<<え2015/168pみ>>
 題名は、「○○な○○」とか「○○の○○」とかいうかたちで付けておくと、内容(ないよう)もわかる題名の工夫になる。

 小5の感想文課題は、かなり難しかっ(むずかしかっ)たはず。
 難しく(むずかしく)なった分、()た話をお母さんやお父さんに取材していくと、話題が広がるよ。

 「起死回生」というのは、いい言葉をおもいついたね。
 こういう新しく知った言葉を使うのは、とてもいいことだよ。

 お母さんに聞いた実例は、具体的で説得力がある。
 「ピンチのおかげで成長する」というのは、よく考えたね。

 難しい(むずかしい)感想文、よく書けた。
 結びは、わかったことでまとめてみるといいよ。

あえひのさん、今回の作文について講評(こうひょう)させていただきます。
渡良瀬川(わたらせがわ)経験(けいけん)から始まり、日常(にちじょう)の出来事、家族のエピソードへとつながる構成(こうせい)非常(ひじょう)によくできています。
特に、ご自身の体験と母親の体験を重ね合わせた部分は、読者に感情(かんじょう)移入(いにゅう)しやすく、物語に深みを与え(あたえ)ています。
また、起死回生ということわざを使って、その意味を自分の経験(けいけん)を通して解説(かいせつ)するアプローチは、とても教育的で理解(りかい)しやすいです。
さらに、家族に話を聞いてその内容(ないよう)を作文に取り入れたことで、文書がよりリアルで説得力を持っています。

この作文の中で「ピンチはまるでこの世の終わりのようだ」という表現(ひょうげん)を使っていますが、このたとえがうまく使われています。
また、「わかった」という言葉を使って、ピンチから学ぶことの重要(せい)認識(にんしき)している点も良く書けています。
結びでは、家族の意見を聞いた内容(ないよう)反映(はんえい)させており、書き出しのピンチというキーワードを繰り返し(くりかえし)ています。
これにより全体のまとまりが良く、結びの部分もしっかりと書けています。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-ことわざがよく書けています。
-前の話聞いた話がよく書けています。
-たとえがうまく使われています。
-わかったことがよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記 

字数/基準(きじゅん)字数:922字/500字
思考点:57点
知識(ちしき)点:51点
表現(ひょうげん)点:56点
総合(そうごう)点:55点
(新しい森リンで(かり)の点数を出しています)

 


■思考語彙 14種 23個 (種類率61%) 62点
。たとえば,すると,たので,たらしい,だから,できれば,と思う,に思う,のため,多いから,読もう,起死回生らしい,近いので,面倒くさいから,

■知識語彙 29種 42個 (種類率69%) 57点
一緒,喘息,場面,大切,大変,安心,完全,家族,意識,成長,支配,教訓,時計,最後,最終,深呼吸,渡良瀬川,理由,絶対,背中,脱出,自分,試合,起死回生,路上,逆転,遭遇,闘病,電車,

■表現語彙 76種 134個 (種類率57%) 62点
おかげ,がん,こと,この世,ころ,さ,そう,その後,それ,だめ,とき,のため,ばり,みんな,もの,よう,インターネット,ギリギリ,サッカー,チーム,ピンチ,一緒,人,代わり,僕,分,前,力,勝ち,喘息,場面,大切,大変,安心,完全,家,家族,年,念,急,息,意識,成長,支配,教訓,数,日,時,時計,最後,最終,母,流れ,深呼吸,渡良瀬川,点,父,理由,的,私,絶対,続き,背中,脱出,自分,試合,話,起死回生,路上,近く,逆転,遭遇,闘病,電車,頃,駅,

■経験語彙 28種 42個 (種類率67%) 61点
こむ,さする,しまう,できる,と思う,に思う,れる,伝える,倒れる,取る,教わる,死ぬ,治る,流す,流れる,浸る,生かす,示す,終わる,聞く,薄れる,読む,調べる,負ける,走る,遅れる,間に合う,頑張る,

■総合点 68点

■均衡点 8点
 

起死回生
   小5 あえひの(aehino)  2025年4月2日

 「なるほど」

私は小さい頃家の近くを流れる渡良瀬川から大切なことを教わっているように思う。私は流された恐ろしさもあったが、それよりもあの恐ろしかった流れから、脱出したことの嬉しさに浸った。そのころから私を支配していた闘病という意識が少しずつ薄れていったように思っている。

 ある日僕は時計を見て電車に遅れると思っていた。だが、念のため走っていったら、なんと電車が遅れていて間に合ったのだ。家は駅までとても近いので、ギリギリ間に合った。もう絶対に間に合わないと思っていたので、そのことを僕は起死回生だと思っている。起死回生についてをインターネットで調べてみた。起死回生というのは、もうだめだと思っていたものが、みんなの力やがんばりで急に良くなることを示す。たとえば、サッカーの試合で自分のチームが0点で負けそうだった場面で、最後の数分で、みんながすごく頑張って、2点を取って逆転勝ちをしたときも起死回生らしい。

 母にも起死回生した話を聞いてみた。2年ほど前に、母が僕と一緒に走っているときに、喘息になり、路上に倒れこんでしまった。とても息が苦しそうだったので、僕は母の背中をさすりながら深呼吸をするように伝えた。すると、母はちょっとずつよくなっていき、最終的には完全に治った。その時母は今にも死んでしまいそうなほど苦しそうだった。それを見て僕はピンチというのはまるでこの世の終わりのようだと思った。でも、良くなる母を見て安心した。その後母は、僕がいないときに、もう一度喘息になり、前の教訓を生かして深呼吸をしたら治ったらしい。それを聞いて、やっぱり人はピンチのおかげで成長するのかと思った。

 家族みんなに成長する代わりにピンチになりたいかを聞いてみた。僕はできればピンチには遭遇したくない。なぜなら、ピンチはとてもつらいことが多いからだ。母も僕と同じで、遭遇したくないと言っていた。理由はピンチに遭遇すると大変だからと言っていた。父も僕や母と同じで遭遇したくないと言っていた。理由は、ピンチに遭遇すると面倒くさいからだそうだ。

 おっとそろそろ続きを読もう。

「なるほど」