すべての人々によって
高1 あかぬり(akanuri)
2025年4月1日
ふつう死は、心臓が停止して血流がとだえ、それに続く全身の生命活動の停止として起こる。ところが脳が先に機能停止におちいることがある。脳死である。脳の機能を失ったこの身体は、もはや人格としての発現をいっさい欠いて、いわば誰でもない身体として横たわっている。現代のテクノロジーはもはや人間の道具におさまる範囲を超えて進んでいる。人間はテクノロジーの主人ではなく、テクノロジーが変えてゆく世界の中で、いつのまにか自分もいっしょに変えられているのだ。だから、人間はこの「不気味」な状況を欺瞞なしに受けとめ、ありうるべき関係を探ってゆくほかはない。
技術の急激な進歩を人々が本当の意味で理解するべきだ。
第一の方法は、一般の人々も専門的なものによく触れていくことだ。現代、様々な技術が発達している。その技術の仕組みなどを理解している人は少ないと思う。たとえばスマホ。ふだん何気なく使っているが、なぜあんなうすい物体に映像が出たり、操作できたりするんだろうと純粋に不思議になってくる。そして、すごすぎやろ今の技術、と思えてくる。また乗り物などでは、自転車ぐらいまでは何とかわかる。しかし、なぜペダルを前に踏むとタイヤが回るのに、後ろに踏んだら回らないのだろうかという、調べなければわからないこともある。自転車はほかの乗り物と比べ、簡単なつくりの乗り物だが、僕は自転車を作った人を本当に尊敬する。そんなことを考えていて、感動もした。今は、自転車を超えて、自動車や鉄道、飛行機など、現時点では僕が理解できそうもない乗り物がたくさんある。それでも、それらに興味を持って理解しようとするだけでも、人々が新しい問題に立ち向かえるようになると思う。
第二の方法は、先を見て行動することを大切にすることだ。今、世界では資源の使い過ぎが問題になっている。このままでは、いつかは必ずなくなってしまうため、世界で資源を節約して、再生可能エネルギーを使っていこうという動きが高まりつつあった。しかし、アメリカで、トランプ氏が大統領に就任し、真逆のことをし始める。パリ協定から離脱し、資源を使いまくったり、紙ストローが使われるようになっていたにもかかわらず、紙ストローをなぜか廃止し、プラスチックストローだけにしたりといった政策を続けている。僕は、これには「えっ!」と驚いた。地球は本当にこのままで大丈夫なのかといわれてきたのに、これでは、本当に大丈夫ではなくなるだろう。今こそ、自分たちにできることを探し、行動するときだと思う。
確かに、技術の進歩は生活をよりよくするため、技術について仕組みなどを深く理解しようとすることは少ないと思う。しかし、技術は人を超えるものではなく、ついていくべきものである。だから我々は、技術の進歩を本当に理解して興味を持って、すべての人々によって技術を進歩させていくべきだ。