食べず嫌いというよりは
   小4 はるまき(akoruka)  2025年4月2日

    食べず嫌いというよりは

              はるまき              

 「うぇっ」

何これ、このデザート。おいしいって聞いているけど、全然おいしくない。私は今、給食で出てきた人気ナンバー3のおかしな目玉焼きというデザートを食べていた。すももを黄身、カルピスゼリーを白身に見立てた大人気のデザートだ。丹精込めて作ってくれた調理師さん、栄養士さんには申し訳ないが、おいしくなかった。すももの酸っぱさと、カルピスゼリーの乳酸菌っぽい味が全然合わない。まるで梅干しのようなすももが、舌を襲う。隣でおいしいと騒いでいる子の気持ちがわからなかった。だけど、食べず嫌いというよりはどういう食べ物かを知る方が良いし、味覚が変わっておいしいと感じる場合もあるなと心の中で思ったので、頑張って完食した。

 お母さんに似た話がある。小さい頃にウニを食べたが、まるで粘土のようで二度と食べたくないと思ったらしい。しかし、大人になってまた食べてみるととてもおいしく感じたそうだ。なぜ大人になるとおいしく感じることがあるのだろう…

 大人になったらおいしく感じるということが気になったので、調べてみることにした。大人になると、小さい頃よりも舌にたくさんある味蕾という細胞の数が減ることで、必然的に味覚が鈍っていく。そのため、小さい頃に苦手だった食べ物を大人になるとおいしく感じることがあるそうだ。もしかしたら、私が苦手なおかしな目玉焼きやきのこも成長するとおいしく感じるようになるかもしれない!そのような期待を心の中で抱いた。

 私がおかしな目玉焼きを通じて学んだことは、食べず嫌いよりはどういう食べ物か知った方が良いということと、大人になると今苦手な食べ物もおいしく感じるということだ。今私が苦手な食べ物を将来おいしく食べている姿を思い描き、食べず嫌いをしないようにしていきたい。