまったりと、ネガティブな結果を生むことが多い。だからこそ、信頼あるデータや情報をベースにすることで物事をより公平に判断することができるのだ。



 しかし、その反対に人間には他人との比較では測れないものがある。例えば努力、情熱、思いやりの心などだ。ヘレン・ケラーは他人との比較では測れない価値を体現した人物として良い例だ。ヘレン・ケラーは生後19ヶ月で視力と聴力を失った。言葉もわからないまま成長し、周りから「学ぶ力がない」言われていた。しかし、家庭教師のサリヴァン先生の助けを得て、独学で言葉を覚え、ついには大学まで卒業する。ヘレンは視力や聴力がないため、同年代の人に比べてとても遅れをとっていた。しかし、彼女の「学ぼうとする意志」や、「努力する力」は一般的な基準では測れない。これからわかるのは、必ずしも世間の一般的な基準で人の価値を測ることはできない。



 このように人間には周りの人から評価される自分と、自分が知っている自分と二つある。確かに客観的な指標を持つことで物事を公平に判断することができる。けれどその反対に一般的な基準で測ることができないものもある。しかし、最も大事なのは、他の人に左右されずに強く自分らしく生きることだ。周りに流されずに生きることで自分の人生というこの世に同じものがない経験ができる。



遅くなってすみません。難しかったので、書くのに時間がかかってしまいました