あけののさん、素晴らしい(すばらしい)作文をありがとうございます。

まず、あけののさんが体験したピンチの場面と、その解決(かいけつ)(さく)を見つける過程(かてい)非常(ひじょう)に生き生きと描か(えがか)れています。特に、ドラックストアで迷子(まいご)になった時のエピソードは、その状況(じょうきょう)が目に浮かぶ(うかぶ)ようで、感情(かんじょう)移入(いにゅう)しやすいですね。

また、お母さんが経験(けいけん)したピンチの話を取り入れることで、文章に深みが増し(まし)、読者にとってもより引き込ま(ひきこま)れる内容(ないよう)となっています。家族の話を上手に取り入れたことで、作文が一層(いっそう)立体的に表現(ひょうげん)されています。

たとえを用いた表現(ひょうげん)も印象的でした。「心の中がもわっとした黒色の雲で満たされ、その雲から灰色(はいいろ)の雨が降っ(ふっ)ているような気分だった」という表現(ひょうげん)は、あけののさんの感情(かんじょう)非常(ひじょう)鮮やか(あざやか)に伝えており、読者に強い印象を与え(あたえ)ます。

最後に、ピンチをどう乗り越える(のりこえる)かというテーマについて、自分自身の考えをしっかりと述べ(のべ)ている点も素晴らしい(すばらしい)です。これからもこのような考え方を持ち続けることで、多くの困難(こんなん)乗り越え(のりこえ)ていけるでしょう。

あけののさんの作文は、自己(じこ)経験(けいけん)だけでなく、家族の話も巧み(たくみ)織り(おり)交ぜながら、読者の感情(かんじょう)を掴む力があります。これからも様々な経験(けいけん)を作文にして、さらに素晴らしい(すばらしい)表現(ひょうげん)を見せてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
-前の話聞いた話がよく書けています。
-たとえがうまく使われています。
 

森リン評価 意味のない心配と、不可能のない考え na 04月2週 あけのの
字数/基準字数:
1554字/500字
思考点:58点
知識点:58点
表現点:59点
経験点:85点
総合点:64点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙18種27個67%58点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙28種44個64%58点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙72種143個50%59点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙41種59個69%85点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1554字
 58点
 58点
 59点
 85点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 18種 27個 (種類率67%) 72点
。しかし,か考える,しまうから,しよう,すると,たかも,たので,だと,と思う,に考える,は思う,も思う,を考える,気が付くと,考えると,行くと,買うため,面白く思う,

■知識語彙 28種 44個 (種類率64%) 56点
一大事,不可能,冷静,出口,半分,反応,地獄,大事,大切,存在,心配,必死,意味,散歩,旅行,椅子,気楽,満足,状態,理由,素直,経験,絶対,絶望,自分,解決,財布,遭遇,

■表現語彙 72種 143個 (種類率50%) 61点
お母さん,お菓子,かばん,こと,これ,さ,すべて,そう,それ,とき,ところ,まま,もの,よう,ろうそく,ん,カナダ,カバン,カフェ,コーヒー,トイレットペーパー,パスポート,パニック,ピンチ,一大事,不可能,代わり,何,冷静,出口,十,半分,反応,地獄,大事,大切,存在,幸せ,店,当たり前,心配,必死,意味,感,散歩,数,旅行,時,椅子,気持ち,気楽,満足,火,状態,理由,私,秒,策,素直,経験,絶対,絶望,考え,自分,街,解決,話,財布,買うため,遭遇,間,2つ,

■経験語彙 41種 59個 (種類率69%) 80点
か考える,しまう,しれる,できる,と思う,に考える,は思う,も思う,られる,わかる,を考える,入る,出る,分かる,受け入れる,向かう,吹く,味わう,売る,待つ,思いつく,急ぐ,持つ,掛ける,気がつく,気が付く,流す,浮かぶ,消える,消す,生かす,疲れる,置く,聞く,落ち着く,見つかる,買う,逃れる,過ごす,面白く思う,食べる,

■総合点 68点

■均衡点 1点
 

意味のない心配と、不可能のない考え
   小5 あけのの(akenono)  2025年4月2日

 筆者は小さいころ、家の近くを流れる渡良瀬川か大切なことを教わった。筆者が小学生くらいのころ、家の近くの川で遊んでいた。少し流れのはやいところヘ泳いでいき、また浅いところに引き返していた。ところが、気が付いたら、流れが速いところへ行ってしまった。戻ろうと暴れても、流れはますます速くなるばかり、どんどん波に引き込まれていった。そこで筆者は、下のほうへ行けば流れが緩く浅いところへ行けると思い、下のほうを目指して泳いだ。すると、筆者の予想通り、流れもゆるく、浅いところへ行くことができた。それからは、立ち向かってきた困難を素直に受け入れ、そこからも学ぶという気持ちで取り組むようになったそうだ。 

 私は、小学1,2年生のころに広いドラックストアで迷子になったことがある。興味があるものをずっと見ていて、気が付いたらお母さんがいなくなってしまったのだ。その時はキッズ携帯も持っていなく、もちろん鍵も持っていなかったので、もう二度と家に帰れなくなって、家族にも会えなくなるかもしれないと思い、泣き出しそうになった。その時は、まるで心の中ががもわっとした黒色の雲で満たされ、その雲から灰色の雨が降っているような気分だった。しかし、このままではだめだと思い、気持ちを切り替えて、何か解決策はないかと考えた。どこにいるのかわからないと思っていたが、ドラックストアに行った理由は、トイレットペーパーを買うためだった。ふとそれを思いつき、トイレットペーパーが売っているところへ行くと、お母さんがいた。私が来た時に、お母さんは

「ん、どうしたの?何か欲しいの?」

 と気楽に言っていたので、私は必死に流したのにこの反応なのかと半分がっかりし、お母さんの気楽さに半分面白く思った。

 その気楽なお母さんも、ピンチに遭遇したことがあったそうだ。それは、カナダへ旅行に行ったときに、パスポートやお財布など大切なものがすべて入っている大事なかばんを、カフェの椅子に置いたまま店を出て行ってしまったということだった。旅行で疲れてしまったお母さんは、カフェでゆったりと過ごしていたそうだ。そこでかばんを椅子に掛け、コーヒーとお菓子が来るのをのんびり待ち、のんびり食べて、大満足で店を出たと言っていた。しかし、その時はカバンを椅子に掛けたままだということに気がつかなく、街を散歩していた。しばらくして、カバンがないことに気が付くと、それまで味わっていた幸せな満足感がろうそくの火を吹き消したかのように消え、代わりに地獄のような絶望感が自分に入ってきたと言っていた。数十秒の間、お母さんはパニックになって何か考えられる状態ではなかったが、このままでは絶対にかばんは見つからないと思い、冷静に考えてみたという。すると、カフェに置いてきてしまったかもしれないという考えが浮かび、急いで向かったところ、店にかばんがあったそうだ。それからは、何かピンチに遭遇したら冷静に考えると出口は見つかると思うようになり、その時の経験を生かして一大事にはならないようにできたと言っていた。私は、お母さんの話を聞いて、やはり冷静に考えることが大切なのだと思った。ピンチの時には、パニックになってしまうのは当たり前だけれど、落ち着いて冷静に考えることで解決策が見つかるのだとも思った。

 私は、どんなピンチも素直に受け入れて、冷静に解決策を考えることが大切だと分かった。実際、ピンチの時には冷静になりにくい。「どうしよう」という気持ちが大きくなってしまうからだ。しかし、それを「こうしよう」に持っていくことで、ピンチから逃れることができると思う。これは、意味のない心配と、不可能のない考えという、2つの存在からなるものだと、私は思う。